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軍隊ダンジョン②
黒柊の皆さんを見送り、うつらうつらしているとビアンカとルージュが戻ってくる。
なんか咥えてる。
ビアンカは鹿系の角、ルージュはなんと小ぶりの宝箱だった。
『罠はないわ』
「そうね」
ワクワクしながら開ける。中身は現金、金貨が50枚。ビアンカとルージュの食費にしよう。
その日は、セーフティゾーンから少し離れた場所で、ルームを開けた。
カレーライスの夕御飯を済ませて、明日の準備。明日は沼地のフィールドのはず。長靴オッケー。
ただ、ぴすぴす、鼻息を出して寝ている元気達をどうするかだ。安全第一ならルームに避難だけど、他の冒険者の方と鉢合わせると、いろいろ厄介なんだよね。
『ユイ、あのバギーと言うのに、乗せたらいいのです』
「いや、沼地やから、進まんよ」
『私がどうにかするのです』
頼もしかあ。
次の日、いざ、沼地フィールドに。
うん、湿地帯みたいや。ワニ、出そうだし、蚋みたいなのが漂ってる。うわあ、イヤやあ。
「ビアンカ、どうすると?」
『ちょっと待ってなのです。ふー、はあぁぁぁっ』
ビアンカが前肢を一歩前に出すと、地面が一気に凍りつく。
『ふう、長く続かないのです。急ぐのです』
「は、はいはい。晃太、バギー」
「ん」
バギーを出すと、ルリ、クリス、ヒスイはすぐに乗った。元気とコハクは、いつもは降りたそうだが、地面が凍りついたので、大人しくバギーの中に。一杯一杯だ。
晃太の支援を受けて急ぎ足で、駆け抜ける。転けそうや。途中でワニやら蚋が来たが、我らのビアンカとルージュに勝てる分けない。
大半のドロップ品は沼地に落ちたので諦める。ビアンカが魔法で道を延長し、ルージュが方角を確認して最短距離で進めた。昼前でやっと30階直前のセーフティゾーンに。ああ、疲れた。多分普通に進んだら何日もかかるんだろうなあ。
軽く麦美ちゃんのパンでお昼にして、30階に移動する。
『今日中にボス部屋行きたいのです』
『そうね。あっちよ』
「はいはい」
同じ要領で、駆け抜ける。
皆、バギーの中で呑気に寝ているが、逆にありがたい。
夕方にやっと、ボス部屋に。周りは沼地なのに、鋼鉄の扉だ。
つ、疲れた。足が、ぱんぱんや。
『ユイ、ボス部屋行くのです』
『行きましょう、早く、行きましょう』
「ブヒヒンッ。ブヒヒンッ」
「ちょっと、待ってん」
走り抜けたので、私はヘトヘトだ。とりあえず、すぐ近くのセーフティゾーンに。
「一回だけにしてよ。私、疲れとるけん。ノワールはダメよ、巻き込まれそうやからね」
「ブヒヒーンッ」
『ノワール、ここで待っているのです』
『残りなさいノワール』
「ブヒヒン…………」
とぼとぼ、私の元に。ルージュが音が出るだろうからと、まだお眠の仔達に魔法をかける。
それから扉はルージュが開けて、ビアンカが雷女帝(エル・カテリーナ)で飛び込む。
ちゅどおおおおおんっ
ちゅどおおおおおんっ
ちゅどおおおおおんっ
ビアンカがとことこ出てくる。終わりましたか。
『ユイ、コウタ、2匹残しているのです。どうぞなのです』
いらん、気遣いッ。
バギーをルージュに託し、渋い顔の晃太とそっとボス部屋を覗く。
「カブトムシやな」
「そうやな」
ただし、サイズがおかしか。色んなドロップ品が転がっている中で、見上げるように巨体のカブトムシが2匹。あちこちから煙が上がっている。
『ユイ、コウタ、早くしないと消えるのです』
「「ひー」」
ビビりながら、フライパン片手に近付く。
「ビアンカッ、近くにおってね」
『もう虫の息なのです』
「虫だけにねッ」
晃太が突っ込み。
ひーっ、フライパンでちょいちょい。
すると、でっかいカブトムシが消える。
てってれってー。
【レベル47にアップしました】
【レベル48にアップしました】
【ルーム レベル28にアップしました。HP3000追加】
てってれってー。
【レベル49にアップしました】
フライパンちょいちょいで、レベルが上がったよ。凄い罪悪感。
「晃太、上がったね?」
「34や。姉ちゃんは?」
「49や」
「後一歩やな」
よかとしよう。
ドロップ品を拾いながら、晃太がぽつり。
「ビアンカが仕留められんって珍しかな」
「あ、そうやな」
『この魔物は、雷と少し相性が悪かったのです。角で雷を地面に流してダメージを減らしたのです』
「避雷針にしたわけね」
なるほど。
『もう一撃叩き込んだら倒せたのですが、ユイとコウタのレベルをあげないと、神様からヒントを頂けないのです』
そうやったね。
とにかく、今はドロップ品を拾う。
角や甲羅に魔石だ。
〆に出てきた宝箱。
ルージュにチェックしてもらう。
『罠があるわ、待ってね。はい、大丈夫よ』
ぱきり、と音を立てる。
「ありがとうルージュ、晃太、どうぞ」
「ん」
開けると金塊が。おお、宝箱感が。
全部、晃太のアイテムボックスへ。
「えっとなあ、角が13、角大が2、甲羅大小合わせて49、魔石37、大魔石が4や」
「ん、よし。お疲れ様。さ、今日はおしまいよ。ルームに入ろう」
「そやなあ」
それで終わるわけはなかったけどね。
なんか咥えてる。
ビアンカは鹿系の角、ルージュはなんと小ぶりの宝箱だった。
『罠はないわ』
「そうね」
ワクワクしながら開ける。中身は現金、金貨が50枚。ビアンカとルージュの食費にしよう。
その日は、セーフティゾーンから少し離れた場所で、ルームを開けた。
カレーライスの夕御飯を済ませて、明日の準備。明日は沼地のフィールドのはず。長靴オッケー。
ただ、ぴすぴす、鼻息を出して寝ている元気達をどうするかだ。安全第一ならルームに避難だけど、他の冒険者の方と鉢合わせると、いろいろ厄介なんだよね。
『ユイ、あのバギーと言うのに、乗せたらいいのです』
「いや、沼地やから、進まんよ」
『私がどうにかするのです』
頼もしかあ。
次の日、いざ、沼地フィールドに。
うん、湿地帯みたいや。ワニ、出そうだし、蚋みたいなのが漂ってる。うわあ、イヤやあ。
「ビアンカ、どうすると?」
『ちょっと待ってなのです。ふー、はあぁぁぁっ』
ビアンカが前肢を一歩前に出すと、地面が一気に凍りつく。
『ふう、長く続かないのです。急ぐのです』
「は、はいはい。晃太、バギー」
「ん」
バギーを出すと、ルリ、クリス、ヒスイはすぐに乗った。元気とコハクは、いつもは降りたそうだが、地面が凍りついたので、大人しくバギーの中に。一杯一杯だ。
晃太の支援を受けて急ぎ足で、駆け抜ける。転けそうや。途中でワニやら蚋が来たが、我らのビアンカとルージュに勝てる分けない。
大半のドロップ品は沼地に落ちたので諦める。ビアンカが魔法で道を延長し、ルージュが方角を確認して最短距離で進めた。昼前でやっと30階直前のセーフティゾーンに。ああ、疲れた。多分普通に進んだら何日もかかるんだろうなあ。
軽く麦美ちゃんのパンでお昼にして、30階に移動する。
『今日中にボス部屋行きたいのです』
『そうね。あっちよ』
「はいはい」
同じ要領で、駆け抜ける。
皆、バギーの中で呑気に寝ているが、逆にありがたい。
夕方にやっと、ボス部屋に。周りは沼地なのに、鋼鉄の扉だ。
つ、疲れた。足が、ぱんぱんや。
『ユイ、ボス部屋行くのです』
『行きましょう、早く、行きましょう』
「ブヒヒンッ。ブヒヒンッ」
「ちょっと、待ってん」
走り抜けたので、私はヘトヘトだ。とりあえず、すぐ近くのセーフティゾーンに。
「一回だけにしてよ。私、疲れとるけん。ノワールはダメよ、巻き込まれそうやからね」
「ブヒヒーンッ」
『ノワール、ここで待っているのです』
『残りなさいノワール』
「ブヒヒン…………」
とぼとぼ、私の元に。ルージュが音が出るだろうからと、まだお眠の仔達に魔法をかける。
それから扉はルージュが開けて、ビアンカが雷女帝(エル・カテリーナ)で飛び込む。
ちゅどおおおおおんっ
ちゅどおおおおおんっ
ちゅどおおおおおんっ
ビアンカがとことこ出てくる。終わりましたか。
『ユイ、コウタ、2匹残しているのです。どうぞなのです』
いらん、気遣いッ。
バギーをルージュに託し、渋い顔の晃太とそっとボス部屋を覗く。
「カブトムシやな」
「そうやな」
ただし、サイズがおかしか。色んなドロップ品が転がっている中で、見上げるように巨体のカブトムシが2匹。あちこちから煙が上がっている。
『ユイ、コウタ、早くしないと消えるのです』
「「ひー」」
ビビりながら、フライパン片手に近付く。
「ビアンカッ、近くにおってね」
『もう虫の息なのです』
「虫だけにねッ」
晃太が突っ込み。
ひーっ、フライパンでちょいちょい。
すると、でっかいカブトムシが消える。
てってれってー。
【レベル47にアップしました】
【レベル48にアップしました】
【ルーム レベル28にアップしました。HP3000追加】
てってれってー。
【レベル49にアップしました】
フライパンちょいちょいで、レベルが上がったよ。凄い罪悪感。
「晃太、上がったね?」
「34や。姉ちゃんは?」
「49や」
「後一歩やな」
よかとしよう。
ドロップ品を拾いながら、晃太がぽつり。
「ビアンカが仕留められんって珍しかな」
「あ、そうやな」
『この魔物は、雷と少し相性が悪かったのです。角で雷を地面に流してダメージを減らしたのです』
「避雷針にしたわけね」
なるほど。
『もう一撃叩き込んだら倒せたのですが、ユイとコウタのレベルをあげないと、神様からヒントを頂けないのです』
そうやったね。
とにかく、今はドロップ品を拾う。
角や甲羅に魔石だ。
〆に出てきた宝箱。
ルージュにチェックしてもらう。
『罠があるわ、待ってね。はい、大丈夫よ』
ぱきり、と音を立てる。
「ありがとうルージュ、晃太、どうぞ」
「ん」
開けると金塊が。おお、宝箱感が。
全部、晃太のアイテムボックスへ。
「えっとなあ、角が13、角大が2、甲羅大小合わせて49、魔石37、大魔石が4や」
「ん、よし。お疲れ様。さ、今日はおしまいよ。ルームに入ろう」
「そやなあ」
それで終わるわけはなかったけどね。
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