いつかまたおなじ空のしたで

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「姉ちゃん、、やっぱりな」
「おじさんだって！」
言いながらいなして間合いを取る。
おじさんの構えは正眼。足の運びで最低6種の最速の一撃が飛んでくる。
「さすがはブキ屋さん、、ていう事？」
「まぁな。あとは、、長生きしてるからな！」
言いながら放たれたのは突きだった！
八相で交わしながら3撃目をいなしつつ袈裟懸け！
ギリ届かなかった。おじさんの半纏の裾にかすっただけ、、くそう。
「やるやるー！」
おじさんが茶化す。
「おじさんこそ！、、、もしかして流派おんなし？」
「かもな、、、」
お互い正眼で睨み合う。
フェイント、、は無理だろうな。つよいなおじさん、むむー。
「楽しいな、、」
おじさんがにこりと笑う。
かちんときた、、、
楽しい？戦いが？ふざけないでよ！
「ドゥエィ！」
無意識に、ほんと無意識におじさんに3連撃入れてしまった。あちゃー！
「ごめんなさいー！！」
「いててて、、」
えっ、、？おじさんは、おでこがほんのちょっとと服が破けただけだった。
慌ててポーチを拾って、おでこに薬を塗る。
私のかちんがわかって、引いてくれたんだ。よかったよ、、、。
「こうさんー！」
おじさんが両手をあげる。
「勝者、リーナ！」
「おーー！！」
トリスの宣言にみんな歓声をあげている。
「まじごめんなさい、ちょっとかちんなって、、」
「こっちこそ！命のやり取りがない試合は楽しいなって、そういうつもりだったんだけどな？」
「は？えー！？？」
トリスにぽすんとあたまを握られる、さらにぐにぐにと頭をもみもみしながら。
「まだまだよのう、、」
なんて言われる、、。
ぐはあだよー！
「出発するんだろ？あとはおじさんがたまに面倒みといてやるよ」
「あ、、、ありがとう」
ぱちんとタッチして、あとはおじさんに引き継いでもらう事にした。
「はいはいみんな！こわいお師匠さまは旅に出てしまわれる！これからはおじさんが町にきた時に稽古するからなー！みんな精進を欠かさないよーに！」
「はーい！」
なんか子どもたちが柔らかい、、、なんだよもう。
ぎゅ
レヴィが手を握ってくれた。
「帰ろうか」
「うん！」
私達が手を振って教会をあとにする時、みんな深々と頭を下げて口々に「ありがとう！」とか「お気をつけて！」とか言ってくれていた。
おじさんもひらひら手を振っていた。