文字の大きさ
大
中
小
318 / 877
連載
素材確保①
3日後、軍隊ダンジョンに向かった。
ノワールまで連れているから目立つは目立つけど、初めてじゃないからね。特に問題もなく、転移魔法陣のある小屋に入る。元気とコハクはリード装着する。
『いいわね? 流すわよ』
ルージュが魔力を流す。ふわ、と景色が変わる。
目の前に、休息している冒険者の皆さん、びくっ、としている。いきなり大型のウルフとジャガーのもふもふ軍団に、ばんえい馬並にでかい魔法馬が現れたら、驚くわな。どうもどうもと挨拶して、ボス部屋前にさっさと並ぶ。
並んでいる冒険者パーティーは1つ。元気が尻尾ぷりぷりご挨拶してる。可愛いと好評でしたよ。
20階のボス部屋復活には1時間ほど。
さっき、冒険者パーティーが入っていったそうだ。なら、2時間以上待ちだね。案の定、軽く運動したいと稼ぎ頭達が、仔達と晃太、鷹の目の皆さんを連れて駆けていく。私は1人で並ぶ。
ふー、魔力を流して訓練訓練。しばらくしてボス部屋復活、前に並んでいた冒険者パーティーが入っていく。見送って、さて、ぼちぼち帰って来るように、呼ぶかね。
「なあ、あんた1人か?」
「はい?」
後ろから声を駆けられる。
振り返ると、不審そうな男性冒険者パーティー。頭から爪先まで見られている。まあ、そうだよね、ポンチョにもへじ生活の服の、もろ一般人だしね。
「いえ、私は順番待ちしているだけです」
「………………他はどうした?」
不信感丸出し。
「軽く散歩に行ってます」
私は本当の事を伝える。すると、冒険者パーティーの気配が、更なる不穏になる。
「散歩? ダンジョンだぞ、ここ」
ドスが効き出した声が出てきた。あら、いかん、怒らせたかな? そうだよね、ここはダンジョン、危険がいっぱいで、神経張っているんだろうし。
「お前、なめてんのか」
ズドドドドドドガガガガガガガガッ
土煙と爆音を立てて、私の側に横付け。ド派手なカーアクションの横付け見たいやっ。げふっ、土煙がひどかっ。
『ユイに何をするつもりなのですッ』
『私達のユイに、これ以上近付けさせないわよッ』
はい、頼りになります、ビアンカとルージュ。げふっ、げふっ。
グルル、と唸り声を上げるビアンカとルージュに、ドスが効いた声を出していた冒険者パーティーはしりもち付いている。顔面蒼白だよ。
「ブヒヒヒヒーンッ」
あ、ノワールが、血相変えたホークさん乗せて爆走して帰ってきた。横付けして、土煙が舞う、げふっ、げふっ。
「ユイさん、お怪我はッ?」
「げふっ、大丈夫です」
ホークさんがノワールから飛び降りて、私に駆け寄る。そして、警戒を露にして私の前に立つ。
で、ノワールはしりもち付いてる冒険者パーティー前で、前肢で地面を蹴ってる。やめて、ビアンカとルージュの毛並みも逆立ったままや。冒険者パーティーの皆さん、白目剥きそう。
「げふっ、あ、うちの従魔です」
「「「「「すみません」」」」」
なんだかんだと色々あったけど、冒険者パーティーの方も悪い人やないしね。1人でボス部屋前にぽつんといたら、驚くし、1人だけ残して行くなんて、普通しないからね。それに怒っていたんやろう。
ちーん、と静かになってる冒険者パーティーは、一列になり並んでいる。元気が尻尾ぷりぷりご挨拶している。触りたそうな人がいたので、どうぞと声かけした。
「うわあ、かわいい~、ふわふわ~」
私の鼻がどどどーん、と伸びる。
しばらくしてボス部屋復活。まずはルージュが黒い霞を出して中を調べている。軍隊ダンジョンのボス部屋にいる魔物は、一定していない。
『人型のようね。サイズ的にオルクかしら』
「ありがとうルージュ」
さて、どうするか。
ビアンカとルージュは仔達の訓練にしたいと言うので、羊部屋の様にすると。ルージュが開け、ビアンカが初撃を叩き込む。ノワールと私はダメ、と言われた。
「エマちゃん、テオ君、気を付けるんよ」
「大丈夫だよユイさん」
「俺も大丈夫」
相手はGより大きなオルクやもん、心配や。元気とコハクはボス部屋前に既に待機してる。三人娘は、その後ろに並ぶ。ちらちら私を見てくる。不安なんやろうけど、大丈夫かなあ。晃太がせっせと支援をしている。ホークさんは弓を構え、マデリーンさんは杖、チュアンさんは手を構える。
『開けるわよ』
ルージュが扉を押し開ける。
ビアンカが水の矢をガトリングの様に放つ。ホークさんが矢を、マデリーンさんは光の矢を、チュアンさんは土の塊を連射する。
「わんわんっ」
「がううぅぅっ」
元気とコハクが飛び込んで行き、全員続く。光のリンゴも続き、ゆっくり扉が閉まる。
だ、大丈夫かな?
おろおろしながら待つ。
『落ち着くのです』
『そうよ、ユイ』
「そうやけどさ」
おろおろ。そりゃさ、私が行った所で役には立たんけどさあ。未成年のエマちゃんとテオ君が入っているのに。
ちゃんとした装備品揃えんとなあ。
おろおろ。
そんなに時間はかかってないだろうけど、やっと扉が開く。
慌てて、ボス部屋に入ると、案の定三人娘は倒れてる。
「魔力枯渇や」
駆け寄る私に、晃太が声をかける。目立つケガはないようや。元気とコハクは何とか立っているが、へばってる。
「皆さん、ケガは?」
鷹の目の皆さんは? ミゲル君がしゃがみこんでいる。こちらも最後の方でシーサーペントの剣を使用したそうだ。魔力枯渇ね。掠り傷や小さな傷があるが、大ケガはないようだ。ほっ。
まずは三人娘をバギーに乗せる。外で待ってもらう為に、ミゲル君と元気とコハクを連れて外に出る。さっきの冒険者パーティーが心配そうに声をかけてきた。バギーにはびっくりしていたけどね。
「どうしました?」
「疲れたみたいで、セーフティで休ませようかと」
「そうですか」
「ビアンカ、付いてくれる?」
『いいのですよ』
「ルージュはボス部屋に来てね」
『いいわよ』
セーフティで水分補給をさせ、ビアンカに仔達とミゲル君を託し、私はボス部屋に戻る。転がるドロップ品は武器類だ。あ、斧がある。チュアンさんのサブ・ウエポンや。
手を切らないように回収する。最後に出てきた宝箱。ルージュがチェックして罠はなし。あ、ラッキー、魔法の水筒や。3本あり、これは引き取りや。後は指輪サイズのビロードの箱と、革のポーチ。ポーチは普通のポーチやないはず。ビロードの箱には小さな石の填まった指輪だ。
『ユイ、魔力を感じるわよ』
「何かしらのマジックアイテムなんやね。お父さんに鑑定してもらおうかね」
よし、取りこぼしなし。
「晃太、数は?」
「ロングソードが16、ショートソードが23、ナイフが61、片刃の斧が9、弓が6、小粒魔石が89、それより大きいのが18」
「いくつか引き取るかね」
私達はボス部屋を出た。
ノワールまで連れているから目立つは目立つけど、初めてじゃないからね。特に問題もなく、転移魔法陣のある小屋に入る。元気とコハクはリード装着する。
『いいわね? 流すわよ』
ルージュが魔力を流す。ふわ、と景色が変わる。
目の前に、休息している冒険者の皆さん、びくっ、としている。いきなり大型のウルフとジャガーのもふもふ軍団に、ばんえい馬並にでかい魔法馬が現れたら、驚くわな。どうもどうもと挨拶して、ボス部屋前にさっさと並ぶ。
並んでいる冒険者パーティーは1つ。元気が尻尾ぷりぷりご挨拶してる。可愛いと好評でしたよ。
20階のボス部屋復活には1時間ほど。
さっき、冒険者パーティーが入っていったそうだ。なら、2時間以上待ちだね。案の定、軽く運動したいと稼ぎ頭達が、仔達と晃太、鷹の目の皆さんを連れて駆けていく。私は1人で並ぶ。
ふー、魔力を流して訓練訓練。しばらくしてボス部屋復活、前に並んでいた冒険者パーティーが入っていく。見送って、さて、ぼちぼち帰って来るように、呼ぶかね。
「なあ、あんた1人か?」
「はい?」
後ろから声を駆けられる。
振り返ると、不審そうな男性冒険者パーティー。頭から爪先まで見られている。まあ、そうだよね、ポンチョにもへじ生活の服の、もろ一般人だしね。
「いえ、私は順番待ちしているだけです」
「………………他はどうした?」
不信感丸出し。
「軽く散歩に行ってます」
私は本当の事を伝える。すると、冒険者パーティーの気配が、更なる不穏になる。
「散歩? ダンジョンだぞ、ここ」
ドスが効き出した声が出てきた。あら、いかん、怒らせたかな? そうだよね、ここはダンジョン、危険がいっぱいで、神経張っているんだろうし。
「お前、なめてんのか」
ズドドドドドドガガガガガガガガッ
土煙と爆音を立てて、私の側に横付け。ド派手なカーアクションの横付け見たいやっ。げふっ、土煙がひどかっ。
『ユイに何をするつもりなのですッ』
『私達のユイに、これ以上近付けさせないわよッ』
はい、頼りになります、ビアンカとルージュ。げふっ、げふっ。
グルル、と唸り声を上げるビアンカとルージュに、ドスが効いた声を出していた冒険者パーティーはしりもち付いている。顔面蒼白だよ。
「ブヒヒヒヒーンッ」
あ、ノワールが、血相変えたホークさん乗せて爆走して帰ってきた。横付けして、土煙が舞う、げふっ、げふっ。
「ユイさん、お怪我はッ?」
「げふっ、大丈夫です」
ホークさんがノワールから飛び降りて、私に駆け寄る。そして、警戒を露にして私の前に立つ。
で、ノワールはしりもち付いてる冒険者パーティー前で、前肢で地面を蹴ってる。やめて、ビアンカとルージュの毛並みも逆立ったままや。冒険者パーティーの皆さん、白目剥きそう。
「げふっ、あ、うちの従魔です」
「「「「「すみません」」」」」
なんだかんだと色々あったけど、冒険者パーティーの方も悪い人やないしね。1人でボス部屋前にぽつんといたら、驚くし、1人だけ残して行くなんて、普通しないからね。それに怒っていたんやろう。
ちーん、と静かになってる冒険者パーティーは、一列になり並んでいる。元気が尻尾ぷりぷりご挨拶している。触りたそうな人がいたので、どうぞと声かけした。
「うわあ、かわいい~、ふわふわ~」
私の鼻がどどどーん、と伸びる。
しばらくしてボス部屋復活。まずはルージュが黒い霞を出して中を調べている。軍隊ダンジョンのボス部屋にいる魔物は、一定していない。
『人型のようね。サイズ的にオルクかしら』
「ありがとうルージュ」
さて、どうするか。
ビアンカとルージュは仔達の訓練にしたいと言うので、羊部屋の様にすると。ルージュが開け、ビアンカが初撃を叩き込む。ノワールと私はダメ、と言われた。
「エマちゃん、テオ君、気を付けるんよ」
「大丈夫だよユイさん」
「俺も大丈夫」
相手はGより大きなオルクやもん、心配や。元気とコハクはボス部屋前に既に待機してる。三人娘は、その後ろに並ぶ。ちらちら私を見てくる。不安なんやろうけど、大丈夫かなあ。晃太がせっせと支援をしている。ホークさんは弓を構え、マデリーンさんは杖、チュアンさんは手を構える。
『開けるわよ』
ルージュが扉を押し開ける。
ビアンカが水の矢をガトリングの様に放つ。ホークさんが矢を、マデリーンさんは光の矢を、チュアンさんは土の塊を連射する。
「わんわんっ」
「がううぅぅっ」
元気とコハクが飛び込んで行き、全員続く。光のリンゴも続き、ゆっくり扉が閉まる。
だ、大丈夫かな?
おろおろしながら待つ。
『落ち着くのです』
『そうよ、ユイ』
「そうやけどさ」
おろおろ。そりゃさ、私が行った所で役には立たんけどさあ。未成年のエマちゃんとテオ君が入っているのに。
ちゃんとした装備品揃えんとなあ。
おろおろ。
そんなに時間はかかってないだろうけど、やっと扉が開く。
慌てて、ボス部屋に入ると、案の定三人娘は倒れてる。
「魔力枯渇や」
駆け寄る私に、晃太が声をかける。目立つケガはないようや。元気とコハクは何とか立っているが、へばってる。
「皆さん、ケガは?」
鷹の目の皆さんは? ミゲル君がしゃがみこんでいる。こちらも最後の方でシーサーペントの剣を使用したそうだ。魔力枯渇ね。掠り傷や小さな傷があるが、大ケガはないようだ。ほっ。
まずは三人娘をバギーに乗せる。外で待ってもらう為に、ミゲル君と元気とコハクを連れて外に出る。さっきの冒険者パーティーが心配そうに声をかけてきた。バギーにはびっくりしていたけどね。
「どうしました?」
「疲れたみたいで、セーフティで休ませようかと」
「そうですか」
「ビアンカ、付いてくれる?」
『いいのですよ』
「ルージュはボス部屋に来てね」
『いいわよ』
セーフティで水分補給をさせ、ビアンカに仔達とミゲル君を託し、私はボス部屋に戻る。転がるドロップ品は武器類だ。あ、斧がある。チュアンさんのサブ・ウエポンや。
手を切らないように回収する。最後に出てきた宝箱。ルージュがチェックして罠はなし。あ、ラッキー、魔法の水筒や。3本あり、これは引き取りや。後は指輪サイズのビロードの箱と、革のポーチ。ポーチは普通のポーチやないはず。ビロードの箱には小さな石の填まった指輪だ。
『ユイ、魔力を感じるわよ』
「何かしらのマジックアイテムなんやね。お父さんに鑑定してもらおうかね」
よし、取りこぼしなし。
「晃太、数は?」
「ロングソードが16、ショートソードが23、ナイフが61、片刃の斧が9、弓が6、小粒魔石が89、それより大きいのが18」
「いくつか引き取るかね」
私達はボス部屋を出た。
感想 854
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妹を踏みにじった奴らに、復讐の花束を
楠ノ木雫 妹を傷つけたやつは誰だ。
隣国に嫁いだこの国の王女であり双子の妹でもあるクラリスが2年後に亡き人となって帰ってきた。死因すら伝えられず嫁ぎ先の墓にも入れてもらえずに隣国の使者が連れてきた。
この事実に信じられずにいると、クラリスが帰ってくる半年前に戻っていた。
一体隣国でクラリスの身に何があったのか。
絶対に、もうクラリスのあんな姿を見たくない。堅く決意し使節団の使者として隣国に乗りこむ事になった。
※一話で過激なシーンがあります。
【第1回新エンタメ小説大賞】にエントリー中です。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!