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連載
ルーティ③
シルフィ達の乗ったバギーを押しながら、ダンジョンに向かう。
パーティーハウス内でメインルームの扉は開けっ放しにして、ボス部屋前のサブ・ドアは解除した。ぶーぶー、言われたけどね。だってメインの扉は、下手に閉められない。ダンジョン内で開けたら、魔境に繋がるサブ・ドアを開けられない。ダンジョンの外でなければ、開かないが、メインの扉が外で開けっ放しならばサブ・ドアは開く。縛りがあるが、仕方ない。18階にサブ・ドアを着けたままなら、12階から挑むのに、支障が出るからね。
パーティーハウスをわざわざ準備してくれたんや、ギルドに色々回さんとね。
12階は猪系だ。革もそうだが、上位の猪はお肉が美味しいらしい。牙も骨も色々使えるそうだ。
ダンジョンに無事到着。昨日の警備の人がいてくれたので、挨拶して魔法陣のある小屋に。
これだけ大人数だから、3班に別れた。
第1班、私とオシリス、アレス、アリスとシルフィ達、魔力を流すのはイシス。
第2班、晃太、ノワール、鷹の目、仔達。魔力はビアンカが流す。
第3班、金の虎、山風、魔力はルージュが流す。
「こらアルスッ、お前はこっちだっ」
さりげなく、私の所に来ようとするアルスさんを、ファングさんが引き留める。
「ぶー」
「ぶー、じゃないだろっ」
かわいかね。
順番に魔法陣に乗り、問題なく、12階へ。
18階と比べて、森林感があるフィールドだ。
次々に転移してくるために、私達は移動する。次が来れないからね。晃太達が来るまでの間に、ボス部屋の確認。大きな樹に、木製のドアが埋もれるようにある。これかな?
『開ケルカ?』
『我が行くのだ』
「気軽に言わんで。皆と合流してからね。晃太の支援魔法のスキルアップ目的があるんやから」
『ヌッ、ソウダッタナ』
『分かったのだ、次なのだなっ』
戻ると全員無事に転移していた。
「姉ちゃん、何処にいっとったん?」
「ボス部屋の位置の確認、そこやね」
「そうな」
さ、皆さんそれぞれストレッチ始めてる。さ、私も。フライパンの準備、と。
「え? ユイさんも参加っすか?」
「そうだよ、レベル上げないと、ルームもレベル上がりにくいし」
「それ、フライパンっすよね?」
「そうだよ、オークも一撃」
どやあっ。
表情豊かなハジェル君の顔が止まる。マアデン君がツンツンする。
「あ、あ、そうっすね、そうっすね」
納得したかな?
小声でマアデン君とこそこそ。
「フライパンっすっ」
「俺達がユイさん守らないとっ」
ですって。
「バカかお前ら、ビアンカさんとルージュさんが、ユイさんを危ない目に合わせるわけないだろ」
ロッシュさんが突っ込み。
準備オッケーかな?
出番はないと分かったのか、アレスはシルフィ達とでれでれしながら遊んでる。イシスとオシリスはふらっと、空中散歩だ。あ、帰ってき…………………ギャーッ、蛇ーッ。
『ヌシヨ、コレハ旨イゾ』
「元の場所に返してきなさいっ」
キーッ。
「ユイさん、あれ、高級品ですよっ」
と、ホークさん。くっ、仕方ないっ。
「晃太っ」
「ええぇ、いややあ」
いやいや言いながら、晃太は蛇をアイテムボックスに。でもなあ、イシスもよかれと思って持ってきたし。
「イシス、あれば、引き取ってもらって、たくさんクッキーとピザにするけんそれでよかね?」
『ウムッ』
羽角がピクピクしている。
落ち着こう。ふー。
「ルージュ、お願いね」
『任せて』
光のリンゴがズラリと並ぶ。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ」
ノワールヤル気満々だ。晃太が支援魔法を試行錯誤しながら発動する。ボス部屋の扉は、オシリスが開けることに。ルーティのダンジョンも、ボス部屋は扉を開けた人のレベルで中に出る魔物の数が変わる。イシスが18階のボス部屋開けたら、転がるドロップ品の数が桁外れだったからね。本当なら、レベル100代の人が開けて、支援を受けた皆さんと仔達で突入が理想なんだけど。残念な事にレベル100代はいない。ノワールはレベル200代だ。ノワールは自分が開けたら、入りたいって聞かないんだもん。ブヒヒン。そうしたら、あっという間にボス部屋壊滅しちゃうからね。と、なると次のレベルにあるのは、400代のオシリスかアリスしかいない。悩んだけど、ビアンカとルージュにしっかり初擊を入れてもらう事になる。
「クゥッ」
確認するようにオシリスが振り返る。
まずはビアンカとルージュが初擊。次に皆さんと仔達の魔法と矢ね。晃太が広範囲の支援魔法から、次は細かく支援を行う。仔達も準備万端ね。
「オシリス、お願いね」
「クゥッ」
オシリスが前肢で、木製の扉を押し開ける。
『ふんっ』
『ふんっ』
ビアンカは水の矢、ルージュは光の矢をガトリングの様に連射。連射して、さっとビアンカとルージュが引く。
ホークさんとリィマさん、ハジェル君が矢を放ち。マデリーンさんが光の矢、フリンダさんが水の矢、シュタインさんが炎の矢、チュアンさんは土の塊。
仔達も連発。元気は雷、コハクは土の塊、ルリは水の矢、クリスは炎の矢、ヒスイとホルスは風の矢。
どんどこ放ってる。もう、壊滅しとらんね?
私も、ほら、やる気出してフライパン持ったけど。
「ブヒヒヒヒヒーンッ」
ちょっと悩んでいると、レッサードラゴンの装備品を纏ったノワールが突撃。3人衆がつづく。
見てしまった、見上げるようにでっかい猪。アルブレンで見たことある、白に茶色のラインの入った猪。ノワールは自身より何倍もデカイ猪と正面衝突。
ドカンッ
吹き飛びましたよ、猪がね。ドロップ品になる。合掌。
「ワンワンッ」
元気が雷連発。突撃してきたこちらも大型猪が、白目を向く。まっすぐ突進体勢がぐらり、と傾げる。その猪の背中を駆け上がるコハク。そしてそのまま、後ろにいた中型、いや、十分デカイ猪に狙いを定める。
「ガァァァァッ」
ベビージャガーパンチ一発。首が真横にポッキリと向く。あはははん、恐ろしか。
ホルスは軽く跳躍し、魔法を一発。あまり、天井が高くないので、地上戦だね。ホルスの魔法は、猪の首をちょん。やだ、恐ろしか。
晃太の支援もあるだろうけど。
三人娘だって負けてないよ。ルリとクリスが、体を低くして、勢いよく猪の首に食らいつき、そこを支点に宙を舞う。
ボキィッ
折れたーッ、首が折れたーッ。ルリとクリスが、ビアンカみたいな戦い方をーッ。いや、ビアンカの娘やからね、そうなんやろうけどさっ。
ヒスイは体に翠のラインを浮かび上がらせて、ベビージャガーパンチ一発。すぱあっ、と猪の首に深く斬り込む。身軽に飛び、二発目は別の猪を狙う。寸分違わず、直撃。あはははん、ルージュも攻撃の精度高いけど、ヒスイもすごかあ。
あ、私も負けておられん。
金の虎も山風もそれぞれ展開している。私は光のリンゴが直撃してよろよろしている猪を、フライパンでごつん。うーん、接待やなあ。晃太はせっせとデバフを連発している。合間によろよろしている猪をフライパンでごつん。
ビアンカとルージュの初擊もあったおかげで、程なくして終了。多分一番倒しているのはノワールかな。それでも大変だった、ふー。晃太も疲れた顔だ。
「ブヒヒンッ」
うん、物足りないって、言ってそうだけど。
「ノワール、落ち着かんね」
「ブヒヒン」
よしよし。
「皆さん、お怪我は?」
声をかけると、大丈夫だと。良かった。
転がるドロップ品を集めて、リスト製作。ファングさんとロッシュさんに確認してもらい、すべて晃太のアイテムボックスに入れる。
出てきた小さな宝箱。ルージュが確認して、罠はなし。
開けると、指輪サイズのお馴染みビロードの箱。
ファングさんに渡す。ファングさんはロッシュさんに確認しながら開けると、ルビーの回りにびっしりダイヤモンドが囲った指輪だ。デザインはごついから、男性ものかな?
「リィマ」
「あー、2いや、300万弱」
ぱかり、と閉めるファングさん。
「相変わらず、テイマーさんと一緒だと、申し訳ないくらいの稼ぎなんだが」
「実感が湧かない」
うーん、と悩むリーダーさん達。
「はいはい、そういう約束ですからね。ボス部屋出ましょう。ビアンカとルージュ達が次を待ってますから」
「ああ、そうだったな」
「皆、出るぞ」
号令をかけてボス部屋を出る。
さ、次はうちの従魔ズだ。
パーティーハウス内でメインルームの扉は開けっ放しにして、ボス部屋前のサブ・ドアは解除した。ぶーぶー、言われたけどね。だってメインの扉は、下手に閉められない。ダンジョン内で開けたら、魔境に繋がるサブ・ドアを開けられない。ダンジョンの外でなければ、開かないが、メインの扉が外で開けっ放しならばサブ・ドアは開く。縛りがあるが、仕方ない。18階にサブ・ドアを着けたままなら、12階から挑むのに、支障が出るからね。
パーティーハウスをわざわざ準備してくれたんや、ギルドに色々回さんとね。
12階は猪系だ。革もそうだが、上位の猪はお肉が美味しいらしい。牙も骨も色々使えるそうだ。
ダンジョンに無事到着。昨日の警備の人がいてくれたので、挨拶して魔法陣のある小屋に。
これだけ大人数だから、3班に別れた。
第1班、私とオシリス、アレス、アリスとシルフィ達、魔力を流すのはイシス。
第2班、晃太、ノワール、鷹の目、仔達。魔力はビアンカが流す。
第3班、金の虎、山風、魔力はルージュが流す。
「こらアルスッ、お前はこっちだっ」
さりげなく、私の所に来ようとするアルスさんを、ファングさんが引き留める。
「ぶー」
「ぶー、じゃないだろっ」
かわいかね。
順番に魔法陣に乗り、問題なく、12階へ。
18階と比べて、森林感があるフィールドだ。
次々に転移してくるために、私達は移動する。次が来れないからね。晃太達が来るまでの間に、ボス部屋の確認。大きな樹に、木製のドアが埋もれるようにある。これかな?
『開ケルカ?』
『我が行くのだ』
「気軽に言わんで。皆と合流してからね。晃太の支援魔法のスキルアップ目的があるんやから」
『ヌッ、ソウダッタナ』
『分かったのだ、次なのだなっ』
戻ると全員無事に転移していた。
「姉ちゃん、何処にいっとったん?」
「ボス部屋の位置の確認、そこやね」
「そうな」
さ、皆さんそれぞれストレッチ始めてる。さ、私も。フライパンの準備、と。
「え? ユイさんも参加っすか?」
「そうだよ、レベル上げないと、ルームもレベル上がりにくいし」
「それ、フライパンっすよね?」
「そうだよ、オークも一撃」
どやあっ。
表情豊かなハジェル君の顔が止まる。マアデン君がツンツンする。
「あ、あ、そうっすね、そうっすね」
納得したかな?
小声でマアデン君とこそこそ。
「フライパンっすっ」
「俺達がユイさん守らないとっ」
ですって。
「バカかお前ら、ビアンカさんとルージュさんが、ユイさんを危ない目に合わせるわけないだろ」
ロッシュさんが突っ込み。
準備オッケーかな?
出番はないと分かったのか、アレスはシルフィ達とでれでれしながら遊んでる。イシスとオシリスはふらっと、空中散歩だ。あ、帰ってき…………………ギャーッ、蛇ーッ。
『ヌシヨ、コレハ旨イゾ』
「元の場所に返してきなさいっ」
キーッ。
「ユイさん、あれ、高級品ですよっ」
と、ホークさん。くっ、仕方ないっ。
「晃太っ」
「ええぇ、いややあ」
いやいや言いながら、晃太は蛇をアイテムボックスに。でもなあ、イシスもよかれと思って持ってきたし。
「イシス、あれば、引き取ってもらって、たくさんクッキーとピザにするけんそれでよかね?」
『ウムッ』
羽角がピクピクしている。
落ち着こう。ふー。
「ルージュ、お願いね」
『任せて』
光のリンゴがズラリと並ぶ。
「ブヒヒンッ、ブヒヒンッ」
ノワールヤル気満々だ。晃太が支援魔法を試行錯誤しながら発動する。ボス部屋の扉は、オシリスが開けることに。ルーティのダンジョンも、ボス部屋は扉を開けた人のレベルで中に出る魔物の数が変わる。イシスが18階のボス部屋開けたら、転がるドロップ品の数が桁外れだったからね。本当なら、レベル100代の人が開けて、支援を受けた皆さんと仔達で突入が理想なんだけど。残念な事にレベル100代はいない。ノワールはレベル200代だ。ノワールは自分が開けたら、入りたいって聞かないんだもん。ブヒヒン。そうしたら、あっという間にボス部屋壊滅しちゃうからね。と、なると次のレベルにあるのは、400代のオシリスかアリスしかいない。悩んだけど、ビアンカとルージュにしっかり初擊を入れてもらう事になる。
「クゥッ」
確認するようにオシリスが振り返る。
まずはビアンカとルージュが初擊。次に皆さんと仔達の魔法と矢ね。晃太が広範囲の支援魔法から、次は細かく支援を行う。仔達も準備万端ね。
「オシリス、お願いね」
「クゥッ」
オシリスが前肢で、木製の扉を押し開ける。
『ふんっ』
『ふんっ』
ビアンカは水の矢、ルージュは光の矢をガトリングの様に連射。連射して、さっとビアンカとルージュが引く。
ホークさんとリィマさん、ハジェル君が矢を放ち。マデリーンさんが光の矢、フリンダさんが水の矢、シュタインさんが炎の矢、チュアンさんは土の塊。
仔達も連発。元気は雷、コハクは土の塊、ルリは水の矢、クリスは炎の矢、ヒスイとホルスは風の矢。
どんどこ放ってる。もう、壊滅しとらんね?
私も、ほら、やる気出してフライパン持ったけど。
「ブヒヒヒヒヒーンッ」
ちょっと悩んでいると、レッサードラゴンの装備品を纏ったノワールが突撃。3人衆がつづく。
見てしまった、見上げるようにでっかい猪。アルブレンで見たことある、白に茶色のラインの入った猪。ノワールは自身より何倍もデカイ猪と正面衝突。
ドカンッ
吹き飛びましたよ、猪がね。ドロップ品になる。合掌。
「ワンワンッ」
元気が雷連発。突撃してきたこちらも大型猪が、白目を向く。まっすぐ突進体勢がぐらり、と傾げる。その猪の背中を駆け上がるコハク。そしてそのまま、後ろにいた中型、いや、十分デカイ猪に狙いを定める。
「ガァァァァッ」
ベビージャガーパンチ一発。首が真横にポッキリと向く。あはははん、恐ろしか。
ホルスは軽く跳躍し、魔法を一発。あまり、天井が高くないので、地上戦だね。ホルスの魔法は、猪の首をちょん。やだ、恐ろしか。
晃太の支援もあるだろうけど。
三人娘だって負けてないよ。ルリとクリスが、体を低くして、勢いよく猪の首に食らいつき、そこを支点に宙を舞う。
ボキィッ
折れたーッ、首が折れたーッ。ルリとクリスが、ビアンカみたいな戦い方をーッ。いや、ビアンカの娘やからね、そうなんやろうけどさっ。
ヒスイは体に翠のラインを浮かび上がらせて、ベビージャガーパンチ一発。すぱあっ、と猪の首に深く斬り込む。身軽に飛び、二発目は別の猪を狙う。寸分違わず、直撃。あはははん、ルージュも攻撃の精度高いけど、ヒスイもすごかあ。
あ、私も負けておられん。
金の虎も山風もそれぞれ展開している。私は光のリンゴが直撃してよろよろしている猪を、フライパンでごつん。うーん、接待やなあ。晃太はせっせとデバフを連発している。合間によろよろしている猪をフライパンでごつん。
ビアンカとルージュの初擊もあったおかげで、程なくして終了。多分一番倒しているのはノワールかな。それでも大変だった、ふー。晃太も疲れた顔だ。
「ブヒヒンッ」
うん、物足りないって、言ってそうだけど。
「ノワール、落ち着かんね」
「ブヒヒン」
よしよし。
「皆さん、お怪我は?」
声をかけると、大丈夫だと。良かった。
転がるドロップ品を集めて、リスト製作。ファングさんとロッシュさんに確認してもらい、すべて晃太のアイテムボックスに入れる。
出てきた小さな宝箱。ルージュが確認して、罠はなし。
開けると、指輪サイズのお馴染みビロードの箱。
ファングさんに渡す。ファングさんはロッシュさんに確認しながら開けると、ルビーの回りにびっしりダイヤモンドが囲った指輪だ。デザインはごついから、男性ものかな?
「リィマ」
「あー、2いや、300万弱」
ぱかり、と閉めるファングさん。
「相変わらず、テイマーさんと一緒だと、申し訳ないくらいの稼ぎなんだが」
「実感が湧かない」
うーん、と悩むリーダーさん達。
「はいはい、そういう約束ですからね。ボス部屋出ましょう。ビアンカとルージュ達が次を待ってますから」
「ああ、そうだったな」
「皆、出るぞ」
号令をかけてボス部屋を出る。
さ、次はうちの従魔ズだ。
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