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連載
出発までの日々⑥
準備を整え、いざ、出発の日。パーティーハウスの2階奥の寝室、サブ・ドアの登録も済んだしね。母がせっせとミシンを踏んでいる。孤児院の赤ちゃん用のシーツを縫うためだ。開けっ放し時間は8時間。私のレベルと関連していると思うが、あれからルームのレベルは上がり38になった。40になれば、何かありそうだけど。
シスター・アモルとは面会できなかったが、手紙を渡して貰えることになった。
サブ・ドアはあるが、予定では5ヶ月は魔の森に入る為、城門まで両親がお見送りに来てくれる。
「気を付けるんよ」
母が抱っこひもに花を入れて心配そうだ。
『大丈夫なのですお母さん』
『そうよ、私達がいるんだから』
母がしきりにビアンカとルージュを触って頼むね、と繰り返す。それからエマちゃんとテオ君にも気を付けるんよと繰り返す。
装備品に不備なし。ノワールもいつものノワールだしね。仔達も張り切ってる。元気が飛び出しそうで、心配や。
さ、ぼちぼち行くかね。
魔の森まではノワールの馬車ならゆっくり行ける。それまで馬車移動して、森から徒歩、数日間進んで周りに人が居なさそうな場所で、もう一つのサブ・ドアを登録する。帰りはこれで、すぐに帰って来れる。
御用聞きの冒険者さんに、挨拶して、私達は見送られて出発した。
魔の森に到着して、ノワールから馬具を外す。すぐに魔の森の中へ進む。今は大討伐の為に普段以上の冒険者達が森に入っているはず。遭遇して変なトラブルになりたく無いし、ビアンカとルージュには周囲を注意してもらう。仔達がはしゃぎながら着いてくる。
「はぐれんよ」
「わおーん」
「がるぅ」
「わおーん」
「わおぉん」
「ぐるうぅ」
注意はしたが、かわいかね、もう。久しぶりにおもいっきり走れるからね。
ビアンカとルージュのおかげが、魔物もやってこない。日が高いうちに出来るだけ移動して、夕方にルームを開ける。で、入る前に必ず。
『散歩に行ってくるのです』
『いいでしょ? すぐに帰るわ』
きゅるん。
「もう、直ぐに帰って来てよ、夕御飯までには帰って来てよ」
首にマジックバッグをぶら下げる。
『分かっているのですっ』
『皆、いくわよっ』
「ブヒヒヒヒーンッ」
ノワールまでっ。
仔達も加わり、大爆走していく稼ぎ頭達、もう。
ルームを開けて入り、嗽手洗いする。
サブ・ドアを開けて、両親と花を誘導する。
「くうん、くうん、くうーん」
花がぽちゃぽちゃボディをくねらせて入ってくる。あはははん、たまらん。ぽちゃぽちゃ。
夕御飯の準備し、順番にお風呂を済ませていると、1時間ほどで稼ぎ頭達が帰って来た。
『もっと走りたかったのです』
『お腹減ったわ』
「ブルルンッ」
わんわん、がうがう。一気ににぎわうルーム内。足、どろどろや。従魔の足拭きをタップ。
毛足の長い、ビアンカや元気、ルリ、クリスに絡んだ小さな枝や葉っぱを取り払う。ブラッシングと。
「で、どうやったん」
『んー、たいしたのはいなかったのですよ。あ、そこそこなのです。ゴブリンの小さい巣があったので、潰してきたのです』
「ぶっ」
いま、さらっととんでもない言葉が。
「ど、どうしたん、それで」
『逃すわけないのです。全部始末して埋めてきたのです。小さな巣だったのですけど、ジェネラルがいたのです。元気が倒したのですよ』
「わんっ」
元気が元気に返事をする。
魔石があるのだけ、マジックバッグに回収したそうだ。後で晃太のアイテムボックスに移動やな。
元気のパワーアップが止まらない。
まあ、よかかあ。ビアンカの仔やしねえ。ただ、ルリとクリスが揃ってぶー、みたいな顔。かわいか。
「もう、無理せんでよ」
『分かっているのです』
「さ、ご飯にしようかね」
数日間、似たような感じで進む。なだらかな道ではないので、ふくらはぎにくる。
魔の森の域に入る。変わりはないように感じるけど。
『周りに人の気配はないわ』
『あそこにいい感じの洞穴があるのです』
「そうね」
進むと、堆積した木の葉や木に隠れた洞穴が。いい感じに隠れている。根っこやらなんやら避けて入ると、モワァッとした空間。狭いが、ビアンカが通れるし、一番背が高いノワールも通れる。
「ここでよかかね」
『私が魔法で入り口を分からなくするのです』
「お願いね」
私は奥の手頃な出っ張りに触れる。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア登録されました】
念のために、開けてみると、ちゃんと繋がっていた。
帰りはこれで大丈夫やね。
それからその日はさらに奥に進み、ルームを開ける。
明日からノワールに馬具を装着して、進むことになる。晃太が地図を広げている。
「『彼女』さんがおるのはこの辺りね?」
『そうなのですね』
『この辺りね』
地図の読めない私は不参加。ホークさんも加わり話し合ってる。途中でかなり険しい道があり、ノワールでも越えられるかだ。『彼女さん』がいるのはカルーラの北東方面。
私という荷物があるからね。ん、なんねルリちゃん、ここが、かいかいね。かいかい。はいはい、クリスもね。かいかい。
「なあ、この山はなんね?」
『ああ、それなのですね』
『昔からあるのよ』
晃太が示したのは、水面に水滴が落ちてできた感じの尖った山。それは魔境のど真ん中にある。結構大きい。魔境はこの山を中心に4つのエリアに分かれている。
『この山に関しては、それぞれの魔境のエリアボスが謂れを知っているのです』
『おそらく『彼女』なら、何か知ってると思うけど』
「ふーん」
あまり、触らない方がよかそうやな。とにかく今回の目的は『彼女さん』に接見して、事情説明せんと。原始のダンジョンに同行をお願いして、ダメなら仕切り直しだ。
さあ、明日からノワールに騎乗や。
シスター・アモルとは面会できなかったが、手紙を渡して貰えることになった。
サブ・ドアはあるが、予定では5ヶ月は魔の森に入る為、城門まで両親がお見送りに来てくれる。
「気を付けるんよ」
母が抱っこひもに花を入れて心配そうだ。
『大丈夫なのですお母さん』
『そうよ、私達がいるんだから』
母がしきりにビアンカとルージュを触って頼むね、と繰り返す。それからエマちゃんとテオ君にも気を付けるんよと繰り返す。
装備品に不備なし。ノワールもいつものノワールだしね。仔達も張り切ってる。元気が飛び出しそうで、心配や。
さ、ぼちぼち行くかね。
魔の森まではノワールの馬車ならゆっくり行ける。それまで馬車移動して、森から徒歩、数日間進んで周りに人が居なさそうな場所で、もう一つのサブ・ドアを登録する。帰りはこれで、すぐに帰って来れる。
御用聞きの冒険者さんに、挨拶して、私達は見送られて出発した。
魔の森に到着して、ノワールから馬具を外す。すぐに魔の森の中へ進む。今は大討伐の為に普段以上の冒険者達が森に入っているはず。遭遇して変なトラブルになりたく無いし、ビアンカとルージュには周囲を注意してもらう。仔達がはしゃぎながら着いてくる。
「はぐれんよ」
「わおーん」
「がるぅ」
「わおーん」
「わおぉん」
「ぐるうぅ」
注意はしたが、かわいかね、もう。久しぶりにおもいっきり走れるからね。
ビアンカとルージュのおかげが、魔物もやってこない。日が高いうちに出来るだけ移動して、夕方にルームを開ける。で、入る前に必ず。
『散歩に行ってくるのです』
『いいでしょ? すぐに帰るわ』
きゅるん。
「もう、直ぐに帰って来てよ、夕御飯までには帰って来てよ」
首にマジックバッグをぶら下げる。
『分かっているのですっ』
『皆、いくわよっ』
「ブヒヒヒヒーンッ」
ノワールまでっ。
仔達も加わり、大爆走していく稼ぎ頭達、もう。
ルームを開けて入り、嗽手洗いする。
サブ・ドアを開けて、両親と花を誘導する。
「くうん、くうん、くうーん」
花がぽちゃぽちゃボディをくねらせて入ってくる。あはははん、たまらん。ぽちゃぽちゃ。
夕御飯の準備し、順番にお風呂を済ませていると、1時間ほどで稼ぎ頭達が帰って来た。
『もっと走りたかったのです』
『お腹減ったわ』
「ブルルンッ」
わんわん、がうがう。一気ににぎわうルーム内。足、どろどろや。従魔の足拭きをタップ。
毛足の長い、ビアンカや元気、ルリ、クリスに絡んだ小さな枝や葉っぱを取り払う。ブラッシングと。
「で、どうやったん」
『んー、たいしたのはいなかったのですよ。あ、そこそこなのです。ゴブリンの小さい巣があったので、潰してきたのです』
「ぶっ」
いま、さらっととんでもない言葉が。
「ど、どうしたん、それで」
『逃すわけないのです。全部始末して埋めてきたのです。小さな巣だったのですけど、ジェネラルがいたのです。元気が倒したのですよ』
「わんっ」
元気が元気に返事をする。
魔石があるのだけ、マジックバッグに回収したそうだ。後で晃太のアイテムボックスに移動やな。
元気のパワーアップが止まらない。
まあ、よかかあ。ビアンカの仔やしねえ。ただ、ルリとクリスが揃ってぶー、みたいな顔。かわいか。
「もう、無理せんでよ」
『分かっているのです』
「さ、ご飯にしようかね」
数日間、似たような感じで進む。なだらかな道ではないので、ふくらはぎにくる。
魔の森の域に入る。変わりはないように感じるけど。
『周りに人の気配はないわ』
『あそこにいい感じの洞穴があるのです』
「そうね」
進むと、堆積した木の葉や木に隠れた洞穴が。いい感じに隠れている。根っこやらなんやら避けて入ると、モワァッとした空間。狭いが、ビアンカが通れるし、一番背が高いノワールも通れる。
「ここでよかかね」
『私が魔法で入り口を分からなくするのです』
「お願いね」
私は奥の手頃な出っ張りに触れる。
「サブ・ドア登録」
【サブ・ドア登録されました】
念のために、開けてみると、ちゃんと繋がっていた。
帰りはこれで大丈夫やね。
それからその日はさらに奥に進み、ルームを開ける。
明日からノワールに馬具を装着して、進むことになる。晃太が地図を広げている。
「『彼女』さんがおるのはこの辺りね?」
『そうなのですね』
『この辺りね』
地図の読めない私は不参加。ホークさんも加わり話し合ってる。途中でかなり険しい道があり、ノワールでも越えられるかだ。『彼女さん』がいるのはカルーラの北東方面。
私という荷物があるからね。ん、なんねルリちゃん、ここが、かいかいね。かいかい。はいはい、クリスもね。かいかい。
「なあ、この山はなんね?」
『ああ、それなのですね』
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『この山に関しては、それぞれの魔境のエリアボスが謂れを知っているのです』
『おそらく『彼女』なら、何か知ってると思うけど』
「ふーん」
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さあ、明日からノワールに騎乗や。
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