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木材確認⑨
次の日。
私達はギルドに向かう。晃太とホークさんとミゲル君、そしてエドワルドさん。ツヴァイクさんはルームの中庭で早速作業に入っている。母は炊き出しの準備だ。エマちゃんとテオ君はお手伝い。父は書斎で早速自動補填矢筒の改良に着手している。アリスはシルフィ達を中庭で遊ばせている。
オシリスだけ付いてきた。
アレスとノワール? ルーティのダンジョンで暴れてます。ボス部屋ね。チュアンさんとマデリーンさんはドロップ品の回収係だ。いざとなれば、エマちゃんとテオ君がお手伝いに行くし、マジックバッグもある。母にもSサイズのアイテムボックスがあるしね。
ううっ、寒かっ。
ギルドに到着すると、緑の旗が翻っている。大行列で。ほとんど職人さんや。あ、ティエさんがおる。ぺこり、としておく。中に入るといつものように、リティアさんがいて、応接室に通される。
応接室にはすでにタージェルさんが待機している。
「お待たせしました」
「いいえ」
タージェルさんはニコニコだ。
定位置のソファーに座る。座りながら聞く。
「あの、追加で出してもいいですか?」
昨日、アリスが罠解除して出てきた宝飾品。
「「もちろんでございます」」
はもったー。
でも、良かった。迷惑やなさそう。
ブラックオパールの宝飾品や大量のビロードの箱を、晃太が取り出していると、やや上ずった声をタージェルさんがあげる。珍しい。
「ミ、ミズサワ様、そちらのペンダントは?」
私の首から下がっているのは、始祖神様から頂いたアメジストのペンダント。ポンチョに隠れているから、ちらっ、としか見えていないはずなのに。なんやろ、本当に珍しくタージェルさんが目を剥いて驚いている。始祖神様が珍しい石って言ってたから、目についたかな。流石、タージェルさん。
「えーっと、ルーティのダンジョンで、手に入りまして」
入手手段は誤魔化そう。
「は、拝見させていただけませんか?」
タージェルさんなら、いいかな。
「いいですよ」
私はペンダントを外して、タージェルさんに。タージェルさんは素早く手袋装着して慎重に受けとる。
「………………」
ブラックオパールの宝飾品そっちのけで見ている。リティアさんはそんなタージェルさんに戸惑っている。そこに女性職員さんが、お茶を運んできてくれたので頂く。ふーふー。ふーふーしていると、タージェルさんは顔をあげる。
「ミズサワ様」
すうっ、とタージェルさんが顔をあげる。
「こちらは私の鑑定人生の中でも最高峰のものです」
「はいっ?」
そうなのっ? 始祖神様が貴重なものだと言ってたけど。
「神秘(ミスティック)シリーズはご存じですか?」
私は首を横に振る。
お守り代わりだからと、首から気軽にぶら下げていたけど。話の流れからとんでもなさそう。
タージェルさんによる神秘(ミスティック)シリーズの説明が始まる。
神秘(ミスティック)シリーズは、基本的には見た目は宝石。ただ、普通の宝石ではない。
「宝石内に魔力を宿すことが出来るものが、神秘(ミスティック)と呼ばれます。ミズサワ様がお持ちのこちらは神秘のアメジスト(ミスティック・アメジスト)ですね」
名前は始祖神様が言ってた。
「神秘(ミスティック)シリーズは魔力を宿すことが出来ることと、それを装着者に補給できる事です」
「え? 補給?」
なにそれ、便利機能。
「そうです。装着者の魔力が枯渇寸前になると、自然供給する事が出来ます。ですので、魔法職にはまさに垂涎の一品」
なんや、タージェルさんの口調が、テレビショッピングの人みたい。
「勿論、品質によりけりですよ」
まずは透明度。透明度が高いほど保有量は高い。
「こちらは透き通るような透明度。おそらく最高峰でしょう」
次はサイズ。
「これだけの大粒。おそらく産出国であるシーラでも、まず見られないでしょう」
最後に内包している魔力量。石内にあるキラキラね。この大陸ではシーラでしか産出されない。それもごくたまにしか出ない。
「以前、神秘のエメラルド(ミスティック・エメラルド)を拝見しましたが、こちらは透明度、サイズ、魔力内包量、桁外れです」
わっふ。タージェルさんがそう言うなんて、本当にすごいものやない? 始祖神様、奮発してくれたんかな? なんや、首から下げるのが怖くなってきた。
「見た目は宝石とあまり変わりはありませんが、念のため、服の下に隠す事をおすすめします」
そっと、タージェルさんが返してくれるので、私は素直に服の下になるように首から下げる。
ちなみに石への魔力の補給方法は、石自体に魔力を流せばいいんだって。ただし、過剰な補給は、石に負担がかかり割れてしまうので、注意が必要。よし、父に鑑定してもらいながらしよう。
あ、これ、ヤマタノオロチの時に、魔法職の誰かに渡そう。そうしよう。
「これ、もし、同じサイズが出たらいくら位ですか?」
ちょっと、興味が湧いて聞いてみる。
「そうですな…………これくらいですな」
タージェルさんは3本指を立てる。
「3000万ですか……………」
凄か。
「まさか、桁が違いますよミズサワ様。2つ程」
……………………………え。30億?
ひーっ、これ、そんなにするのーっ。こわかーっ。
「最低額ですね。この額がスタートですよ」
あはは、といい笑顔のタージェルさん。
私はあまりの額に引きつってしまった。
話はそれたが、もろもろの買い取りや依頼料を受けとる。
「こちらのルーティのドロップと今回のドロップ品合わせまして、2億6851万5000になります」
約2億がルーティのダンジョンや魔境の猪とかの素材だ。晃太のアイテムボックスに貯まりに貯まっていたのが、大分捌けた。もちろんお肉とかは引き取っているけどね。今回のドロップ品で最高額はマジックベリーだ。全部合わせて2500万。マンション買えちゃう。
リティアさんが説明してくれる間に、タージェルさんはブラックオパールの宝飾品やビロードの宝石をチェックしてくれる。
「宝飾品は全てで2億4500万になります」
あははん、凄か。まだ出してないやつあるのに。
ドロップ品の1%は鷹の目のパーティーカードに入れてもらう。
流石に500以上あるビロードの箱はすぐに査定出来なかった。タージェルさんはブラックオパールの宝飾品に集中する。
「ミズサワ様のお持ち頂くものは全て心踊りますね。素晴らしい色合いのブラックオパールでございます。共にあるこちらのダイヤモンドもすべて粒揃い。全てで6000万です」
あははん、あははん。凄か額。
「ウ、ウレマス?」
「こちらはおそらくご夫婦で購入希望が来るかと思いますが、まずは夏のグーデオークションへの出品候補として検討されます」
あ、グーデオークション、忘れとった。
「実は秋のグーデオークションに寄贈しようと思っていた品もあるんですが、見てもらえます?」
「はい。もちろん」
リィマさんに予め見てもらった宝石・宝飾品全てで7点。あまり高額でもなく、低額でもない。前回のを参考にして300~2000万くらいね。
「タージェルさんのお眼鏡にかなえば、寄贈してください」
「拝見します」
さ、とタージェルさんがチェック。
その間に、私はリティアさんとお話。
「数日後からまた冷蔵庫ダンジョンに行きますが、至急なものはありますか?」
「そうですね。やはりバーザ」
はい、蛇、シャットアウト。しかし、大人気やね。
リティアさんの説明だと、やはり目玉やフカヒレの依頼が来ている。ギルド保有の転移石を使って、ギルド依頼で冒険者パーティーが20階に挑んでいるが、私達みたいな桁外れではない。それでも目玉は定期的に入るが、その上階の鮫部屋までは挑むまでにはならない。
「では20階スタートにしますね。ホワイトアナメルも私達の都合で挑みますが、粉や真珠は?」
「あればあるだけ買い取らせて頂きます」
リティアさんの返事が早い。
とにかく次は20階スタート。予定日数は2週間だ。これはロッシュさんと話して決めてある。どの階から挑んでも大丈夫ですって。
それから羊や山羊の毛の依頼もあるが、まだ、日数的に余裕がある。これは次回やね。あ、そうや。
「ホークさん。矢に必要な羽は?」
シーサーペント部屋にも挑めば、かなり手に入るけど。羽も必要やしね。
「もう、ありません。全て矢にしてしまいました」
そう自動補填矢筒の矢は、全て使用されているからね。
「なら、どっかで10階にも行かんといかんですね。教会の戦闘部隊と、都合付くかな?」
子供達のたんぱく質の為に。家鴨の卵やお肉を、って、戦闘部隊皆さん頑張っているしね。とにかく教会に行く必要あるね。戦闘部隊の予定もあるし。父の叙爵もあるし、結構忙しい。
「ミズサワ様」
寄贈する品々をみてくれていたタージェルさんが顔をあげる。
「はい」
「これら全て、秋のグーデオークションには問題ございません」
「では寄贈を」
「畏まりました」
残りのビロードの箱は、明後日までに全て見てもらうことになる。その時にダワーさんとドーピング剤の話をすることになった。
私達はギルドに向かう。晃太とホークさんとミゲル君、そしてエドワルドさん。ツヴァイクさんはルームの中庭で早速作業に入っている。母は炊き出しの準備だ。エマちゃんとテオ君はお手伝い。父は書斎で早速自動補填矢筒の改良に着手している。アリスはシルフィ達を中庭で遊ばせている。
オシリスだけ付いてきた。
アレスとノワール? ルーティのダンジョンで暴れてます。ボス部屋ね。チュアンさんとマデリーンさんはドロップ品の回収係だ。いざとなれば、エマちゃんとテオ君がお手伝いに行くし、マジックバッグもある。母にもSサイズのアイテムボックスがあるしね。
ううっ、寒かっ。
ギルドに到着すると、緑の旗が翻っている。大行列で。ほとんど職人さんや。あ、ティエさんがおる。ぺこり、としておく。中に入るといつものように、リティアさんがいて、応接室に通される。
応接室にはすでにタージェルさんが待機している。
「お待たせしました」
「いいえ」
タージェルさんはニコニコだ。
定位置のソファーに座る。座りながら聞く。
「あの、追加で出してもいいですか?」
昨日、アリスが罠解除して出てきた宝飾品。
「「もちろんでございます」」
はもったー。
でも、良かった。迷惑やなさそう。
ブラックオパールの宝飾品や大量のビロードの箱を、晃太が取り出していると、やや上ずった声をタージェルさんがあげる。珍しい。
「ミ、ミズサワ様、そちらのペンダントは?」
私の首から下がっているのは、始祖神様から頂いたアメジストのペンダント。ポンチョに隠れているから、ちらっ、としか見えていないはずなのに。なんやろ、本当に珍しくタージェルさんが目を剥いて驚いている。始祖神様が珍しい石って言ってたから、目についたかな。流石、タージェルさん。
「えーっと、ルーティのダンジョンで、手に入りまして」
入手手段は誤魔化そう。
「は、拝見させていただけませんか?」
タージェルさんなら、いいかな。
「いいですよ」
私はペンダントを外して、タージェルさんに。タージェルさんは素早く手袋装着して慎重に受けとる。
「………………」
ブラックオパールの宝飾品そっちのけで見ている。リティアさんはそんなタージェルさんに戸惑っている。そこに女性職員さんが、お茶を運んできてくれたので頂く。ふーふー。ふーふーしていると、タージェルさんは顔をあげる。
「ミズサワ様」
すうっ、とタージェルさんが顔をあげる。
「こちらは私の鑑定人生の中でも最高峰のものです」
「はいっ?」
そうなのっ? 始祖神様が貴重なものだと言ってたけど。
「神秘(ミスティック)シリーズはご存じですか?」
私は首を横に振る。
お守り代わりだからと、首から気軽にぶら下げていたけど。話の流れからとんでもなさそう。
タージェルさんによる神秘(ミスティック)シリーズの説明が始まる。
神秘(ミスティック)シリーズは、基本的には見た目は宝石。ただ、普通の宝石ではない。
「宝石内に魔力を宿すことが出来るものが、神秘(ミスティック)と呼ばれます。ミズサワ様がお持ちのこちらは神秘のアメジスト(ミスティック・アメジスト)ですね」
名前は始祖神様が言ってた。
「神秘(ミスティック)シリーズは魔力を宿すことが出来ることと、それを装着者に補給できる事です」
「え? 補給?」
なにそれ、便利機能。
「そうです。装着者の魔力が枯渇寸前になると、自然供給する事が出来ます。ですので、魔法職にはまさに垂涎の一品」
なんや、タージェルさんの口調が、テレビショッピングの人みたい。
「勿論、品質によりけりですよ」
まずは透明度。透明度が高いほど保有量は高い。
「こちらは透き通るような透明度。おそらく最高峰でしょう」
次はサイズ。
「これだけの大粒。おそらく産出国であるシーラでも、まず見られないでしょう」
最後に内包している魔力量。石内にあるキラキラね。この大陸ではシーラでしか産出されない。それもごくたまにしか出ない。
「以前、神秘のエメラルド(ミスティック・エメラルド)を拝見しましたが、こちらは透明度、サイズ、魔力内包量、桁外れです」
わっふ。タージェルさんがそう言うなんて、本当にすごいものやない? 始祖神様、奮発してくれたんかな? なんや、首から下げるのが怖くなってきた。
「見た目は宝石とあまり変わりはありませんが、念のため、服の下に隠す事をおすすめします」
そっと、タージェルさんが返してくれるので、私は素直に服の下になるように首から下げる。
ちなみに石への魔力の補給方法は、石自体に魔力を流せばいいんだって。ただし、過剰な補給は、石に負担がかかり割れてしまうので、注意が必要。よし、父に鑑定してもらいながらしよう。
あ、これ、ヤマタノオロチの時に、魔法職の誰かに渡そう。そうしよう。
「これ、もし、同じサイズが出たらいくら位ですか?」
ちょっと、興味が湧いて聞いてみる。
「そうですな…………これくらいですな」
タージェルさんは3本指を立てる。
「3000万ですか……………」
凄か。
「まさか、桁が違いますよミズサワ様。2つ程」
……………………………え。30億?
ひーっ、これ、そんなにするのーっ。こわかーっ。
「最低額ですね。この額がスタートですよ」
あはは、といい笑顔のタージェルさん。
私はあまりの額に引きつってしまった。
話はそれたが、もろもろの買い取りや依頼料を受けとる。
「こちらのルーティのドロップと今回のドロップ品合わせまして、2億6851万5000になります」
約2億がルーティのダンジョンや魔境の猪とかの素材だ。晃太のアイテムボックスに貯まりに貯まっていたのが、大分捌けた。もちろんお肉とかは引き取っているけどね。今回のドロップ品で最高額はマジックベリーだ。全部合わせて2500万。マンション買えちゃう。
リティアさんが説明してくれる間に、タージェルさんはブラックオパールの宝飾品やビロードの宝石をチェックしてくれる。
「宝飾品は全てで2億4500万になります」
あははん、凄か。まだ出してないやつあるのに。
ドロップ品の1%は鷹の目のパーティーカードに入れてもらう。
流石に500以上あるビロードの箱はすぐに査定出来なかった。タージェルさんはブラックオパールの宝飾品に集中する。
「ミズサワ様のお持ち頂くものは全て心踊りますね。素晴らしい色合いのブラックオパールでございます。共にあるこちらのダイヤモンドもすべて粒揃い。全てで6000万です」
あははん、あははん。凄か額。
「ウ、ウレマス?」
「こちらはおそらくご夫婦で購入希望が来るかと思いますが、まずは夏のグーデオークションへの出品候補として検討されます」
あ、グーデオークション、忘れとった。
「実は秋のグーデオークションに寄贈しようと思っていた品もあるんですが、見てもらえます?」
「はい。もちろん」
リィマさんに予め見てもらった宝石・宝飾品全てで7点。あまり高額でもなく、低額でもない。前回のを参考にして300~2000万くらいね。
「タージェルさんのお眼鏡にかなえば、寄贈してください」
「拝見します」
さ、とタージェルさんがチェック。
その間に、私はリティアさんとお話。
「数日後からまた冷蔵庫ダンジョンに行きますが、至急なものはありますか?」
「そうですね。やはりバーザ」
はい、蛇、シャットアウト。しかし、大人気やね。
リティアさんの説明だと、やはり目玉やフカヒレの依頼が来ている。ギルド保有の転移石を使って、ギルド依頼で冒険者パーティーが20階に挑んでいるが、私達みたいな桁外れではない。それでも目玉は定期的に入るが、その上階の鮫部屋までは挑むまでにはならない。
「では20階スタートにしますね。ホワイトアナメルも私達の都合で挑みますが、粉や真珠は?」
「あればあるだけ買い取らせて頂きます」
リティアさんの返事が早い。
とにかく次は20階スタート。予定日数は2週間だ。これはロッシュさんと話して決めてある。どの階から挑んでも大丈夫ですって。
それから羊や山羊の毛の依頼もあるが、まだ、日数的に余裕がある。これは次回やね。あ、そうや。
「ホークさん。矢に必要な羽は?」
シーサーペント部屋にも挑めば、かなり手に入るけど。羽も必要やしね。
「もう、ありません。全て矢にしてしまいました」
そう自動補填矢筒の矢は、全て使用されているからね。
「なら、どっかで10階にも行かんといかんですね。教会の戦闘部隊と、都合付くかな?」
子供達のたんぱく質の為に。家鴨の卵やお肉を、って、戦闘部隊皆さん頑張っているしね。とにかく教会に行く必要あるね。戦闘部隊の予定もあるし。父の叙爵もあるし、結構忙しい。
「ミズサワ様」
寄贈する品々をみてくれていたタージェルさんが顔をあげる。
「はい」
「これら全て、秋のグーデオークションには問題ございません」
「では寄贈を」
「畏まりました」
残りのビロードの箱は、明後日までに全て見てもらうことになる。その時にダワーさんとドーピング剤の話をすることになった。
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