いつかまたおなじ空のしたで

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「桜花鉄壁」
ぽそっと言ってみる私。
「えっ？」
ラシバルが突然の聞き慣れない言葉にびっくりして聞いてくる。
「私の奥義のひとつ。今日はそれを見せてあげる」
レヴィもレニーも目がキラキラだ。
「おー！やっとだよ！おっちゃんからは合格もらってるからな！次の試練ってやつだな？！」
はぁおじさん、戦う意味も教えてあげてよもう。あとで怒らないと。
「さあ、ごはん食べたら、、」
「間合いの稽古だな！」
私が言うより早くラシバルが言った。
たたっと子供達の方にかけていく。
バカ弟子はやる気になったらしい。
レニーもにこやかだ。良かった。
みんな板を立ててコツコツやっている。
うんうん、良い感じ。
ちなみに今日、私が啖呵をきらないのはラシバルとレヴィの教え方が上手だからだ。
あんな風にいわなくてもみんな真剣にやっている。
私は子供達泣かしちゃったからなぁ、反省だ。
でも、遠巻きに見て回りながら私は嬉しかった。
どうしてって、きっとこれからもこの町では「理光月真流」が受け継がれていく。
セレスティアナが浸透していく感じがする。
一部分だけでも。
それが嬉しかった。
もうすぐ3時の鐘が鳴るだろう。
そうしたら奥義を見せよう。
届かない高みを知ればアメリアなんかに唆される子もいなくなるだろう。
と、思う。