サバゲーマーズ!

青空鰹

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31.残り2試合

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 貴重品の管理に付いて祐二さん達に説明を受けたので、俺はズボンのポケットに入れているスマホと財布を上着のファスナーが付いているポケットに入れた。

 「……なぁ翔也」

 「…ん?」

 「お前の車の中に財布を入れておいていいか?」

 「ああ…いいよ。ほら、車の鍵」

 そう言って勝平に車の鍵を渡した。

 「取り出したいときは言ってくれよ」

 「サンキュー!」

 勝平はそう返事すると駐車場へと向かい、翔平は祐二達が待つ席へと向かった。

 ……ん? 彩さんが誰かと電話してる。

 翔也はスマホで電話をしている彩の邪魔にならないように、なるべく音を立てないように席に座った。

 「…うん。そうね。……莉央、また今度行く機会があったら誘うから、悲しそうな声を出さないで。……ええ、約束するわ。アナタに紹介してあげたい人達もいるしね。……うん。……うん、それじゃあね」

 彩はそう言うと電話を切ってスマホをポケットの中へと入れた。

 「莉央はどうだった?」

 「もうレポートは終わったみたいよ。それで今日ここに来れなかったことを残念がってたわ」

 「そうか…アイツここがお気に入りのフィールドで楽しみにしていたしな。残念がるのも当たり前か」

 祐二はそう言うと菓子パンを口に咥え、自分が持って来たバックの中を漁り始めた。

 「……ん!」

 その声と共に、BB弾が入っている袋を取り出した。

 「ボトルに補充するのね」

 「…ん」

 祐二はBBボトルにBB弾を入れながら器用に菓子パンを咀嚼する。

 祐二さん動き回っているせいか、小腹が空いているのかもしれないな。

 翔也がそんなことを思っていると、勝平が駐車場に帰っ来て隣りに座った。

 「翔也。鍵サンキュー」

 「ああ…車に鍵を掛けたか?」

 「ああ…俺の財布を入れてるから、ちゃんと鍵を掛けて来たぞ!」

 「それなら安心だ」

 そう言いながら勝平から車の鍵を受け取った。その間に祐二さんは咥えていた菓子パンを食べ終えていて、彩さんの方を見つめていた。

 「彩、帰りの準備しておくぞ」

 「…そうね」

 彩の返事を聞いた祐二はバッグとガンケースを取り出した。

 「……あれ? 祐二さん達もう帰るんですか?」

 「残り2試合やるわよ」

 「じゃあ、何で2人共道具をバックに入れているんですか?」

 「これ? 残り2試合だけだから、2試合終わった後に早く帰られるようにある程度片付けてるのよ」

 彩さんはそう答えると、使わないものをテキパキとバッグに入れていく。

 ※終わってから片付ける始めると意外と時間が掛かる! だからサバゲーをある程度やっているヤツは、残り2試合ぐらいになったら帰り支度するヤツがいるぞ!

 「……ねぇ祐二。これ使う?」

 「それは仕舞っても構わない。彩、これ」

 「手鏡取ってくれてありがとう。祐二」

 そんなことを言いたながら物を片付けいく。

 片付けるの早くて凄いなぁ~……。

 彩と祐二がテキパキと片付けていく姿に翔也は感心していると、隣り座っている勝平が笑顔で祐二に話し掛ける。

 「片付け早いですねぇ!」

 「まぁ毎回持って行くものは決まっているから、こんなふうに早いのよ」

 慣れって…凄いな。

 なんて思っていたら、アナウンスが流れて来た。

 『休憩中に失礼致します! もう後3分ほどで試合の方を始めます! なのでご準備の方をお願い致します!』

 「…さて、俺は準備の方が出来てるからOK。他は?」

 「私は準備出来てるわ」

 「俺も大丈夫です」

 「俺もいつでも行けます!」

 「……全員ゴーグル付けてるな。…よし、じゃあゲートの前に行くか」

 祐二さんの後に付いて行くような形でゲームフィールドのゲート前へと行くと、翔也達はあることに気付いた。

 「あれ? さっきよりも人数が減っているような気が……」

 「いや…勝平の言う通り、人数が減ってるぞ」

 これはどういうことなんだ?

 「この時間になるとこんなもんなんだよ」

 「……へ?」

 ※サバイバルゲームでは残り2試合ほどになると、送迎バスの関係や個人的な帰りの都合で帰ろうとする人がいて、最終戦にもなると人数調整が入ることもあるぞ!
 …念の為に伝えておくがサバイバルゲームの定例会はお金を払って参加したのは本人の意思であり、金を払った張本人が残り続けるか帰るかの決定権がある! やらないと思うが帰ろうとしているヤツを引き止めようとするなよ!

 翔也が疑問に思っていると、フィールドスタッフがやって来た。

 「人数確認をするので、赤と黄色チームで分かれて並んで下さい!」

 やっぱり人数確認するんだ。

 そんなことを思いながら自分のチームの列に並んだ。そしてフィールドスタッフが両チームを数え終えると、集まった人に向けて話し掛け始めた。

 「え~っと…赤チームで3人で来ているお客様、いらっしゃいますか?」

 スタッフがそう言うが誰も手を上げない。

 「……では2人。もしくは1人でサバゲーに来た方はいらっしゃいますか?」

 スタッフがそう言うと5名ほど手が上がった。

 「そちらは何人ですか?」

 「1人です」

 「…そちらは?」

 「俺達は2人です」

 「丁度いいですね。すみませんが、黄色チームの方に移って頂けないでしょうか?」

 「いいですよ」

 「俺達も構いません」

 「ありがとうございます! マーカーお渡しますね」

 フィールドスタッフはそう言って彼らにマーカーを渡した。
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