3 / 52
レモン水にミント
しおりを挟む
「ここでいいか」
そう言うとユーレクはどっかりと鞄をカウンターに上げた。かなりの重さだ。
この重さを一人で背負って帰ろうというのだから、この小さな身体にはどれだけの力が隠されているのか。それとも後先考えずに買ったのか。
後者だろうな、と思いながらユーレクはカウンター席からちょこまかと動くキャンの姿を視線で追う。
子供のような小さな身体に男物のシャツを着こみ、首元までしっかり釦を留めている。袖は何回も折って、そこから覗く細く白い手首。
麦わら帽子を脱いで現れた頭に巻いた布は今日は黄色。目深に被ったそこから零れる様に落ちるミルクティ色のふわふわした髪は肩まであり、動くたびふわふわと揺れる。
膝近くまであるシャツの下にはこれまたゆったりとしたズボンの裾を折って履いている。
そして極めつけが大きな黒縁の眼鏡。顔の半分はあろうかという眼鏡にはうっすらと色がついている。聞くと、陽の光に弱く、眼鏡をかけていないと眩しくて堪らないのだとか。
正直、ものすごく冴えない姿をしている。
だが、とユーレクは思う。
多分だが、キャンは中々可愛らしい顔をしていると思う。
はじめは特に気にも留めておらず、店員だと聞いてこんな子供が、と驚いた程度だったが、店に通うようになりよくよく観察していると、色がついているせいでよく分からないが眼鏡の向こうの瞳は大きく、唇もふっくらと桜色で愛らしい。ふわふわのミルクティ色の髪は艶やかで、陽の光に当たるとキラキラと煌めく。
何とか人目につかないように目立たないように過ごしている様にしか見えないのだ。
何か後ろめたいことがあるのか。戸籍がない私生児なのかもしれない。
だが、ロイドはキャンのことをよく知っていて、何も問題ないと言う。奴が言うならそうなのだろうが、自分だけが知らないという事がユーレクは面白くない。ロイドに何でも聞くのも面白くない。
だからこうして毎日のように店にやって来てはキャンのことを構っている。
最近では珍しい、ユーレクに興味のないミルクティ色の少女。
カラン、と扉のベルが鳴った。
「おいユーレク!」
大きな身体のロイドが息を切らせてやって来た。
「いらっしゃいませ」
キャンが小さな声で応対する。
「悪いなキャン、またユーレクが押しかけて」
白髪が混じり白金になった短髪をぐしゃぐしゃと掻きながら、大きな身体を小さく丸めてカウンターの席に座った。
椅子がギシッと音を立て、ユーレクはいつか椅子が壊れてロイドがひっくり返るんじゃないかと楽しみにしている。ひと月観察しているがまだ壊れる様子はない。
キャンがレモン水をロイドとユーレクの前に置いた。ピッチャーにはレモンとミントの葉っぱが浮かんでいる。
「おいロイド、ここまで来るのにもうそんなに息を切らしてるのかよ。寄る年波には勝てないなぁ?」
「違うわ! お前が勝手にいなくなって何処にいるんだと詰め寄る人だかりを解散させるのに苦労しただけだ!」
丸太のような腕を伸ばしグラスの水を一気に飲み干すと、さらに自分でピッチャーの水を注ぐ。もうピッチャーのまま飲んでもいいと思う。
「なんだよ、ロイドがもらっちゃえばよかっただろ、贈り物。殆ど食いもんだしさ」
「お前に渡せと押し付けられた。詰所に置いて来たからな」
ギロリと横目でユーレクを睨みつけ、ロイドは遂にピッチャーの水を空にして、キャンに薄い水色の瞳を向ける。
キャンは黙々と買ってきた食材をカウンターの奥にあるパントリーに仕舞い、新鮮な野菜や肉の下拵えを始めていた。
「そうか、もうその時期か」
ロイドが目許の皴を深く、優しく笑いながら話しかける。
元騎士団長のロイドは怪我によりその地位を退いた。現在は王都の騎士の指導、育成を行なっているが、日頃、騎士達から恐れられているこの男はキャンの前では信じられない程優しい表情をする。ロイドのこんな優しい表情を他の団員が見たら逆に恐ろしい光景に映るだろう。
「よかったら帰りに寄ってください。包みます」
「ああ、ありがとう。そうするよ」
「なに?」
ユーレクが身を乗り出してカウンターの中を覗いた。
キャンの手元には緑の野菜が数種類、下拵えを待っている。
「緑のキッシュです」
「緑のキッシュ」
「「…………」」
それきり黙ってまた作業に没頭するキャンにユーレクはため息を飲み込んだ。
キャンは聞いたことにしか答えない。
これまで聞かなくとも自分のことばかり話す女性や、良かれと思っていらない事まで話すような人間に囲まれてきたユーレクにとって、キャンは初めて目にする人間だった。
だが、だからと言ってあれこれ根掘り葉掘り聞くのも何となく憚られるユーレクは、どうしたらいいのか分からず一緒になって黙ってしまうのだ。
毎日女性相手に淀みない対応をしているユーレクだが、キャンの前では上手く振舞うことが出来ない。その事に、ユーレクはムズムズと居心地の悪さを感じていた。
だが決して、嫌な気分ではない。
「この季節の緑の野菜を色々合わせてキッシュにするんだよ。夏野菜のキッシュだな。春は山菜のキッシュだった。スモークサーモンと一緒に食べたのは本当に美味かった……。今回は何と合わせるんだ?」
「以前仕込んだパンチェッタです。今年はハーブがすごくよく育ったので、ハーブ塩で漬けてみました」
「それは楽しみだ! うむ、白ワインを買って帰らねば」
ロイドはホクホクと嬉しそうに両掌を合わせた。
キャンはふと手を止めて、ひたりとユーレクに視線を合わせた。その突然の行動にユーレクはどきりとする。
「ユーレクさんも食べますか?」
首を傾げて真っ直ぐにこちらを見るキャンにらしくなく返答に窮していると、キャンはすぐに視線を手元に戻して作業に戻ってしまった。
(あ、くそ……)
浮きかけた腰をまた椅子に戻す。
(……なんだよ、どうして俺が慌てなくちゃいけないんだ)
面白くない気持ちを飲み込むように手元のグラスに口をつける。
「夜、勤務が終わったらユーレクと来るよ」
そんなことを言うロイドを横目でチラリと見ると、ニヤニヤしながらユーレクを見ている。
それにまた腹が立ち目を逸らすと、ユーレクは黙ったまま水を飲み干した。
「分かりました。ユーレクさんの分も取り分けておきますね」
そう言いながら新しいピッチャーをカウンターに置いたキャンの白い手を無意識に追いながら、ユーレクはまたグラスに水を注いだ。
レモンとミントの効いた水は、身体に優しく染み込んでいった。
そう言うとユーレクはどっかりと鞄をカウンターに上げた。かなりの重さだ。
この重さを一人で背負って帰ろうというのだから、この小さな身体にはどれだけの力が隠されているのか。それとも後先考えずに買ったのか。
後者だろうな、と思いながらユーレクはカウンター席からちょこまかと動くキャンの姿を視線で追う。
子供のような小さな身体に男物のシャツを着こみ、首元までしっかり釦を留めている。袖は何回も折って、そこから覗く細く白い手首。
麦わら帽子を脱いで現れた頭に巻いた布は今日は黄色。目深に被ったそこから零れる様に落ちるミルクティ色のふわふわした髪は肩まであり、動くたびふわふわと揺れる。
膝近くまであるシャツの下にはこれまたゆったりとしたズボンの裾を折って履いている。
そして極めつけが大きな黒縁の眼鏡。顔の半分はあろうかという眼鏡にはうっすらと色がついている。聞くと、陽の光に弱く、眼鏡をかけていないと眩しくて堪らないのだとか。
正直、ものすごく冴えない姿をしている。
だが、とユーレクは思う。
多分だが、キャンは中々可愛らしい顔をしていると思う。
はじめは特に気にも留めておらず、店員だと聞いてこんな子供が、と驚いた程度だったが、店に通うようになりよくよく観察していると、色がついているせいでよく分からないが眼鏡の向こうの瞳は大きく、唇もふっくらと桜色で愛らしい。ふわふわのミルクティ色の髪は艶やかで、陽の光に当たるとキラキラと煌めく。
何とか人目につかないように目立たないように過ごしている様にしか見えないのだ。
何か後ろめたいことがあるのか。戸籍がない私生児なのかもしれない。
だが、ロイドはキャンのことをよく知っていて、何も問題ないと言う。奴が言うならそうなのだろうが、自分だけが知らないという事がユーレクは面白くない。ロイドに何でも聞くのも面白くない。
だからこうして毎日のように店にやって来てはキャンのことを構っている。
最近では珍しい、ユーレクに興味のないミルクティ色の少女。
カラン、と扉のベルが鳴った。
「おいユーレク!」
大きな身体のロイドが息を切らせてやって来た。
「いらっしゃいませ」
キャンが小さな声で応対する。
「悪いなキャン、またユーレクが押しかけて」
白髪が混じり白金になった短髪をぐしゃぐしゃと掻きながら、大きな身体を小さく丸めてカウンターの席に座った。
椅子がギシッと音を立て、ユーレクはいつか椅子が壊れてロイドがひっくり返るんじゃないかと楽しみにしている。ひと月観察しているがまだ壊れる様子はない。
キャンがレモン水をロイドとユーレクの前に置いた。ピッチャーにはレモンとミントの葉っぱが浮かんでいる。
「おいロイド、ここまで来るのにもうそんなに息を切らしてるのかよ。寄る年波には勝てないなぁ?」
「違うわ! お前が勝手にいなくなって何処にいるんだと詰め寄る人だかりを解散させるのに苦労しただけだ!」
丸太のような腕を伸ばしグラスの水を一気に飲み干すと、さらに自分でピッチャーの水を注ぐ。もうピッチャーのまま飲んでもいいと思う。
「なんだよ、ロイドがもらっちゃえばよかっただろ、贈り物。殆ど食いもんだしさ」
「お前に渡せと押し付けられた。詰所に置いて来たからな」
ギロリと横目でユーレクを睨みつけ、ロイドは遂にピッチャーの水を空にして、キャンに薄い水色の瞳を向ける。
キャンは黙々と買ってきた食材をカウンターの奥にあるパントリーに仕舞い、新鮮な野菜や肉の下拵えを始めていた。
「そうか、もうその時期か」
ロイドが目許の皴を深く、優しく笑いながら話しかける。
元騎士団長のロイドは怪我によりその地位を退いた。現在は王都の騎士の指導、育成を行なっているが、日頃、騎士達から恐れられているこの男はキャンの前では信じられない程優しい表情をする。ロイドのこんな優しい表情を他の団員が見たら逆に恐ろしい光景に映るだろう。
「よかったら帰りに寄ってください。包みます」
「ああ、ありがとう。そうするよ」
「なに?」
ユーレクが身を乗り出してカウンターの中を覗いた。
キャンの手元には緑の野菜が数種類、下拵えを待っている。
「緑のキッシュです」
「緑のキッシュ」
「「…………」」
それきり黙ってまた作業に没頭するキャンにユーレクはため息を飲み込んだ。
キャンは聞いたことにしか答えない。
これまで聞かなくとも自分のことばかり話す女性や、良かれと思っていらない事まで話すような人間に囲まれてきたユーレクにとって、キャンは初めて目にする人間だった。
だが、だからと言ってあれこれ根掘り葉掘り聞くのも何となく憚られるユーレクは、どうしたらいいのか分からず一緒になって黙ってしまうのだ。
毎日女性相手に淀みない対応をしているユーレクだが、キャンの前では上手く振舞うことが出来ない。その事に、ユーレクはムズムズと居心地の悪さを感じていた。
だが決して、嫌な気分ではない。
「この季節の緑の野菜を色々合わせてキッシュにするんだよ。夏野菜のキッシュだな。春は山菜のキッシュだった。スモークサーモンと一緒に食べたのは本当に美味かった……。今回は何と合わせるんだ?」
「以前仕込んだパンチェッタです。今年はハーブがすごくよく育ったので、ハーブ塩で漬けてみました」
「それは楽しみだ! うむ、白ワインを買って帰らねば」
ロイドはホクホクと嬉しそうに両掌を合わせた。
キャンはふと手を止めて、ひたりとユーレクに視線を合わせた。その突然の行動にユーレクはどきりとする。
「ユーレクさんも食べますか?」
首を傾げて真っ直ぐにこちらを見るキャンにらしくなく返答に窮していると、キャンはすぐに視線を手元に戻して作業に戻ってしまった。
(あ、くそ……)
浮きかけた腰をまた椅子に戻す。
(……なんだよ、どうして俺が慌てなくちゃいけないんだ)
面白くない気持ちを飲み込むように手元のグラスに口をつける。
「夜、勤務が終わったらユーレクと来るよ」
そんなことを言うロイドを横目でチラリと見ると、ニヤニヤしながらユーレクを見ている。
それにまた腹が立ち目を逸らすと、ユーレクは黙ったまま水を飲み干した。
「分かりました。ユーレクさんの分も取り分けておきますね」
そう言いながら新しいピッチャーをカウンターに置いたキャンの白い手を無意識に追いながら、ユーレクはまたグラスに水を注いだ。
レモンとミントの効いた水は、身体に優しく染み込んでいった。
83
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
「偽聖女」と追放された令嬢は、冷酷な獣人王に溺愛されました~私を捨てた祖国が魔物で滅亡寸前?今更言われても、もう遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢フィーア・エメラインは、地味で効果が現れるのに時間がかかる「大地の浄化」の力を持っていたため、派手な治癒魔法を使う異母妹リシアンの嫉妬により、「偽聖女」として断罪され、魔物汚染が深刻な獣人族の国へ追放される。
絶望的な状況の中、フィーアは「冷酷な牙」と恐れられる最強の獣人王ガゼルと出会い、「国の安寧のために力を提供する」という愛のない契約結婚を結ぶ。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
【完結】2番目の番とどうぞお幸せに〜聖女は竜人に溺愛される〜
雨香
恋愛
美しく優しい狼獣人の彼に自分とは違うもう一人の番が現れる。
彼と同じ獣人である彼女は、自ら身を引くと言う。
自ら身を引くと言ってくれた2番目の番に心を砕く狼の彼。
「辛い選択をさせてしまった彼女の最後の願いを叶えてやりたい。彼女は、私との思い出が欲しいそうだ」
異世界に召喚されて狼獣人の番になった主人公の溺愛逆ハーレム風話です。
異世界激甘溺愛ばなしをお楽しみいただければ。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる