文字の大きさ
大
中
小
327 / 877
連載
鉱山の魔物③
手配してくれたのは、一軒家のログハウスタイプの宿だ。
うん、まずまず広い。1階は居間、ミニキッチン、トイレ、お風呂、寝室。2階はロフトのみ。居間にビアンカとルージュ、仔達がいるとみっちり。ノワールは倉庫だ。
ルームを開けて、入ると、花が短い足で駆け寄ってきた。あはははん、いい匂いやあ。
「花ちゃん」
「花ちゃん、花ちゃん」
私と晃太がもふもふ。仔達はダイニングキッチンの母を求めてわんわんにゃんにゃん。我が母が応えないわけない、直ぐに手を拭きながら来てもふもふ。
「どうやったね?」
「明日、坑道に行くんよ」
「そうね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫よね?」
『心配ないのです』
『そうね、よほどの事がなければ、倒せるわ』
『洞穴を防ぐのは最終手段なのです』
『まずは調べないとね』
「無理せんとよ」
母がビアンカとルージュを心配している。仕事から帰って来ていた父も、仔達をもふもふしている。ダイニングテーブルの上には、マジックバッグや、指輪や腕輪等が並ぶ。
「お母さんから聞いたけど、大丈夫な?」
『大丈夫なのです』
『心配ないわ』
『アイアンゴーレムなら、対抗手段はあるのです』
『そうね。弱点さえ突けばね』
『明日は張り切るのです』
『鋭気を養いたいわ』
はいはい。
『ユイ、油淋鶏、食べたいのです。ピリ辛の食べたいのです、チーズのせてなのです』
『エビがいいわ、エビが食べたいわ』
きゅるん。
はいはい。明日は頑張って貰わんといかんしね。
夕御飯の準備。鷹の目の皆さんは、ブラッシングをしてくれる。
ビアンカとルージュのお皿に、蒸し野菜とお高めウインナーに、ラクレットをトロリ。肉じゃが、レーヌサーモンのムニエル。紫竜の油淋鶏、エビチリ、エビマヨが並ぶ。
がっふん、がっふん、いいながら食べてる。仔達もいい食べっぷり。ノワールもいい音立てて食べてる。
私達も肉じゃが、レーヌサーモンのムニエル、湯豆腐の夕御飯を済ませる。明日の為に、禁酒。
食べながら、明日の心配もあるけど、今回の軍隊ダンジョンの話をする。異世界のメニューの件も。両親は、私の好きにしていい、と言ってくれた。悩むう。
「「優衣、茶碗蒸し」」
「はいはい」
タップと。
「あ、マジックアイテムの鑑定終わったよ」
「そうなん、ありがとう」
内容によれば引き取ろう。
食後、マジックアイテムの確認。マジックバッグは合計32個。Aサイズが時間停止×1。時間停止なし×2。Bサイズは時間停止×1。時間遅効半分×3。時間停止なし×1。Cサイズは時間停止×2。時間停止なし×3。Dサイズが時間停止が×2。時間遅効半分が×4。時間停止なし×2。Eサイズが時間停止が×2。時間遅効半分が×4。時間停止なし×5。
よし、時間停止は引き取りやね。Aサイズは買い物用だ。母が持つことになる。Bサイズは私が。CDEは鷹の目の皆さんが分担して持つことに。後はAサイズは引き取る。その内、元気かコハクの首にぶら下げると。
アクセサリー系は解毒系×3、体力回復系×4、魔力回復系×2、火魔法補助×2、水魔法補助×5、土魔法補助×5、風魔法補助×3、無属性魔法補助×4、光魔法補助×3、闇魔法補助×2。仔達に補助魔法系と思ったが、ビアンカとルージュが反対。
『道具の補助も悪くないのですが、まだ、元気達にはそれがきちんと理解出来ないのです』
『理解出来ない補助は、自分の力量を見誤るわ。コウタの支援は、血が通った支援だからいいけど』
色々考えて、解毒系は全て指輪、マデリーンさん、元気、コハクが持つ。体力回復系は指輪はコハクと晃太。腕輪はサイズ的にテオ君とエマちゃん。魔力回復系はペンダントで、チュアンさんとマデリーンさんが持つことに。魔法補助に関しては、ホークさんとチュアンさんがどれを持つかで悩んだ。ホークさんは弓を引くし、チュアンさんは拳を使う戦闘をするため、指輪は拒否された。ホークさんは小指くらいなら行けるそうだが、チュアンさんはNG。一発殴ったら、絶対直ぐに衝撃で粉砕しそうだ。こういったアクセサリー系の補助のマジックアイテムは、指輪なら指にきちんと着けないと効果は半分。回復系は元気やコハクのバンダナに結んでも大丈夫なんだって。よく分からん。指輪は全て細身だから、重ねて着けても大丈夫そう。結局、ホークさんは風魔法補助が片方のピアスなので、しっかり消毒してぱちんと着ける。しばらく消毒だね。チュアンさんは闇魔法補助のついたブレスレットが1つあったので、そちらを着ける。マデリーンさんは水魔法補助の対のピアス、無属性魔法の指輪。ミゲル君は水・土魔法補助の指輪、テオ君は風・水魔法補助の指輪、エマちゃんは光魔法補助の指輪と、火魔法補助のペンダントだ。効果は下がるが、ホークさんとチュアンさんは無属性魔法の指輪を、首に下げる事になる。
「で、これがちょっとな」
父が示したのは、最終階で出たイヤーカフ。
「これは?」
「全魔法補助と強化やってさ。それもかなり上位や」
「へー、なら、魔法職のマデリーンさんに」
「いえ、私はもう十分です。これはコウタさんが持った方がいいかも知れません。全魔法なら、支援魔法にも効果があるはずです」
そうなの?
「お父さん、これ晃太がつけても効果があるかね?」
「ん? 晃太着けてみい」
「分かった」
右耳の耳介に着ける晃太。それを父が鑑定する。
「…………………支援魔法の効果が上がったようや。対象のレベルの差が高くても効果があるようやな」
確か、今の晃太の支援魔法レベルなら、自身のレベルより100以上高い対象には効果がない、はずだったかな? 父の鑑定が続く。
「うーん、となあ。これば着けていたら、スキルレベルがEなら200、Dなら400、Cなら600まで上でも支援可能やな」
「すごいやん。ノワールに支援できそうやん。それにDになったら、ビアンカやルージュにも支援できそうやん」
我ながら恐ろしい事を口にする。只でさえ強いのに、神様達のブーストあって、支援まであったら、どんなことになるんやろ?
「やけど、ビアンカとルージュのレベル500以上やん。400以上差があるんばい」
『じゃあ、ダンジョン行くのです。コウタ自身のレベルを上げるのです』
『ゴーレム終わったら、行きましょう』
「いやや。年末は寝正月したいんや。たまには寝正月したいんや」
晃太の切り返しが、早いこと。
だけど、ビアンカとルージュは諦めずに、ダンジョンダンジョンと、晃太にすりすり。晃太も悪い顔ではない。よしよし、みたいな。
結局、イヤーカフは晃太が着ける事になる。
最後に、チュアンさんが持つ事になった槍。
「芯に高純度のミスリル、刃は魔鉄にアダマンタイトが少し。柄は上位トレントが使われとうな。上位硬化強化と衝撃吸収と自動修復があるけど、まだ付与が1つくらい付きそうやけど」
なら、チュアンさんの属性は土と闇だったはず。マーファでお願いしてみよう。
装備品が揃いだしたね。
後は私と晃太のポンチョを、ワイバーンの革で作って貰わないと。あ、マントもね。
この依頼済んだら、マーファに戻って、お願いしないと。
明日のアイアンゴーレム次第だけど、1体だけだと、いいなあ。坑道潰れたら、ここの人達、困るやろうしね。
うん、まずまず広い。1階は居間、ミニキッチン、トイレ、お風呂、寝室。2階はロフトのみ。居間にビアンカとルージュ、仔達がいるとみっちり。ノワールは倉庫だ。
ルームを開けて、入ると、花が短い足で駆け寄ってきた。あはははん、いい匂いやあ。
「花ちゃん」
「花ちゃん、花ちゃん」
私と晃太がもふもふ。仔達はダイニングキッチンの母を求めてわんわんにゃんにゃん。我が母が応えないわけない、直ぐに手を拭きながら来てもふもふ。
「どうやったね?」
「明日、坑道に行くんよ」
「そうね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫よね?」
『心配ないのです』
『そうね、よほどの事がなければ、倒せるわ』
『洞穴を防ぐのは最終手段なのです』
『まずは調べないとね』
「無理せんとよ」
母がビアンカとルージュを心配している。仕事から帰って来ていた父も、仔達をもふもふしている。ダイニングテーブルの上には、マジックバッグや、指輪や腕輪等が並ぶ。
「お母さんから聞いたけど、大丈夫な?」
『大丈夫なのです』
『心配ないわ』
『アイアンゴーレムなら、対抗手段はあるのです』
『そうね。弱点さえ突けばね』
『明日は張り切るのです』
『鋭気を養いたいわ』
はいはい。
『ユイ、油淋鶏、食べたいのです。ピリ辛の食べたいのです、チーズのせてなのです』
『エビがいいわ、エビが食べたいわ』
きゅるん。
はいはい。明日は頑張って貰わんといかんしね。
夕御飯の準備。鷹の目の皆さんは、ブラッシングをしてくれる。
ビアンカとルージュのお皿に、蒸し野菜とお高めウインナーに、ラクレットをトロリ。肉じゃが、レーヌサーモンのムニエル。紫竜の油淋鶏、エビチリ、エビマヨが並ぶ。
がっふん、がっふん、いいながら食べてる。仔達もいい食べっぷり。ノワールもいい音立てて食べてる。
私達も肉じゃが、レーヌサーモンのムニエル、湯豆腐の夕御飯を済ませる。明日の為に、禁酒。
食べながら、明日の心配もあるけど、今回の軍隊ダンジョンの話をする。異世界のメニューの件も。両親は、私の好きにしていい、と言ってくれた。悩むう。
「「優衣、茶碗蒸し」」
「はいはい」
タップと。
「あ、マジックアイテムの鑑定終わったよ」
「そうなん、ありがとう」
内容によれば引き取ろう。
食後、マジックアイテムの確認。マジックバッグは合計32個。Aサイズが時間停止×1。時間停止なし×2。Bサイズは時間停止×1。時間遅効半分×3。時間停止なし×1。Cサイズは時間停止×2。時間停止なし×3。Dサイズが時間停止が×2。時間遅効半分が×4。時間停止なし×2。Eサイズが時間停止が×2。時間遅効半分が×4。時間停止なし×5。
よし、時間停止は引き取りやね。Aサイズは買い物用だ。母が持つことになる。Bサイズは私が。CDEは鷹の目の皆さんが分担して持つことに。後はAサイズは引き取る。その内、元気かコハクの首にぶら下げると。
アクセサリー系は解毒系×3、体力回復系×4、魔力回復系×2、火魔法補助×2、水魔法補助×5、土魔法補助×5、風魔法補助×3、無属性魔法補助×4、光魔法補助×3、闇魔法補助×2。仔達に補助魔法系と思ったが、ビアンカとルージュが反対。
『道具の補助も悪くないのですが、まだ、元気達にはそれがきちんと理解出来ないのです』
『理解出来ない補助は、自分の力量を見誤るわ。コウタの支援は、血が通った支援だからいいけど』
色々考えて、解毒系は全て指輪、マデリーンさん、元気、コハクが持つ。体力回復系は指輪はコハクと晃太。腕輪はサイズ的にテオ君とエマちゃん。魔力回復系はペンダントで、チュアンさんとマデリーンさんが持つことに。魔法補助に関しては、ホークさんとチュアンさんがどれを持つかで悩んだ。ホークさんは弓を引くし、チュアンさんは拳を使う戦闘をするため、指輪は拒否された。ホークさんは小指くらいなら行けるそうだが、チュアンさんはNG。一発殴ったら、絶対直ぐに衝撃で粉砕しそうだ。こういったアクセサリー系の補助のマジックアイテムは、指輪なら指にきちんと着けないと効果は半分。回復系は元気やコハクのバンダナに結んでも大丈夫なんだって。よく分からん。指輪は全て細身だから、重ねて着けても大丈夫そう。結局、ホークさんは風魔法補助が片方のピアスなので、しっかり消毒してぱちんと着ける。しばらく消毒だね。チュアンさんは闇魔法補助のついたブレスレットが1つあったので、そちらを着ける。マデリーンさんは水魔法補助の対のピアス、無属性魔法の指輪。ミゲル君は水・土魔法補助の指輪、テオ君は風・水魔法補助の指輪、エマちゃんは光魔法補助の指輪と、火魔法補助のペンダントだ。効果は下がるが、ホークさんとチュアンさんは無属性魔法の指輪を、首に下げる事になる。
「で、これがちょっとな」
父が示したのは、最終階で出たイヤーカフ。
「これは?」
「全魔法補助と強化やってさ。それもかなり上位や」
「へー、なら、魔法職のマデリーンさんに」
「いえ、私はもう十分です。これはコウタさんが持った方がいいかも知れません。全魔法なら、支援魔法にも効果があるはずです」
そうなの?
「お父さん、これ晃太がつけても効果があるかね?」
「ん? 晃太着けてみい」
「分かった」
右耳の耳介に着ける晃太。それを父が鑑定する。
「…………………支援魔法の効果が上がったようや。対象のレベルの差が高くても効果があるようやな」
確か、今の晃太の支援魔法レベルなら、自身のレベルより100以上高い対象には効果がない、はずだったかな? 父の鑑定が続く。
「うーん、となあ。これば着けていたら、スキルレベルがEなら200、Dなら400、Cなら600まで上でも支援可能やな」
「すごいやん。ノワールに支援できそうやん。それにDになったら、ビアンカやルージュにも支援できそうやん」
我ながら恐ろしい事を口にする。只でさえ強いのに、神様達のブーストあって、支援まであったら、どんなことになるんやろ?
「やけど、ビアンカとルージュのレベル500以上やん。400以上差があるんばい」
『じゃあ、ダンジョン行くのです。コウタ自身のレベルを上げるのです』
『ゴーレム終わったら、行きましょう』
「いやや。年末は寝正月したいんや。たまには寝正月したいんや」
晃太の切り返しが、早いこと。
だけど、ビアンカとルージュは諦めずに、ダンジョンダンジョンと、晃太にすりすり。晃太も悪い顔ではない。よしよし、みたいな。
結局、イヤーカフは晃太が着ける事になる。
最後に、チュアンさんが持つ事になった槍。
「芯に高純度のミスリル、刃は魔鉄にアダマンタイトが少し。柄は上位トレントが使われとうな。上位硬化強化と衝撃吸収と自動修復があるけど、まだ付与が1つくらい付きそうやけど」
なら、チュアンさんの属性は土と闇だったはず。マーファでお願いしてみよう。
装備品が揃いだしたね。
後は私と晃太のポンチョを、ワイバーンの革で作って貰わないと。あ、マントもね。
この依頼済んだら、マーファに戻って、お願いしないと。
明日のアイアンゴーレム次第だけど、1体だけだと、いいなあ。坑道潰れたら、ここの人達、困るやろうしね。
感想 854
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妹を踏みにじった奴らに、復讐の花束を
楠ノ木雫 妹を傷つけたやつは誰だ。
隣国に嫁いだこの国の王女であり双子の妹でもあるクラリスが2年後に亡き人となって帰ってきた。死因すら伝えられず嫁ぎ先の墓にも入れてもらえずに隣国の使者が連れてきた。
この事実に信じられずにいると、クラリスが帰ってくる半年前に戻っていた。
一体隣国でクラリスの身に何があったのか。
絶対に、もうクラリスのあんな姿を見たくない。堅く決意し使節団の使者として隣国に乗りこむ事になった。
※一話で過激なシーンがあります。
【第1回新エンタメ小説大賞】にエントリー中です。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!