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馬車の旅②
戦闘しています、ご注意ください。
翌日、ノワールを宿に残し、冒険者ギルドに向かう。
スカイランの道中、気を付けることがないか聞こうと思って。ビアンカとルージュがいれば、2人より強い魔物は来ない。
……………ビアンカとルージュより、強い魔物なんて、滅多に来ないだろうけど。
何も脅威は、魔物だけではない。盗賊とか出てくることだってある。
ギルドに入るとざわざわされた。まあ、仕方ないね。
相談窓口に行くと、さっ、と熊の職員さんが出てきた。
「ミズサワ様、お久し振りです」
「お久し振りです」
私が用件を伝える。
「スカイランまでの道中ですね? 最近まで中継地点となるノータ付近で盗賊が出没していましたが、先月討伐されましたからしばらくは安全ですよ。まあ、ミズサワ様の従魔なら、問題ございませんよ」
スカイランまでアルブレンから街道に沿って、2ヶ月弱。大きな宿場街は3つ。一番大きな街が、ノータだ。アルブレンからスカイランまで、直線距離にすれば2ヶ月もかからないが、魔の森があるため結界石を有した街道を通らなくてはならない。ノワールの馬車では直線コースは、魔の森を抜けられないから、無理だ。
「すぐにスカイランに?」
「ええ、明日には出ようかと思って」
「そうですか、あの実は一つお願いがありまして、良かったら引き受けて頂けるとありがたいのですが」
「なんですか?」
あのゴブリンの巣があった魔の森で、最近、巨体の猪が出て、冒険者の方に犠牲者が出たそうだ。
「本来なら複数の高ランクの冒険者パーティーに依頼したいのですが、あいにく、確保出来なくて」
あの金の虎の皆さんは、別の街に移動しておらず、どうしようかと悩んでいる所に、私達が帰って来た。
「キングボアの更に上位種かと思います。何とか、お願い出来ませんか?」
「そう、ですねえ。ビアンカ、ルージュ、どうにかなる?」
『キングボアくらいなら、なんともないのです』
『ユイ、お肉、焼いて』
「そう来ましたか。大丈夫みたいですよ」
「ありがとうございます、ミズサワ様」
ならば早速、行くことに。
森の中ならビアンカなら分かると。
皆で森に入り、ビアンカを先頭に進む。
元気とコハクはピクニック気分で、飛んだり跳ねたりしている。ルリとクリスとヒスイも遊びながら付いてくる。
『ユイ、そろそろやつのテリトリーなのです』
匂いを嗅いでいたビアンカが注意をしてきた。
「そうね。晃太、元気達とルームに入っといて」
「ん」
ルームを開けて、晃太達が中に入る。閉める前に、晃太が支援をかけてくれる。
『私がヤルのです』
『私がヤルわ』
ビアンカとルージュが、どっちが猪を倒すかで揉めている。ちょっぴり殺気だってる。怖かあ。
「どっちでもよかやん。2人で共同でやればよかやん」
『嫌、なのです』
『私がしたいわ』
揉めに揉めて、ビアンカとルージュが共同で倒す事に。
『お肉をキズつけないようにするのです』
『そうね。焼き肉ね』
「はいはい」
猪がビアンカとルージュを前に出てくることはない。なので、私が囮になる。もちろん、ルージュが光の塊を出してくれる。本日はスイカサイズ。1個でゴブリン何匹分だろう?
『ユイ、私達は気配をこれから消すのです』
『心配しないで、すぐに近くにいるから』
「お願いね」
念のために、フライパンを持つ。大きな猪に歯が立つとは思えないけどね。晃太が防御力をあげてくれている。
恐る恐る進む。いつものビアンカとルージュの姿が見えないから、不安でたまらない。
がさがさっ
あ、目が合った。
で、デカかあッ。二階建ての家並みの背丈に、牙なんて、私の足より太かよ。見上げるような体躯。白地に茶色のラインが入っている。
あれよ、トラックみたいよ。
え? これ、人が倒せるの?
「グルルルルルッ」
ひーっ。
猪は前肢で地面を蹴っている。
あはははん、戦闘体勢ね。
ごうんっ
猪の足元の地面が1メートル程陥没。私の後ろから、閃光が走り、猪の脳天を直撃。黄色の目が、上転する。
………………………
え、終わっちゃった?
『お肉なのです』
『お肉、ユイ、焼き肉にして』
「……………はいはい」
ルームから出てきた晃太に、アイテムボックスに入れてもらい、アルブレンに戻る。
昼前に出たので、夕方前には帰り着く。屋台でビアンカとルージュが寄り道。たくさん買ったし、帰りも寄るのでお願いすると快く引き受けてくれた。
ギルドに着くと、窓口に熊の職員さん、ウルススさんが出てきた。猪の時に、別の職員さんから呼ばれていて、初めて名前が発覚。
「ミズサワ様、どうされました?」
「頼まれた猪、倒して来ました」
ぴく、とウルススさんの眉が動く。
「では、倉庫に」
お久し振りの解体主任さんに、ご挨拶。
晃太がアイテムボックスから猪を出すと、歓声が上がる。
「静かにしろッ」
解体主任さんが、ピシッ、と注意すると静かになる。なんだか孤児院の子供達を思い出す。
「ホワイトキングボアだな。肉はどうする?」
『『焼き肉焼き肉焼き肉』』
「美味しいところは?」
「もも、バラだな。ヒレもうまいぞ」
よし。
「なら全部ください」
「ミズサワ様、少しギルドに回して頂けませんか?」
解体を無料で、明日までにしてくれると言ってくれたので、半分引き取りになる。
「では、ミズサワ様、こちらに」
ウルススさんと応接室に向かう。
「ありがとうございますミズサワ様、こんなに早く解決していただけるとは」
「ビアンカとルージュが頑張ってくれただけなので」
ウルススさんが書類を出す。
依頼主は冒険者ギルド。
確認して、サインと魔力を流す。
「明日、成功報酬と共に皮、牙、残りの肉の買い取りを含めてお支払でよろしいですか?」
「はい」
牙は工芸品、革は柔らかく丈夫で、上質な鎧やブーツになると。特に白い革鎧は女性冒険者に人気だそうだ。
『ユイ、焼き肉は明日なのです?』
『ユイ、エビも焼いて』
「はいはい、明日ね」
帰ったら、ディレックスで買い物しなくては。
ウルススさんに挨拶して、屋台に寄って買い物をする。
宿に戻り、ルージュの魔法のカーテンを広げてもらい、ルームを開ける。サブ・ドアを開けて、両親と花を入れる。
「くうん、くうん」
花が尻尾をくねらせて私と晃太の足元に、くねくね。かわいかあ。
両親もルームに入って来て、夕御飯の準備をする。
「で、明日、猪のお肉で焼き肉になったんよ」
「そうね。なら、準備せんとね」
夕御飯後、母とディレックスでお買い物。
野菜になめ茸、魚介類、ウインナーを大量に購入する。
孤児院の炊き出しの為の材料もかごに。肉団子のシチューが大好評で、次々に材料を入れる。次に人気なのは、貝柱のシチューだそうだ。母がいく日を皆楽しみにしていると。今、孤児達は二手に分かれて生活しているので、それぞれ週に1回に鍋を持って行っている。
お会計を済ませて出る。
それから明日の焼き肉の準備をある程度して、両親と花がサブ・ドアの向こう、マーファに戻った。
翌日、ノワールを宿に残し、冒険者ギルドに向かう。
スカイランの道中、気を付けることがないか聞こうと思って。ビアンカとルージュがいれば、2人より強い魔物は来ない。
……………ビアンカとルージュより、強い魔物なんて、滅多に来ないだろうけど。
何も脅威は、魔物だけではない。盗賊とか出てくることだってある。
ギルドに入るとざわざわされた。まあ、仕方ないね。
相談窓口に行くと、さっ、と熊の職員さんが出てきた。
「ミズサワ様、お久し振りです」
「お久し振りです」
私が用件を伝える。
「スカイランまでの道中ですね? 最近まで中継地点となるノータ付近で盗賊が出没していましたが、先月討伐されましたからしばらくは安全ですよ。まあ、ミズサワ様の従魔なら、問題ございませんよ」
スカイランまでアルブレンから街道に沿って、2ヶ月弱。大きな宿場街は3つ。一番大きな街が、ノータだ。アルブレンからスカイランまで、直線距離にすれば2ヶ月もかからないが、魔の森があるため結界石を有した街道を通らなくてはならない。ノワールの馬車では直線コースは、魔の森を抜けられないから、無理だ。
「すぐにスカイランに?」
「ええ、明日には出ようかと思って」
「そうですか、あの実は一つお願いがありまして、良かったら引き受けて頂けるとありがたいのですが」
「なんですか?」
あのゴブリンの巣があった魔の森で、最近、巨体の猪が出て、冒険者の方に犠牲者が出たそうだ。
「本来なら複数の高ランクの冒険者パーティーに依頼したいのですが、あいにく、確保出来なくて」
あの金の虎の皆さんは、別の街に移動しておらず、どうしようかと悩んでいる所に、私達が帰って来た。
「キングボアの更に上位種かと思います。何とか、お願い出来ませんか?」
「そう、ですねえ。ビアンカ、ルージュ、どうにかなる?」
『キングボアくらいなら、なんともないのです』
『ユイ、お肉、焼いて』
「そう来ましたか。大丈夫みたいですよ」
「ありがとうございます、ミズサワ様」
ならば早速、行くことに。
森の中ならビアンカなら分かると。
皆で森に入り、ビアンカを先頭に進む。
元気とコハクはピクニック気分で、飛んだり跳ねたりしている。ルリとクリスとヒスイも遊びながら付いてくる。
『ユイ、そろそろやつのテリトリーなのです』
匂いを嗅いでいたビアンカが注意をしてきた。
「そうね。晃太、元気達とルームに入っといて」
「ん」
ルームを開けて、晃太達が中に入る。閉める前に、晃太が支援をかけてくれる。
『私がヤルのです』
『私がヤルわ』
ビアンカとルージュが、どっちが猪を倒すかで揉めている。ちょっぴり殺気だってる。怖かあ。
「どっちでもよかやん。2人で共同でやればよかやん」
『嫌、なのです』
『私がしたいわ』
揉めに揉めて、ビアンカとルージュが共同で倒す事に。
『お肉をキズつけないようにするのです』
『そうね。焼き肉ね』
「はいはい」
猪がビアンカとルージュを前に出てくることはない。なので、私が囮になる。もちろん、ルージュが光の塊を出してくれる。本日はスイカサイズ。1個でゴブリン何匹分だろう?
『ユイ、私達は気配をこれから消すのです』
『心配しないで、すぐに近くにいるから』
「お願いね」
念のために、フライパンを持つ。大きな猪に歯が立つとは思えないけどね。晃太が防御力をあげてくれている。
恐る恐る進む。いつものビアンカとルージュの姿が見えないから、不安でたまらない。
がさがさっ
あ、目が合った。
で、デカかあッ。二階建ての家並みの背丈に、牙なんて、私の足より太かよ。見上げるような体躯。白地に茶色のラインが入っている。
あれよ、トラックみたいよ。
え? これ、人が倒せるの?
「グルルルルルッ」
ひーっ。
猪は前肢で地面を蹴っている。
あはははん、戦闘体勢ね。
ごうんっ
猪の足元の地面が1メートル程陥没。私の後ろから、閃光が走り、猪の脳天を直撃。黄色の目が、上転する。
………………………
え、終わっちゃった?
『お肉なのです』
『お肉、ユイ、焼き肉にして』
「……………はいはい」
ルームから出てきた晃太に、アイテムボックスに入れてもらい、アルブレンに戻る。
昼前に出たので、夕方前には帰り着く。屋台でビアンカとルージュが寄り道。たくさん買ったし、帰りも寄るのでお願いすると快く引き受けてくれた。
ギルドに着くと、窓口に熊の職員さん、ウルススさんが出てきた。猪の時に、別の職員さんから呼ばれていて、初めて名前が発覚。
「ミズサワ様、どうされました?」
「頼まれた猪、倒して来ました」
ぴく、とウルススさんの眉が動く。
「では、倉庫に」
お久し振りの解体主任さんに、ご挨拶。
晃太がアイテムボックスから猪を出すと、歓声が上がる。
「静かにしろッ」
解体主任さんが、ピシッ、と注意すると静かになる。なんだか孤児院の子供達を思い出す。
「ホワイトキングボアだな。肉はどうする?」
『『焼き肉焼き肉焼き肉』』
「美味しいところは?」
「もも、バラだな。ヒレもうまいぞ」
よし。
「なら全部ください」
「ミズサワ様、少しギルドに回して頂けませんか?」
解体を無料で、明日までにしてくれると言ってくれたので、半分引き取りになる。
「では、ミズサワ様、こちらに」
ウルススさんと応接室に向かう。
「ありがとうございますミズサワ様、こんなに早く解決していただけるとは」
「ビアンカとルージュが頑張ってくれただけなので」
ウルススさんが書類を出す。
依頼主は冒険者ギルド。
確認して、サインと魔力を流す。
「明日、成功報酬と共に皮、牙、残りの肉の買い取りを含めてお支払でよろしいですか?」
「はい」
牙は工芸品、革は柔らかく丈夫で、上質な鎧やブーツになると。特に白い革鎧は女性冒険者に人気だそうだ。
『ユイ、焼き肉は明日なのです?』
『ユイ、エビも焼いて』
「はいはい、明日ね」
帰ったら、ディレックスで買い物しなくては。
ウルススさんに挨拶して、屋台に寄って買い物をする。
宿に戻り、ルージュの魔法のカーテンを広げてもらい、ルームを開ける。サブ・ドアを開けて、両親と花を入れる。
「くうん、くうん」
花が尻尾をくねらせて私と晃太の足元に、くねくね。かわいかあ。
両親もルームに入って来て、夕御飯の準備をする。
「で、明日、猪のお肉で焼き肉になったんよ」
「そうね。なら、準備せんとね」
夕御飯後、母とディレックスでお買い物。
野菜になめ茸、魚介類、ウインナーを大量に購入する。
孤児院の炊き出しの為の材料もかごに。肉団子のシチューが大好評で、次々に材料を入れる。次に人気なのは、貝柱のシチューだそうだ。母がいく日を皆楽しみにしていると。今、孤児達は二手に分かれて生活しているので、それぞれ週に1回に鍋を持って行っている。
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