いつかまたおなじ空のしたで

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「それじゃあレヴィにお手本になってもらいます！みんなよく見ててね！」
元気よく子供達に告げるとレヴィを引っ張ってみんなの前にでる。
今確実に「できる」のはレヴィだけだからなぁ。
「はーい！わたしをみて、リーナの言う事をよくきいてねー！」
私の説明通りにチャクラをまわすレヴィが花びらを作って見せる。
子供達は「わぁ！」とか「私もがんばる！」とか「俺だって！」とか言ってがんばっている。
「大切なものや大好きな人はみんな違うから、いろいろためしてみてねー！」
「はーい！」
みんないい返事だ。
ラシバルも「むむー！！」ってがんばっているけど難しいんだよこれは。
レニーは「ぽかぽかしてきた！」って気を抜いてしまって「あちゃー！」ってなっている。
今日はこれくらいだろう。
「はいみんな！今日はこれでおしまいにします！花びらの練習はお家でも出来るから、みんながんばってね！」
私はそう言ってラシバルとバトンタッチする。
「みんな！今日は特別稽古だったけどまた明日からは普通の稽古にもどるからな！俺もまだまだがんばるから、一緒にがんばって行こうぜー！」
「はーい！」
子供達がみんな手を上げて返事をして、片付け始める。
スフィはまだ「むー？」ってやっている。
レヴィの手を引いてスフィを迎えに行くと診療所からの出張員さんが声をかけてきた。
「すみません。先程の花びらはどのような仕組みなのでしょうか？」
あー、、気持ちの強さ？とか説明してもわかんないだろうな、、、。
「あ、ええとですね？魔力の流れが感じられませんでしたから。本当に誰でもできるのでしょううか？」
出張員さんもやる気だ。
「たぶんできるよう？」
レヴィが答える。
「こうね？「手当て」ってするでしょー？」
出張員さんの背中に両手で触れるレヴィ。
「ほんのり、あったかくないー？」
「たしかに、、。はい、暖かいです」
「それを自分にするんだよー！あはははっ！」
レヴィの教えかたは上手だ。相手に合わせて、その人その人にわかりやすく言ってくれる。
「たしかに「手当て」の効果は実証されていますが、、まさか自分に！？」
「うんうん！」
レヴィはぶんぶんうなづく。
「分かったような気がします！」
出張員さんは方向がわかったのかな？
「それじゃあ出張員さん、みんなと一緒に研究して、がんばって習得してね？」
いまさら師匠ぽく言う私。
「わかりました！」
出張員さんはぺこりと頭を下げてまだ残っている子供たちのところにかけていった。
見送って振り返るとスフィの背中にレヴィが「手当て」させられていた。