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変化なし
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結果から言おう。
私は理学部に入部した。
入部前は色々と危惧していたが実際に入ってみるとそこまで悪くなかった。
ねずみ男改めねずみ男部長の言った通り理学部はかなりゆるゆるの部活だった。
活動日は月曜日と金曜日の週2日。
活動内容も特にない。
顧問も授業の準備や出張などでメタルスライム並に現れない。
ただお喋りして帰る。
それだけだった。
一応、11月に行われる学校の文化祭で出し物を出すらしいが何の心配もいらない。
去年の出し物を見せてもらったが様々な色のスライムを作っただの、煮干しを解剖して魚の体の構造を説明しただの1日、2日あれば出来るようなものばかりであった。
だから誰も実験といった実験をしない。
調べものもしない。
何もしない。
ただお喋りをするだけだ。
授業を受けて、週2日の部活動を行い、放課後にはゲームセンタ―に通う。
それが私の生活ルーティンになっていった。
そして、夏休みが終わった。
恐らく全員からツッコミが入った事だろう。
話が飛びすぎじゃないかと。
しょうがないのだ。
こんな生活ルーティンを繰り返していると彼女はおろか友達だってできやしない。
そんな状態で迎えた夏休みだ。
何も起こりやしない。
女の子とデートしたり、夏祭りに行ったり、
いい雰囲気になってキッスをしたり……そんな事は起こりやしない。
ちなみに中井、三島とはたまに遊んだが特に語る事はないし語りたくもない。
虚しくなるだけだ。
まあ、簡潔に言うと毎日ボーっと過ごし後半になると必死の形相で宿題とやり合う……それが私の夏休みだった。
しかし私もこのままでいいとは思っていない。
8月26日。
今日から新学期が始まる。
これからは心を入れ替えて頑張っていこう。
と言っても新学期初日に授業はない。
体育館に集まって催眠効果のある校長の長話を聞き夏休みの宿題を提出する。
12時きっかり、チャイムの音と共に今日の授業?は終わった。
その瞬間中井が私の所へと近付いてくる。
どうせ音ゲーをやりにゲーセンに行こうと言うのだろう。
まずはこの誘いを断る。
私が新しく生まれ変わるための第一歩だ。
「なあ、昼飯にマック行かね?」
「え? マック? ゲームセンターじゃなくて?」
「おう、今日は音ゲーする気分じゃないんだ。
それで、マック行く?」
「う……うん」
あの中井が音ゲーをしないなんて珍しい事もあるもんだ。
だが私にとっては都合がいい。
自分で断る必要がなくなったのだから
その時、校内放送が鳴った。
「え―、理学部所属、上条君、中井君、三島君。至急、化学室、坂枝の所まで」
私と中井は怪訝な顔をした。
「おい、上条。今日、部活あったっけ?」
「確かに今日は月曜だけど、新学期初日は来なくていいって言ってたはず……」
「なんだかよく分からないけど、取り合えず科学室に行ってみるか」
こうして私達は別クラスにいる三島も引き連れ坂枝の待つ化学室へと向かった。
私は理学部に入部した。
入部前は色々と危惧していたが実際に入ってみるとそこまで悪くなかった。
ねずみ男改めねずみ男部長の言った通り理学部はかなりゆるゆるの部活だった。
活動日は月曜日と金曜日の週2日。
活動内容も特にない。
顧問も授業の準備や出張などでメタルスライム並に現れない。
ただお喋りして帰る。
それだけだった。
一応、11月に行われる学校の文化祭で出し物を出すらしいが何の心配もいらない。
去年の出し物を見せてもらったが様々な色のスライムを作っただの、煮干しを解剖して魚の体の構造を説明しただの1日、2日あれば出来るようなものばかりであった。
だから誰も実験といった実験をしない。
調べものもしない。
何もしない。
ただお喋りをするだけだ。
授業を受けて、週2日の部活動を行い、放課後にはゲームセンタ―に通う。
それが私の生活ルーティンになっていった。
そして、夏休みが終わった。
恐らく全員からツッコミが入った事だろう。
話が飛びすぎじゃないかと。
しょうがないのだ。
こんな生活ルーティンを繰り返していると彼女はおろか友達だってできやしない。
そんな状態で迎えた夏休みだ。
何も起こりやしない。
女の子とデートしたり、夏祭りに行ったり、
いい雰囲気になってキッスをしたり……そんな事は起こりやしない。
ちなみに中井、三島とはたまに遊んだが特に語る事はないし語りたくもない。
虚しくなるだけだ。
まあ、簡潔に言うと毎日ボーっと過ごし後半になると必死の形相で宿題とやり合う……それが私の夏休みだった。
しかし私もこのままでいいとは思っていない。
8月26日。
今日から新学期が始まる。
これからは心を入れ替えて頑張っていこう。
と言っても新学期初日に授業はない。
体育館に集まって催眠効果のある校長の長話を聞き夏休みの宿題を提出する。
12時きっかり、チャイムの音と共に今日の授業?は終わった。
その瞬間中井が私の所へと近付いてくる。
どうせ音ゲーをやりにゲーセンに行こうと言うのだろう。
まずはこの誘いを断る。
私が新しく生まれ変わるための第一歩だ。
「なあ、昼飯にマック行かね?」
「え? マック? ゲームセンターじゃなくて?」
「おう、今日は音ゲーする気分じゃないんだ。
それで、マック行く?」
「う……うん」
あの中井が音ゲーをしないなんて珍しい事もあるもんだ。
だが私にとっては都合がいい。
自分で断る必要がなくなったのだから
その時、校内放送が鳴った。
「え―、理学部所属、上条君、中井君、三島君。至急、化学室、坂枝の所まで」
私と中井は怪訝な顔をした。
「おい、上条。今日、部活あったっけ?」
「確かに今日は月曜だけど、新学期初日は来なくていいって言ってたはず……」
「なんだかよく分からないけど、取り合えず科学室に行ってみるか」
こうして私達は別クラスにいる三島も引き連れ坂枝の待つ化学室へと向かった。
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