277 / 315
第277話 夢の中
しおりを挟む
鳴いている。
何かが鳴いている。
ニャアニャアと。
猫が。
……ネロが鳴いている。
私を起こすためにネロが――。
「起きろおぉぉぉっ!」
「は、はい! ご、ごめんなさい! お母様!」
一気にばちこーんと目が開いた。
私が慌てて身を起こすとそこには母の姿はなく、見覚えのない容姿端麗な男女が立っていた。
いや。片眉を上げて偉そうに腕を組んでいる男性の方は、少しエルベルト殿下の雰囲気に似ている気がする。
「ルイス陛下。功労者ですよ。もう少し優しくお起こしになってください」
「いつまでも起きないからな。本当に寝ぼすけだな、お前」
綺麗な女性が困ったように彼をたしなめる。
待って。今、ルイス陛下と言った!? ……ということは、まさか横の女性は。
「エスメラルダ、様?」
私の声で女性がこちらに視線をやり、優しく微笑んだ。
「ええ。ロザンヌ様。ありがとうございます。あなたのおかげで王族の呪いは解けました」
そうか。これは夢なんだわ。だって、辺りが真っ白なんだもの。でも、たとえ夢でもエスメラルダ様にお会いできるだなんて。
感動で震えていたが、はたと我に返って慌てて立ち上がるとエスメラルダ様に礼を取った。
「お会いできて光栄にございます。こちらこそネロには大変お世話になりました。ありがとうございます」
「おいこら。私はこの国の元だが、国王陛下だぞ。我が民のくせに私に礼は無しか」
不服そうなルイス陛下に視線をやる。
「失礼いたしました。ですが考えてみますと、ルイス陛下には直接お世話になっておりません」
むしろ元凶。
「ほう。いい度胸だな」
「お褒めいただき光栄にございます」
スカートを広げて礼を取ってみせると、エスメラルダ様はくすくすと笑い、ルイス陛下は顔を引きつらせた。
「本当にいい度胸だ」
「いい度胸ついでにお伺いしたいことがあります」
と言っても夢なのだから、望む答えが返ってくるとも思えないが。
「ついでって……。まあ、いい。何だ?」
「ルイス陛下はお目覚めになっ……いえ」
やはりお目覚めになった後の現実を考えると、言葉にすることははばかれて、質問を変える。
「この事変について書かれた手記は見つかりませんでした。お書きになられたのでしょうか」
もしかして誰かにもみ消されたとかもありうる?
「いや。何も残していない」
「のちの王族のためにも、手記を残されなかったのはなぜでしょうか。あなた様ならきっとどこまでも追求されたはずですよね」
ブラックウェル様の手記には、ルイス陛下は実行力があるお方だと書かれていた。
「そうだな。ノエルは私が真実を生涯知ることはないだろうと考えていたようだが、もちろん私は追求したし、真実に辿り着いた。だが、偽りの現実を受け入れた」
「なぜです」
「自分が許せなかったからだ。エスメラルダとノエルを傷つけた自分が。……父を苦悩させ、手を汚させた自分が。ベルモンテ家の呪いは私が受けるべき当然の罰だと思った」
ルイス陛下なりの贖罪だったということだろうか。
「もっとも子孫にまで迷惑をかけると考えが及ばなかったことは、私の完全なる失態だ。悪かったと思う」
「ルイス陛下。良いのです」
私は顔の前で両手を組む。
「陛下には単に先見の明がおありではなかったに過ぎません。どうぞお気になさらずに」
「……ははっ。手厳しいな」
あなたのせいで何の罪も無い王族方が迷惑を被ったのだから、これくらいは言わせてほしい。
がっくりと沈みこむ陛下を放置してエスメラルダ様に目を向けた。
「エスメラルダ様にもお尋ねしたいことがあります」
「何でしょう」
「はい。わたくしはエスメラルダ様の眠る地に参りましたが、エルベルト殿下はお姿は見えないとおっしゃっていました。どこにおられたのでしょうか」
エスメラルダ様は頷く。
「人は現世に長く定着すると、望まなくても悪しき影となってしまうため、地にはいられませんでした。ですからネロと血の契りでかろうじて意思だけ繋ぎ止めている状態だったのです。けれどロザンヌ様があの場所に訪れてくださったことで一時的に力が与えられ、呪いを解くほんの少しの間、地に足をつけることができました」
あの時、怪我をして血を落としたからかな。
「そうですか。そのネロは」
「にゃあ」
足元に気持ちよい毛の柔らかさを感じ、視線を落とすと綺麗な毛並みの黒猫がこちらを見上げていた。
私は身をかがめる。
「……ネロ。そう。ネロは黒い瞳の黒猫ちゃんだったのね」
殿下は、燃えるような赤い目だとおっしゃっていたけれど、これが本来のネロの姿なのだろう。穏やかで人懐こい。
ネロは私の気が済むまで触らせてくれて、最後にネロから身を擦り寄せた。
その意味が私にも分かり、私は手を離す。
「行くのね?」
「にゃあ」
ルイス陛下もエスメラルダ様も笑顔だけれど、先程よりも薄ぼやけてきたから。前方に、背の高い男性が――ブラックウェル様がネロをお待ちだから。
はっきりとは分からないが微笑み、礼を取られた姿に私も同じく返し、再びネロに視線を落とした。
「ありがとう、ネロ。今度こそ皆と一緒に幸せになって」
ネロはもう一度身を擦り寄せて一鳴きすると、ブラックウェル様に向かって歩き出した。
その姿を見守る私の背に、エスメラルダ様がそっとお声をかけてくださり、私は振り返る。
「ロザンヌ様、最後に」
最後だと言われて切なくなるけれど、最後だからこそしっかりお言葉を受け止めたい。
「はい、エスメラルダ様」
「影を見る力は現王太子殿下に、ネロの影を祓う力はロザンヌ様に残しておきます」
「え?」
「いつの時代も光がある所には必ず影ができます。けれど、あなたの柔らかな光でその影を優しく癒やしてあげてほしいのです」
影を優しく癒やす。
それがエスメラルダ様の悠久なる願い。ならば、私はエスメラルダ様の願いを受け継ぎたいと思う。
「――はい。承知いたしました」
「ありがとうございます」
私たちのやり取りを静かに見守っていたルイス陛下が、話を締めるように口を開かれた。
「ノエルとネロが待っている。そろそろ私たちも行こう。エスメラルダ」
「はい。参りましょう、ルイス陛下」
「エスメラルダ。私はもう殿下でも陛下でもない」
「……はい。ルイス様」
エスメラルダ様はルイス陛下が差し伸べた手を笑顔で取る。
「じゃあ、ロザンヌ嬢。こっちはゆっくり高みの見物をさせてもらうから、後のことは頼んだ」
ルイス陛下が、にっと笑ってそう言った。
最後に残すお言葉がそれですか……。
「ロザンヌ様、お元気で。またいつか」
「はい!」
さよならは 言わない。
また、いつかどこかで。
「皆様、お幸せに!」
私が笑顔で餞の言葉を送るとお二人は微笑み、背を向けてブラックウェル様の方へと歩いて行った。
何かが鳴いている。
ニャアニャアと。
猫が。
……ネロが鳴いている。
私を起こすためにネロが――。
「起きろおぉぉぉっ!」
「は、はい! ご、ごめんなさい! お母様!」
一気にばちこーんと目が開いた。
私が慌てて身を起こすとそこには母の姿はなく、見覚えのない容姿端麗な男女が立っていた。
いや。片眉を上げて偉そうに腕を組んでいる男性の方は、少しエルベルト殿下の雰囲気に似ている気がする。
「ルイス陛下。功労者ですよ。もう少し優しくお起こしになってください」
「いつまでも起きないからな。本当に寝ぼすけだな、お前」
綺麗な女性が困ったように彼をたしなめる。
待って。今、ルイス陛下と言った!? ……ということは、まさか横の女性は。
「エスメラルダ、様?」
私の声で女性がこちらに視線をやり、優しく微笑んだ。
「ええ。ロザンヌ様。ありがとうございます。あなたのおかげで王族の呪いは解けました」
そうか。これは夢なんだわ。だって、辺りが真っ白なんだもの。でも、たとえ夢でもエスメラルダ様にお会いできるだなんて。
感動で震えていたが、はたと我に返って慌てて立ち上がるとエスメラルダ様に礼を取った。
「お会いできて光栄にございます。こちらこそネロには大変お世話になりました。ありがとうございます」
「おいこら。私はこの国の元だが、国王陛下だぞ。我が民のくせに私に礼は無しか」
不服そうなルイス陛下に視線をやる。
「失礼いたしました。ですが考えてみますと、ルイス陛下には直接お世話になっておりません」
むしろ元凶。
「ほう。いい度胸だな」
「お褒めいただき光栄にございます」
スカートを広げて礼を取ってみせると、エスメラルダ様はくすくすと笑い、ルイス陛下は顔を引きつらせた。
「本当にいい度胸だ」
「いい度胸ついでにお伺いしたいことがあります」
と言っても夢なのだから、望む答えが返ってくるとも思えないが。
「ついでって……。まあ、いい。何だ?」
「ルイス陛下はお目覚めになっ……いえ」
やはりお目覚めになった後の現実を考えると、言葉にすることははばかれて、質問を変える。
「この事変について書かれた手記は見つかりませんでした。お書きになられたのでしょうか」
もしかして誰かにもみ消されたとかもありうる?
「いや。何も残していない」
「のちの王族のためにも、手記を残されなかったのはなぜでしょうか。あなた様ならきっとどこまでも追求されたはずですよね」
ブラックウェル様の手記には、ルイス陛下は実行力があるお方だと書かれていた。
「そうだな。ノエルは私が真実を生涯知ることはないだろうと考えていたようだが、もちろん私は追求したし、真実に辿り着いた。だが、偽りの現実を受け入れた」
「なぜです」
「自分が許せなかったからだ。エスメラルダとノエルを傷つけた自分が。……父を苦悩させ、手を汚させた自分が。ベルモンテ家の呪いは私が受けるべき当然の罰だと思った」
ルイス陛下なりの贖罪だったということだろうか。
「もっとも子孫にまで迷惑をかけると考えが及ばなかったことは、私の完全なる失態だ。悪かったと思う」
「ルイス陛下。良いのです」
私は顔の前で両手を組む。
「陛下には単に先見の明がおありではなかったに過ぎません。どうぞお気になさらずに」
「……ははっ。手厳しいな」
あなたのせいで何の罪も無い王族方が迷惑を被ったのだから、これくらいは言わせてほしい。
がっくりと沈みこむ陛下を放置してエスメラルダ様に目を向けた。
「エスメラルダ様にもお尋ねしたいことがあります」
「何でしょう」
「はい。わたくしはエスメラルダ様の眠る地に参りましたが、エルベルト殿下はお姿は見えないとおっしゃっていました。どこにおられたのでしょうか」
エスメラルダ様は頷く。
「人は現世に長く定着すると、望まなくても悪しき影となってしまうため、地にはいられませんでした。ですからネロと血の契りでかろうじて意思だけ繋ぎ止めている状態だったのです。けれどロザンヌ様があの場所に訪れてくださったことで一時的に力が与えられ、呪いを解くほんの少しの間、地に足をつけることができました」
あの時、怪我をして血を落としたからかな。
「そうですか。そのネロは」
「にゃあ」
足元に気持ちよい毛の柔らかさを感じ、視線を落とすと綺麗な毛並みの黒猫がこちらを見上げていた。
私は身をかがめる。
「……ネロ。そう。ネロは黒い瞳の黒猫ちゃんだったのね」
殿下は、燃えるような赤い目だとおっしゃっていたけれど、これが本来のネロの姿なのだろう。穏やかで人懐こい。
ネロは私の気が済むまで触らせてくれて、最後にネロから身を擦り寄せた。
その意味が私にも分かり、私は手を離す。
「行くのね?」
「にゃあ」
ルイス陛下もエスメラルダ様も笑顔だけれど、先程よりも薄ぼやけてきたから。前方に、背の高い男性が――ブラックウェル様がネロをお待ちだから。
はっきりとは分からないが微笑み、礼を取られた姿に私も同じく返し、再びネロに視線を落とした。
「ありがとう、ネロ。今度こそ皆と一緒に幸せになって」
ネロはもう一度身を擦り寄せて一鳴きすると、ブラックウェル様に向かって歩き出した。
その姿を見守る私の背に、エスメラルダ様がそっとお声をかけてくださり、私は振り返る。
「ロザンヌ様、最後に」
最後だと言われて切なくなるけれど、最後だからこそしっかりお言葉を受け止めたい。
「はい、エスメラルダ様」
「影を見る力は現王太子殿下に、ネロの影を祓う力はロザンヌ様に残しておきます」
「え?」
「いつの時代も光がある所には必ず影ができます。けれど、あなたの柔らかな光でその影を優しく癒やしてあげてほしいのです」
影を優しく癒やす。
それがエスメラルダ様の悠久なる願い。ならば、私はエスメラルダ様の願いを受け継ぎたいと思う。
「――はい。承知いたしました」
「ありがとうございます」
私たちのやり取りを静かに見守っていたルイス陛下が、話を締めるように口を開かれた。
「ノエルとネロが待っている。そろそろ私たちも行こう。エスメラルダ」
「はい。参りましょう、ルイス陛下」
「エスメラルダ。私はもう殿下でも陛下でもない」
「……はい。ルイス様」
エスメラルダ様はルイス陛下が差し伸べた手を笑顔で取る。
「じゃあ、ロザンヌ嬢。こっちはゆっくり高みの見物をさせてもらうから、後のことは頼んだ」
ルイス陛下が、にっと笑ってそう言った。
最後に残すお言葉がそれですか……。
「ロザンヌ様、お元気で。またいつか」
「はい!」
さよならは 言わない。
また、いつかどこかで。
「皆様、お幸せに!」
私が笑顔で餞の言葉を送るとお二人は微笑み、背を向けてブラックウェル様の方へと歩いて行った。
32
あなたにおすすめの小説
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
アンジェリーヌは一人じゃない
れもんぴーる
恋愛
義母からひどい扱いされても我慢をしているアンジェリーヌ。
メイドにも冷遇され、昔は仲が良かった婚約者にも冷たい態度をとられ居場所も逃げ場所もなくしていた。
そんな時、アルコール入りのチョコレートを口にしたアンジェリーヌの性格が激変した。
まるで別人になったように、言いたいことを言い、これまで自分に冷たかった家族や婚約者をこぎみよく切り捨てていく。
実は、アンジェリーヌの中にずっといた魂と入れ替わったのだ。
それはアンジェリーヌと一緒に生まれたが、この世に誕生できなかったアンジェリーヌの双子の魂だった。
新生アンジェリーヌはアンジェリーヌのため自由を求め、家を出る。
アンジェリーヌは満ち足りた生活を送り、愛する人にも出会うが、この身体は自分の物ではない。出来る事なら消えてしまった可哀そうな自分の半身に幸せになってもらいたい。でもそれは自分が消え、愛する人との別れの時。
果たしてアンジェリーヌの魂は戻ってくるのか。そしてその時もう一人の魂は・・・。
*タグに「平成の歌もあります」を追加しました。思っていたより歌に注目していただいたので(*´▽`*)
(なろうさま、カクヨムさまにも投稿予定です)
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる