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ファンタジー的な⑦
「ヒスイ、ばあばよ。ばあばって言ってごらん」
「じいじだよ~」
両親がヒスイを囲んで誘導尋問みたいな事をしている。
サブ・ドアから誘導した両親に鷹の目の皆さんの歓迎会とヒスイのおしゃべり記念をしようと話していると。
『ねえね、ねえね、おやつ、ねえね~』
「はいはい、ヒスイちゃん、お腹減ったね」
でれれれん、となりながらおやつのパンを、ダイニングキッチンに取りに行くと、その間に両親がヒスイにばあばよ、じいじよと訴えている。
当のヒスイは首を傾げているが、んー、と悩んで。
『ばあばっ、じいじっ』
「そうよヒスイっ、ばあばよっ」
母がヒスイを抱き締め、父は無言で口を尖らせてヒスイを撫でる。
「わんわんっ」
「くうん、くうん」
「くーん、くーん」
花とルリ、クリスが焼きもち焼いたのか、両親にすり寄っていく。
「なんね? なんね? 焼きもちさんやね~」
「おお、よしよし」
両親は満面の笑みでもふもふ。
『ばあば、ばあば、じいじ』
「なんね?」
「ん? どうしたね?」
近年まれにみる、両親のでれでれした顔。
そこに元気とコハクが加わり、両親がもふもふの海に沈み見えなくなる。
花を除いたら、皆、大型だからね。
「さて、夕御飯ばどうしようかね」
と、悩む。
まずは、神様にあのブレスレットのお礼ばせんとね。
いらっしゃいますかな?
私がお地蔵さんにお祈りするが、返事なし。お留守か、仕方ない。後日やね。
そこにもふもふの海に沈んでいた母が、花を抱っこして来た。父はまだ沈んでいるが、元気とコハクは満足したのか、中庭に走り出していった。
父は口を尖らせながら三人娘を撫でている。
「お母さん、夕御飯どうする?」
「シチューは作っとるよ」
我が家のシチューは貝柱入りシチューを指し示している。もう最近かしわでシチューは作らない。
「あのユイさん、俺達に歓迎会ってのは、ちょっとおかしいんですよ」
ホークさんがおずおずと言ってくる。
「俺達はユイさんに買ってもらった奴隷なんですから」
「ん? なんば言いようとですか? 私は奴隷って言葉好きやないんです。それに皆さんはうちに来てもらったんですから、当然しますよ。ね、お母さん」
「そうやね。せんといかんね」
私の問いにうんうんと頷く母。
「私、ケイコお母さんのシチューがいいっ」
「俺もっ」
「こら、エマ、テオ」
結局、シチューはエマちゃんとテオ君が食べたいと手を上げたので、鷹の目の皆さんはシチューとなる。母が嬉しそうだ。後はサイドメニューで、異世界のメニューから幾つか選ぼう。
「皆さん、お酒は? 何を飲まれます?」
パアッとミゲル君の顔が輝く。その肩を無言でチュアンさんが掴むと、すーっと落ち着くミゲル君。何の魔法やねん。
「ユイさん、俺達はですね」
「まあまあ、今日だけ、今日だけですって。あ、いけない、お父さん、皆さん飲酒していいか見てん」
「んー、待ってなあ。うん、よかごたあよ」
「はい。父の太鼓判貰いましたからね」
「はあ」
ホークさん、ミゲル君はエール、マデリーンさんはワイン。
「チュアンさんは?」
「私はあまりエールもワインも好きではないんです」
「アルコールはダメなんですか?」
「いえ、飲めない訳ではないのですが、どうも好きになれなくて」
「なら、お茶でいいです?」
「はい」
好きではないなら仕方ないね。
「ねえ、ユイさん、私は?」
エマちゃんが聞いてくる。後ろでテオ君も何か言いたそう。
「ダメよ。二十歳にならんと。これはね、ちゃんとした理由があるんよ。エマちゃんとテオ君はまだ成長期なんやから、お酒をしっかり解毒できないんよ。二十歳になったら、お祝いしようね」
そう言うと、エマちゃんはキョトン。
「二十歳にお祝い?」
「そうよ。私の国ではね二十歳が成人なんよ。やから、エマちゃんとテオ君はね、私達にしたらまだ保護が必要な子供、未成年なんよ。やから、今はアルコールは我慢よ」
「うん、分かった」
「俺も我慢する」
「えらかよ。デザートに甘いの付けようね」
「「うんっ」」
「こら、エマ、テオ」
ホークさんのお馴染みのこら、が飛ぶ。
それから仔達におやつをあげて、ブラッシング。ブラッシングは晃太と父、鷹の目の皆さんにお任せ。
私と母はノワールのご飯や、仔達のご飯の準備。本当は乳離れは3年かかるはずが、最近、誰も吸わない。栄養的に大丈夫か心配だが、ビアンカとルージュは特に何も言わない。
『お母さんのご飯の方が美味しいって分かっているのです』
『そうね。特にお腹も壊さないし、大丈夫でしょ。元気とコハクは吸い付かれたら痛いし』
そう、まだしっかりお乳の頃から、たまに仔が違う母親のお乳を飲んでいたことがある。2人とも気にも止めない。
そう言われたら、母のベテラン主婦のばあば魂に火が付いたのか、父の鑑定を駆使しながら仔達のご飯を作っている。
私は冷蔵庫をチェック。うーん、両親のビールが少なくなってきている。不便や異世界への扉が使えんのは。
「ねえ、お母さん。ビール、アイテムボックスにまだある?」
「あるよ、後半ダース。補充しとこうか」
「そやね。あ、米は? 調味料は?」
「5キロが3袋あるし、油も醤油はみりんとかはまだ予備がある」
「なら、いいかあ」
ビアンカとルージュが食べるし、鷹の目の皆さんもいるから、消費が加速してる。うーん、いつまで使えないのかな? 卵もないし。まあ、アルコールはいざとなれば異世界のメニューがあるし。
「優衣、いちいち出すの面倒やけん、収納庫みたいなの追加できんね? 今回みたいに、体調悪くなって異世界への扉が使えんかったら不便やし。腐らんティッシュとかトイレットペーパーとか花のトイレシーツとかも予備がないと困るし」
「そやな」
私はさっそく、ダイニングキッチンの奥に6畳間を追加。これを収納庫変わりにしよう。
ポイント、減ったなあ。
この前の神様降臨ポイントのお陰や。
あとはシェルフをもへじ生活で手に入れて、と。
「優衣、手伝って」
「はいはい」
「じいじだよ~」
両親がヒスイを囲んで誘導尋問みたいな事をしている。
サブ・ドアから誘導した両親に鷹の目の皆さんの歓迎会とヒスイのおしゃべり記念をしようと話していると。
『ねえね、ねえね、おやつ、ねえね~』
「はいはい、ヒスイちゃん、お腹減ったね」
でれれれん、となりながらおやつのパンを、ダイニングキッチンに取りに行くと、その間に両親がヒスイにばあばよ、じいじよと訴えている。
当のヒスイは首を傾げているが、んー、と悩んで。
『ばあばっ、じいじっ』
「そうよヒスイっ、ばあばよっ」
母がヒスイを抱き締め、父は無言で口を尖らせてヒスイを撫でる。
「わんわんっ」
「くうん、くうん」
「くーん、くーん」
花とルリ、クリスが焼きもち焼いたのか、両親にすり寄っていく。
「なんね? なんね? 焼きもちさんやね~」
「おお、よしよし」
両親は満面の笑みでもふもふ。
『ばあば、ばあば、じいじ』
「なんね?」
「ん? どうしたね?」
近年まれにみる、両親のでれでれした顔。
そこに元気とコハクが加わり、両親がもふもふの海に沈み見えなくなる。
花を除いたら、皆、大型だからね。
「さて、夕御飯ばどうしようかね」
と、悩む。
まずは、神様にあのブレスレットのお礼ばせんとね。
いらっしゃいますかな?
私がお地蔵さんにお祈りするが、返事なし。お留守か、仕方ない。後日やね。
そこにもふもふの海に沈んでいた母が、花を抱っこして来た。父はまだ沈んでいるが、元気とコハクは満足したのか、中庭に走り出していった。
父は口を尖らせながら三人娘を撫でている。
「お母さん、夕御飯どうする?」
「シチューは作っとるよ」
我が家のシチューは貝柱入りシチューを指し示している。もう最近かしわでシチューは作らない。
「あのユイさん、俺達に歓迎会ってのは、ちょっとおかしいんですよ」
ホークさんがおずおずと言ってくる。
「俺達はユイさんに買ってもらった奴隷なんですから」
「ん? なんば言いようとですか? 私は奴隷って言葉好きやないんです。それに皆さんはうちに来てもらったんですから、当然しますよ。ね、お母さん」
「そうやね。せんといかんね」
私の問いにうんうんと頷く母。
「私、ケイコお母さんのシチューがいいっ」
「俺もっ」
「こら、エマ、テオ」
結局、シチューはエマちゃんとテオ君が食べたいと手を上げたので、鷹の目の皆さんはシチューとなる。母が嬉しそうだ。後はサイドメニューで、異世界のメニューから幾つか選ぼう。
「皆さん、お酒は? 何を飲まれます?」
パアッとミゲル君の顔が輝く。その肩を無言でチュアンさんが掴むと、すーっと落ち着くミゲル君。何の魔法やねん。
「ユイさん、俺達はですね」
「まあまあ、今日だけ、今日だけですって。あ、いけない、お父さん、皆さん飲酒していいか見てん」
「んー、待ってなあ。うん、よかごたあよ」
「はい。父の太鼓判貰いましたからね」
「はあ」
ホークさん、ミゲル君はエール、マデリーンさんはワイン。
「チュアンさんは?」
「私はあまりエールもワインも好きではないんです」
「アルコールはダメなんですか?」
「いえ、飲めない訳ではないのですが、どうも好きになれなくて」
「なら、お茶でいいです?」
「はい」
好きではないなら仕方ないね。
「ねえ、ユイさん、私は?」
エマちゃんが聞いてくる。後ろでテオ君も何か言いたそう。
「ダメよ。二十歳にならんと。これはね、ちゃんとした理由があるんよ。エマちゃんとテオ君はまだ成長期なんやから、お酒をしっかり解毒できないんよ。二十歳になったら、お祝いしようね」
そう言うと、エマちゃんはキョトン。
「二十歳にお祝い?」
「そうよ。私の国ではね二十歳が成人なんよ。やから、エマちゃんとテオ君はね、私達にしたらまだ保護が必要な子供、未成年なんよ。やから、今はアルコールは我慢よ」
「うん、分かった」
「俺も我慢する」
「えらかよ。デザートに甘いの付けようね」
「「うんっ」」
「こら、エマ、テオ」
ホークさんのお馴染みのこら、が飛ぶ。
それから仔達におやつをあげて、ブラッシング。ブラッシングは晃太と父、鷹の目の皆さんにお任せ。
私と母はノワールのご飯や、仔達のご飯の準備。本当は乳離れは3年かかるはずが、最近、誰も吸わない。栄養的に大丈夫か心配だが、ビアンカとルージュは特に何も言わない。
『お母さんのご飯の方が美味しいって分かっているのです』
『そうね。特にお腹も壊さないし、大丈夫でしょ。元気とコハクは吸い付かれたら痛いし』
そう、まだしっかりお乳の頃から、たまに仔が違う母親のお乳を飲んでいたことがある。2人とも気にも止めない。
そう言われたら、母のベテラン主婦のばあば魂に火が付いたのか、父の鑑定を駆使しながら仔達のご飯を作っている。
私は冷蔵庫をチェック。うーん、両親のビールが少なくなってきている。不便や異世界への扉が使えんのは。
「ねえ、お母さん。ビール、アイテムボックスにまだある?」
「あるよ、後半ダース。補充しとこうか」
「そやね。あ、米は? 調味料は?」
「5キロが3袋あるし、油も醤油はみりんとかはまだ予備がある」
「なら、いいかあ」
ビアンカとルージュが食べるし、鷹の目の皆さんもいるから、消費が加速してる。うーん、いつまで使えないのかな? 卵もないし。まあ、アルコールはいざとなれば異世界のメニューがあるし。
「優衣、いちいち出すの面倒やけん、収納庫みたいなの追加できんね? 今回みたいに、体調悪くなって異世界への扉が使えんかったら不便やし。腐らんティッシュとかトイレットペーパーとか花のトイレシーツとかも予備がないと困るし」
「そやな」
私はさっそく、ダイニングキッチンの奥に6畳間を追加。これを収納庫変わりにしよう。
ポイント、減ったなあ。
この前の神様降臨ポイントのお陰や。
あとはシェルフをもへじ生活で手に入れて、と。
「優衣、手伝って」
「はいはい」
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