131 / 867
連載
エリクサー③
しおりを挟む
軍隊ダンジョンの3階ボス部屋には、スライムかゴブリンしか出ませんよ。と、いつも対応してくれる中年男性職員さん、サハーラさんが教えてくれたので、早速次の日朝から行った。
2時間で到着。
ルリとクリスとヒスイは疲れているようだったが、元気とコハクはパワーに溢れている。
ボス部屋の前には何組か並んでいて、ビアンカとルージュ、そしてノワールまで連れた私達にドン引きしていた。
最後尾に並ぶと、すぐに扉が開く。
「開きましたよ」
と、すぐ前の人が教えてくれる。
「ちょっとボス部屋に用がありまして」
「そうですか」
私達の前の人達がボス部屋に挑戦。30分程で復活する。その頃には、ルリとクリス、ヒスイも十分休めたようだ。
『私が開けるのです』
『スライムかしら?』
「ブヒヒン」
「ちょっと待ってん、私が開けるけん」
『これくらいの魔力、大丈夫なのです』
だから、心配はそこじゃないんよ。
結局、ビアンカが押し開ける。
あ、良かった、スライムだ。
あはははん、数、半端ない。
私と晃太はフライパンを振り回した。
夕方になってやっと元気とコハクが落ち着く。
緑の軍団が出てきた時は、さすがにビアンカとルージュにお願いした。ノワールも張り切って暴走するように駆けていた。
軍隊ダンジョンを出ると、案の定、元気とコハクはぱたんきゅー。なのでバギーに乗せる。
マルシェを抜けて宿に向かおうとすると、昨日のお花の女の子がいた。今日もお花売っているのか、えらかなあ、よし、買っちゃろう。
「お花、くださいな」
「あ、昨日のお姉ちゃん。あのね、先生が来たら孤児院に案内しなさいって」
「あらそう?」
昨日の事かな。まあ、どうせ、行くし、よかか。
「なら、案内してくれる?」
「うん、こっちだよ」
女の子に案内されて、マルシェを抜けて、しばらく進むと教会が。孤児院は裏に併設されている。
「こっち」
「はいはい」
敷地内に入り、孤児院の入り口に。
ここも、ずいぶんぼろぼろだな。でも、なんだろう、活気がない。今までの孤児院には、子供達の歓声があるのに。
「ちょっと待って、先生呼んでくる」
「うん」
女の子が中に入る。
「ねえ。ビアンカ、ルージュ、他に子供おらんのかね?」
『いるのです』
『ただ、ちょっと様子がおかしいわね。皆、沈んでいるわ』
「沈む?」
話していると、女の子が白髪混じりの牧師さんを連れてくる。
「ああ、貴女が噂のテイマー様ですね。昨日、この子が大金を受け取りましたが、花の代金として頂いていい額ではないので」
「あ、構いません。受け取ってください。食費にでもしてください」
私が答えると、牧師さんは深く頭を下げる。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
「いえいえ。あの、他に子供達っていないんですか? 従魔が様子がおかしいと」
私の言葉に、牧師さんの顔色が変わる。
「どうされました?」
牧師さんは少し考えて、言葉を絞り出す。
「もうすぐ、始祖神様に召される子がおりまして、皆でその子が、迷わず安らかに道を行ける様に祈っています」
私は牧師さんにお願いして、その子の元に。晃太とビアンカとルージュには外で待ってもらう。
このタイミングで聞いたのなら、きっと意味がある。
牧師さんは奥の部屋に案内してくれる。
かなりお年を召したシスターが、ベッドサイドでお祈りしている。
「この子です」
ベッドには3歳くらいの男の子。
私はその肌色を見て絶句する。
不自然に黄色に染まった肌、本来なら艶やかなのだろうに、艶が一切見られない。微かに息はしているが、かなりか細い。
まずい、まずい、まずい。
これは、まずい。
これ、黄疸や。
私の手持ちの中で、どうにか出来るレベルじゃない。
私は『神への祈り』をしてみたが、発動しない。
シスターが祈りを捧げた私に、お礼を言ってきた。
「この子のために祈りを捧げてくださり、ありがとうございます」
「いいえ」
どうしよう、どうしよう、どうにか、どうにか出来ないか? どうにも出来ないのか?
どうにか、あっ。
「外にいる弟を呼んでください」
「はい?」
「急いでッ」
牧師さんはあわてて晃太を呼びに行く。
「あの…………」
シスターが心配そうに聞いてくる。
「少しだけ、私にチャンスをください」
私の答えに、シスターは首を傾げる。
晃太が牧師さんに連れられて、部屋に入って来る。
晃太も男の子の顔色を見て、言葉を失う。
「すみません、アイテムボックスの中を見るので、少しだけ席を外して頂けませんか?」
「あの、テイマー様?」
牧師さんが訝しげな顔だ。
「お願いします。時間がありません」
「……………分かりました。シスターアマーベル、出ましょう」
「はい、分かりました」
高齢シスターと牧師さんが退室する。
「どうするんね姉ちゃん」
「晃太、エリクサーば出しといて」
あらゆる呪い、病気、体の欠損を癒す、エリクサー。
そう、1本だけ、ある。
冷蔵庫ダンジョンで出てきた、たった1本。
「ちょっとルーム開けるけん、誰もこの部屋に入らんようにしといて」
「いいけど」
私はルームを開けて、サブ・ドアを開ける。
「くうんくうん」
花がわがままボディを、くねらせる。かわいか、なのだが、今はそんなことを言ってられない。
両親も入って来る。
「あら、晃太は?」
母が首を傾げる。
「ちょっとね、お父さん、来てん」
「ん?」
「早く」
戸惑いながら、スリッパを履いた父を誘導する。
ドアの向こうに。父はベッドの上の男の子に絶句する。
「こん子、見て」
「………………末期肝臓ガン、多臓器不全、余命3時間」
余命3時間。
「姉ちゃん、どうするん?」
晃太はかなり焦って聞いてくる。手には中級エリクサー。
「お父さん、これでこん子治せる?」
「ちょっと待ってな………3割くらい身体に吸収されたら完治するな。身体が光れば、完治の印や」
「分かったありがとお父さん。悪かけど、今日はマーファにこのまま帰って」
「分かった」
父とルームに入る。
ルームの窓から見ていた母の顔色が悪い。
「あの子、どうしたんね?」
「末期肝臓ガン、今から何とかする」
マーファに両親と花を見送り、私はダッシュでディレックスに。
目的の物を手に入れて、支払い、ルームを出る。
「姉ちゃん、どうするんよ?」
「さあ、足掻くよ」
私は懐中電灯とスポイトを晃太に見せた。
2時間で到着。
ルリとクリスとヒスイは疲れているようだったが、元気とコハクはパワーに溢れている。
ボス部屋の前には何組か並んでいて、ビアンカとルージュ、そしてノワールまで連れた私達にドン引きしていた。
最後尾に並ぶと、すぐに扉が開く。
「開きましたよ」
と、すぐ前の人が教えてくれる。
「ちょっとボス部屋に用がありまして」
「そうですか」
私達の前の人達がボス部屋に挑戦。30分程で復活する。その頃には、ルリとクリス、ヒスイも十分休めたようだ。
『私が開けるのです』
『スライムかしら?』
「ブヒヒン」
「ちょっと待ってん、私が開けるけん」
『これくらいの魔力、大丈夫なのです』
だから、心配はそこじゃないんよ。
結局、ビアンカが押し開ける。
あ、良かった、スライムだ。
あはははん、数、半端ない。
私と晃太はフライパンを振り回した。
夕方になってやっと元気とコハクが落ち着く。
緑の軍団が出てきた時は、さすがにビアンカとルージュにお願いした。ノワールも張り切って暴走するように駆けていた。
軍隊ダンジョンを出ると、案の定、元気とコハクはぱたんきゅー。なのでバギーに乗せる。
マルシェを抜けて宿に向かおうとすると、昨日のお花の女の子がいた。今日もお花売っているのか、えらかなあ、よし、買っちゃろう。
「お花、くださいな」
「あ、昨日のお姉ちゃん。あのね、先生が来たら孤児院に案内しなさいって」
「あらそう?」
昨日の事かな。まあ、どうせ、行くし、よかか。
「なら、案内してくれる?」
「うん、こっちだよ」
女の子に案内されて、マルシェを抜けて、しばらく進むと教会が。孤児院は裏に併設されている。
「こっち」
「はいはい」
敷地内に入り、孤児院の入り口に。
ここも、ずいぶんぼろぼろだな。でも、なんだろう、活気がない。今までの孤児院には、子供達の歓声があるのに。
「ちょっと待って、先生呼んでくる」
「うん」
女の子が中に入る。
「ねえ。ビアンカ、ルージュ、他に子供おらんのかね?」
『いるのです』
『ただ、ちょっと様子がおかしいわね。皆、沈んでいるわ』
「沈む?」
話していると、女の子が白髪混じりの牧師さんを連れてくる。
「ああ、貴女が噂のテイマー様ですね。昨日、この子が大金を受け取りましたが、花の代金として頂いていい額ではないので」
「あ、構いません。受け取ってください。食費にでもしてください」
私が答えると、牧師さんは深く頭を下げる。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
「いえいえ。あの、他に子供達っていないんですか? 従魔が様子がおかしいと」
私の言葉に、牧師さんの顔色が変わる。
「どうされました?」
牧師さんは少し考えて、言葉を絞り出す。
「もうすぐ、始祖神様に召される子がおりまして、皆でその子が、迷わず安らかに道を行ける様に祈っています」
私は牧師さんにお願いして、その子の元に。晃太とビアンカとルージュには外で待ってもらう。
このタイミングで聞いたのなら、きっと意味がある。
牧師さんは奥の部屋に案内してくれる。
かなりお年を召したシスターが、ベッドサイドでお祈りしている。
「この子です」
ベッドには3歳くらいの男の子。
私はその肌色を見て絶句する。
不自然に黄色に染まった肌、本来なら艶やかなのだろうに、艶が一切見られない。微かに息はしているが、かなりか細い。
まずい、まずい、まずい。
これは、まずい。
これ、黄疸や。
私の手持ちの中で、どうにか出来るレベルじゃない。
私は『神への祈り』をしてみたが、発動しない。
シスターが祈りを捧げた私に、お礼を言ってきた。
「この子のために祈りを捧げてくださり、ありがとうございます」
「いいえ」
どうしよう、どうしよう、どうにか、どうにか出来ないか? どうにも出来ないのか?
どうにか、あっ。
「外にいる弟を呼んでください」
「はい?」
「急いでッ」
牧師さんはあわてて晃太を呼びに行く。
「あの…………」
シスターが心配そうに聞いてくる。
「少しだけ、私にチャンスをください」
私の答えに、シスターは首を傾げる。
晃太が牧師さんに連れられて、部屋に入って来る。
晃太も男の子の顔色を見て、言葉を失う。
「すみません、アイテムボックスの中を見るので、少しだけ席を外して頂けませんか?」
「あの、テイマー様?」
牧師さんが訝しげな顔だ。
「お願いします。時間がありません」
「……………分かりました。シスターアマーベル、出ましょう」
「はい、分かりました」
高齢シスターと牧師さんが退室する。
「どうするんね姉ちゃん」
「晃太、エリクサーば出しといて」
あらゆる呪い、病気、体の欠損を癒す、エリクサー。
そう、1本だけ、ある。
冷蔵庫ダンジョンで出てきた、たった1本。
「ちょっとルーム開けるけん、誰もこの部屋に入らんようにしといて」
「いいけど」
私はルームを開けて、サブ・ドアを開ける。
「くうんくうん」
花がわがままボディを、くねらせる。かわいか、なのだが、今はそんなことを言ってられない。
両親も入って来る。
「あら、晃太は?」
母が首を傾げる。
「ちょっとね、お父さん、来てん」
「ん?」
「早く」
戸惑いながら、スリッパを履いた父を誘導する。
ドアの向こうに。父はベッドの上の男の子に絶句する。
「こん子、見て」
「………………末期肝臓ガン、多臓器不全、余命3時間」
余命3時間。
「姉ちゃん、どうするん?」
晃太はかなり焦って聞いてくる。手には中級エリクサー。
「お父さん、これでこん子治せる?」
「ちょっと待ってな………3割くらい身体に吸収されたら完治するな。身体が光れば、完治の印や」
「分かったありがとお父さん。悪かけど、今日はマーファにこのまま帰って」
「分かった」
父とルームに入る。
ルームの窓から見ていた母の顔色が悪い。
「あの子、どうしたんね?」
「末期肝臓ガン、今から何とかする」
マーファに両親と花を見送り、私はダッシュでディレックスに。
目的の物を手に入れて、支払い、ルームを出る。
「姉ちゃん、どうするんよ?」
「さあ、足掻くよ」
私は懐中電灯とスポイトを晃太に見せた。
3,047
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。