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黒百合は愛の花 その3(ええ加減に黒百合出せや)
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アビス・オランジェーノ。
「いやいや、Uちゃん僕完全に未成年だから」
日本の某ビールメーカーの新商品。
今日は特殊依頼でとある島に来ている。
この近海に生息する酔魚なる魔物を確保する為だ。
まあつまりこの島にウーヌと二人きりなわけで・・・。
むしろ僕の貞操が危ないかな。
ウーヌちゃんがっつり肉食系みたいなんだよね。
むしろ迫られるのは僕の方。
で、そこに何でUちゃんはビールを勧めるかなあ。
そんなに僕の理性崩壊を望む訳は?。
いちおうこの島にも魔物はいるわけで、危険だからねそんな事してちゃ。
『はっ、そんな事とは』
「言わせんな!」
「釣れないね酔魚」
「ほんとだね」
「もう寝ようか」
「だね」
「US-2召喚」
「いやいやそこはテントの中でほら、二人きりでシッポリと・・・」
僕はその言葉をスルーしてUS-2に乗り込む。
「あら寝室も有るのね」
「基本患者用ね」
「患者?」
「この機体は海洋遭難者なんかを救助する為のものなんだ」
「・・・じゃあお医者さんごっこしようか」
「しないよ」
即答すると拗ねられたけど、しないからね。
当然別の部屋で寝て貰う。
一人に成ってベッドの中で思う。
本当は彼女に少し気が有る自分が居る事に。
そう彼女が好きだ。
ちょっとグイグイ来るのが難点だけどね。
思わず股間に手をやって・・・いやいや、隣の部屋に彼女がいるのに何をしようとしてるのか、全く修行が足らん。
両手で頬をペチンとして寝る事にした。
翌朝早くから釣りを再開する。
この世界にも衛星が有って、月と同じ様な役目をしている。
だから干潮満潮が有り、潮も流れていた。
昨日は浜から釣ろうとしたので、今日は岩場に移動してみる。
酔魚は魔物との事なのでボートでの沖釣りは止めておく。
程なくして餌が無くなった。
コツコツと小さな当たりに餌を取られた様だ。
あの当たりからエサ取りの雑魚だと思う。
カワハギとかベラみたいなモノだろう。
酔魚は50cm前後は有ると聞いたから。
暫く糸を垂らしているとそこかしこに。
ポコッポコッポコッっと、魚が顔を出して来る。
ぽ~として何となく可愛い(ノ≧▽≦)ノ。
近づいて来たので触ろうとしたら。
「駄目だよ近付いちゃ!」
思わずビクッっと成って後ろを見た。
近くの川に水を汲みに行ってたウーヌが、「そいつが酔魚だよ」って言った。
突然その魚がピュッと水を吹いた。
慌てて避けて良かったよ。
ウーヌの話では、あの水が皮膚に付くと睡魔に襲われるらしい。
そして海に落ちた処を酔魚はピラニア如く寄って集って喰らうそうだ。
怖えっ。
酔魚怖えっー。
ウーヌが酔魚の事を知ってて良かったよ。
成らばよ~しと、僕は反則技を使う事にした。
電撃魔法!、「え~い」。
バッバッバリリッ。
ぷか~ぷか~ぷか~ぷか~。
ムフフ、四匹GETだぜ。
必要数は3匹なのでこれにて終了~。
魚籠ならぬクーラーBOXに入れてUちゃんで、町へUターン。
なんちゃって。
「凄~い」
「無傷だねえ」
「4匹有りますが3匹で良いですね」
今ギルドの解体場で職員さんと話している。
「えっ、4匹卸さないの?」
「1匹は自分用に欲しいです。もちろん切り身だけで良いので、他の素材は差し上げます」
「そう、欲しいのは主に毒袋だからね。それじゃあ4匹解体で、1匹の身はマリフ君にって事で良いね。じゃあそれで査定するね」
「はい、お願いします」
「マリフ君~。査定出来たよ」
そそくさと受付のお姉さんの所に行く。
「4匹分の査定で金貨4枚ね。それと1匹分の切り身ね」
「えっ、切り身貰ってそのまま4匹分ですか」
「身の方は子爵家の料理人が使うだけで、本来依頼には入って無いのよ。だから4匹分ね」
「そうなんですね、美味しいと聞いたのに」
「まあね。滅多に捕れる魚じゃ無いけど、正直そう高級魚って訳じゃ無いのよ
実はね毒袋・・・あっ、睡眠薬なんだけど。
あれを薬師に納めて、不眠症の貴族に売るのよ。
売ると言うより安値で譲るって方が正しいけど、子爵様の知り合いに不眠症の方がいて困ってたらしいわ。
漁師の網にかかると死んでるのが多いから、出来るだけ新鮮なのが欲しかった訳よ。
鮮度が落ちると毒気も失せちゃうみたいね
さっき直ぐに薬師に持って行ったわ」
「そうなんですね。不眠症治ると良いですね」
「そうね。うふふ」
何となく病んでるのは領主様の家族かなと思った。
Uちゃんの薬箱に不眠症の改善薬なんて有ったかな?。
調べると睡眠導入剤なんてのが有った。
それとジャスミンティーのペットボトルも有ったよ。
確かジャスミンティーは眠りを誘う薬って歌の歌詞も有るから。
僕は子爵邸に行きモルトパーク様にどんな患者で、今どの様な薬等を飲んでいるのか聞いてみた。
「患者は18歳の女性で医者から与えられた薬を使用しているよ」
「食事や飲み物は?」
「食事は最近は刺激の少ないお粥が殆どみたいだね」
「お茶やコーヒー等は飲まれますか?」
「う~ん、確か医者から濃い目の紅茶を朝昼晩三度飲むように言われてたね」
「・・・・・・それ、本当にお医者さんですか?」
「んっ、・・・確か掛かり付けの医者の筈だが」
「紅茶には興奮する作用が有って、寝る前に飲むと眠れなく成りますよ。お医者さんがそんな事知らない筈が無いのですが」
「・・・・・・」
「そのお医者さん行動を見張った方が良いと思います。それとどのくらいの期間同じ薬を飲まれてますか」
「う~ん、3ヶ月かな」
「長いですね。それでも改善されませんか」
「うん良くならないね」
「・・・・・・思いきって一旦お薬を止めてみたらどうでしょう」
「・・・・・・う~む」
「これ、Uちゃんに装備されてる薬です。睡眠導入剤って言います。眠りを促進する薬ですね。後紅茶は止めた方が良いです。これは素人の僕でも知ってますから。代わりにこれを・・・」
「これは?」
「ジャスミンティーと言って、睡眠促進効果が有ります。入れ物の水筒は町で買った物ですが、中味は3日間僕が持って来ますね。取り敢えずお薬とジャスミンティーは3日分用意しました。あっ、ジャスミンティーの効果は弱いですが、紅茶を晩に飲むよりはましです」
医者の言動が怪し過ぎるので取り敢えず3日様子を見る事に成った。
それは3日目にもたらされた情報。
医者と会ってた男共々捕えました、と。
「それでその男は誰なんですか?」
「誠に言い難いのだが、女性の旦那の弟だったよ。医者との話しもバッチリ聞き取っての逮捕なので、少し手荒だったが全て吐いたよ」
手荒な部分は聞かずにおこう。
「御家騒動を防げて良かったよですね」
「あ~、マリフ君・・・内密にな」
「分かってます」
「ご主人様薬が完成しました」
「そうか、よし馬車を出せ」
「はい」
直ぐ様執事は走って行った。
「マリフ君も来たまえ」
「えっ」
「どうせ領主様のご内儀とバレているからな」
モルトパーク様が領主のボルドー侯爵様の邸宅に着くまでの2日、領主邸は大騒ぎに成っていた。
あっ、2日で侯爵邸に着いたのはかなり馬を走らせたからだよ。
馬車には子爵様と僕だけ。
護衛は騎馬で来たからね。
いやあ大変だったけど、子爵様に馭者の仕方を教わったよ。
最後は一人で馬車を操ったからね。
少し暗い時間も走ったし。
馬はヘトヘトだったけどね。
無事に7日後に帰還したよ。
馬が持ち直すのに時間がかかって、結局代わりの馬を調達したんだ。
後で聞いたけど無事に子爵家の馬と交換したらしい。
良かったね。
「死刑ですか」
「そりゃ兄のご内儀の命を狙ったんだ当然さ。何せ未だ後継者が生まれて無いからね」
「それであわよくば侯爵に収まろうとしたんですね」
「いちおう残りの薬も侯爵様に預かって貰ったが良いか」
「大丈夫です」
「しかし薬師に作らしたのが無駄に成ったな」
「粉薬なら僕が買い取りますよ」
「いやいやそうはいかんよ、何せ睡眠薬だからな。お上が煩いのでワシが預かる」
暇な時にまたあの魚を釣ってUちゃんの倉庫に仕舞っておこう。
きっと何かに使えそうだもの。
3日後僕はこっそり3匹の酔魚を捕まえてUちゃんの倉庫に送還した。
その次の日僕はUちゃんの食糧庫でブランデーを2瓶見つけた。
VSOP・・・ベリースペシャルワンパターンかな。
んな訳無いか。
僕は飲まないので、マーサさんとモルトパークさんに渡したよ。
マーサさんは喜んでたね。
きっと酒好きなんだ。
モルトパークさんは奥様の快気祝いに侯爵家に送ったらしい。
7日して子爵様からあのお酒もう1本無いだろうかと聞かれたので、Uちゃんに聞いたら1ヶ月後に入荷するらしいので、1ヶ月お待ち下さいと言っておいた。
何でも侯爵家で一杯ご相伴に預かったとか。
うん、この人も酒飲みだ。
侯爵様の奥方の姪っ子様からね、黒百合って珍しい花を頂いた。
顔も見たこと無いけど、お礼だって。
「黒百合って高地で咲く花ですよね」
「この町の港から海を北上するとめっちゃ高い火山島が有るのよ、そこで冒険者が採取したみたい」
そうギルドのお姉さんが言った。
態々ギルド経由で送ってくれたそうだ。
僕はスンっと黒百合の花を嗅いだ。
「・・・・・・うっ」
「プッ・・・あはは!」
「これは嗅いでは駄目ですね」
「ハエとかの虫を呼んで受粉する為だと言われているわ」
「成る程」
「マリフ君は黒百合の花言葉を知ってる?」
「いえ知りません」
「黒百合の花言葉はねえ・・・
・・・あなたに恋をしました、だよ」
「ブッ」
「あはは流石に姪っ子ちゃんはそんなの知らないと思うわよ」
「でっですよねえ」
処が案外そうでも無かったりする。
「いやいや、Uちゃん僕完全に未成年だから」
日本の某ビールメーカーの新商品。
今日は特殊依頼でとある島に来ている。
この近海に生息する酔魚なる魔物を確保する為だ。
まあつまりこの島にウーヌと二人きりなわけで・・・。
むしろ僕の貞操が危ないかな。
ウーヌちゃんがっつり肉食系みたいなんだよね。
むしろ迫られるのは僕の方。
で、そこに何でUちゃんはビールを勧めるかなあ。
そんなに僕の理性崩壊を望む訳は?。
いちおうこの島にも魔物はいるわけで、危険だからねそんな事してちゃ。
『はっ、そんな事とは』
「言わせんな!」
「釣れないね酔魚」
「ほんとだね」
「もう寝ようか」
「だね」
「US-2召喚」
「いやいやそこはテントの中でほら、二人きりでシッポリと・・・」
僕はその言葉をスルーしてUS-2に乗り込む。
「あら寝室も有るのね」
「基本患者用ね」
「患者?」
「この機体は海洋遭難者なんかを救助する為のものなんだ」
「・・・じゃあお医者さんごっこしようか」
「しないよ」
即答すると拗ねられたけど、しないからね。
当然別の部屋で寝て貰う。
一人に成ってベッドの中で思う。
本当は彼女に少し気が有る自分が居る事に。
そう彼女が好きだ。
ちょっとグイグイ来るのが難点だけどね。
思わず股間に手をやって・・・いやいや、隣の部屋に彼女がいるのに何をしようとしてるのか、全く修行が足らん。
両手で頬をペチンとして寝る事にした。
翌朝早くから釣りを再開する。
この世界にも衛星が有って、月と同じ様な役目をしている。
だから干潮満潮が有り、潮も流れていた。
昨日は浜から釣ろうとしたので、今日は岩場に移動してみる。
酔魚は魔物との事なのでボートでの沖釣りは止めておく。
程なくして餌が無くなった。
コツコツと小さな当たりに餌を取られた様だ。
あの当たりからエサ取りの雑魚だと思う。
カワハギとかベラみたいなモノだろう。
酔魚は50cm前後は有ると聞いたから。
暫く糸を垂らしているとそこかしこに。
ポコッポコッポコッっと、魚が顔を出して来る。
ぽ~として何となく可愛い(ノ≧▽≦)ノ。
近づいて来たので触ろうとしたら。
「駄目だよ近付いちゃ!」
思わずビクッっと成って後ろを見た。
近くの川に水を汲みに行ってたウーヌが、「そいつが酔魚だよ」って言った。
突然その魚がピュッと水を吹いた。
慌てて避けて良かったよ。
ウーヌの話では、あの水が皮膚に付くと睡魔に襲われるらしい。
そして海に落ちた処を酔魚はピラニア如く寄って集って喰らうそうだ。
怖えっ。
酔魚怖えっー。
ウーヌが酔魚の事を知ってて良かったよ。
成らばよ~しと、僕は反則技を使う事にした。
電撃魔法!、「え~い」。
バッバッバリリッ。
ぷか~ぷか~ぷか~ぷか~。
ムフフ、四匹GETだぜ。
必要数は3匹なのでこれにて終了~。
魚籠ならぬクーラーBOXに入れてUちゃんで、町へUターン。
なんちゃって。
「凄~い」
「無傷だねえ」
「4匹有りますが3匹で良いですね」
今ギルドの解体場で職員さんと話している。
「えっ、4匹卸さないの?」
「1匹は自分用に欲しいです。もちろん切り身だけで良いので、他の素材は差し上げます」
「そう、欲しいのは主に毒袋だからね。それじゃあ4匹解体で、1匹の身はマリフ君にって事で良いね。じゃあそれで査定するね」
「はい、お願いします」
「マリフ君~。査定出来たよ」
そそくさと受付のお姉さんの所に行く。
「4匹分の査定で金貨4枚ね。それと1匹分の切り身ね」
「えっ、切り身貰ってそのまま4匹分ですか」
「身の方は子爵家の料理人が使うだけで、本来依頼には入って無いのよ。だから4匹分ね」
「そうなんですね、美味しいと聞いたのに」
「まあね。滅多に捕れる魚じゃ無いけど、正直そう高級魚って訳じゃ無いのよ
実はね毒袋・・・あっ、睡眠薬なんだけど。
あれを薬師に納めて、不眠症の貴族に売るのよ。
売ると言うより安値で譲るって方が正しいけど、子爵様の知り合いに不眠症の方がいて困ってたらしいわ。
漁師の網にかかると死んでるのが多いから、出来るだけ新鮮なのが欲しかった訳よ。
鮮度が落ちると毒気も失せちゃうみたいね
さっき直ぐに薬師に持って行ったわ」
「そうなんですね。不眠症治ると良いですね」
「そうね。うふふ」
何となく病んでるのは領主様の家族かなと思った。
Uちゃんの薬箱に不眠症の改善薬なんて有ったかな?。
調べると睡眠導入剤なんてのが有った。
それとジャスミンティーのペットボトルも有ったよ。
確かジャスミンティーは眠りを誘う薬って歌の歌詞も有るから。
僕は子爵邸に行きモルトパーク様にどんな患者で、今どの様な薬等を飲んでいるのか聞いてみた。
「患者は18歳の女性で医者から与えられた薬を使用しているよ」
「食事や飲み物は?」
「食事は最近は刺激の少ないお粥が殆どみたいだね」
「お茶やコーヒー等は飲まれますか?」
「う~ん、確か医者から濃い目の紅茶を朝昼晩三度飲むように言われてたね」
「・・・・・・それ、本当にお医者さんですか?」
「んっ、・・・確か掛かり付けの医者の筈だが」
「紅茶には興奮する作用が有って、寝る前に飲むと眠れなく成りますよ。お医者さんがそんな事知らない筈が無いのですが」
「・・・・・・」
「そのお医者さん行動を見張った方が良いと思います。それとどのくらいの期間同じ薬を飲まれてますか」
「う~ん、3ヶ月かな」
「長いですね。それでも改善されませんか」
「うん良くならないね」
「・・・・・・思いきって一旦お薬を止めてみたらどうでしょう」
「・・・・・・う~む」
「これ、Uちゃんに装備されてる薬です。睡眠導入剤って言います。眠りを促進する薬ですね。後紅茶は止めた方が良いです。これは素人の僕でも知ってますから。代わりにこれを・・・」
「これは?」
「ジャスミンティーと言って、睡眠促進効果が有ります。入れ物の水筒は町で買った物ですが、中味は3日間僕が持って来ますね。取り敢えずお薬とジャスミンティーは3日分用意しました。あっ、ジャスミンティーの効果は弱いですが、紅茶を晩に飲むよりはましです」
医者の言動が怪し過ぎるので取り敢えず3日様子を見る事に成った。
それは3日目にもたらされた情報。
医者と会ってた男共々捕えました、と。
「それでその男は誰なんですか?」
「誠に言い難いのだが、女性の旦那の弟だったよ。医者との話しもバッチリ聞き取っての逮捕なので、少し手荒だったが全て吐いたよ」
手荒な部分は聞かずにおこう。
「御家騒動を防げて良かったよですね」
「あ~、マリフ君・・・内密にな」
「分かってます」
「ご主人様薬が完成しました」
「そうか、よし馬車を出せ」
「はい」
直ぐ様執事は走って行った。
「マリフ君も来たまえ」
「えっ」
「どうせ領主様のご内儀とバレているからな」
モルトパーク様が領主のボルドー侯爵様の邸宅に着くまでの2日、領主邸は大騒ぎに成っていた。
あっ、2日で侯爵邸に着いたのはかなり馬を走らせたからだよ。
馬車には子爵様と僕だけ。
護衛は騎馬で来たからね。
いやあ大変だったけど、子爵様に馭者の仕方を教わったよ。
最後は一人で馬車を操ったからね。
少し暗い時間も走ったし。
馬はヘトヘトだったけどね。
無事に7日後に帰還したよ。
馬が持ち直すのに時間がかかって、結局代わりの馬を調達したんだ。
後で聞いたけど無事に子爵家の馬と交換したらしい。
良かったね。
「死刑ですか」
「そりゃ兄のご内儀の命を狙ったんだ当然さ。何せ未だ後継者が生まれて無いからね」
「それであわよくば侯爵に収まろうとしたんですね」
「いちおう残りの薬も侯爵様に預かって貰ったが良いか」
「大丈夫です」
「しかし薬師に作らしたのが無駄に成ったな」
「粉薬なら僕が買い取りますよ」
「いやいやそうはいかんよ、何せ睡眠薬だからな。お上が煩いのでワシが預かる」
暇な時にまたあの魚を釣ってUちゃんの倉庫に仕舞っておこう。
きっと何かに使えそうだもの。
3日後僕はこっそり3匹の酔魚を捕まえてUちゃんの倉庫に送還した。
その次の日僕はUちゃんの食糧庫でブランデーを2瓶見つけた。
VSOP・・・ベリースペシャルワンパターンかな。
んな訳無いか。
僕は飲まないので、マーサさんとモルトパークさんに渡したよ。
マーサさんは喜んでたね。
きっと酒好きなんだ。
モルトパークさんは奥様の快気祝いに侯爵家に送ったらしい。
7日して子爵様からあのお酒もう1本無いだろうかと聞かれたので、Uちゃんに聞いたら1ヶ月後に入荷するらしいので、1ヶ月お待ち下さいと言っておいた。
何でも侯爵家で一杯ご相伴に預かったとか。
うん、この人も酒飲みだ。
侯爵様の奥方の姪っ子様からね、黒百合って珍しい花を頂いた。
顔も見たこと無いけど、お礼だって。
「黒百合って高地で咲く花ですよね」
「この町の港から海を北上するとめっちゃ高い火山島が有るのよ、そこで冒険者が採取したみたい」
そうギルドのお姉さんが言った。
態々ギルド経由で送ってくれたそうだ。
僕はスンっと黒百合の花を嗅いだ。
「・・・・・・うっ」
「プッ・・・あはは!」
「これは嗅いでは駄目ですね」
「ハエとかの虫を呼んで受粉する為だと言われているわ」
「成る程」
「マリフ君は黒百合の花言葉を知ってる?」
「いえ知りません」
「黒百合の花言葉はねえ・・・
・・・あなたに恋をしました、だよ」
「ブッ」
「あはは流石に姪っ子ちゃんはそんなの知らないと思うわよ」
「でっですよねえ」
処が案外そうでも無かったりする。
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