もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

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フィールド型ダンジョン⑥

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 まず、こちらの戦力確認。
 この場での最強戦力はルージュ。
 それから仔達。晃太と私。私は戦力外や。
 ドロップ品拾いをしてくれていた冒険者の皆さん。ラスチァーニエはヒェリさん、ツヴァイクさん。蒼の麓はエリアンさんとアンドレアスさん。金の虎はファングさんとガリストさん。山風はロッシュさんとシュタインさん。鷹の目はミゲル君のみ。回復役が一人もいない、ボス部屋の外で、見習い冒険者の皆さんの怪我の確認しているからだ。
『ユイ、扉近くにはいかないで。おそらくアレスかイシスが扉をこじ開けてくるはずよ』
「わかったっ。皆さん、扉から離れてくださいっ」
 私の言葉に既に戦闘態勢になっている冒険者の皆さんは、素早く反応してくれる。
 白い線はまるで魔法陣みたい。
『元気、それには触れてはダメよっ、嫌な臭いがするわっ、予測も着かないっ』
 危なっかしい元気に、ルージュの注意が飛ぶ。冒険者の皆さんも薄々わかっているのか、既に魔法陣の上から撤退している。
 私は役に立たないが、自衛のためにフライパンを抜く。
 白い魔法陣から、何やら、出てきた、違う、生えてきた、あれって?
『ふんっ、出てくるまで待つわけないでしょっ』
 ルージュが光のリンゴを景気よく出す。なんと生えてきたのはゴブリン。生えてきいる途中から、光のリンゴが頭を吹き飛ばしている。えぐっ。確かに、ルージュの言うことも一理あるか。わざわざ待つ必要ないよね。特撮ヒーローの変身シーンはきちんと観覧しないといけないが、ゴブリンはよか。
 冒険者の皆さんも魔法を放って倒してる。
「コウタ殿、先に武器類を拾い集めてくださいっ、向こうに拾われたら厄介ですっ」
 エリアンさんが叫ぶ。
「あ、はいっ」
 晃太がドロップ品のナイフや棍棒を集め始める。ミゲル君が手伝い、そこにロッシュさん、ファングさんとガリストさん、アンドレアスさんが加わる。
「コハク、晃太ば守って」
『任せときっ』
 慣れんなあ。
『ユイッ、私はこの魔法陣の元を探るわっ、厄介なクイーンが複数いそうよっ』
「お願いねルージュッ、皆さん、複数クイーンがいるようですっ、ルージュが探しますので、その間、お願いしますっ」
「「はいっ」」
 エリアンさんは魔法から弓に変えている。このボス部屋内の冒険者の中では、彼がもっともランクが高い。フェリクスさんが目立つが、エリアンさんの戦い方は、後衛と中間で援護に徹している。だからと言って接近戦がダメって訳ではない。恐ろしい威力で、矢が貫通している。
 ルージュや冒険者の皆さんが出きることをしているのなら、私もなんかせんとっ。
 私は腰に下げているマジックバッグから、ステンレスのボウルを出す、非常時用の仔達の水呑用だ。次にアイテムボックスからエリクサーを出して、ボウルに投入。
「さ、皆飲みっ、魔力ば回復よっ」
 ついさっきまで、ボス部屋戦していた仔達に、水分補給と魔力回復の為に差し出す。もう一つボウルを出して、こちらはスポーツ飲料水。仔達は代わる代わる飲んでいく。このエリクサー、ほぼ味がない。ポーション不味いのにね、不思議。
「後退っ」
 エリアンさんが指示を出す。
 振り返ると、魔法陣がまるで脈打つように広がっている。それに伴い、生えてくるゴブリンが増えてるっ、気持ち悪っ。光のリンゴが追い付いてないっ。
 魔法を放っていたヒェリさん、ツヴァイクさん、シュタインさんは、魔力回復ポーションを飲み、武器を構えている。ドロップ品を回収していた晃太もフライパンを抜き、ミゲル君達も武器を構えている。
「アップッ、アップッ、アップッ、アップッ、アップッ」
 晃太が支援魔法連発。
『ねえねはヒスイが守るんだからっ』
『ルリだって守るもんっ』
『ねーねっ、クリスがいるから心配ないからねっ』
 頼もしかっ。
 私は扉をちらっと確認。ミリミリッ、って言ってるからアレスかイシスがこじ開けようとしてくれているんやっ。きっと、こじ開けてくれる。それまで頑張らんとっ。
 ゴブリンがいろいろ沸いてくる。うわあ、気持ち悪いっ。
「わんわんっ、わんわんっ、わんわんっ」
 元気が景気よく雷連発。相変わらず凄かっ。ゴブリン、Gでいいや、Gが吹き飛んでいく。
 私にはしっかり三姉妹がつき、晃太にはコハクと元気、ミゲル君が着く。先ほどまで魔法や弓で攻撃していたエリアンさん、ヒェリさん、ツヴァイクさん、シュタインさんは固まって戦闘。盾士のツヴァイクさんが前に出て、盾士特有の技、シールドバッシュで吹き飛ばしている。ロッシュさん、ファングさん、ガリストさん、アンドレアスさんは、私と晃太の間に陣取り、各個撃破だ。
 ヒスイ達が頑張ってくれているから、私の出番はないが、後ろでしっかりエリクサーをいつでも出せるようにしている。
 Gの中に、微妙に色が違うのが混ざり出している。綺麗ではない、くすんで赤茶けた肌色は、通常目にするGと何が違うんやろう?
 考えても仕方なか。あ、赤茶けGが何やら捻れた杖を振りかざす。
『させないもんっ』
 ヒスイの容赦ない、シャーッ、炸裂。上半身と下半身がさようならだ。あれ、まさか、あのGが魔法使おうとした?
 Gってあんまり頭よくないイメージだが、特殊個体はいろいろ出きるときいた。シャーマンは同族支配、クイーンは同族召還。なら? あれは?
『姉ちゃんっ、魔法放つやつを先にやっつけんねんっ』
 コハクの声に引き戻される。
「わかったっ、ホルスッ、狙ってっ」
「くるっ」
 ホルスが次々に魔法を放っていく。この先には、先ほどと同じ杖を持つ赤茶けたGが。
 やっぱり、魔力を放つGがいるんや。魔法を形にして放つのは、なかなか魔法操作技術と本人の資質、そして努力が必要だけど。
 考えている暇はない。
 私はフライパンを握りしめた。
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