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ヴァンパイア編。
71.か弱くて愛おしい生き物。それが、私の娘。
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私には、子供が三人いる。
一人は自分で生んだ息子のレオンハルト。
下の二人は、血の繋がらない…種族さえも異なる子供達。ヴァンパイアハーフの姉弟。アルとシーフ。
私の旦那であるスティングの親友、ローレル。彼の四人の子供のうちの下の二人。
ローレルの先祖が色々面倒なので、最初にアルを預かることになった。
白金の毛並の、ぼーっとした子供だった。
呼び掛けても全く反応しない。無表情で、硝子玉のような翡翠の瞳。
唯一見せた表情は、怯える顔のみ。
スティングとレオンハルトが上から手を伸ばす度に怯えて、とても可哀想に思った。
だから、上から接するのは駄目だと思った。
狼の姿で、動かないアルの傍にじっと寄り添い続けた。暇なので隣で寝たり、尻尾をぽてぽてさせていると、翡翠がこっそりと尻尾を追うのに気が付いた。その二日後に、アルがそっと私の尻尾に抱き付いて来たのだ。
アルは私の尻尾の魅力に陥落した。
ふさふさの尻尾は自慢。
アルは、弱い子供だった。
狼の姿の私に慣れたので、レオンハルトが真似して狼の姿になってアルに接した。
アルがレオンハルトの狼姿に慣れた頃、遊んでやろうとしたレオンハルトが、軽くその腕を噛んだ。
結果、アルの肌は易々とレオンハルトの牙に食い破られた。腕には噛み傷。そして大出血。
私達狼なら、五分もあれば治る傷だった。なのに、その傷は全く治る気配がなく…出血し続けることに慌てたレオンハルトがパニックを起こした。それをぶん殴って大人しくさせた。
けれどアルは、その間も、全く泣かなかった。
腕の噛み傷を、ぼんやりと見詰めるだけ。
すぐに止血して縫合した。
麻酔を打った筈なのに、縫合のときに「痛い」と小さく呟いていたことを不思議に思った。
レオンハルトの噛んだ傷が完治したのは、それから四日も後のことだった。
レオンハルトが、アルを虚弱な子だと認識した。狼の姿でじゃれるのはやめたようだ。「また怪我をさせたらと思うと、怖くなった」と言っていた。
毛皮が無いので肌が弱い。傷の治りが遅い。治癒力が弱い。
レオンハルトがアルに過保護になった。
生肉を与えると噛み切れなくてすぐに吐き出してしまう。顎が弱いと思った。
もっとよく噛んでから与えるべきだったかと反省したら、与える食べ物が間違っていると、スティングとレオンハルトに注意された。
生肉はお腹を壊すという。胃腸も弱いらしい。
ヴァンパイアだからと血を与えてみれば、飲ませ過ぎて吐き出したりもした。
レオンハルトの食事量と比べると、非常に食が細いと思った。加減が難しい。
人間が食べるような食事でいいらしいと、レオンハルトがローレルから聞いて来た。
けど、私の料理はあまり食べてくれなかった。
落ち込んでいたら、レオンハルトに言われた。「毛皮付いてたらコイツには食えねぇから。せめて毛皮は剥がして、内蔵もちゃんと処理してから丸焼きにしろよ」と。火を通せば、それはもう料理じゃないの? 味付け? ・・・塩を振ればよかったというの?
レオンハルトは細かい。
・・・アルには、レオンハルトとスティングの作る料理の方が美味しく感じるらしい。
負けた気がする。
果物が好きらしいと判明。いっぱい採って来て食べさせる。一生懸命食べる姿が可愛い。
そして、スティングがサバイバルを教えている最中に判明したことがあった。
森で生き残ろう。初級編のときのこと。
まずはなにも教えずに森で食材集めをさせた。
するとアルは、私達が止める間も無く、毒キノコや有毒植物を平気な顔で口にした。
一口でも食べたら狼が即死するような猛毒を食べても、なんの症状も出ない。アル曰く、「リュースちゃんが作ってくれたご飯に入ってたから、普通の食べ物だと思っていた」そうだ。
リュースというのはアルを生んだ母親の名前だと、後でローレルから聞いた。
アルの話からすると、彼女もアル同様に毒が全く効かない体質だったらしい。
これには、スティングもレオンハルトも驚愕。
胃腸が弱いのに不思議。
そう思っていたら、「誰も食べない有毒の植物食べるのは、生存戦略の一環だろ」とレオンハルトが言った。成る程。アルは草食動物。
確かに、果物や花をよく枯らしている。
毒物に強い耐性を持つアルには、私達が食べられない物を教えることにした。
けれど、アルが採って来た食材でレオンハルトが毒に当たって倒れたり、それでアルの血がおおよその毒に対する解毒薬になることが判明したり・・・
そんなこんなで、バタバタした日々が数年。
そして、ある夜。
とても綺麗な満月の晩のこと。
アルが、頭が痛いと言い出した。
起きられない程に酷い頭痛。
痛み止めを与えたが、効かなかった。
強い薬も、麻酔も全く効果無し。
毒が効かないのは、利点ばかりじゃない。薬も全く効かないのだと、気付いた。
頭が痛いと、泣いて・・・
のたうち回って、暴れた。
正気を失い、痛む頭をどうにかしようと暴れるアルを無理矢理押さえ付け・・・ローレルを呼んだ。
けれど結局、ローレルにも苦しむアルをどうにもできなくて、アルの体力が無くなるまで気絶させ続けることしかできなかった。
痛がって、苦しんでいるのが可哀想だった。
代わってあげられないのが、悔しくて辛い。
せめて、痛くないように、身体を傷付けないように気絶させてあげることしかできない。
寄って集って、愛しい娘に暴行を加え続ける。
アルに自傷させない為とは言え・・・
酷い、地獄だ。
十数年に一度程の周期で、それが繰り返された。
アルはよく体調も崩すし、夜もなかなか寝付けない。
放っといても勝手に育ったレオンハルトと違って、とても手の掛かる子供だった。
守ってあげないとすぐに死んでしまうような、か弱くて愛おしい生き物。それが、私の娘。
その分、とても可愛い。
食べてしまいたい程に、可愛い。
・・・事実、アルの血はとても美味しい。
食べないけど。
フェンネルの執着も、わかる。
アルを育てるのに慣れた頃、シーフが来た。
シーフの母親は、奔放な女。
シーフがあまりに放置されているのを見兼ねたローレルが、仕方なく引き取った。
そして、ローレルが更にうちに連れて来た。
まあいいかと、預かった。アルの弟だしと。
シーフは、とてもよく寝る子。あちこち、外で寝てるのを探して連れ帰るのはなかなか面白かった。
アルはレオンハルトがよく面倒を看ていたが、レオンハルトがエレイスの仕事を本格的にし始めると、アルがシーフの面倒を看るようになった。
シーフはそれでアルにベッタリになった。
仲良しなのはいいこと。
なぜか、シーフの性格は実の息子のレオンハルトよりも私の方に似ている。
アルはレオンハルトと似た。
ちょっと嬉しい。
私達は、家族なんだと思える。
可愛い可愛い私の子供達。
狼は、群を作る生き物。
群で暮らし、群は家族。
私は、群を離れて独りで生きていたことがある。だから、余計にわかる。
守るモノが在るのは幸せなことだ。
家族はすごく大切で、絶対に守るモノだと。
私は、私の家族を脅かすモノに容赦しない。
アルは・・・うちに来る前に、相当酷い目に遭ったらしい。あの子の額には消えない疵痕が残る。
触れられることさえ怖れる疵痕。
アルは、二度も、頭部に損傷を与えられた。
二回も、死んでいてもおかしくない損傷を。
そして・・・
アルに、消えない傷を与えた奴が動き出した。
赦さない。
顔に受けた疵痕が、疼く。
だから・・・狼達を従えて集めた。
この地方に棲む全ての狼達を。
狙いはアレだ。
黒髪、金眼の少年の姿のモノ。
ローレル達の始祖。
ヴァンパイアの真祖。
狼達へ、命令を下す。
「ウォォーーーーン!!!」
噛み殺せ、仕留めろ、と。
唸り声を上げ、次々と狼達が奴へ襲い掛かる。
※※※※※※※※※※※※※※※
「…ったく、また狼か?」
本当に、面倒な連中だ。鬱陶しい。
鼻筋に爪で引っ掻いたような疵痕が残る、白っぽい灰色の狼の、射抜くような視線。
あの狼は・・・
確か…五、六百年前に僕の喉笛に噛み付いた狼。
あのときは、首から全く離れなくて…鼻面を引っ掻いてやったんだ。爪に炎を纏わせて。
さすがの狼の治癒力でも、あの火傷の引っ掻き傷は疵痕として残ったようだ。
野生の狼を引き連れての復讐か?
殺さないようにするのって、面倒なんだよなぁ。
適当に相手して・・・隙を見て飛ぼう。
歩くことに拘って延々と狼に追われるより、殺さない方をアークは選ぶだろうから。
一人は自分で生んだ息子のレオンハルト。
下の二人は、血の繋がらない…種族さえも異なる子供達。ヴァンパイアハーフの姉弟。アルとシーフ。
私の旦那であるスティングの親友、ローレル。彼の四人の子供のうちの下の二人。
ローレルの先祖が色々面倒なので、最初にアルを預かることになった。
白金の毛並の、ぼーっとした子供だった。
呼び掛けても全く反応しない。無表情で、硝子玉のような翡翠の瞳。
唯一見せた表情は、怯える顔のみ。
スティングとレオンハルトが上から手を伸ばす度に怯えて、とても可哀想に思った。
だから、上から接するのは駄目だと思った。
狼の姿で、動かないアルの傍にじっと寄り添い続けた。暇なので隣で寝たり、尻尾をぽてぽてさせていると、翡翠がこっそりと尻尾を追うのに気が付いた。その二日後に、アルがそっと私の尻尾に抱き付いて来たのだ。
アルは私の尻尾の魅力に陥落した。
ふさふさの尻尾は自慢。
アルは、弱い子供だった。
狼の姿の私に慣れたので、レオンハルトが真似して狼の姿になってアルに接した。
アルがレオンハルトの狼姿に慣れた頃、遊んでやろうとしたレオンハルトが、軽くその腕を噛んだ。
結果、アルの肌は易々とレオンハルトの牙に食い破られた。腕には噛み傷。そして大出血。
私達狼なら、五分もあれば治る傷だった。なのに、その傷は全く治る気配がなく…出血し続けることに慌てたレオンハルトがパニックを起こした。それをぶん殴って大人しくさせた。
けれどアルは、その間も、全く泣かなかった。
腕の噛み傷を、ぼんやりと見詰めるだけ。
すぐに止血して縫合した。
麻酔を打った筈なのに、縫合のときに「痛い」と小さく呟いていたことを不思議に思った。
レオンハルトの噛んだ傷が完治したのは、それから四日も後のことだった。
レオンハルトが、アルを虚弱な子だと認識した。狼の姿でじゃれるのはやめたようだ。「また怪我をさせたらと思うと、怖くなった」と言っていた。
毛皮が無いので肌が弱い。傷の治りが遅い。治癒力が弱い。
レオンハルトがアルに過保護になった。
生肉を与えると噛み切れなくてすぐに吐き出してしまう。顎が弱いと思った。
もっとよく噛んでから与えるべきだったかと反省したら、与える食べ物が間違っていると、スティングとレオンハルトに注意された。
生肉はお腹を壊すという。胃腸も弱いらしい。
ヴァンパイアだからと血を与えてみれば、飲ませ過ぎて吐き出したりもした。
レオンハルトの食事量と比べると、非常に食が細いと思った。加減が難しい。
人間が食べるような食事でいいらしいと、レオンハルトがローレルから聞いて来た。
けど、私の料理はあまり食べてくれなかった。
落ち込んでいたら、レオンハルトに言われた。「毛皮付いてたらコイツには食えねぇから。せめて毛皮は剥がして、内蔵もちゃんと処理してから丸焼きにしろよ」と。火を通せば、それはもう料理じゃないの? 味付け? ・・・塩を振ればよかったというの?
レオンハルトは細かい。
・・・アルには、レオンハルトとスティングの作る料理の方が美味しく感じるらしい。
負けた気がする。
果物が好きらしいと判明。いっぱい採って来て食べさせる。一生懸命食べる姿が可愛い。
そして、スティングがサバイバルを教えている最中に判明したことがあった。
森で生き残ろう。初級編のときのこと。
まずはなにも教えずに森で食材集めをさせた。
するとアルは、私達が止める間も無く、毒キノコや有毒植物を平気な顔で口にした。
一口でも食べたら狼が即死するような猛毒を食べても、なんの症状も出ない。アル曰く、「リュースちゃんが作ってくれたご飯に入ってたから、普通の食べ物だと思っていた」そうだ。
リュースというのはアルを生んだ母親の名前だと、後でローレルから聞いた。
アルの話からすると、彼女もアル同様に毒が全く効かない体質だったらしい。
これには、スティングもレオンハルトも驚愕。
胃腸が弱いのに不思議。
そう思っていたら、「誰も食べない有毒の植物食べるのは、生存戦略の一環だろ」とレオンハルトが言った。成る程。アルは草食動物。
確かに、果物や花をよく枯らしている。
毒物に強い耐性を持つアルには、私達が食べられない物を教えることにした。
けれど、アルが採って来た食材でレオンハルトが毒に当たって倒れたり、それでアルの血がおおよその毒に対する解毒薬になることが判明したり・・・
そんなこんなで、バタバタした日々が数年。
そして、ある夜。
とても綺麗な満月の晩のこと。
アルが、頭が痛いと言い出した。
起きられない程に酷い頭痛。
痛み止めを与えたが、効かなかった。
強い薬も、麻酔も全く効果無し。
毒が効かないのは、利点ばかりじゃない。薬も全く効かないのだと、気付いた。
頭が痛いと、泣いて・・・
のたうち回って、暴れた。
正気を失い、痛む頭をどうにかしようと暴れるアルを無理矢理押さえ付け・・・ローレルを呼んだ。
けれど結局、ローレルにも苦しむアルをどうにもできなくて、アルの体力が無くなるまで気絶させ続けることしかできなかった。
痛がって、苦しんでいるのが可哀想だった。
代わってあげられないのが、悔しくて辛い。
せめて、痛くないように、身体を傷付けないように気絶させてあげることしかできない。
寄って集って、愛しい娘に暴行を加え続ける。
アルに自傷させない為とは言え・・・
酷い、地獄だ。
十数年に一度程の周期で、それが繰り返された。
アルはよく体調も崩すし、夜もなかなか寝付けない。
放っといても勝手に育ったレオンハルトと違って、とても手の掛かる子供だった。
守ってあげないとすぐに死んでしまうような、か弱くて愛おしい生き物。それが、私の娘。
その分、とても可愛い。
食べてしまいたい程に、可愛い。
・・・事実、アルの血はとても美味しい。
食べないけど。
フェンネルの執着も、わかる。
アルを育てるのに慣れた頃、シーフが来た。
シーフの母親は、奔放な女。
シーフがあまりに放置されているのを見兼ねたローレルが、仕方なく引き取った。
そして、ローレルが更にうちに連れて来た。
まあいいかと、預かった。アルの弟だしと。
シーフは、とてもよく寝る子。あちこち、外で寝てるのを探して連れ帰るのはなかなか面白かった。
アルはレオンハルトがよく面倒を看ていたが、レオンハルトがエレイスの仕事を本格的にし始めると、アルがシーフの面倒を看るようになった。
シーフはそれでアルにベッタリになった。
仲良しなのはいいこと。
なぜか、シーフの性格は実の息子のレオンハルトよりも私の方に似ている。
アルはレオンハルトと似た。
ちょっと嬉しい。
私達は、家族なんだと思える。
可愛い可愛い私の子供達。
狼は、群を作る生き物。
群で暮らし、群は家族。
私は、群を離れて独りで生きていたことがある。だから、余計にわかる。
守るモノが在るのは幸せなことだ。
家族はすごく大切で、絶対に守るモノだと。
私は、私の家族を脅かすモノに容赦しない。
アルは・・・うちに来る前に、相当酷い目に遭ったらしい。あの子の額には消えない疵痕が残る。
触れられることさえ怖れる疵痕。
アルは、二度も、頭部に損傷を与えられた。
二回も、死んでいてもおかしくない損傷を。
そして・・・
アルに、消えない傷を与えた奴が動き出した。
赦さない。
顔に受けた疵痕が、疼く。
だから・・・狼達を従えて集めた。
この地方に棲む全ての狼達を。
狙いはアレだ。
黒髪、金眼の少年の姿のモノ。
ローレル達の始祖。
ヴァンパイアの真祖。
狼達へ、命令を下す。
「ウォォーーーーン!!!」
噛み殺せ、仕留めろ、と。
唸り声を上げ、次々と狼達が奴へ襲い掛かる。
※※※※※※※※※※※※※※※
「…ったく、また狼か?」
本当に、面倒な連中だ。鬱陶しい。
鼻筋に爪で引っ掻いたような疵痕が残る、白っぽい灰色の狼の、射抜くような視線。
あの狼は・・・
確か…五、六百年前に僕の喉笛に噛み付いた狼。
あのときは、首から全く離れなくて…鼻面を引っ掻いてやったんだ。爪に炎を纏わせて。
さすがの狼の治癒力でも、あの火傷の引っ掻き傷は疵痕として残ったようだ。
野生の狼を引き連れての復讐か?
殺さないようにするのって、面倒なんだよなぁ。
適当に相手して・・・隙を見て飛ぼう。
歩くことに拘って延々と狼に追われるより、殺さない方をアークは選ぶだろうから。
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