サバゲーマーズ!

青空鰹

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35.フラグゲットした結果が……

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 試合終了の掛け声が聞こえた後、フラッグを押した翔也の周りに味方達が駆け寄って来た!

 「フラグゲットおめでとう!」

 「フラグゲットやったな!」

 「フラグゲットおめでとうです!」

 そう言って味方とハイタッチを交わす。

 「あの…皆さんのおかげでフラッグを取れました! ありがとうございます!」

 翔也はそう言って頭を下げた。

 「何を言ってるんだ。お前がフラグに行かなきゃフラッグは取れなかったんだよ!」

 「フラッグは中々取れないものだから遠慮せずに誇りなよ」

 「はい」

 話ながらゲームフィールドを出ると祐二さん達とバタリと会い、彩さんがちょっと驚いたような感じで話し掛けて来る。

 「翔也くん。この人達と知り合いなの?」

 「さっきフラグを取りに行ったときに知り合いました」

 だから名前が分からない。

 「あら、そうなのね」

 「ん? ちょっと待てよ。フラッグを取りに行くときにって……もしかしてフラグゲットしたのは彼ら?」

 「いいんや、初心者の彼がフラグゲットしたんだ」

 「そうそう! 彼の活躍の賜物だよぉ!」

 「彼がいなかったら、きっと私達は負けてたかも!」

 それは大袈裟過ぎるような気がする。

 「初めてサバゲーに来た上にフラグ初ゲットしたのか。おめでとう」

 「おめでとう! 翔也くん!」

 「あ…ありがとうございます。これも一緒にフラグを取りに行った人達のおかげです」

 俺がそう言うとフラグを取りに行った人達は「そんなことはないよ」と言いた気に微笑んだ。

 「……フラグゲットしたぁ?」

 この声は……。

 そう思いながら声がした方向に顔を向けて見ると、勝平が身体をフラフラさせながらこっちにやって来ていた。

 「勝平! お前先に戻っていたのか?」

 「ああ……彩さん達と合流したときにやられたんだよ。そんなことよりも翔也がフラグゲットしたって……」

 「あ…ああ。まぁ同じチームの人達のおかげでフラグゲット出来たんだ」

 俺がそう説明すると勝平は俯いた後、身体をプルプルと震わせる。その異様な姿に俺もそうだが、祐二さんと彩さんはちょっと引いた。

 「……羨ましい」

 「…え?」

 「翔也が羨ましいんだよおおおおおおおおおおおおっ‼︎⁉︎」

 今度は泣きながらそう言ったので、翔也達はポカーンとした表情になってしまった。勝平はそんな様子に気付いていないのか分からないが話を続ける。

 「お前や彩さん達と逸れたからフィールド内を探し回って、やっと彩さん達と合流出来たかと思ったら、滅茶苦茶撃たれってやられるわで苦労してたんだぞ!」

 「お…おう。それは災難だったな」

 「しかもフラグゲットしたなんて……これじゃあ俺が惨めじゃないかぁ~……」

 勝平はそう言った後に席の方に向かうので、ちょっと気まずいと思いながら後に付いて行くようにして席へ戻った。

 「まぁ…そのぉ……何だ。サバゲーでフラグゲット出来ることってあんまりないから、落ち込むことはないぞ。
 それに俺自身も10~20回フラグ戦をやって1回取れればいい感じだから……な?」

 「そ…そうね。私だって最近だと半年前ぐらいにフラグゲット出来たかな? って感じよ」

 お二人共、慰めになってない。

 「それに後1試合あるから、そのとき頑張ればいい」

 「後1試合しかないから絶望的なんですよぉ~……」

 勝平はそう言うとテーブルの上に落ちていたBB弾をコロコロと転がして遊び始めた。

 「……いじけたな」

 「まぁ…勝平はメンタルが弱いんでよくこうなるんですが、復帰は早いから心配することもないですよ」

 「ふ~ん。そうなのねぇ」

 彩さんはそう言うと、テーブルに肘を付いて勝平に微笑みの顔を向ける。

 「勝平くん。アナタはよく頑張ってるわよ」

 「そんなことないですよ彩さん。だって俺、彩さん達と合流したときにすぐにやられちゃったし……」

 「そんなことないわよ。ゲームフィールドで逸れた仲間を見つけるのは困難なのよ。
 だから私達を見つけ出した勝平くんは凄いことをやったの!」

 ※…念の為説明しておくがフィールドの広さによって合流出来る確率が変わる。だから狭い室内戦などになれば逸れた仲間とすぐに合流出来るぞ!

 「合流出来た俺が……凄い?」

 「そう! だから自信を持って次の試合を頑張りましょう! それにそんなふうに落ち込んでいたら、勝平くんに莉央を紹介出来ないわ」

 彩さんの言葉に勝平はピクリと身体を反応させた!

 「莉央さん⁉︎」

 「そう莉央! 今日最後の試合になっちゃうけど、ここでいいところを見せれば莉央はアナタのことを気になるかもしれないわよ!」

 「ハッ⁉︎」

 |勝平〈アホ〉は何かに気が付いたように顔を上げた!

 「そうだ! 次の試合で俺がフラグゲット出来れば、莉央さんが俺のことを注目してくれるかもしれないっ‼︎」

 「ええ!」

 「俺、頑張ってフラグ取りに行きます! 翔也! 俺のサポートしてくれるか?」

 「あ、ああ……出来る限りのことはするぞ」

 「よし! 頑張って敵をたくさん倒して翔也のようにフラグゲットして、莉央さんに振り向いて貰えるように頑張るぞぉ‼︎」

 「その意気よ勝平くん!」

 「うおおおおおおおおおおおおっ!⁉︎ 俺はやるぞおおおおおおおおおおおおっっっ‼︎⁉︎」

 やる気に満ちている勝平を誉めるように拍手しる彩だが、その光景を見ていた翔也達は「また乗せられてる」と呆れていたのであった。
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