161 / 867
連載
新階層③
しおりを挟む
27階は岩場が多い階層だ。
『あそこに山羊がいるのです』
『本当だわ、ちょっと待ってね』
ビアンカとルージュが魔法を飛ばして一撃。
軽いなあ、お弁当の受け取り番号呼ばれたから受けとります、みたい感じよ。
いきなり真っ黒でデカイ山羊が岩場に鎮座していた。仔達をあらかじめルームに避難させといて良かった。
「あの、ビアンカさん、ルージュさん、あれはおらんかね?」
『蛇なのですか?』
『そうね、探せばいそうよ』
すぐに抜けたか。
しかし、調査できたのだ、頑張れ。
「晃太、しっかり」
「わい。蛇嫌いや」
渋い顔して晃太が唸る。
ドロップ品を拾い、ボス部屋に進む。
2時間で到着。
鋼鉄製のドアだ。
ルージュが黒い霞を出してチェック。
『広いわね。あら、何かしら? あ、熊だわ。数は少ないわねえ』
戦闘はお任せしよう。
いつもの様に、ノワールに支援しようとして、晃太が戸惑っている。
「あれ? 支援ができんごとなっとう」
「え、どうして?」
すったもんだしながら支援しているが、結局出来ず。多分ノワールと晃太のレベルの差が100を越したんだ。
「仕方なかね、ノワール、見学よ」
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ」
いやいや、地団駄を踏むノワール。
ビアンカとルージュに説得してもらう。
『ノワール、大人しくしているのです』
『ボス部屋の内容なら、次は参戦してもいいわ。だから今は我慢なさい』
「ブルブル…………」
哀愁を漂わせてノワールが諦める。
ほ、良かった。
「じゃあ、私が開けるけんね」
『いいのです』
『分かったわ』
私は魔力を流し、扉を押し開ける。重かあ。
開いた途端に、ビアンカとルージュが飛び込み、はい、終了。熊は見上げるようにデカイ熊だった。
転がるドロップ品は少ないが、ビアンカとルージュの功績だからね。
毛皮に、肝に、肉、大粒の魔石、それぞれ1つずつ。毛皮が黒だが、所々に金糸が混じっていて、とても綺麗だ。
最後に出てきた小さな宝箱。ルージュがチェック。
『罠はないわ』
「ありがとう、晃太どうぞ」
「ん」
晃太が開けると、指輪が入るサイズのビロードの箱。中には緑色の宝石だ、アイテムボックスに入れると、エメラルドだと。ボス部屋の奥に階段が、現れる。まだ、最高階ではないんやね。
それから25、26階と同じ様に過ごす。
5日間で調査、作図終了。宝箱もあった。中身はナイフが2本。
ボス部屋の復活時間は3時間プラス15~30分。
私と晃太がボス部屋の扉を開けると、1~2匹。
ノワールが開けると、2~3匹。
ビアンカとルージュが開けると、15~22匹。更に大型が2~4匹。はい、桁違い。
この階の特性か、宝箱はポーションや現金、楽器類は一切出ない。宝石か宝飾品、たまに武器類が出た。
「姉ちゃん、地図は出来たけど、次の階どうする? 次が最終階やなかったら、期限内に全部終わらんばい」
27階の地図が出来上がったその日の夜。
本日は八陣の居酒屋メニューだ。刺身の盛り合わせ、豆腐サラダ、明太子入りだし巻き卵、チキン南蛮、薩摩揚げ、串焼き盛り合わせを食べながら、晃太が切り出す。
「仕方なかろうね。次が最後やなかったら、一旦仕切り直しや。最終日は脱出用に予備日にしとこう。ビアンカ、ルージュ、よか?」
『モグモグ、仕方ないのです』
『バクバク、それでいいわ。ユイ、エビが無くなったわ』
『私は卵のがいいのです』
「はいはい」
エビチリ、明太子入りだし巻き卵をタップタップタップ。
ビアンカとルージュが満足するまでタップタップ。
「花火納豆」
「はいはい」
花火納豆と、私は鮭雑炊と。
『ユイが食べているのも欲しいのです』
『食べたいわ』
「はいはい」
タップタップタップ。
で、次の日。
27階奥の階段を上がる。
ふと、途中の踊り場で、先に上がっていたビアンカとルージュが止まる。
『ユイ、嫌な予感がするのです』
『そうね。嫌な感じがするわ』
「え?」
ビアンカとルージュがそんなこと言うなんて。
あ、不味い感じ?
「引き返そうか?」
私は途中まで登って来た階段を振り返ると、何故か27階のボス部屋に繋がっていたはずなのに、塞がっている。
嘘やろ。
本格的に不味いかも。
『ルームに入るのです』
『いいと言うまで、出ないで』
「分かった、ビアンカ、ルージュ大丈夫ね?」
『私達に勝てるのはそうはいないのです』
『そうね。心配いらないわ。安全策よ』
そうは言ったが心配だ。
だが、おそらく私達がいることで、絶対に足手まといになる。
私達はビアンカとルージュを残して、ルームに避難。
本当に大丈夫かな?
ルームから外を見る。
仔達は朝のおねむタイムだからいいけど。
ビアンカが雷女帝(エル・カテリーナ)、ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で飛び込んでいく。
ちゅどどどどどどどんッ
ちゅどどどどどどどんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁんッ
ちゅどどどどどどどーんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁーんッ
ひーっ、凄か音。
案の定仔達が起きてきた。
「クゥンクゥン」
「きゅーん、きゅーん」
「にゃあ~にゃあ~」
「みゃあ~みゃあ~」
よしよし。
体は大きくなっても、まだ、一才にもなってないからね。
ん? 足りない。
従魔の部屋で、元気が男の子全開で寝てる。
「元気は大物やなあ」
晃太がルリとクリスを撫でながら、改めて感心していた。
『終わったのです』
『もう、出てきていいわよ』
ビアンカとルージュが階段の上から声をかけてきた。
ルームから出て、階段を上がる。
今までの中でも一番広いかも。
で、転がっているのは、デカイ甲羅だ。
「亀やったと?」
『そうなのですね、ちょっと上位の亀なのです』
『尻尾が蛇だったから、玄武ね』
メジャーな名前が出てきたッ。
革や血や肝の入った瓶、肉を拾う。魔石もあれだ、ドラゴン並みに大きな魔石だ。
最後に出てきた宝箱、ルージュがチェック、罠があり、少し時間をかけて外している。
『ふう、手強いわね。でも終わったわ、どうぞ』
「ありがとう、ルージュ。さて、開けましょう」
ワクワク。ビロードの箱が1つ。中には涙型のダイヤモンドが1つ。うわあ、デカかあ。
晃太がすべてをアイテムボックスに入れると、出てきたのは脱出用魔法陣。
「ここが最後の階やったね」
ほっとした。
だけど、いきなりボス部屋か。しかもビアンカとルージュ2人がかりで倒した。一般の冒険者の方、厳しい言い方だけど、無理やない?
それからどうやってボス部屋復活時間を調べるかだ。
結局、踊り場で様子を見ることになる。
それから、ビアンカとルージュに守られながら、私は恐る恐る階段を上がり、ビアンカとルージュが後ろから飛び出した瞬間にルームに避難した。そして出てきたのは玄武ではなく、フレアタートルだった。コラーゲン、コラーゲン。ノワールでも試したが、やっぱりフレアタートルだった。数は倍だった。ノワールの後ろ脚一撃で、首がひんまがっていた。その後、ビアンカとルージュで試すとフレアタートルがわじゃわじゃ。玄武はもう一度だけ出てきた。
宝箱も豪勢だ。
私や晃太の場合は、上級ポーションが数本、現金が50~70万。
ノワールの場合は、加えて宝飾品か武器、楽器類、シルクの生地が出た。
ビアンカとルージュの場合は、宝飾品か宝石、武器類。マジックバッグも出た。まあ、石のデカかこと。
ただ、復活時間がいまいち掴めず、4~18時間と差が出た。途中、復活時間を待てないと、ビアンカとルージュはノワールを連れて27階を爆走している。
「レベルの差が開くから、あんまやらんで」
晃太の願いは、虚しく届かず。
こうして30日におよぶ冷蔵庫ダンジョン調査は終わった。
『あそこに山羊がいるのです』
『本当だわ、ちょっと待ってね』
ビアンカとルージュが魔法を飛ばして一撃。
軽いなあ、お弁当の受け取り番号呼ばれたから受けとります、みたい感じよ。
いきなり真っ黒でデカイ山羊が岩場に鎮座していた。仔達をあらかじめルームに避難させといて良かった。
「あの、ビアンカさん、ルージュさん、あれはおらんかね?」
『蛇なのですか?』
『そうね、探せばいそうよ』
すぐに抜けたか。
しかし、調査できたのだ、頑張れ。
「晃太、しっかり」
「わい。蛇嫌いや」
渋い顔して晃太が唸る。
ドロップ品を拾い、ボス部屋に進む。
2時間で到着。
鋼鉄製のドアだ。
ルージュが黒い霞を出してチェック。
『広いわね。あら、何かしら? あ、熊だわ。数は少ないわねえ』
戦闘はお任せしよう。
いつもの様に、ノワールに支援しようとして、晃太が戸惑っている。
「あれ? 支援ができんごとなっとう」
「え、どうして?」
すったもんだしながら支援しているが、結局出来ず。多分ノワールと晃太のレベルの差が100を越したんだ。
「仕方なかね、ノワール、見学よ」
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ」
いやいや、地団駄を踏むノワール。
ビアンカとルージュに説得してもらう。
『ノワール、大人しくしているのです』
『ボス部屋の内容なら、次は参戦してもいいわ。だから今は我慢なさい』
「ブルブル…………」
哀愁を漂わせてノワールが諦める。
ほ、良かった。
「じゃあ、私が開けるけんね」
『いいのです』
『分かったわ』
私は魔力を流し、扉を押し開ける。重かあ。
開いた途端に、ビアンカとルージュが飛び込み、はい、終了。熊は見上げるようにデカイ熊だった。
転がるドロップ品は少ないが、ビアンカとルージュの功績だからね。
毛皮に、肝に、肉、大粒の魔石、それぞれ1つずつ。毛皮が黒だが、所々に金糸が混じっていて、とても綺麗だ。
最後に出てきた小さな宝箱。ルージュがチェック。
『罠はないわ』
「ありがとう、晃太どうぞ」
「ん」
晃太が開けると、指輪が入るサイズのビロードの箱。中には緑色の宝石だ、アイテムボックスに入れると、エメラルドだと。ボス部屋の奥に階段が、現れる。まだ、最高階ではないんやね。
それから25、26階と同じ様に過ごす。
5日間で調査、作図終了。宝箱もあった。中身はナイフが2本。
ボス部屋の復活時間は3時間プラス15~30分。
私と晃太がボス部屋の扉を開けると、1~2匹。
ノワールが開けると、2~3匹。
ビアンカとルージュが開けると、15~22匹。更に大型が2~4匹。はい、桁違い。
この階の特性か、宝箱はポーションや現金、楽器類は一切出ない。宝石か宝飾品、たまに武器類が出た。
「姉ちゃん、地図は出来たけど、次の階どうする? 次が最終階やなかったら、期限内に全部終わらんばい」
27階の地図が出来上がったその日の夜。
本日は八陣の居酒屋メニューだ。刺身の盛り合わせ、豆腐サラダ、明太子入りだし巻き卵、チキン南蛮、薩摩揚げ、串焼き盛り合わせを食べながら、晃太が切り出す。
「仕方なかろうね。次が最後やなかったら、一旦仕切り直しや。最終日は脱出用に予備日にしとこう。ビアンカ、ルージュ、よか?」
『モグモグ、仕方ないのです』
『バクバク、それでいいわ。ユイ、エビが無くなったわ』
『私は卵のがいいのです』
「はいはい」
エビチリ、明太子入りだし巻き卵をタップタップタップ。
ビアンカとルージュが満足するまでタップタップ。
「花火納豆」
「はいはい」
花火納豆と、私は鮭雑炊と。
『ユイが食べているのも欲しいのです』
『食べたいわ』
「はいはい」
タップタップタップ。
で、次の日。
27階奥の階段を上がる。
ふと、途中の踊り場で、先に上がっていたビアンカとルージュが止まる。
『ユイ、嫌な予感がするのです』
『そうね。嫌な感じがするわ』
「え?」
ビアンカとルージュがそんなこと言うなんて。
あ、不味い感じ?
「引き返そうか?」
私は途中まで登って来た階段を振り返ると、何故か27階のボス部屋に繋がっていたはずなのに、塞がっている。
嘘やろ。
本格的に不味いかも。
『ルームに入るのです』
『いいと言うまで、出ないで』
「分かった、ビアンカ、ルージュ大丈夫ね?」
『私達に勝てるのはそうはいないのです』
『そうね。心配いらないわ。安全策よ』
そうは言ったが心配だ。
だが、おそらく私達がいることで、絶対に足手まといになる。
私達はビアンカとルージュを残して、ルームに避難。
本当に大丈夫かな?
ルームから外を見る。
仔達は朝のおねむタイムだからいいけど。
ビアンカが雷女帝(エル・カテリーナ)、ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で飛び込んでいく。
ちゅどどどどどどどんッ
ちゅどどどどどどどんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁんッ
ちゅどどどどどどどーんッ
どかぁぁぁぁぁぁぁーんッ
ひーっ、凄か音。
案の定仔達が起きてきた。
「クゥンクゥン」
「きゅーん、きゅーん」
「にゃあ~にゃあ~」
「みゃあ~みゃあ~」
よしよし。
体は大きくなっても、まだ、一才にもなってないからね。
ん? 足りない。
従魔の部屋で、元気が男の子全開で寝てる。
「元気は大物やなあ」
晃太がルリとクリスを撫でながら、改めて感心していた。
『終わったのです』
『もう、出てきていいわよ』
ビアンカとルージュが階段の上から声をかけてきた。
ルームから出て、階段を上がる。
今までの中でも一番広いかも。
で、転がっているのは、デカイ甲羅だ。
「亀やったと?」
『そうなのですね、ちょっと上位の亀なのです』
『尻尾が蛇だったから、玄武ね』
メジャーな名前が出てきたッ。
革や血や肝の入った瓶、肉を拾う。魔石もあれだ、ドラゴン並みに大きな魔石だ。
最後に出てきた宝箱、ルージュがチェック、罠があり、少し時間をかけて外している。
『ふう、手強いわね。でも終わったわ、どうぞ』
「ありがとう、ルージュ。さて、開けましょう」
ワクワク。ビロードの箱が1つ。中には涙型のダイヤモンドが1つ。うわあ、デカかあ。
晃太がすべてをアイテムボックスに入れると、出てきたのは脱出用魔法陣。
「ここが最後の階やったね」
ほっとした。
だけど、いきなりボス部屋か。しかもビアンカとルージュ2人がかりで倒した。一般の冒険者の方、厳しい言い方だけど、無理やない?
それからどうやってボス部屋復活時間を調べるかだ。
結局、踊り場で様子を見ることになる。
それから、ビアンカとルージュに守られながら、私は恐る恐る階段を上がり、ビアンカとルージュが後ろから飛び出した瞬間にルームに避難した。そして出てきたのは玄武ではなく、フレアタートルだった。コラーゲン、コラーゲン。ノワールでも試したが、やっぱりフレアタートルだった。数は倍だった。ノワールの後ろ脚一撃で、首がひんまがっていた。その後、ビアンカとルージュで試すとフレアタートルがわじゃわじゃ。玄武はもう一度だけ出てきた。
宝箱も豪勢だ。
私や晃太の場合は、上級ポーションが数本、現金が50~70万。
ノワールの場合は、加えて宝飾品か武器、楽器類、シルクの生地が出た。
ビアンカとルージュの場合は、宝飾品か宝石、武器類。マジックバッグも出た。まあ、石のデカかこと。
ただ、復活時間がいまいち掴めず、4~18時間と差が出た。途中、復活時間を待てないと、ビアンカとルージュはノワールを連れて27階を爆走している。
「レベルの差が開くから、あんまやらんで」
晃太の願いは、虚しく届かず。
こうして30日におよぶ冷蔵庫ダンジョン調査は終わった。
3,128
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。