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道のり①
次の日。天候も良好。
ビアンカとルージュに周囲を確認してもらう。
『近くには誰もいないのです』
『大丈夫よ』
よかね。
ノワールに、レッサードラゴンの装備品を装着する。うわあ、いつみても圧巻。
ホークさんが身軽にジャンプして跨がり、私はチュアンさんの肩に足をかけて上る。仔達も並走するため、晃太が支援魔法を発動する。私はノワールに跨がったままで、ルームを開ける。ドアノブが高い位置にあるドアになるが、無事に開いた。晃太とチュアンさんが中に入ったのを確認して閉める。ホークさんが、マントを出して私ごと包み込む。餃子の完成。最後にゴーグルを着ける。マーファの職人ギルドにお願いして作ってもらった。
『さあ、いくのです』
『皆、はぐれないように着いてくるのよ』
「わんっ」
「がうがう」
「わんっ」
「わんっ」
「ぐるうぅっ」
仔達が揃って返事をする。大丈夫かね。
「では、行きます」
「お願いします」
ホークさんが手綱を操り、ノワールが闊歩を始める。
マントには遮断の付与があるため、外の暑さがずいぶんいい。まあ、後ろのホークさんの熱は直に感じるのはしょうがない。今はまだいいが、そのうち私やホークさんが着ている服に、冷却の付与してもらわないとね。
少しずつスピードを上げていく。ただ、並走する仔達のスピードもあるし、でこぼこ道だしね。そこそこのスピードで進む。だが、私が歩くより確実に速い。
本格的に魔境に向かっての移動が開始した。
多少の悪路だけど、順調にノワールは進む。
なかなか木々が密集して進みにくい場所があるが、そこはノワールの灯火の女神様のブーストのおかげか、回り道になるが、問題なく突破していく。
途中で雨や風で、立ち止まらざるを得ない日もある。それでも着実に目的地に向かって進んでいる。私は地図が読めないが、順調だと。
『そうなのですね。おそらく予定より早く着くのです』
『このペースならそうね』
晃太が計算すると4ヶ月以内ではないかと。おお、いい感じやない。夏場のため、日が長く、ノワールの体調見ながらスピード調整。時々休みを挟む。その休みを利用して、薬草採取だ。実はカルーラの薬師ギルドから頼まれ、魔境方面にいくなら、採取してきてほしい物があると言われたからだ。珍しい、魔の森の奥か、魔境辺りにしかない薬草らしい。父の鑑定を駆使して、探しだすと色々見つかった。中には毒草や毒キノコの区別が難しいのがあり、父の鑑定が大活躍だ。上級ポーションの材料となるヨリッサという薬草が群生していたので、確保する。後は化膿止めに利用されるサキーダケ。軽い睡眠導入剤に使われるソムニウム草も見つけた。籠一杯見つけた。これだけあればよかろう。
1か月過ぎて、暑いが、順調に思えたある日。
『うーん、先に何かあるのですね』
『そうね』
ビアンカとルージュが警告を出す。ホークさんが手綱を操りノワールが止まる。
「どうしたん?」
いままでないことで、私は不安になってしまう。
『前に、ここを通った時にはなかったのです』
『何かしらの巣があるわ』
「え? まさか、ゴブリン?」
いろいろ的なG?
『違うのですね』
『そうね、そんなに小さくないし、かなりの重量があるわ』
『私が偵察にいくのです。ここで待つのです。元気、ここにいるのですよ』
そう言ってビアンカが駆けていく。
「ユイさん、一旦ルームに元気君達を」
「あ、そうですね」
私はホークさんの首に手を回す。こればっかりな慣れない恥ずかしか。
ノワールから降りて、ルームを開けて、仔達だけ中に入れる。食パンちらつかせたら、あっという間だ。
しばらく、私とホークさん、ノワール、ルージュで待つと、ビアンカが無事に戻って来た。
「お帰り、大丈夫ね」
『偵察しただけなのです。この先に、オーガが巣を作っていたのです』
「オーガ?」
軍隊ダンジョンのボス部屋で白眼向いてた。
確か、オルクより強くて、魔の森の奥にいるって。ホークさんの顔が厳しい顔に。
「避けていく?」
『何故なのですか?』
『どうして?』
こてん、と首を傾げるビアンカとルージュ。
「いや、余計なトラブルはね」
『向こうが進む先にいるのです』
『そうよ、久しぶりに動けるわ』
まるでハードル選手のように、当たり前のようにハードルを飛び越えて、いや蹴り倒してゴールする、みたいな。
こうなったら止まらない。ノワールの鼻息も荒いし。
『それに、ハイになりかけているのです。このままにしたら、いつおかしくなるか分からないのですし、オーガだけではなかったのです』
「えっ?」
ハイって、この前のオルクみたいな状態のやつよね。不味くない? だってオーガの方が強いんやろ?
『まあ、ここから魔の森を抜ける頃には餓死するでしょうけど、森を破壊し続けるでしょうね』
「そうなん」
ちょっとホッとするが、ビアンカはそうではない。
『不必要に森を破壊するのは防がないといけないのです』
流石、魔の森の守護者、フォレストガーディアンウルフ。
『ビアンカ、オーガ以外に何がいたの?』
『トロールが見ただけで5匹いたのです』
「トロール?」
『頭は弱いけど、パワーは半端ないやつよ。動きは遅いけど、やたらスタミナあるし、体は硬いの。食べられたものじゃないわ』
最後の情報はいらんがな。
「そ、そうなん。じゃあ、どうすると?」
そのオーガの巣は壊滅決定だろうけど。
『皆で突っ込むのです』
『そうね。ユイは下がる? あ、晃太はレベル上げないと』
「私も後ろにおるよ。そろそろレベル上げんと」
ホークさんが反対したが、ルージュがしっかり光のリンゴを出してくれるということで納得してくれる。
とにかく、ルームの中にいるメンバーに説明せんとね。
ルームを開けて、従魔の足拭きタップ。
「くうーん、くうーん」
花がぽちゃぽちゃボディでやってきた。あはははん、かわいか。サブ・ドアは開けっ放しなので、カルーラのパーティーハウスと繋がっている。よしよし、もふもふ。
ルームにいた晃太やチュアンさん達にオーガの巣を説明する。ミシンを踏んでいた母が心配してくる。父は職人ギルドにお願いされて、360度回転するキャスターの作成指導を依頼されて出勤している。キャスターの特許は父にあるため、使用料も勿論貰ってだ。
「ビアンカとルージュがおるしね」
「ブヒヒヒヒーンッ」
「ノワールも忘れとらんよ」
水分補給して、鷹の目の皆さんはストレッチを始める。私と晃太も混じって行う。多分役立たずやろうけどね。
出来るだけの準備して、装備品の確認。よし、いいかな。
『トロールは、ユイやホーク達には近付けさせないのです』
『近付いたとしても、私達がフォローするわ。攻撃範囲内に入らないようにしてね』
「分かった。お願いね」
久しぶりの戦闘や。神様、皆を守ってください。
あ、魔力が抜けた、半分くらいだけど。
ありがとうございます、神様。
ビアンカとルージュに周囲を確認してもらう。
『近くには誰もいないのです』
『大丈夫よ』
よかね。
ノワールに、レッサードラゴンの装備品を装着する。うわあ、いつみても圧巻。
ホークさんが身軽にジャンプして跨がり、私はチュアンさんの肩に足をかけて上る。仔達も並走するため、晃太が支援魔法を発動する。私はノワールに跨がったままで、ルームを開ける。ドアノブが高い位置にあるドアになるが、無事に開いた。晃太とチュアンさんが中に入ったのを確認して閉める。ホークさんが、マントを出して私ごと包み込む。餃子の完成。最後にゴーグルを着ける。マーファの職人ギルドにお願いして作ってもらった。
『さあ、いくのです』
『皆、はぐれないように着いてくるのよ』
「わんっ」
「がうがう」
「わんっ」
「わんっ」
「ぐるうぅっ」
仔達が揃って返事をする。大丈夫かね。
「では、行きます」
「お願いします」
ホークさんが手綱を操り、ノワールが闊歩を始める。
マントには遮断の付与があるため、外の暑さがずいぶんいい。まあ、後ろのホークさんの熱は直に感じるのはしょうがない。今はまだいいが、そのうち私やホークさんが着ている服に、冷却の付与してもらわないとね。
少しずつスピードを上げていく。ただ、並走する仔達のスピードもあるし、でこぼこ道だしね。そこそこのスピードで進む。だが、私が歩くより確実に速い。
本格的に魔境に向かっての移動が開始した。
多少の悪路だけど、順調にノワールは進む。
なかなか木々が密集して進みにくい場所があるが、そこはノワールの灯火の女神様のブーストのおかげか、回り道になるが、問題なく突破していく。
途中で雨や風で、立ち止まらざるを得ない日もある。それでも着実に目的地に向かって進んでいる。私は地図が読めないが、順調だと。
『そうなのですね。おそらく予定より早く着くのです』
『このペースならそうね』
晃太が計算すると4ヶ月以内ではないかと。おお、いい感じやない。夏場のため、日が長く、ノワールの体調見ながらスピード調整。時々休みを挟む。その休みを利用して、薬草採取だ。実はカルーラの薬師ギルドから頼まれ、魔境方面にいくなら、採取してきてほしい物があると言われたからだ。珍しい、魔の森の奥か、魔境辺りにしかない薬草らしい。父の鑑定を駆使して、探しだすと色々見つかった。中には毒草や毒キノコの区別が難しいのがあり、父の鑑定が大活躍だ。上級ポーションの材料となるヨリッサという薬草が群生していたので、確保する。後は化膿止めに利用されるサキーダケ。軽い睡眠導入剤に使われるソムニウム草も見つけた。籠一杯見つけた。これだけあればよかろう。
1か月過ぎて、暑いが、順調に思えたある日。
『うーん、先に何かあるのですね』
『そうね』
ビアンカとルージュが警告を出す。ホークさんが手綱を操りノワールが止まる。
「どうしたん?」
いままでないことで、私は不安になってしまう。
『前に、ここを通った時にはなかったのです』
『何かしらの巣があるわ』
「え? まさか、ゴブリン?」
いろいろ的なG?
『違うのですね』
『そうね、そんなに小さくないし、かなりの重量があるわ』
『私が偵察にいくのです。ここで待つのです。元気、ここにいるのですよ』
そう言ってビアンカが駆けていく。
「ユイさん、一旦ルームに元気君達を」
「あ、そうですね」
私はホークさんの首に手を回す。こればっかりな慣れない恥ずかしか。
ノワールから降りて、ルームを開けて、仔達だけ中に入れる。食パンちらつかせたら、あっという間だ。
しばらく、私とホークさん、ノワール、ルージュで待つと、ビアンカが無事に戻って来た。
「お帰り、大丈夫ね」
『偵察しただけなのです。この先に、オーガが巣を作っていたのです』
「オーガ?」
軍隊ダンジョンのボス部屋で白眼向いてた。
確か、オルクより強くて、魔の森の奥にいるって。ホークさんの顔が厳しい顔に。
「避けていく?」
『何故なのですか?』
『どうして?』
こてん、と首を傾げるビアンカとルージュ。
「いや、余計なトラブルはね」
『向こうが進む先にいるのです』
『そうよ、久しぶりに動けるわ』
まるでハードル選手のように、当たり前のようにハードルを飛び越えて、いや蹴り倒してゴールする、みたいな。
こうなったら止まらない。ノワールの鼻息も荒いし。
『それに、ハイになりかけているのです。このままにしたら、いつおかしくなるか分からないのですし、オーガだけではなかったのです』
「えっ?」
ハイって、この前のオルクみたいな状態のやつよね。不味くない? だってオーガの方が強いんやろ?
『まあ、ここから魔の森を抜ける頃には餓死するでしょうけど、森を破壊し続けるでしょうね』
「そうなん」
ちょっとホッとするが、ビアンカはそうではない。
『不必要に森を破壊するのは防がないといけないのです』
流石、魔の森の守護者、フォレストガーディアンウルフ。
『ビアンカ、オーガ以外に何がいたの?』
『トロールが見ただけで5匹いたのです』
「トロール?」
『頭は弱いけど、パワーは半端ないやつよ。動きは遅いけど、やたらスタミナあるし、体は硬いの。食べられたものじゃないわ』
最後の情報はいらんがな。
「そ、そうなん。じゃあ、どうすると?」
そのオーガの巣は壊滅決定だろうけど。
『皆で突っ込むのです』
『そうね。ユイは下がる? あ、晃太はレベル上げないと』
「私も後ろにおるよ。そろそろレベル上げんと」
ホークさんが反対したが、ルージュがしっかり光のリンゴを出してくれるということで納得してくれる。
とにかく、ルームの中にいるメンバーに説明せんとね。
ルームを開けて、従魔の足拭きタップ。
「くうーん、くうーん」
花がぽちゃぽちゃボディでやってきた。あはははん、かわいか。サブ・ドアは開けっ放しなので、カルーラのパーティーハウスと繋がっている。よしよし、もふもふ。
ルームにいた晃太やチュアンさん達にオーガの巣を説明する。ミシンを踏んでいた母が心配してくる。父は職人ギルドにお願いされて、360度回転するキャスターの作成指導を依頼されて出勤している。キャスターの特許は父にあるため、使用料も勿論貰ってだ。
「ビアンカとルージュがおるしね」
「ブヒヒヒヒーンッ」
「ノワールも忘れとらんよ」
水分補給して、鷹の目の皆さんはストレッチを始める。私と晃太も混じって行う。多分役立たずやろうけどね。
出来るだけの準備して、装備品の確認。よし、いいかな。
『トロールは、ユイやホーク達には近付けさせないのです』
『近付いたとしても、私達がフォローするわ。攻撃範囲内に入らないようにしてね』
「分かった。お願いね」
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ありがとうございます、神様。
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