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連載
鉱山の魔物⑦
戦闘しています、ご注意ください
私はいろんな人に守られて、辛うじて、下が見下ろせる場所で、見守るだけ。
晃太が支援を細かく連発している。
ノワールがヤル気満々。元気とコハクはウズウズしている様子。三人娘は大丈夫かな? エマちゃんとテオ君心配なんやけど。
本当に私は見てるだけやなあ。申し訳ない。いつも高みの見物みたいで。やっぱりしっかり装備品揃えないと。
母体アイアンゴーレムが倒れて10分程時間があく。その間に、晃太はビアンカとルージュの水分補給をさせて、倒れて邪魔になる、ゴーレムの残骸をアイテムボックスにいれる。
ざわざわ、ざわざわ。
「あれだけの物量、入るのか?」
「でかすぎないか? いくらなんでも」
「しーっ、テイマーさんの弟には、デカイアイテムボックスがあるって有名だろっ」
晃太も有名になったなあ。
なんて思っていると、崩れかけた坑道から、のしのしと姿を現したのは、最初に出てきたアイアンゴーレムと同じくらいのサイズのが出てきた。
「ブヒヒンッ」
ノワールが駆け出す。黒い体に翠の歌舞伎役者のような模様が浮かぶ。風蹄(ヴァンオーブ)だ。
正に正面衝突寸前、ノワールは前肢を軸にして回転。後ろ足の馬蹄が、アイアンゴーレムの胸部に叩き込まれる。
2メートル超えのアイアンゴーレムが後ろによろけて、そのまま膝から崩れ落ちる。
…………………え? ノワール、君も一撃?
ざわざわ、ざわざわ。
「えっ? あれ、魔法馬だよな?」
「どうなってんだよっ」
う、うちの、ノワールは、凄かですから。だって、戦車馬(チャリオットホース)ですもん。視線が来るから、あっち向いておこう。
次に出てきたアイアンゴーレムには、仔達が立ち向かう。だ、大丈夫よねっ?
まずは元気がいつものように雷を連発。コハクが土の塊をヒスイは風の刃を、ルリは水の矢、クリスは火の矢を連発。晃太の支援もあってか、まあ、どんどこ放っては当たってる。ルージュの光のリンゴも出てきて、アイアンゴーレムの頭部をぶっ飛ばす。ビアンカの鼻息が腕を切り飛ばす。あはは、相変わらず凄か。仔達の魔法の集中放火を浴びて、やっとこさ倒れる。
次々に出てくるアイアンゴーレム。チュアンさんとマデリーンさんがあの冷蔵庫ダンジョンから出た白い杖を2人で持ち構える。杖の先に、揺らぎが現れる。
「「レゾナンスッ」」
何の魔法か分からないが発動。チュアンさんとマデリーンさんが反動で後ろに傾げる。そして杖の先の揺らぎは、アイアンゴーレムの胸部に命中。おおっ、硬そうな胸部にヒビが入り、凹んでるっ。ホークさんが素早く矢を放つ。シーサーペントの矢じりは、ヒビの隙間に滑り込むように突き刺さる。こちらも見事っ。
「ガァーッ」
コハクが土の塊を放ち、突き刺さった矢に命中して、矢は完全にアイアンゴーレムの体に沈み込む。アイアンゴーレムは、数歩歩いたが、ばたん、と倒れる。
「ブヒヒヒヒヒーンッ」
ノワールは再び馬蹄を叩き付ける。だが、一撃に出来ずに動きだそうとしたので、前肢で空を切りもう一撃加える。あーあー、反動で、樽のように太い四肢が、弾かれたように動くが、ばたりとなる。あははははん、2体目ー。ノワールだけで、2体目ー。
多分、あれ、最後よねっ。ちょっと大きめだけどっ。
仔達の魔法が集中放火。ビアンカとルージュの援護も飛ぶ。
ひーっ、危ないーっ。
パキパキッ、とアイアンゴーレムの足が凍り付く。ビアンカやね。次々に仔達の魔法が命中していく。ぼこぼこにされてるアイアンゴーレム。
あ、後ろからまた1体出てきた。こちらは小さめ。いや、小さめとは言え、頭一つ分くらいだ。
こちらは鷹の目の皆さんが走り込む。晃太が支援を連発する。マデリーンさんがいつもの杖に持ち変えて、魔法、多分無属性魔法を連発。デバフの効果が効いているのか、動きが緩慢なアイアンゴーレムに、ホークさんとミゲル君が斬り込んでいく。ミゲル君は、シーサーペントの剣だ。その後ろにチュアンさんが、新しく手に入れた槍を持ち続く。ルージュの光のリンゴが現れて、動きが鈍くなっているアイアンゴーレムに命中し、肘から先が吹っ飛ばされる。
気合い一閃。
アイアンゴーレムの足、関節を狙って深く切り裂かれる。ガクン、と膝をついた瞬間にマデリーンさんの魔法と、ルージュの光のリンゴが胸部に全弾命中して、その奥に赤い光が見える。
「はああぁぁぁッ」
チュアンさんが、その赤い光に向かって槍を繰り出し、穂先が食い込んでいく。チュアンさんは、槍を抉るようにして引き抜き、大きく後退する。
ドシィィィィン、と音を立てて、アイアンゴーレムが倒れる。
『そいつで最後なのですっ』
『気合いいれなさいっ』
大きめアイアンゴーレムは、動けない状況で仔達の集中放火を浴びて、気の毒になってきた。それでも自由の効く手を振り払う。
途端に、漂っていた光のリンゴの動きが加速、何かを撃ち落としている。何かの塊を放ったみたいだけど。
「あっ」
私、思わず、身を起こす。
視界の中で、ホークさんにその何かが当たっている。しかも頭にっ。咄嗟に腕で庇ったようだけど、一瞬、体勢を崩したが、直ぐに持ち直す。
キズの具合を見んとっ。
頭のケガは怖かっ。
立ち上がり坑道に走ろうとしたが、ビオーザさんが止めてきた。
「テイマー殿っ、ここにおってくださいっ」
「ホークさんがっ」
「ホーク? あ、ああ、無事のようですよ、ほら、ヒーラーが治療しております」
振り返ると、チュアンさんの治療を受けながら、ホークさんはポーションを飲んでる。大丈夫かな? 後で確認せんと。
大きめアイアンゴーレムは、残っていた腕までビアンカにきり飛ばされて、なす術がない。本当にぼこぼこだ。
元気が、んーっ、となり。
「ワンッ」
気合い一発。雷が命中して、大きめアイアンゴーレムは、芯がなくなったようにぐにゃりと崩れ落ちた。あははははん、元気、どんどんパワーアップしてるう。ま、まあ、ビアンカの仔やしね。
あれが最後のはず。
「ビオーザさん。アイアンゴーレムは全て倒したはずです。私、下に行きますので」
もう、よかよね。
「なっ、全てですか? 本当に?」
私はちら、とビアンカとルージュに視線を送る。
『もういないのです』
『片付いたわよ』
「はい、全て倒してます」
私の言葉にやっと歓声が上がる。
「じゃあ、私、ケガの具合を見にいくので」
「儂もお供します」
「私も」
そういって、ビオーザさんとディンジィさんが私に付いて来てくれた。
私はいろんな人に守られて、辛うじて、下が見下ろせる場所で、見守るだけ。
晃太が支援を細かく連発している。
ノワールがヤル気満々。元気とコハクはウズウズしている様子。三人娘は大丈夫かな? エマちゃんとテオ君心配なんやけど。
本当に私は見てるだけやなあ。申し訳ない。いつも高みの見物みたいで。やっぱりしっかり装備品揃えないと。
母体アイアンゴーレムが倒れて10分程時間があく。その間に、晃太はビアンカとルージュの水分補給をさせて、倒れて邪魔になる、ゴーレムの残骸をアイテムボックスにいれる。
ざわざわ、ざわざわ。
「あれだけの物量、入るのか?」
「でかすぎないか? いくらなんでも」
「しーっ、テイマーさんの弟には、デカイアイテムボックスがあるって有名だろっ」
晃太も有名になったなあ。
なんて思っていると、崩れかけた坑道から、のしのしと姿を現したのは、最初に出てきたアイアンゴーレムと同じくらいのサイズのが出てきた。
「ブヒヒンッ」
ノワールが駆け出す。黒い体に翠の歌舞伎役者のような模様が浮かぶ。風蹄(ヴァンオーブ)だ。
正に正面衝突寸前、ノワールは前肢を軸にして回転。後ろ足の馬蹄が、アイアンゴーレムの胸部に叩き込まれる。
2メートル超えのアイアンゴーレムが後ろによろけて、そのまま膝から崩れ落ちる。
…………………え? ノワール、君も一撃?
ざわざわ、ざわざわ。
「えっ? あれ、魔法馬だよな?」
「どうなってんだよっ」
う、うちの、ノワールは、凄かですから。だって、戦車馬(チャリオットホース)ですもん。視線が来るから、あっち向いておこう。
次に出てきたアイアンゴーレムには、仔達が立ち向かう。だ、大丈夫よねっ?
まずは元気がいつものように雷を連発。コハクが土の塊をヒスイは風の刃を、ルリは水の矢、クリスは火の矢を連発。晃太の支援もあってか、まあ、どんどこ放っては当たってる。ルージュの光のリンゴも出てきて、アイアンゴーレムの頭部をぶっ飛ばす。ビアンカの鼻息が腕を切り飛ばす。あはは、相変わらず凄か。仔達の魔法の集中放火を浴びて、やっとこさ倒れる。
次々に出てくるアイアンゴーレム。チュアンさんとマデリーンさんがあの冷蔵庫ダンジョンから出た白い杖を2人で持ち構える。杖の先に、揺らぎが現れる。
「「レゾナンスッ」」
何の魔法か分からないが発動。チュアンさんとマデリーンさんが反動で後ろに傾げる。そして杖の先の揺らぎは、アイアンゴーレムの胸部に命中。おおっ、硬そうな胸部にヒビが入り、凹んでるっ。ホークさんが素早く矢を放つ。シーサーペントの矢じりは、ヒビの隙間に滑り込むように突き刺さる。こちらも見事っ。
「ガァーッ」
コハクが土の塊を放ち、突き刺さった矢に命中して、矢は完全にアイアンゴーレムの体に沈み込む。アイアンゴーレムは、数歩歩いたが、ばたん、と倒れる。
「ブヒヒヒヒヒーンッ」
ノワールは再び馬蹄を叩き付ける。だが、一撃に出来ずに動きだそうとしたので、前肢で空を切りもう一撃加える。あーあー、反動で、樽のように太い四肢が、弾かれたように動くが、ばたりとなる。あははははん、2体目ー。ノワールだけで、2体目ー。
多分、あれ、最後よねっ。ちょっと大きめだけどっ。
仔達の魔法が集中放火。ビアンカとルージュの援護も飛ぶ。
ひーっ、危ないーっ。
パキパキッ、とアイアンゴーレムの足が凍り付く。ビアンカやね。次々に仔達の魔法が命中していく。ぼこぼこにされてるアイアンゴーレム。
あ、後ろからまた1体出てきた。こちらは小さめ。いや、小さめとは言え、頭一つ分くらいだ。
こちらは鷹の目の皆さんが走り込む。晃太が支援を連発する。マデリーンさんがいつもの杖に持ち変えて、魔法、多分無属性魔法を連発。デバフの効果が効いているのか、動きが緩慢なアイアンゴーレムに、ホークさんとミゲル君が斬り込んでいく。ミゲル君は、シーサーペントの剣だ。その後ろにチュアンさんが、新しく手に入れた槍を持ち続く。ルージュの光のリンゴが現れて、動きが鈍くなっているアイアンゴーレムに命中し、肘から先が吹っ飛ばされる。
気合い一閃。
アイアンゴーレムの足、関節を狙って深く切り裂かれる。ガクン、と膝をついた瞬間にマデリーンさんの魔法と、ルージュの光のリンゴが胸部に全弾命中して、その奥に赤い光が見える。
「はああぁぁぁッ」
チュアンさんが、その赤い光に向かって槍を繰り出し、穂先が食い込んでいく。チュアンさんは、槍を抉るようにして引き抜き、大きく後退する。
ドシィィィィン、と音を立てて、アイアンゴーレムが倒れる。
『そいつで最後なのですっ』
『気合いいれなさいっ』
大きめアイアンゴーレムは、動けない状況で仔達の集中放火を浴びて、気の毒になってきた。それでも自由の効く手を振り払う。
途端に、漂っていた光のリンゴの動きが加速、何かを撃ち落としている。何かの塊を放ったみたいだけど。
「あっ」
私、思わず、身を起こす。
視界の中で、ホークさんにその何かが当たっている。しかも頭にっ。咄嗟に腕で庇ったようだけど、一瞬、体勢を崩したが、直ぐに持ち直す。
キズの具合を見んとっ。
頭のケガは怖かっ。
立ち上がり坑道に走ろうとしたが、ビオーザさんが止めてきた。
「テイマー殿っ、ここにおってくださいっ」
「ホークさんがっ」
「ホーク? あ、ああ、無事のようですよ、ほら、ヒーラーが治療しております」
振り返ると、チュアンさんの治療を受けながら、ホークさんはポーションを飲んでる。大丈夫かな? 後で確認せんと。
大きめアイアンゴーレムは、残っていた腕までビアンカにきり飛ばされて、なす術がない。本当にぼこぼこだ。
元気が、んーっ、となり。
「ワンッ」
気合い一発。雷が命中して、大きめアイアンゴーレムは、芯がなくなったようにぐにゃりと崩れ落ちた。あははははん、元気、どんどんパワーアップしてるう。ま、まあ、ビアンカの仔やしね。
あれが最後のはず。
「ビオーザさん。アイアンゴーレムは全て倒したはずです。私、下に行きますので」
もう、よかよね。
「なっ、全てですか? 本当に?」
私はちら、とビアンカとルージュに視線を送る。
『もういないのです』
『片付いたわよ』
「はい、全て倒してます」
私の言葉にやっと歓声が上がる。
「じゃあ、私、ケガの具合を見にいくので」
「儂もお供します」
「私も」
そういって、ビオーザさんとディンジィさんが私に付いて来てくれた。
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※小説家になろう様にも投稿しています※