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連載
確保と依頼④
フロイスさんに依頼した装備品が出来上がった。日焼け止め用のアームカバーは薄くて、肌触りもばっちり。ズボンもだ。薄くて軽いのに、これで物理防御と魔法防御がいいなんて、ファンタジー。私とマデリーンさん、エマちゃんはレギンスタイプね。アームカバーの上からも、籠手とか問題はないようや。エマちゃんのジャケットもいい感じ。さくらの刻印はアームカバーには右の手背、ズボンは裾なので見えない位置になってしまった。エマちゃんのジャケットには、右肩にあり。
「どうね、エマちゃん?」
「軽くて動きやすいっ」
良かった良かった。エマちゃんのジャケットには、火属性補助の付与がつき、本来は灰色だけど少し赤みが入っている。他には衝撃吸収を重点的にしてもらった。王冠スライムのコアをたくさん持ち込みました。
私と晃太のポンチョ。うわあ、軽い。ちゃんとフードも着いているし。右肩辺りにさくらの刻印。どうどう、どうよ、どやあっ。これで戦闘行けるんやない。私だけいっつも後方で、ボーッと見ているだけで申し訳ないもん。晃太はデバフで走り回っているし、未成年のエマちゃんとテオ君だって、剣で戦っているのに。
「それから騎乗時のマントです」
と、試着でわいわいしていた私達に、声をかける。フロイスさんより、実際にノワールに乗ってからの試着を、と言われたので騎乗することになる。
裏庭がないので、城門の外に移動する。ノワールに馬車を繋いで移動。
「立派な馬車ですなあ」
フロイスさんが感心している。まあ、一応、Sランクの馬車ですからね。今は一番寒い時期は抜けているが、まだ、寒いもんは寒い。
城門を抜けて、開けた場所でノワールから馬車を外す。何時ものように、鞍を装着する。
「いやあ。噂はお聞きしていましたが、圧巻ですなあ」
フロイスさんが、感嘆の声をあげる。おほほ。
ホークさんが身軽にジャンプして、鞍に跨がる。ほう、とフロイスさん。
「ユイさん」
と、手を伸ばしてくれるので、何時ものようにチュアンさんの肩を借りて上がる。
「チュアンさん毎回すみません」
「いいえ」
よいしょっと。
「いいですか?」
と、ホークさん。
「はい」
私の返事で、ホークさんはアイテムボックスから、マントを取り出して、私ごと包み込むようにして羽織る。長さは鞍に乗った時に膝下位まであり、フードも被るが狭くない。だけど、うーん、密着度が増すー。だが、私は餃子の具、恥ずかしくない。
「ふむ、いいようですな」
フロイスさんがチェックを続ける。
「軽く走って頂けますか?」
「ホークさん、お願いします」
「はい」
ホークさんが手綱を操り、ノワールが闊歩。遮断の付与のおかげか、寒くないし、ほんのり温かい気がする。
それからも、フロイスさんの細かいチェックと質問が続く。質問に対してはすべてホークさんが対応。私は特に問題はないし。
「では、ミズサワ様の口元付近を少し詰めましょう」
「お願いします」
数日以内に調整出来ると。色々作ってもらったけど、素材持ち込みしたので、かなり安く仕上がった。本来ならワイバーンの革でこれだけの装備品を作るなら、3000万は下らないんだって。大型マント、ポンチョ2着、アームカバー8セット、ズボン8本、ジャケット1着、付与着きだしね、色々着けてしまった。遮断や衝撃吸収、それから各自得意属性付与。それから本来なら材料費がかかる。ワイバーンなんて本来なら山にしかいないし、軍隊ダンジョンでも下層にしかいないしね。
帰りの馬車で、フロイスさんとお話をしていると、更に装備品を作ることになる。フロイスさん、お忙しいのではないの?
「今は見習いの指導ばかりで、他は若いものに任せておるんです、儂は余裕があるんですよ。最終チェックは行ってはいますが。ただ、水属性の素材に関しては誰に任せることはしませんがね。もし戦闘をされるのであれば、胴体を守る必要があります。お預かりしたワイバーンの革もベスト2着分くらいならありますし」
「そうですねえ」
どうしようかなあ?
「ユイさん、是非作ったほうがいいですよ」
と、マデリーンさん。ホークさんは馭者台で手綱を持ってる。
そうやね、胴体を守らんとね。
「フロイスさん、お願いします」
工房にフロイスさんを送り届けた際に、ベストの話をすると、やはりホークさんも是非に作ったほうがいいと。私と晃太のサイズを測った。出来上がりには1か月程だと。
「では、お願いします」
「はい、お任せください」
フロイスさんはにこやかに見送ってくれた。
日々が過ぎていく。
晃太の支援魔法も私の騎乗訓練も続く。
元気の魔法訓練も順調だ。なかなか恐ろしい威力で放ってる。ダンジョンの木に、氷の矢がオブジェの様に突き刺さっている。
『だからどうしてお前は戦闘モードが使えないのですかね?』
「へっへっ」
魔法の威力が凄まじいが、戦闘モードがまったく発動しない。
「がうぅっ、がううぅっ」
『コハク、そのうち別の魔法が使えるわよ』
「がうぅっ」
『元気はね、ちょっと覚醒の仕方が早すぎるの。そのうち、そのうち』
「がうぅーっ」
どうした、どうした。コハクがルージュにごねている。
「どうしたんね?」
『元気が多種類の魔法が使えるでしょ? ずるいって』
「そうね。コハク、そげん焦らんでも、コハクは戦闘モードがしっかり使えるやん」
ほぼ同時期に生まれた元気が既に4種の属性魔法を使うのに、羨ましいというか、焦っているというか、そんな感じかな。でも、ビアンカとルージュの話だと、次に属性魔法が覚醒するのは成体になる頃が通例。元気が異例だそうだ。コハクにいってもまだ幼体、子供だから理解できないんだね。ぐずぐず言ってる。ぐずぐず言って、穴掘り。止めて、サイズアップしているコハクの穴掘り、大量の土がーっ。そして汚れる毛並み、止めて。かわいかけど、止めて。肉球に入り込んだ土を取るの大変よ。もみもみすると、爪が出てくる。あははん、あんなにかわいか肉球と爪だったのに、でかくなったなあ。
「がるるるぅぅ」
ぐずぐずぐずぐず、もう、かわいかね。
しばらく、ぐずぐずいうコハクでした。
「どうね、エマちゃん?」
「軽くて動きやすいっ」
良かった良かった。エマちゃんのジャケットには、火属性補助の付与がつき、本来は灰色だけど少し赤みが入っている。他には衝撃吸収を重点的にしてもらった。王冠スライムのコアをたくさん持ち込みました。
私と晃太のポンチョ。うわあ、軽い。ちゃんとフードも着いているし。右肩辺りにさくらの刻印。どうどう、どうよ、どやあっ。これで戦闘行けるんやない。私だけいっつも後方で、ボーッと見ているだけで申し訳ないもん。晃太はデバフで走り回っているし、未成年のエマちゃんとテオ君だって、剣で戦っているのに。
「それから騎乗時のマントです」
と、試着でわいわいしていた私達に、声をかける。フロイスさんより、実際にノワールに乗ってからの試着を、と言われたので騎乗することになる。
裏庭がないので、城門の外に移動する。ノワールに馬車を繋いで移動。
「立派な馬車ですなあ」
フロイスさんが感心している。まあ、一応、Sランクの馬車ですからね。今は一番寒い時期は抜けているが、まだ、寒いもんは寒い。
城門を抜けて、開けた場所でノワールから馬車を外す。何時ものように、鞍を装着する。
「いやあ。噂はお聞きしていましたが、圧巻ですなあ」
フロイスさんが、感嘆の声をあげる。おほほ。
ホークさんが身軽にジャンプして、鞍に跨がる。ほう、とフロイスさん。
「ユイさん」
と、手を伸ばしてくれるので、何時ものようにチュアンさんの肩を借りて上がる。
「チュアンさん毎回すみません」
「いいえ」
よいしょっと。
「いいですか?」
と、ホークさん。
「はい」
私の返事で、ホークさんはアイテムボックスから、マントを取り出して、私ごと包み込むようにして羽織る。長さは鞍に乗った時に膝下位まであり、フードも被るが狭くない。だけど、うーん、密着度が増すー。だが、私は餃子の具、恥ずかしくない。
「ふむ、いいようですな」
フロイスさんがチェックを続ける。
「軽く走って頂けますか?」
「ホークさん、お願いします」
「はい」
ホークさんが手綱を操り、ノワールが闊歩。遮断の付与のおかげか、寒くないし、ほんのり温かい気がする。
それからも、フロイスさんの細かいチェックと質問が続く。質問に対してはすべてホークさんが対応。私は特に問題はないし。
「では、ミズサワ様の口元付近を少し詰めましょう」
「お願いします」
数日以内に調整出来ると。色々作ってもらったけど、素材持ち込みしたので、かなり安く仕上がった。本来ならワイバーンの革でこれだけの装備品を作るなら、3000万は下らないんだって。大型マント、ポンチョ2着、アームカバー8セット、ズボン8本、ジャケット1着、付与着きだしね、色々着けてしまった。遮断や衝撃吸収、それから各自得意属性付与。それから本来なら材料費がかかる。ワイバーンなんて本来なら山にしかいないし、軍隊ダンジョンでも下層にしかいないしね。
帰りの馬車で、フロイスさんとお話をしていると、更に装備品を作ることになる。フロイスさん、お忙しいのではないの?
「今は見習いの指導ばかりで、他は若いものに任せておるんです、儂は余裕があるんですよ。最終チェックは行ってはいますが。ただ、水属性の素材に関しては誰に任せることはしませんがね。もし戦闘をされるのであれば、胴体を守る必要があります。お預かりしたワイバーンの革もベスト2着分くらいならありますし」
「そうですねえ」
どうしようかなあ?
「ユイさん、是非作ったほうがいいですよ」
と、マデリーンさん。ホークさんは馭者台で手綱を持ってる。
そうやね、胴体を守らんとね。
「フロイスさん、お願いします」
工房にフロイスさんを送り届けた際に、ベストの話をすると、やはりホークさんも是非に作ったほうがいいと。私と晃太のサイズを測った。出来上がりには1か月程だと。
「では、お願いします」
「はい、お任せください」
フロイスさんはにこやかに見送ってくれた。
日々が過ぎていく。
晃太の支援魔法も私の騎乗訓練も続く。
元気の魔法訓練も順調だ。なかなか恐ろしい威力で放ってる。ダンジョンの木に、氷の矢がオブジェの様に突き刺さっている。
『だからどうしてお前は戦闘モードが使えないのですかね?』
「へっへっ」
魔法の威力が凄まじいが、戦闘モードがまったく発動しない。
「がうぅっ、がううぅっ」
『コハク、そのうち別の魔法が使えるわよ』
「がうぅっ」
『元気はね、ちょっと覚醒の仕方が早すぎるの。そのうち、そのうち』
「がうぅーっ」
どうした、どうした。コハクがルージュにごねている。
「どうしたんね?」
『元気が多種類の魔法が使えるでしょ? ずるいって』
「そうね。コハク、そげん焦らんでも、コハクは戦闘モードがしっかり使えるやん」
ほぼ同時期に生まれた元気が既に4種の属性魔法を使うのに、羨ましいというか、焦っているというか、そんな感じかな。でも、ビアンカとルージュの話だと、次に属性魔法が覚醒するのは成体になる頃が通例。元気が異例だそうだ。コハクにいってもまだ幼体、子供だから理解できないんだね。ぐずぐず言ってる。ぐずぐず言って、穴掘り。止めて、サイズアップしているコハクの穴掘り、大量の土がーっ。そして汚れる毛並み、止めて。かわいかけど、止めて。肉球に入り込んだ土を取るの大変よ。もみもみすると、爪が出てくる。あははん、あんなにかわいか肉球と爪だったのに、でかくなったなあ。
「がるるるぅぅ」
ぐずぐずぐずぐず、もう、かわいかね。
しばらく、ぐずぐずいうコハクでした。
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