いつかまたおなじ空のしたで

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アリアの私よいしょには偏りが凄かった。
まぁ実際仕方ないと思う部分はある。
どうしてかって、、、、。
前にアリアに稽古してから7年の歳月が過ぎていたからだ。
毎日毎日間合いの稽古と筋トレを続けて立派に理想の「騎士に」なったんだ。
事実、今のアリアとならいい手合わせが出来る気がしない事もない。
ただしアリアがケガをしない程度になら、だけど。
本気になった時っていうのは時間がゆっくりになる。
見えるのと動けるのは違う事だ。
グレンとの戦いでよく分かった事だった。
私は周りが見えなかったから。
頼って戦うのは楽ちんだ。
分かっていて戦うのは楽ちんなんだ。
今回はそれを覚えて貰おうと思う、町のみんなを守るために。
お菓子をかじりながら、アリアが聞いてきた。
「師匠！今回はどのくらいいてもらえるんでしょう？」
「ん？」
「師匠って、、すぐにいなくなっちゃうから、、確認しとかないと、、」
あー、前はトリスがグレンの事を知って急いだんだったなぁ。
「えっとさぁ、アリアの仲間？って、何人いるの？」
レヴィがきく。
「えっと、警備隊の人数ですか？」
「うんうん」
レヴィ、なにいうつもり？、、
「今は、席を置くだけの者も入れると70名程ですね、、、」
「たくさんいるねー！」
たしかに！70人かー。
「みんなが集まれる場所はあるの？」
「大丈夫ですよ？警備隊の、ここもですけど新しくなっててー。稽古場は椅子を入れて座っても250名は入れます！」
「町の人も入れる式典なんかも行われますから、かなりの広さがあります」
マキナが付け加えてくれる。
「ふむふむ、、」
レヴィ一体なに、、
「それじゃあさー、みんなでリーナに習ったらいいんじゃない？」
は？
レヴィさん一体ほんとになに言って、、。
「あー！すごい！レヴィさんすごいすごい！暫しお待ちを！！」
ギャン！
「隊長おー！！」
アリアの叫びがこだまする、、、。
「あの、レヴィ、、？」
「なに？リーナ」
「なんでもないよ」
にこり。仕方ない。
そんな私を見て、おずおずとマキナが口を開く。
「あ、あの、、師匠様」
「なぁに？マキナ」
「私も隊員の1人なのですが、、私にもそのお稽古をつけていただけるという事でしょうか？」
「もちろん！だよね？リーナ！」
「うんうん！がんばってアリアの強さのひみつをつかんでね！」
言っちゃったよー！！
なんて事でしょう。
人族が「理光月真流」つかうようになるのか、、、。
冷めたお茶を飲み干すと、レヴィに頭をあずける。
私はちょっと複雑な気持ちになってしまった自分に気がついて、今のままじゃいけないと漠然と思っていた。