もふもふしたいならすれば。

ゆきだるま

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*side:光

日本に戻って来て、だいぶ落ち着いたな。
やっぱり考えることは、レオンの事ばかりで。
会ってちゃんと話したいし、俺の気持ちもレオンに伝えたい。離れてみて分かったから。
レオンが大好きで大切な人なんだって伝えたい。
もうレオンがウルソンと付き合ってるとしても。
だから、お願いだから、あっちの世界に戻して!!

「あっちの世界に行きたいんだっ!!お願いっ!!連れてって!」

声に出してた。今の願いを。
急に目の前が眩しくなって目を閉じる。
あー。やっとレオンに会えるんだ。
嬉しくて泣きそう。。。
下に落ちていく。そろそろ着くかもっと足に力を入れて着地の体勢に入る。

ドサッ!!!

「っつ。いってー。」

まぁ綺麗に着地できるはずもなく、またお尻から落ちた。

「いてててて。」

お尻を擦りながら、周りを見渡す。見覚えのある風景だ。最初に落ちたとこ。そして、日本に戻ってしまった場所。そこにまた、俺は落ちていた。

「よいしょっと。ここは、知ってるけど、どぉやったらレオンの家までいけるんだよ。俺、道知らんし。」

どうしよう。山道じゃない方に行けばギルドの方まで行けるかも。ギルドに行けばミイナがいるはずだからとりあえず歩いてみるか。

お尻の砂をはたいて歩き出そうとした時だった。
俺は目を見開き固まった。

『ひかるっ!』

「れ、おん。」

嘘だろ。何でレオンがいるんだよ。タイミング良すぎだろ。
驚きすぎて固まっていると、俺はレオンの腕の中にいた。ものすごい強い力で抱きしめられている。
あー。レオンだ。レオンの匂いがする。落ちつく匂いに落ちつく腕の中。やっと会えたんだ。

『光。会いたかった。やっと会えた!』

「苦しっ、」

力強く抱きしめられるのは嬉しいけど、さすがに苦しいよ。

『あっ!悪い。嬉しくて力加減できなかった。』

そう言って腕の力を緩めてくれる。レオンのふさふさしたシッポが嬉しそうに揺れていた。あー。シッポが可愛い。触りたいなぁ。じゃなくて、、、

聞きたい事も話したい事も沢山あるのなに、何から話せばいーんだよ。しかも、抱きしめたまま、離れる気配もないし。ど、どうしよ。

「レ、オン?あ、あの、離して、、。」

『無理!』

そう言ってさっきより強く抱きしめられてしまった。急な再会に驚きはしたものの、俺もレオンに会えて嬉しい、レオンが満足するまで抱きしめられてよう。そして俺もレオンの背中にゆっくりと腕を回した。はぁー。レオンの匂いだ。本当にレオンの所に戻ってこれたんだな。良かった、また会えて。

しばらく抱き合ってから、レオンがそっと離れていく。

「あ。」

名残惜しくて思わず声がもれてしまった。
聞き逃さなかったレオンはニヤリと笑って俺の頭を優しく撫でてくれる。大きな手になでなでされて、うっとりな俺。

『ひかる。本物の光だよな?』

優しい声が耳に届く。すぐ横で名前を呼ばれピクついてしまう。

『ひかる。家に帰ろ。』

「うん。」

その言葉が嬉しくて、涙が頬をつたっていた。レオンが優しく親指で涙を拭ってくれて気づく。レオンに手を引かれ歩き始めた。
レオンの家に行けると思うと涙が溢れて止まらない。前が滲んでよく見えないし。レオンが手を繋いでくれてなかったら、きっと視界不良で歩けなかったかもしれない。俺は、レオンに手を引かれて一歩後ろでうつ向きながらついていった。
視界に入るのは、レオンのふさふさしたシッポ。
右、左とゆったりと揺れているシッポ。
ねぇ。俺に会えて嬉しいから、そのシッポは揺れてるの?俺、期待しちゃうよ。

ゆらゆら揺れるシッポを追っかけて、しばらく歩いていると、レオンの家の前に着いた。
玄関の鍵を開けて中に入るレオン。
中にウルソンがいるんじゃないかって不安で足がその場から動かなくて、立ち尽くす俺。

『ほら、光。』

そう言って優しく手を引っ張っられて、レオンの腕の中に優しく抱きしめられた。

『光。俺は光が好きだ。あいつとは、何でもないから。』

そんな優しい声で話さないで、また涙が出ちゃうから。

「で、でも、キスしてた。その前もしたって、言ってたし、、、」

『あぁ。あいつとキスしたのは、本当だ。でも理由があったんだ。』

「っ。やっぱりしたんじゃん、、」

やばい。ダメージがでかすぎる。

『なぁ、ちゃんと話したいから上がれよ。』

そうだよな。俺もレオンに伝えたい事がある。
嫌な話だとしても聞かないと分からないコトだってあるはず。

「俺も話したいことあるから。」

どんな結果になろうとも、ちゃんと話し合わないと駄目だよな。


レオンに促されるままに歩いて行ったけど…
俺は何で寝室のベッドに座ってるんだよ。
リビングで話すもんだと思い込んでたのに。

訳も分からず座っているとレオンがマグカップを両手に持って入って来た。

『ミルクティー飲むだろ?』

そう言って差し出してくれる。

「ありがと。」

『いや。』

素っ気なく返事をしたレオンが俺の右隣に座る。
えーと。距離近くないか。太ももくっついてますけど。

『温かいうちに飲め。』

「うん。」

まず落ち着くためにも、飲もう。
ミルクティーを口に含むとすでに懐かしいと感じてしまう味だった。

「ん。おいしい。」

レオンも俺が飲んだのを見てから飲む。
レオンに触れている右足が熱い。
紅茶を飲んでも飲んでも落ち着けない。

『光。落ち着いたか?俺の話を聞いてほしい。』

「うん。」

違う意味で落ち着けてないけどね。
レオンが話し出すのをミルクティーを眺めて待った。

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