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ブランデーgrass。
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それは偶然に見つけた草。
ガラスじゃ無くて草の方のグラス。
薬草に成るのかな?。
ちょっとギルとマルに聞いてみよう。
召喚して回りを警戒してくれてた二匹に念話で聞いてみる。
『ギル・マルちょっとこっちに来てくれない』
『『うん解った』』
「ねえこの草、口に入れても大丈夫かなあ?」
「ちょっと待ってね鑑定するから」
「えっ!」
「それで呼んだんでしょ」
「まあそうなんだけど、鑑定出来るなんて思わなくて」
「んっ、まだレベルが低くて発動してないけど、ご主人様にもあるよ鑑定魔法」
「そっそうなの」
「ご主人様色々持ってるけど、レベルが低いからスキルボードに出ないんだよ」
「・・・レベルってどうやって上げるの?」
「「魔物狩ったり、草や鉱物を採取したりしたら上がるよ」」
「つまり地道に冒険者やっていけと」
「「何事も経験だよ」」
ギルの鑑定の結果、気持ちを落ち着ける効果と、身体を温める効果が有るらしい。
取りすぎると酔っぱらうとか。
うん侯爵様の所で嗅いだブランデー
「それは酒屋さんに頼んだらいけるかなあ」
「酒屋じゃ無くて醸造所だね」
「やってくれるかなあ」
「無理だろうね。だって他の菌が入るし、洗浄に手間が掛かるからね」
「う~ん・・・」
「・・・先ずは一度絞って汁を集めてみたら。それからだよ問題は」
「あれ?・・・マリフ何してるの」
「ちょっと気になる草が有ったので集めてる」
「それ売れるの?」
「たぶんギルドの買い取りリストには無いと思う」
「え~、まあ何か考えが有るのだろうけど。仕方無いわね」
「ご主人様それでおよしよ」
・・・マルはあの歌知ってるのかって思う程の台詞を吐いた。
採取した薬草等をギルドに買い取って貰うと、僕達は宿に帰り草の汁を取る作業にかかる。
ちょっと茶色く成った方の草が香りが強かったので、主にそっちを瓶に詰めて棒で潰して出来た液を、布で濾して口の広目の瓶に移し変えた。
「へえ綺麗な色ね」
「琥珀色だね」
まるで本物のブランデーみたい。
匂いはしっかりアルコールを感じる。
どうも茶色く枯れたようになるとアルコールを生成するみたいだ。
何故に今まで知られなかったのだろう?。
「枯れた草なんて誰も取らないからねえ」
ウーヌの一声で納得した。
緑色をしていればただの草だからだ。
ギルを部屋の中に召喚して鑑定して貰うと。
「薬効成分の有るお酒だね。酒精は25度。身体を温める効果が大きいみたい。もちろん飲料可能で胃腸薬の働きも少し有るみたい」
「有り難うギル」
お礼を言って頭を撫でてあげて、ついでにもふもふを堪能してUちゃんに送還した。
お腹を上にして凄く喜んでいた。
良いのかそれでフェンリルよ。
この日は夕食の後ウーヌと二人で、ブランデー擬きを試飲してみた。
試飲して解った事は、僕はお酒を飲んだ事が無い事実だった。
なんじゃそりゃあ~。
ブランデーの味を知りもしないのに試飲してどうするのかは、おいといて。
──置くんかい!。──
匂いは嗅いだ事が有るので、芳香と言える。
コーヒーに少し垂らして飲むと格別よ、ってお母さんが言ってたよなあ。
『ご主人様私目の機内にブランデーが二瓶有ったのは、救難者のコーヒー等に入れて身体を温める為ですよ』
あっ、ああその為かあ~。
あげちゃったよ知らずに。
まあ1ヶ月経ったから元に戻ってるけどね。
どうやらこのブランデー擬きの方が身体を温める効果は高いらしい。
なので少しUちゃんの中に保存した。
流石に香りはUちゃんのヘネシーには敵わない。
凄いと思ったのは蒸留酒でも無いのに、25度の酒精が有った事だ。
日本酒の原酒でさえ21度なのにね。
うん、通常なら加熱殺菌しないと劣化するけどUちゃんの中だと大丈夫だからね。
でもあれだ市販となると、スピリッツ足して発酵を止めるか、加熱殺菌しないと駄目だね。
スピリッツ足して樽詰にしたらシェリー酒みたいだから、あれだ・・・ウヰスキーの樽に転用出来る。
母からの知識がこんな変な形で生きるとは。
冒険者ギルドに報告する前にモルトパーク様に相談してみた。
モルトパーク様は良い貴族なので、後々の憂いを回避する為にも相談した。
他の貴族に何かされてはたまらない。
モルトパーク様曰く。
「商業ギルドに特許申請しておけば大丈夫だ」そうな。
早速翌日にモルトパーク様に連れられて商業ギルドに特許申請したよ。
「子爵様御助力有り難う御座います」
「何々良い事よ。・・・そのあれだブランデーとやらを一瓶融通して貰えないだろうか」
「あっはい、1ヶ月経てばUちゃんに入荷するので、1本はお渡し出来ます。・・・御体を温めたり、胃腸薬の効能ですとブランデー擬きの方が上ですよ」
「あっいや、純粋に趣向品として味わいたいので」
ヘネシーを一瓶渡して帰ろうとしたら、金貨3枚を渡された。
断ろうとしたら逆に叱られた。
「正当な対価で有るから、受け取りなさい」って押し返された。
この世界だと4ヶ月は普通に暮らせる金額だ。
領主様の対応は早く、バローズ草(いちおう植物図鑑に有るらしい)と言う名のブランデーグラスの植生地は、保護対象に成ってクラスの低い冒険者専用に成った。
もちろん採れる量も制限されている。
弱い魔物しか出ない様な所にしか生えていないので成る程だ。
主にお茶やコーヒーに入れて薬用として生産されると言う。
冒険者にとっては夜営とかには重宝されそうだ。
ただお酒なので気を付けないと、眠り込んだら魔物に殺されるよ。
病気の時は卵酒の代わりに成るよねアレ。
僕にはブランデー草(グラス)の功績で金一封が商業・薬師・冒険者の3ギルドから贈られた。
金貨9枚も有ったのでびっくりだ。
年収だよほんまに。
ただ子爵様に言わせると、後々の功績はそんな少額では済まないだろうと・・・んっ?。
後々の・・・。
どうやら薬草と言うのは国の研究機関で管理されて、薬師しか扱う事を許されていないらしい。(ただ現地でそれを冒険者が飲んだり噛みしがんで使っても罪にはならない)
つまりは後々に功績に見合ったお金が払われる可能性が有ると、子爵様に教えられた。
まあ過度な期待はしないでくれ、だったけどね。
だよね、世の中そう上手くは・・・ねえ。
「あ~靴が」
『自衛隊のブーツなら有りますよ』
ゴブリンや角ウサギと格闘してたら、僕の革靴が弱音を吐いた。
「使っても良いの」
『当然です。サイズを言って召喚して下さい』
「24のブーツ召喚お願い」
ドサッ。
おお~。
脹ら脛まで有る軍用ブーツだ。
古い革靴はUちゃんに収納して貰った。
冒険者用の革靴が壊れた時に少し足を捻ったみたいだ。
歩けなく成ってギルとマルにお願いして交互に乗せて貰い帰った。
ウーヌは凄く心配してたけど、いつもの事だから心配無いと言っておいた。
宿に帰ってギルとマルを送還して、何とか部屋に上がって行き、ウーヌにドアを開けて貰って、ベッドに座り足首を見たら腫れ上がっていた。
「マリフ、これは数日無理だね。湿布薬買って来るね」
「あっ、ウーヌ大丈夫だから。Uちゃんで出せるから」
そう言って僕はUちゃんに湿布薬を召喚して貰う。
「あっテーピングも召喚」
『ご主人様申し訳御座いません。気が利きませんでした』
「いやいや、僕が思い付くのが遅れただけだから」
ウーヌはテーピングにびっくりしていた。
そりゃそうだ。
包帯が勝手に引っ付いているのだから。
ペリペリ、ペリペリ。
「こら、ウーヌ剥がさない」
「ごめん面白くて」
まあ確かに。
いつもは襖の様な境の向こうのベッドで寝てるウーヌだけど、怪我人だからと僕と一緒に寝てくれた。
いや一緒って・・・寝られない、目が冴えて寝られない。
恥ずかしながら下の方も元気に成ってヤバかった。
女の子の匂いと言うかウーヌの匂いが僕の股間をウズウズ掻き立てる。
そりゃ眠れませんわ。
ハア~、夢精しなくて良かった。
あれは最初の2回ぐらいで止まるものだ。
おねしょみたいなものかな。
もし見られたら僕の理性は崩壊するよ。
・・・そしてウーヌは誰にも渡したく無い。
僕はこの時はっきりとウーヌを伴侶として意識していると確信した。
黙ってウーヌの唇にキスをして寝た。
何故か翌日ウーヌの機嫌はすこぶる良かったし、僕の足首は完治していた。
うん、昨日寝る前に土魔法が欲しいと祈ったんだよね。
はい、バッチリ土魔法が生えてましたよ。
便利でチートな足首挫きスキルだが・・・痛いよねアレ。
本当に。
ガラスじゃ無くて草の方のグラス。
薬草に成るのかな?。
ちょっとギルとマルに聞いてみよう。
召喚して回りを警戒してくれてた二匹に念話で聞いてみる。
『ギル・マルちょっとこっちに来てくれない』
『『うん解った』』
「ねえこの草、口に入れても大丈夫かなあ?」
「ちょっと待ってね鑑定するから」
「えっ!」
「それで呼んだんでしょ」
「まあそうなんだけど、鑑定出来るなんて思わなくて」
「んっ、まだレベルが低くて発動してないけど、ご主人様にもあるよ鑑定魔法」
「そっそうなの」
「ご主人様色々持ってるけど、レベルが低いからスキルボードに出ないんだよ」
「・・・レベルってどうやって上げるの?」
「「魔物狩ったり、草や鉱物を採取したりしたら上がるよ」」
「つまり地道に冒険者やっていけと」
「「何事も経験だよ」」
ギルの鑑定の結果、気持ちを落ち着ける効果と、身体を温める効果が有るらしい。
取りすぎると酔っぱらうとか。
うん侯爵様の所で嗅いだブランデー
「それは酒屋さんに頼んだらいけるかなあ」
「酒屋じゃ無くて醸造所だね」
「やってくれるかなあ」
「無理だろうね。だって他の菌が入るし、洗浄に手間が掛かるからね」
「う~ん・・・」
「・・・先ずは一度絞って汁を集めてみたら。それからだよ問題は」
「あれ?・・・マリフ何してるの」
「ちょっと気になる草が有ったので集めてる」
「それ売れるの?」
「たぶんギルドの買い取りリストには無いと思う」
「え~、まあ何か考えが有るのだろうけど。仕方無いわね」
「ご主人様それでおよしよ」
・・・マルはあの歌知ってるのかって思う程の台詞を吐いた。
採取した薬草等をギルドに買い取って貰うと、僕達は宿に帰り草の汁を取る作業にかかる。
ちょっと茶色く成った方の草が香りが強かったので、主にそっちを瓶に詰めて棒で潰して出来た液を、布で濾して口の広目の瓶に移し変えた。
「へえ綺麗な色ね」
「琥珀色だね」
まるで本物のブランデーみたい。
匂いはしっかりアルコールを感じる。
どうも茶色く枯れたようになるとアルコールを生成するみたいだ。
何故に今まで知られなかったのだろう?。
「枯れた草なんて誰も取らないからねえ」
ウーヌの一声で納得した。
緑色をしていればただの草だからだ。
ギルを部屋の中に召喚して鑑定して貰うと。
「薬効成分の有るお酒だね。酒精は25度。身体を温める効果が大きいみたい。もちろん飲料可能で胃腸薬の働きも少し有るみたい」
「有り難うギル」
お礼を言って頭を撫でてあげて、ついでにもふもふを堪能してUちゃんに送還した。
お腹を上にして凄く喜んでいた。
良いのかそれでフェンリルよ。
この日は夕食の後ウーヌと二人で、ブランデー擬きを試飲してみた。
試飲して解った事は、僕はお酒を飲んだ事が無い事実だった。
なんじゃそりゃあ~。
ブランデーの味を知りもしないのに試飲してどうするのかは、おいといて。
──置くんかい!。──
匂いは嗅いだ事が有るので、芳香と言える。
コーヒーに少し垂らして飲むと格別よ、ってお母さんが言ってたよなあ。
『ご主人様私目の機内にブランデーが二瓶有ったのは、救難者のコーヒー等に入れて身体を温める為ですよ』
あっ、ああその為かあ~。
あげちゃったよ知らずに。
まあ1ヶ月経ったから元に戻ってるけどね。
どうやらこのブランデー擬きの方が身体を温める効果は高いらしい。
なので少しUちゃんの中に保存した。
流石に香りはUちゃんのヘネシーには敵わない。
凄いと思ったのは蒸留酒でも無いのに、25度の酒精が有った事だ。
日本酒の原酒でさえ21度なのにね。
うん、通常なら加熱殺菌しないと劣化するけどUちゃんの中だと大丈夫だからね。
でもあれだ市販となると、スピリッツ足して発酵を止めるか、加熱殺菌しないと駄目だね。
スピリッツ足して樽詰にしたらシェリー酒みたいだから、あれだ・・・ウヰスキーの樽に転用出来る。
母からの知識がこんな変な形で生きるとは。
冒険者ギルドに報告する前にモルトパーク様に相談してみた。
モルトパーク様は良い貴族なので、後々の憂いを回避する為にも相談した。
他の貴族に何かされてはたまらない。
モルトパーク様曰く。
「商業ギルドに特許申請しておけば大丈夫だ」そうな。
早速翌日にモルトパーク様に連れられて商業ギルドに特許申請したよ。
「子爵様御助力有り難う御座います」
「何々良い事よ。・・・そのあれだブランデーとやらを一瓶融通して貰えないだろうか」
「あっはい、1ヶ月経てばUちゃんに入荷するので、1本はお渡し出来ます。・・・御体を温めたり、胃腸薬の効能ですとブランデー擬きの方が上ですよ」
「あっいや、純粋に趣向品として味わいたいので」
ヘネシーを一瓶渡して帰ろうとしたら、金貨3枚を渡された。
断ろうとしたら逆に叱られた。
「正当な対価で有るから、受け取りなさい」って押し返された。
この世界だと4ヶ月は普通に暮らせる金額だ。
領主様の対応は早く、バローズ草(いちおう植物図鑑に有るらしい)と言う名のブランデーグラスの植生地は、保護対象に成ってクラスの低い冒険者専用に成った。
もちろん採れる量も制限されている。
弱い魔物しか出ない様な所にしか生えていないので成る程だ。
主にお茶やコーヒーに入れて薬用として生産されると言う。
冒険者にとっては夜営とかには重宝されそうだ。
ただお酒なので気を付けないと、眠り込んだら魔物に殺されるよ。
病気の時は卵酒の代わりに成るよねアレ。
僕にはブランデー草(グラス)の功績で金一封が商業・薬師・冒険者の3ギルドから贈られた。
金貨9枚も有ったのでびっくりだ。
年収だよほんまに。
ただ子爵様に言わせると、後々の功績はそんな少額では済まないだろうと・・・んっ?。
後々の・・・。
どうやら薬草と言うのは国の研究機関で管理されて、薬師しか扱う事を許されていないらしい。(ただ現地でそれを冒険者が飲んだり噛みしがんで使っても罪にはならない)
つまりは後々に功績に見合ったお金が払われる可能性が有ると、子爵様に教えられた。
まあ過度な期待はしないでくれ、だったけどね。
だよね、世の中そう上手くは・・・ねえ。
「あ~靴が」
『自衛隊のブーツなら有りますよ』
ゴブリンや角ウサギと格闘してたら、僕の革靴が弱音を吐いた。
「使っても良いの」
『当然です。サイズを言って召喚して下さい』
「24のブーツ召喚お願い」
ドサッ。
おお~。
脹ら脛まで有る軍用ブーツだ。
古い革靴はUちゃんに収納して貰った。
冒険者用の革靴が壊れた時に少し足を捻ったみたいだ。
歩けなく成ってギルとマルにお願いして交互に乗せて貰い帰った。
ウーヌは凄く心配してたけど、いつもの事だから心配無いと言っておいた。
宿に帰ってギルとマルを送還して、何とか部屋に上がって行き、ウーヌにドアを開けて貰って、ベッドに座り足首を見たら腫れ上がっていた。
「マリフ、これは数日無理だね。湿布薬買って来るね」
「あっ、ウーヌ大丈夫だから。Uちゃんで出せるから」
そう言って僕はUちゃんに湿布薬を召喚して貰う。
「あっテーピングも召喚」
『ご主人様申し訳御座いません。気が利きませんでした』
「いやいや、僕が思い付くのが遅れただけだから」
ウーヌはテーピングにびっくりしていた。
そりゃそうだ。
包帯が勝手に引っ付いているのだから。
ペリペリ、ペリペリ。
「こら、ウーヌ剥がさない」
「ごめん面白くて」
まあ確かに。
いつもは襖の様な境の向こうのベッドで寝てるウーヌだけど、怪我人だからと僕と一緒に寝てくれた。
いや一緒って・・・寝られない、目が冴えて寝られない。
恥ずかしながら下の方も元気に成ってヤバかった。
女の子の匂いと言うかウーヌの匂いが僕の股間をウズウズ掻き立てる。
そりゃ眠れませんわ。
ハア~、夢精しなくて良かった。
あれは最初の2回ぐらいで止まるものだ。
おねしょみたいなものかな。
もし見られたら僕の理性は崩壊するよ。
・・・そしてウーヌは誰にも渡したく無い。
僕はこの時はっきりとウーヌを伴侶として意識していると確信した。
黙ってウーヌの唇にキスをして寝た。
何故か翌日ウーヌの機嫌はすこぶる良かったし、僕の足首は完治していた。
うん、昨日寝る前に土魔法が欲しいと祈ったんだよね。
はい、バッチリ土魔法が生えてましたよ。
便利でチートな足首挫きスキルだが・・・痛いよねアレ。
本当に。
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