私が猫又族のお姫様！？

3章 マジョルカ学園編

彼女の本性

<そ、そんな華奢で可憐な見た目の君に何ができるって言うんだい？僕より年下で腕だってこんなに細いじゃないか。>




少年が若干私の不敵な笑みを見て何かを感じ取ったのかたじろぎながら私に動揺を悟られまいと強気な発言をしてきたが普通の華奢な少女とは違い図星をつかれて恐れるなんてことにはならなかった。




むしろ女性というだけで見た目と年齢で私をナメる相手に私はほくそ笑んだ。





私の性格をよく知る綿飴達3人はお菓子を相変わらずモシャモシャ食べながら、ナツメと少年に聞こえないように遮音結界をかけてまでコソコソ話す。





《あーあナツメを怒らせちゃったね彼。》





【ナツメは相手の意思を聞かずに自分の意思優先して実力行使にはいる奴は大っ嫌いだからな…



前に無謀にもナツメに睡眠薬を盛った上で我が物にしようとした貴族も悲惨な目にあったよな。】





『いち早く紅茶の中の睡眠薬に気づいたナツメは大激怒して、空間魔法で自分と相手を転移させ、相手に特にハンデを設けることなく女性の敵と認定され下半身の男性機能を中心にフルボッコにした後、樽に首から上だけ出させて島流しの刑にしたんだったな。



ナツメの両親だけでなく相手の妻もその貴族に怒り、相手の妻曰く無理やりその貴族に抱かれて子を成したそうで、もう二度と会えないと知って悲しむどころか、島流ししてくれてありがとうと涙を流して言っていたな。』





<ナツメは普段あまり怒らない分一度怒らせると怒りがなかなか引かない厄介な子だからね。


でもナツメは自分の理念に従って行動しているにすぎないからね。そこが彼女の長所でもあるね。>




【男は数分と持たないだろうから、早く菓子を食べられるだけ食うぞ。普段ならこんなに食べさせてもらえないしな…。】



と3人はあと少ししか食べられない菓子に舌鼓をうちながらナツメ達の方を眺めたのだった。