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最終章 夜明けのゆびきり
1 エゴ
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「なん、で、」
ひどく頼りないかすれた息が喉から漏れた。必死にバッグを肩にかけ直し、スーツケースの取っ手を掴む。そのまま走りだそうとしたが、ガコン!と盛大にスーツケースをベンチにぶつけ、俺は足元のバランスを崩した。
なんで、どうして。言葉にならないままの感情がぐるぐると胸を駆け巡り、どうすればいいかわからない。
俺は悠也の走ってくる方向から顔を背け、無我夢中でスーツケースの取っ手を持ち直す。急いで電車に乗りこもうとした瞬間、 息を切らして追いついた悠也に腕を力強く掴まれた。かっと体温があがるのが自分でも分かる。
「逃げんな!」
悠也の鋭い声に、思わずぴたりと動きを止めた。不安と焦りと泣きたい気持ちがごちゃまぜになって、俯いたまま一歩も動けなくなってしまう。
今口を開いたら、胸に封じ込めてきたどうしようもない感情の全てを抑えられそうになかった。
発車の合図音とともに電車の扉が閉まり、徐々に遠ざかっていくのを、俺は放心したような表情で見つめた。あれに乗って、永久にこの場所に別れを告げるはずだったのに。もう、めちゃくちゃだ。
悠也が俺の腕を掴んだまま、はぁはぁと息をはずませている。
「あの、さっ」
悠也が俺を掴む手に、きゅっと力が入っていくのを感じた。激しく肩を上下させているのを見つめながら、 俺は息が止まりそうになる。
そりゃ怒るよな、赦されることをしたなんて思ってない。また勝手に俺はこいつの前から逃げようとしたんだ、今度こそ、もう永遠に、
「ハグ、してっいいか」
俺はキョトンとして目を瞬かせた。ぎこちなく顔をあげる。たぶんあまりに冷静じゃなくて聞き間違えたんだ。眉をひそめ聞き返そうとすると、悠也はもっと大きな声で、
「ぎゅってしてもいいかって聞いてんだよっ」
と顔を真っ赤にして上ずりながら、でもはっきりとそう言った。
「え…」
俺は何が起こっているのかわからずに、息をつまらせた。少しでも力を抜いたら、何か言葉を発したら、わけもわからず泣きだしてしまいそうな気がして、またうなだれるように顔を下に向けてしまう。
悠也は少し息を整えると、ためらうようにそっと俺から手を離した。蒸気した頬で、出会った頃と変わらないまっすぐな瞳で俺を見据える。
「俺は、お前の求めることにきっと応えられない。だから、嫌だったらもうやめる。お前が俺に会うのが辛いなら、ほんとは、おっかけちゃダメなんだと思う」
迷うように時折かすれた声で、言葉を選ぶように息継ぎをして、悠也が話し続ける。
透き通ったその目の奥に、悠也を見つめる俺の姿が、ゆらゆらと映っているのが見えた。
「…でも、俺はガキの頃から楓に救われてたよ。ちゃんとそれだけは伝えたくて。お前はさ、触りたいのは俺の最低な、エゴみたいに言ってたな。でも俺だってそうだよ。応えられないし、かえでに友達としていっちょまえにできないことばっかだけど、一緒にいたいしぎゅってして大事にしたいんだ。だから、勝手にいなくなったら傷つくよ。お前が、どんな気持ちで俺に触れるとか、そんなん別に、俺もそばにいられたら嬉しいんだ、エゴだよ」
気がついたら子どもみたいにまたわんわん目の前で泣きじゃくる悠也がいて、俺はこいつを傷つけてばっかりで、ああ、でも、なんだ、悠也も悩んでたんだ。馬鹿だなぁ俺。
「…いいのか?触って」
弱々しい声で呟くと、悠也はしゃくりあげながらも、こくりと頷いた。両手を震えながらそっと広げると、悠也は俺の胸に弾丸みたいにとびこんでくるものだから、思わずふはっと笑いが弾けて、そうしたら涙もひとつぽろりとこぼれおちた。
ぎゅう、と背中に回された腕に、ぬくもりが宿っている。
「悠也」
自分の声の穏やかさに、俺は驚いた。
「…んー」
悠也はぎゅううっとうずめた顔を、俺の胸におしあててくる。
犬かよ。無防備な触れ方が愛しくて、ずっとそれがしんどかったはずなのにあたたかかった。
そっと体を離すと、俺は悠也の肩に指先で包みこむように触れてみた。ぱっと顔をあげた悠也の瞳が、キラキラと光って揺れている。
「ありがと」
そう言って、頬をおそるおそる両手のひらで包みこむと、悠也は破顔した。二度とさわれないって思っていたのに。
悠也からもらうすべてのものが、全部、全部恋情につながっていくことがずっと怖かった。悠也が俺を抱きしめてくれたあったかさとか、手をつないで指先が触れているときの心地よさとか。
会いたい、抱きしめたい。満たされずに、そう強く思ってしまうことがずっと苦しかった。 なのに今、こんなにも嘘でも強がりでもなく、心にやさしい光が弾けていく。
いつのまにか自分の頬に冷たいものが、次から次へとこぼれ落ちているのに気づいて、俺はたじろいだ。悠也がやさしい顔で俺を見ているのが、見なくてもわかる、むかつく。ぱたぱたと久々に頬をつたうそれらは、しばらくとまってくれそうになかった。
「かーえで、こっち向けよ」
俺はそっぽを向いて、腕でむちゃくちゃに顔をぬぐった。悠也の笑い声が耳元でくすぐったい。息を吸い込む。
「悠也」
たった一言見つめながら名前を呼ぶだけでも、俺の声は頼りなく震えていたけれど、悠也はくしゃっと嬉しそうに微笑んだ。
それから、俺に向け人差し指をびしっと突き出してくる。
「もうっ絶対にいなくなんなよ!」
少しだけ怒気のまじったすねたような、だけどやわらかな悠也の声。かなわないな、と思う、お前には。
なあ、俺はさ、ずっとずっと叶うものなら、お前のお嫁さんになりたかったんだ。絶対に一生叶わない夢をぶらさげて、なんでこんな感情抱いちまったんだろうって自分が許せなくて。
こんなにどうしようもなくずるくて弱い俺のことを、それでもお前は逃げることを許さずに馬鹿みたいにまっすぐ向き合ってくる。
「約束する。もう、逃げないから」
涙でぐしょぐしょになった顔面と声で全然しまらねえ、ださい。でも、ちゃんと今度は伝える。
「だから、一緒にいたい。お前のこと、俺はずっとすきなままだけど、でも、一緒にいたい」
ぐっと小指を悠也にさしだす。
「うん、おれも。かえでといたい」
悠也はそう言うと、指を絡め軽やかな声で口ずさんだ。
「ゆびきりげんまん、嘘ついたらピーマンのーます」
「おっい!」
あほ。ピーマン飲むなんて絶対嫌だ。この世で最も嫌いな食べ物って知ってるくせに、ばーか。しっしっしっと笑う顔にまた俺の心はぎゅっと跳ねて、わずかに目を逸らす。
「またな」
絡めあった指を静かにほどくと、悠也が急に大人びた息でささやくものだから、どきりとしてしまう。悠也はずるい。
「うん、また」
そう言って歩きだそうとして、俺ははっと気づいた。
「あ、次の電車一時間後だ…」
俺は頭を抱え、へなへなとその場にしゃがみ込んだ。格好悪い、というか、なんだかもう何もかも情けなくて恥ずかしい。
都会の電車ばかり使ってすっかり忘れていたけれど、都合良くすぐに次の電車が、朝っぱらから来るはずがなかった。
悠也が唐突に走り出したので一体どうしたのかと思ったら、時刻表を見上げ、案の定すぐに気まずそうな顔で肩を落として帰ってきた。
「ええっと、とりあえずベンチ座る…?」
途方にくれて間の抜けたような表情で声をかけてくる悠也の姿を見たら、なんだか一気に力が抜けていく。
「うん」
苦笑いしてふっと息を漏らしたら、また目の端に冷たいものが溢れてきて戸惑う。俺は乱暴にそれを人差し指でぴっとはねのけると、悠也と並んでベンチに腰掛けた。
ひどく頼りないかすれた息が喉から漏れた。必死にバッグを肩にかけ直し、スーツケースの取っ手を掴む。そのまま走りだそうとしたが、ガコン!と盛大にスーツケースをベンチにぶつけ、俺は足元のバランスを崩した。
なんで、どうして。言葉にならないままの感情がぐるぐると胸を駆け巡り、どうすればいいかわからない。
俺は悠也の走ってくる方向から顔を背け、無我夢中でスーツケースの取っ手を持ち直す。急いで電車に乗りこもうとした瞬間、 息を切らして追いついた悠也に腕を力強く掴まれた。かっと体温があがるのが自分でも分かる。
「逃げんな!」
悠也の鋭い声に、思わずぴたりと動きを止めた。不安と焦りと泣きたい気持ちがごちゃまぜになって、俯いたまま一歩も動けなくなってしまう。
今口を開いたら、胸に封じ込めてきたどうしようもない感情の全てを抑えられそうになかった。
発車の合図音とともに電車の扉が閉まり、徐々に遠ざかっていくのを、俺は放心したような表情で見つめた。あれに乗って、永久にこの場所に別れを告げるはずだったのに。もう、めちゃくちゃだ。
悠也が俺の腕を掴んだまま、はぁはぁと息をはずませている。
「あの、さっ」
悠也が俺を掴む手に、きゅっと力が入っていくのを感じた。激しく肩を上下させているのを見つめながら、 俺は息が止まりそうになる。
そりゃ怒るよな、赦されることをしたなんて思ってない。また勝手に俺はこいつの前から逃げようとしたんだ、今度こそ、もう永遠に、
「ハグ、してっいいか」
俺はキョトンとして目を瞬かせた。ぎこちなく顔をあげる。たぶんあまりに冷静じゃなくて聞き間違えたんだ。眉をひそめ聞き返そうとすると、悠也はもっと大きな声で、
「ぎゅってしてもいいかって聞いてんだよっ」
と顔を真っ赤にして上ずりながら、でもはっきりとそう言った。
「え…」
俺は何が起こっているのかわからずに、息をつまらせた。少しでも力を抜いたら、何か言葉を発したら、わけもわからず泣きだしてしまいそうな気がして、またうなだれるように顔を下に向けてしまう。
悠也は少し息を整えると、ためらうようにそっと俺から手を離した。蒸気した頬で、出会った頃と変わらないまっすぐな瞳で俺を見据える。
「俺は、お前の求めることにきっと応えられない。だから、嫌だったらもうやめる。お前が俺に会うのが辛いなら、ほんとは、おっかけちゃダメなんだと思う」
迷うように時折かすれた声で、言葉を選ぶように息継ぎをして、悠也が話し続ける。
透き通ったその目の奥に、悠也を見つめる俺の姿が、ゆらゆらと映っているのが見えた。
「…でも、俺はガキの頃から楓に救われてたよ。ちゃんとそれだけは伝えたくて。お前はさ、触りたいのは俺の最低な、エゴみたいに言ってたな。でも俺だってそうだよ。応えられないし、かえでに友達としていっちょまえにできないことばっかだけど、一緒にいたいしぎゅってして大事にしたいんだ。だから、勝手にいなくなったら傷つくよ。お前が、どんな気持ちで俺に触れるとか、そんなん別に、俺もそばにいられたら嬉しいんだ、エゴだよ」
気がついたら子どもみたいにまたわんわん目の前で泣きじゃくる悠也がいて、俺はこいつを傷つけてばっかりで、ああ、でも、なんだ、悠也も悩んでたんだ。馬鹿だなぁ俺。
「…いいのか?触って」
弱々しい声で呟くと、悠也はしゃくりあげながらも、こくりと頷いた。両手を震えながらそっと広げると、悠也は俺の胸に弾丸みたいにとびこんでくるものだから、思わずふはっと笑いが弾けて、そうしたら涙もひとつぽろりとこぼれおちた。
ぎゅう、と背中に回された腕に、ぬくもりが宿っている。
「悠也」
自分の声の穏やかさに、俺は驚いた。
「…んー」
悠也はぎゅううっとうずめた顔を、俺の胸におしあててくる。
犬かよ。無防備な触れ方が愛しくて、ずっとそれがしんどかったはずなのにあたたかかった。
そっと体を離すと、俺は悠也の肩に指先で包みこむように触れてみた。ぱっと顔をあげた悠也の瞳が、キラキラと光って揺れている。
「ありがと」
そう言って、頬をおそるおそる両手のひらで包みこむと、悠也は破顔した。二度とさわれないって思っていたのに。
悠也からもらうすべてのものが、全部、全部恋情につながっていくことがずっと怖かった。悠也が俺を抱きしめてくれたあったかさとか、手をつないで指先が触れているときの心地よさとか。
会いたい、抱きしめたい。満たされずに、そう強く思ってしまうことがずっと苦しかった。 なのに今、こんなにも嘘でも強がりでもなく、心にやさしい光が弾けていく。
いつのまにか自分の頬に冷たいものが、次から次へとこぼれ落ちているのに気づいて、俺はたじろいだ。悠也がやさしい顔で俺を見ているのが、見なくてもわかる、むかつく。ぱたぱたと久々に頬をつたうそれらは、しばらくとまってくれそうになかった。
「かーえで、こっち向けよ」
俺はそっぽを向いて、腕でむちゃくちゃに顔をぬぐった。悠也の笑い声が耳元でくすぐったい。息を吸い込む。
「悠也」
たった一言見つめながら名前を呼ぶだけでも、俺の声は頼りなく震えていたけれど、悠也はくしゃっと嬉しそうに微笑んだ。
それから、俺に向け人差し指をびしっと突き出してくる。
「もうっ絶対にいなくなんなよ!」
少しだけ怒気のまじったすねたような、だけどやわらかな悠也の声。かなわないな、と思う、お前には。
なあ、俺はさ、ずっとずっと叶うものなら、お前のお嫁さんになりたかったんだ。絶対に一生叶わない夢をぶらさげて、なんでこんな感情抱いちまったんだろうって自分が許せなくて。
こんなにどうしようもなくずるくて弱い俺のことを、それでもお前は逃げることを許さずに馬鹿みたいにまっすぐ向き合ってくる。
「約束する。もう、逃げないから」
涙でぐしょぐしょになった顔面と声で全然しまらねえ、ださい。でも、ちゃんと今度は伝える。
「だから、一緒にいたい。お前のこと、俺はずっとすきなままだけど、でも、一緒にいたい」
ぐっと小指を悠也にさしだす。
「うん、おれも。かえでといたい」
悠也はそう言うと、指を絡め軽やかな声で口ずさんだ。
「ゆびきりげんまん、嘘ついたらピーマンのーます」
「おっい!」
あほ。ピーマン飲むなんて絶対嫌だ。この世で最も嫌いな食べ物って知ってるくせに、ばーか。しっしっしっと笑う顔にまた俺の心はぎゅっと跳ねて、わずかに目を逸らす。
「またな」
絡めあった指を静かにほどくと、悠也が急に大人びた息でささやくものだから、どきりとしてしまう。悠也はずるい。
「うん、また」
そう言って歩きだそうとして、俺ははっと気づいた。
「あ、次の電車一時間後だ…」
俺は頭を抱え、へなへなとその場にしゃがみ込んだ。格好悪い、というか、なんだかもう何もかも情けなくて恥ずかしい。
都会の電車ばかり使ってすっかり忘れていたけれど、都合良くすぐに次の電車が、朝っぱらから来るはずがなかった。
悠也が唐突に走り出したので一体どうしたのかと思ったら、時刻表を見上げ、案の定すぐに気まずそうな顔で肩を落として帰ってきた。
「ええっと、とりあえずベンチ座る…?」
途方にくれて間の抜けたような表情で声をかけてくる悠也の姿を見たら、なんだか一気に力が抜けていく。
「うん」
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