文字の大きさ
大
中
小
237 / 877
連載
首都でも、帰途でも①
グーテオークションの次の日。
朝早くゲストハウスを出てクレイ港に向かった。
昨日、新しく開放された『マダラ電気』『やじろ家具』に行って見たかったけど、父のOKがでなかった。少し回復しているが、いけても5分だけ。おそらく興奮して5分じゃ戻ってくる自信ないしね。でも、やっと許可が出た。朝早くてディレックスが開いてないから、時間を見て卵を手に入れないと。後は両親のビールもないし、米も心細いしね。あ、神様用の飲み物もなくなってるし。最低限必要なものを母がリストにしている。
私はリストを書き出している母を見ながら、小指の指輪を見る。解毒の指輪。これは先日魔力回復ポーション中毒になった時、反応しなかった。これは、攻撃とかされて体内に入って来た毒に対するものにしか反応しない。私は自分から魔力回復ポーションを多飲して中毒症になったので、これには反応しないそうだ。マジックアイテムも万能じゃないんだね。
晃太の支援とチュアンさんの解毒魔法で、通常より回復する過程は短いそうだ。私は中毒死寸前だったのを時空神様ができるだけ回復してくれた事が大きく、もし、それがなければ、数ヶ月寝たきりになってもおかしくなかったと。時空神様と晃太とチュアンさんに感謝だね。
だけど、回復傾向や。父の鑑定によると、徐々に時間が長くなり、後3週間もすれば完全に戻れるそうだ。
のんびり待とう。
で、只今、海上です。
ノワールはお留守番。
ブラックツナは2隻の船の間に網を張って追い込んでするそうだ。今日は1隻のみ、ビアンカとルージュがいるからね。甲板にはごつい銛が並び、船員さん達がてきぱき働いている。私達が乗る船のいかつい船長さんに挨拶をする。ビアンカとルージュに引いたが、仔達にはメロメロだ。
船長さんから説明を受けていると。
「これで風を受けて船が進むんよ」
と、晃太がビアンカとルージュに説明していた。
『この白いのが、風を受けて、この木の箱が動くのですね』
「そやな、白いのは帆や。後は舵やな」
『カジ? それは何?』
「進む方角を操作するんよ」
「わんわんっ」
「にゃあにゃあ」
「くうん、くうん」
「くんくん」
『にいに~』
賑やかやね。元気とコハクは船員さんにじゃれついてる。もう、お仕事の邪魔して。
今日はオスヴァルトさんとブエルさんが付いてきてくれた。
オスヴァルトさんを見て、船員さん達、一瞬、え、付いてくるの、この人? みたいな顔をしたけどね。
「で、テイマーさん。今から向かう漁場ですが、あっちですね。ブラックツナの仕留め方ですが」
船長さんが説明してくれる。
ブラックツナはエラに一撃入れたらほぼ即死する。ただ、スピードが半端ないので、網で囲って追い込んで銛を突くと。ふーん。
「この時期なら400キロ以上のクラスが期待出来ます」
ふーん。
私としては鮪大好きな父と晃太の為に欲しい。ちなみに母はあまり刺身は食べない。好んで自分から欲しがることはない。出されれば食べる位だ。私は普通かな? 父と晃太が刺身大好き。特に晃太が。
「できれば、一撃してもらうと得られる量がですな………」
「あ、大丈夫ですよ。うちのビアンカとルージュは優秀なので。ブラックツナを傷つけずに一撃しますよ」
本来ならこのギルド所有の大型船で同行する冒険者には、漁獲の売り上げの1割しか手に入らない。それでも一回の漁でかなりの額が手に入る為に、かなり人気だそうだ。私達が乗れたのは、ひとえにビアンカとルージュがいるから。ビアンカとルージュ曰く、網で追い込まなくても、どうにでもなると。頼もしいが、やり過ぎないか心配だ。私達は売り上げではなく、獲れた魚の一部がほしいだけで、快く聞いてくれた。
「ビアンカ、ルージュ、聞いた? ブラックツナの仕留め方」
『聞いたのです』
『大丈夫よ。肉を傷つけないようにするわ。火はダメね。光も熱を持つことがあるし』
『なら、私が水か風で仕留めるのです』
『私は闇でフォローに回るわ』
うちの稼ぎ頭の作戦会議が始まる。
『ユイ、あっちに気配が沢山あるのです』
『そうね、あっちの方が良さそうね』
ビアンカとルージュが示したのは、船長さんとは全く逆だ。
私が船長さんに説明すると、ものすごい勢いで首を横に振る。
「あっちはダメだっ、魔の海域なんだっ」
あ、向こうでも聞いたことある、怖いやつ。
「ビアンカ、ルージュ、危ないみたいよ」
やめとかん?
『何を言っているのです? 私とルージュがいれば大丈夫なのです』
『そうね、海竜くらいなら何とかなるわよ』
「海竜って何? さらっと恐ろしいワード言わんで」
『ユイ、大丈夫なのです』
『そうよ、大丈夫よ』
「ううーん…………」
ちらっと船長さんを見ると、海竜の言葉に停止してるし。
やっぱり、ヤバいワードやね。
いかにも荒くれ者を束ねてそうないかつい船長さんが停止してるし。
他の船員さん達もこちらをガン見してくるし、ブエルさんはちょっと動揺していた。オスヴァルトさんだけは変わらず、話を聞いている。
『せっかく神様から頂いたブーストがあるのに、全然使えていないのです』
『久しぶりに動きたいわ』
「そっちが本音やね」
なんやねん、もう。
「あの船長さん、あっちに行くのには時間とかかかります?」
私はあまり遅くなりたくない、そんなニュアンスを含めてみた。ほら、遅くなると両親が心配するしね。なんて言い訳、こわかもん。魔の海域なんて、こわかもん。
「あ、そうだな。今の風向きなら、時間はかかるな。帰り着くのはかなり遅くなるぞ」
よし、よし。
船長さんがしっかりキャッチしてくれる。
『風? それなら大丈夫なのですよ』
『そうね、ビアンカなら問題ないわね』
「どうするん?」
『この白いのに、風が当たればいいのですよね?』
「まあ、そうやね」
『だったら風魔法を当てるのです』
「やめて、マストが根本から折れるわ」
『ちゃんと調整するのです』
『私もフォローするし、方角をチェックするわ』
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
仔達も加わって、破壊力倍増。
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
結果、私と船長さんが根負けした。
朝早くゲストハウスを出てクレイ港に向かった。
昨日、新しく開放された『マダラ電気』『やじろ家具』に行って見たかったけど、父のOKがでなかった。少し回復しているが、いけても5分だけ。おそらく興奮して5分じゃ戻ってくる自信ないしね。でも、やっと許可が出た。朝早くてディレックスが開いてないから、時間を見て卵を手に入れないと。後は両親のビールもないし、米も心細いしね。あ、神様用の飲み物もなくなってるし。最低限必要なものを母がリストにしている。
私はリストを書き出している母を見ながら、小指の指輪を見る。解毒の指輪。これは先日魔力回復ポーション中毒になった時、反応しなかった。これは、攻撃とかされて体内に入って来た毒に対するものにしか反応しない。私は自分から魔力回復ポーションを多飲して中毒症になったので、これには反応しないそうだ。マジックアイテムも万能じゃないんだね。
晃太の支援とチュアンさんの解毒魔法で、通常より回復する過程は短いそうだ。私は中毒死寸前だったのを時空神様ができるだけ回復してくれた事が大きく、もし、それがなければ、数ヶ月寝たきりになってもおかしくなかったと。時空神様と晃太とチュアンさんに感謝だね。
だけど、回復傾向や。父の鑑定によると、徐々に時間が長くなり、後3週間もすれば完全に戻れるそうだ。
のんびり待とう。
で、只今、海上です。
ノワールはお留守番。
ブラックツナは2隻の船の間に網を張って追い込んでするそうだ。今日は1隻のみ、ビアンカとルージュがいるからね。甲板にはごつい銛が並び、船員さん達がてきぱき働いている。私達が乗る船のいかつい船長さんに挨拶をする。ビアンカとルージュに引いたが、仔達にはメロメロだ。
船長さんから説明を受けていると。
「これで風を受けて船が進むんよ」
と、晃太がビアンカとルージュに説明していた。
『この白いのが、風を受けて、この木の箱が動くのですね』
「そやな、白いのは帆や。後は舵やな」
『カジ? それは何?』
「進む方角を操作するんよ」
「わんわんっ」
「にゃあにゃあ」
「くうん、くうん」
「くんくん」
『にいに~』
賑やかやね。元気とコハクは船員さんにじゃれついてる。もう、お仕事の邪魔して。
今日はオスヴァルトさんとブエルさんが付いてきてくれた。
オスヴァルトさんを見て、船員さん達、一瞬、え、付いてくるの、この人? みたいな顔をしたけどね。
「で、テイマーさん。今から向かう漁場ですが、あっちですね。ブラックツナの仕留め方ですが」
船長さんが説明してくれる。
ブラックツナはエラに一撃入れたらほぼ即死する。ただ、スピードが半端ないので、網で囲って追い込んで銛を突くと。ふーん。
「この時期なら400キロ以上のクラスが期待出来ます」
ふーん。
私としては鮪大好きな父と晃太の為に欲しい。ちなみに母はあまり刺身は食べない。好んで自分から欲しがることはない。出されれば食べる位だ。私は普通かな? 父と晃太が刺身大好き。特に晃太が。
「できれば、一撃してもらうと得られる量がですな………」
「あ、大丈夫ですよ。うちのビアンカとルージュは優秀なので。ブラックツナを傷つけずに一撃しますよ」
本来ならこのギルド所有の大型船で同行する冒険者には、漁獲の売り上げの1割しか手に入らない。それでも一回の漁でかなりの額が手に入る為に、かなり人気だそうだ。私達が乗れたのは、ひとえにビアンカとルージュがいるから。ビアンカとルージュ曰く、網で追い込まなくても、どうにでもなると。頼もしいが、やり過ぎないか心配だ。私達は売り上げではなく、獲れた魚の一部がほしいだけで、快く聞いてくれた。
「ビアンカ、ルージュ、聞いた? ブラックツナの仕留め方」
『聞いたのです』
『大丈夫よ。肉を傷つけないようにするわ。火はダメね。光も熱を持つことがあるし』
『なら、私が水か風で仕留めるのです』
『私は闇でフォローに回るわ』
うちの稼ぎ頭の作戦会議が始まる。
『ユイ、あっちに気配が沢山あるのです』
『そうね、あっちの方が良さそうね』
ビアンカとルージュが示したのは、船長さんとは全く逆だ。
私が船長さんに説明すると、ものすごい勢いで首を横に振る。
「あっちはダメだっ、魔の海域なんだっ」
あ、向こうでも聞いたことある、怖いやつ。
「ビアンカ、ルージュ、危ないみたいよ」
やめとかん?
『何を言っているのです? 私とルージュがいれば大丈夫なのです』
『そうね、海竜くらいなら何とかなるわよ』
「海竜って何? さらっと恐ろしいワード言わんで」
『ユイ、大丈夫なのです』
『そうよ、大丈夫よ』
「ううーん…………」
ちらっと船長さんを見ると、海竜の言葉に停止してるし。
やっぱり、ヤバいワードやね。
いかにも荒くれ者を束ねてそうないかつい船長さんが停止してるし。
他の船員さん達もこちらをガン見してくるし、ブエルさんはちょっと動揺していた。オスヴァルトさんだけは変わらず、話を聞いている。
『せっかく神様から頂いたブーストがあるのに、全然使えていないのです』
『久しぶりに動きたいわ』
「そっちが本音やね」
なんやねん、もう。
「あの船長さん、あっちに行くのには時間とかかかります?」
私はあまり遅くなりたくない、そんなニュアンスを含めてみた。ほら、遅くなると両親が心配するしね。なんて言い訳、こわかもん。魔の海域なんて、こわかもん。
「あ、そうだな。今の風向きなら、時間はかかるな。帰り着くのはかなり遅くなるぞ」
よし、よし。
船長さんがしっかりキャッチしてくれる。
『風? それなら大丈夫なのですよ』
『そうね、ビアンカなら問題ないわね』
「どうするん?」
『この白いのに、風が当たればいいのですよね?』
「まあ、そうやね」
『だったら風魔法を当てるのです』
「やめて、マストが根本から折れるわ」
『ちゃんと調整するのです』
『私もフォローするし、方角をチェックするわ』
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
仔達も加わって、破壊力倍増。
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
結果、私と船長さんが根負けした。
感想 854
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妹を踏みにじった奴らに、復讐の花束を
楠ノ木雫 妹を傷つけたやつは誰だ。
隣国に嫁いだこの国の王女であり双子の妹でもあるクラリスが2年後に亡き人となって帰ってきた。死因すら伝えられず嫁ぎ先の墓にも入れてもらえずに隣国の使者が連れてきた。
この事実に信じられずにいると、クラリスが帰ってくる半年前に戻っていた。
一体隣国でクラリスの身に何があったのか。
絶対に、もうクラリスのあんな姿を見たくない。堅く決意し使節団の使者として隣国に乗りこむ事になった。
※一話で過激なシーンがあります。
【第1回新エンタメ小説大賞】にエントリー中です。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!