文字の大きさ
大
中
小
7 / 9
想いが届いた、そのあとは
言えなかった言葉
ある日の午後、聖騎士ノアの詰所に、奇妙な投書が届いた。
『王都にて夜な夜な女性を狙う変質者が出没。助けてください』
ノアは書状から視線を離さぬまま、内容を読み終える。
背後で扉が開いたことにも、気づかずに。
「……許せませんね」
低く零すような声。
それは誰に向けたものでもなかった。
「私が、調査しなくては……」
その言葉を遮るように、勢いよく声が飛び込んできた。
「そんな危険なこと、君に一人にさせられないよ!」
僕だった。
その隣で、続いて入ってきたイスズが腕を組んでうんうんと頷いている。
「そうだそうだ。こういうのはね、他の誰かがやるもんなのさ」
すると、ノアの表情が一瞬ぴくりと動いたのが見えた。
「……あの、ちょっと待ってください」
ゆっくりと僕たちの方へ向き直り、困惑した様子で問いかけてくる。
「なんでレックスも神官長も、詰所に当然のようにいるんですか?」
僕は少し目を逸らしながら、なるべく自然に答える。
「……君が心配だからだよ」
イスズは肩をすくめて笑った。
「いやぁ、なんか面白そうな匂いがしたからさ」
そのあまりに堂々とした物言いに、ノアは言葉を失っていた。
そして――流れはそのままに、「変質者捕縛作戦」へと雪崩れ込む。
ノアが再び口を開き、少し躊躇いながらも「では囮役を……」と申し出た。
その瞬間、僕は咄嗟に口を開いていた。
「その役、僕が引き受けよう」
その言葉が、自分の口から出た瞬間。
場が、凍った。
今、僕は……何と言った?
イスズが一拍置いて、ぱっと顔を輝かせた。
「じゃ、姫役だね!」
……しまった。
逃げ場のない空気が、僕を飲み込む。
こうして――王子は、ドレスを着ることになった。
* * *
作戦決行当日の午後。
ノアの詰所に呼び出されたのは、イスト・スタウトだった。
「……今の説明を、もう一度お願いします」
扉を閉めるなり、イストは淡々と尋ねた。
「殿下に女装してもらって、変質者をおびき寄せる作戦だよ」
「……殿下にそのような役目を担わせるのは、本来なら反対です」
「じゃあアンタが、影で護衛してあげなよ」
イスズが軽く言ってのける。
「視界に入らないところからぴったりマーク。得意でしょ?」
イストはわずかに瞬きをしてから、小さく息を吐いた。
「……了解しました」
そして、すぐに職務に徹する表情へと切り替わる。
「仕上げます。完璧に」
それが、僕の覚悟をさらに揺るがせた。
イストは、詰所の一角に道具を広げ始める。
化粧筆、香粉、パレット、整髪具――すべてが整然と並べられていく。
僕は椅子に座らされ、観念して目を閉じた。
筆が頬をなぞる。睫毛に艶が乗せられ、唇には控えめな朱。
髪は結い上げられ、リボンが添えられ、耳元には繊細な飾り紐。
鏡の中、そこに映ったのは――
誰だ、この人は。
「……これは誰だ」
問いかける僕に、イストは即答した。
「殿下です」
「殿下とは……?」
「殿下です」
僕の尊厳が、音を立てて崩れた気がした。
* * *
夜。作戦決行の時。
モコの前にしゃがみこみ、僕は優しく語りかけた。
「モコ……今夜は、城で待っていてくれるか」
モコは首をかしげ、鼻先を寄せて匂いを確かめ、はっと目を見開いた。
「きゅっ……!?」
「……モコ、驚かせてしまってすまない。僕だ」
驚くモコの額をそっと撫でながら、胸が少し痛んだ。
「君が一緒にいれば、きっと正体がバレてしまう」
イストが横から補足する。
「飛竜の個体識別は容易です。特にモコ殿は、殿下の象徴でもありますから」
「……だから、今夜は留守番を頼む」
モコは「きゅぅ……」と寂しげに鳴き、しょんぼりと座り込んだ。
しっぽを身体に巻きつけて、大きな体を縮めるようにして、ちんまりと丸まる。
「すぐに帰ってきますから……ね?」
ノアが、申し訳なさそうに声をかけていた。
「くるる……」
どこか拗ねたような鳴き声が、静かな部屋に響いた。
* * *
王都の灯りの下、街灯のもと。
着せられたのは、舞踏会用の華美なものではなく、貴族の姫君が夜会に出る際に使うような控えめな礼装だった。
色味も落ち着いていて、質素とも言える装い。
つまりこれは、ふざけてやらされているのではない。
本気で仕留めに来ている――そういうことだ。
これは王都の安全のため。……王都のためだ。
自分に言い聞かせなければ、やっていられなかった。
通行人たちが振り返る。
「美しい……」
「どこかの姫様か?」
物陰から、ノアの視線を感じた。
あんまり見ないでほしい。
それでも視界の隅に映るノアの横顔は、どこか落ち着かない色を帯びているように見えた。
頼む、今だけは――余計な想像をさせないでくれ。
人気のない路地に差しかかったその時。
「お美しいお嬢さん……少しだけ、お話を」
背後から、甘ったるい声。
来た。
僕は姫の仮面を崩さぬまま、ゆっくりと振り返った。
「……なにかご用ですか?」
変質者の目が、じっと僕をなぞる。
「俺ね、上品な姫様って、ちょっと興奮するんだよね……」
我慢……我慢だ……。
……だが。
腰に手が伸びてきた次の瞬間、考えるより先に体が動いていた。
「あーもう……!」
低く、凍てつくような声が口を突いた。
変質者が怯んだのが分かった。
が、その手は止まらない。
「これ以上は、我慢ならない!!」
ドレスの裾を蹴り上げ、華麗に後ろ蹴りを叩き込んだ。
変質者が吹き飛び、地面に転がる。
「って、男じゃねーか!!!」
悲鳴のような絶叫が、王都の静寂に響いた。
その叫びと同時に、イストとノアが飛び出して変質者を拘束。
「殿下、ご無事ですか」
イストの問いに、僕は黙ってドレスを整え、静かに立ち上がる。
「……僕の尊厳は、無事じゃない……」
「……お疲れさまでした、レックス」
ノアの言葉に、僕は小さく頷いた。
──僕の尊厳は犠牲になったが、王都の夜の平和は守られた。
* * *
事後処理がすべて終わり、詰所には紙を重ねる音すら途絶えていた。
僕は椅子の背にもたれ、天井を仰ぐ。
――終わった。
そう思った瞬間だった。
「……レックス」
名を呼ばれて、心臓が跳ねた。
「ひとつ、言っておきたいことがあります」
声は静か。
いつものノアの声。
「今日の囮役、本来は……私が引き受けるつもりでした」
胸の奥が、ひやりと冷える。
「でも、あなたは私が口を開く前に言った」
ノアは書類から目を離さず、続ける。
「あれは、作戦の判断ではありません」
息が詰まる。
「……私を、前に出さないための選択でした」
否定しなければならない。
そんなつもりはなかった、と。
けれど、喉が動かない。
ノアは淡々と、事実を並べる。
「躊躇がなかったはずはありません。それでも、危険だと判断した瞬間――迷いがなかった」
一つ一つが、胸に沈む。
「……私は、あの時」
ノアは、ほんの少しだけ言葉を探した。
「守られていたんですね」
その一言で、体の芯が、ぐらりと揺れた。
自分で選んだはずの立場。
逃げ場のない場所。
それを――彼女は、正確に見抜いていた。
「だから」
ノアは、ようやくこちらを見る。
「私は、あなたの判断を軽んじません」
一拍。
それから、ほんのわずかに視線を伏せる。
「……ありがとう、レックス」
それは、慰めでも、労いでもなかった。
選択を理解した上で、受け取られた言葉。
僕は、何も返せなかった。
返すべき言葉は、分かっていたのに。
ただ、小さく息を吐き、しばらく顔を上げることができなかった。
尊厳を失ったはずの夜で、それ以上に重いものを、確かに、受け取ってしまった。
『王都にて夜な夜な女性を狙う変質者が出没。助けてください』
ノアは書状から視線を離さぬまま、内容を読み終える。
背後で扉が開いたことにも、気づかずに。
「……許せませんね」
低く零すような声。
それは誰に向けたものでもなかった。
「私が、調査しなくては……」
その言葉を遮るように、勢いよく声が飛び込んできた。
「そんな危険なこと、君に一人にさせられないよ!」
僕だった。
その隣で、続いて入ってきたイスズが腕を組んでうんうんと頷いている。
「そうだそうだ。こういうのはね、他の誰かがやるもんなのさ」
すると、ノアの表情が一瞬ぴくりと動いたのが見えた。
「……あの、ちょっと待ってください」
ゆっくりと僕たちの方へ向き直り、困惑した様子で問いかけてくる。
「なんでレックスも神官長も、詰所に当然のようにいるんですか?」
僕は少し目を逸らしながら、なるべく自然に答える。
「……君が心配だからだよ」
イスズは肩をすくめて笑った。
「いやぁ、なんか面白そうな匂いがしたからさ」
そのあまりに堂々とした物言いに、ノアは言葉を失っていた。
そして――流れはそのままに、「変質者捕縛作戦」へと雪崩れ込む。
ノアが再び口を開き、少し躊躇いながらも「では囮役を……」と申し出た。
その瞬間、僕は咄嗟に口を開いていた。
「その役、僕が引き受けよう」
その言葉が、自分の口から出た瞬間。
場が、凍った。
今、僕は……何と言った?
イスズが一拍置いて、ぱっと顔を輝かせた。
「じゃ、姫役だね!」
……しまった。
逃げ場のない空気が、僕を飲み込む。
こうして――王子は、ドレスを着ることになった。
* * *
作戦決行当日の午後。
ノアの詰所に呼び出されたのは、イスト・スタウトだった。
「……今の説明を、もう一度お願いします」
扉を閉めるなり、イストは淡々と尋ねた。
「殿下に女装してもらって、変質者をおびき寄せる作戦だよ」
「……殿下にそのような役目を担わせるのは、本来なら反対です」
「じゃあアンタが、影で護衛してあげなよ」
イスズが軽く言ってのける。
「視界に入らないところからぴったりマーク。得意でしょ?」
イストはわずかに瞬きをしてから、小さく息を吐いた。
「……了解しました」
そして、すぐに職務に徹する表情へと切り替わる。
「仕上げます。完璧に」
それが、僕の覚悟をさらに揺るがせた。
イストは、詰所の一角に道具を広げ始める。
化粧筆、香粉、パレット、整髪具――すべてが整然と並べられていく。
僕は椅子に座らされ、観念して目を閉じた。
筆が頬をなぞる。睫毛に艶が乗せられ、唇には控えめな朱。
髪は結い上げられ、リボンが添えられ、耳元には繊細な飾り紐。
鏡の中、そこに映ったのは――
誰だ、この人は。
「……これは誰だ」
問いかける僕に、イストは即答した。
「殿下です」
「殿下とは……?」
「殿下です」
僕の尊厳が、音を立てて崩れた気がした。
* * *
夜。作戦決行の時。
モコの前にしゃがみこみ、僕は優しく語りかけた。
「モコ……今夜は、城で待っていてくれるか」
モコは首をかしげ、鼻先を寄せて匂いを確かめ、はっと目を見開いた。
「きゅっ……!?」
「……モコ、驚かせてしまってすまない。僕だ」
驚くモコの額をそっと撫でながら、胸が少し痛んだ。
「君が一緒にいれば、きっと正体がバレてしまう」
イストが横から補足する。
「飛竜の個体識別は容易です。特にモコ殿は、殿下の象徴でもありますから」
「……だから、今夜は留守番を頼む」
モコは「きゅぅ……」と寂しげに鳴き、しょんぼりと座り込んだ。
しっぽを身体に巻きつけて、大きな体を縮めるようにして、ちんまりと丸まる。
「すぐに帰ってきますから……ね?」
ノアが、申し訳なさそうに声をかけていた。
「くるる……」
どこか拗ねたような鳴き声が、静かな部屋に響いた。
* * *
王都の灯りの下、街灯のもと。
着せられたのは、舞踏会用の華美なものではなく、貴族の姫君が夜会に出る際に使うような控えめな礼装だった。
色味も落ち着いていて、質素とも言える装い。
つまりこれは、ふざけてやらされているのではない。
本気で仕留めに来ている――そういうことだ。
これは王都の安全のため。……王都のためだ。
自分に言い聞かせなければ、やっていられなかった。
通行人たちが振り返る。
「美しい……」
「どこかの姫様か?」
物陰から、ノアの視線を感じた。
あんまり見ないでほしい。
それでも視界の隅に映るノアの横顔は、どこか落ち着かない色を帯びているように見えた。
頼む、今だけは――余計な想像をさせないでくれ。
人気のない路地に差しかかったその時。
「お美しいお嬢さん……少しだけ、お話を」
背後から、甘ったるい声。
来た。
僕は姫の仮面を崩さぬまま、ゆっくりと振り返った。
「……なにかご用ですか?」
変質者の目が、じっと僕をなぞる。
「俺ね、上品な姫様って、ちょっと興奮するんだよね……」
我慢……我慢だ……。
……だが。
腰に手が伸びてきた次の瞬間、考えるより先に体が動いていた。
「あーもう……!」
低く、凍てつくような声が口を突いた。
変質者が怯んだのが分かった。
が、その手は止まらない。
「これ以上は、我慢ならない!!」
ドレスの裾を蹴り上げ、華麗に後ろ蹴りを叩き込んだ。
変質者が吹き飛び、地面に転がる。
「って、男じゃねーか!!!」
悲鳴のような絶叫が、王都の静寂に響いた。
その叫びと同時に、イストとノアが飛び出して変質者を拘束。
「殿下、ご無事ですか」
イストの問いに、僕は黙ってドレスを整え、静かに立ち上がる。
「……僕の尊厳は、無事じゃない……」
「……お疲れさまでした、レックス」
ノアの言葉に、僕は小さく頷いた。
──僕の尊厳は犠牲になったが、王都の夜の平和は守られた。
* * *
事後処理がすべて終わり、詰所には紙を重ねる音すら途絶えていた。
僕は椅子の背にもたれ、天井を仰ぐ。
――終わった。
そう思った瞬間だった。
「……レックス」
名を呼ばれて、心臓が跳ねた。
「ひとつ、言っておきたいことがあります」
声は静か。
いつものノアの声。
「今日の囮役、本来は……私が引き受けるつもりでした」
胸の奥が、ひやりと冷える。
「でも、あなたは私が口を開く前に言った」
ノアは書類から目を離さず、続ける。
「あれは、作戦の判断ではありません」
息が詰まる。
「……私を、前に出さないための選択でした」
否定しなければならない。
そんなつもりはなかった、と。
けれど、喉が動かない。
ノアは淡々と、事実を並べる。
「躊躇がなかったはずはありません。それでも、危険だと判断した瞬間――迷いがなかった」
一つ一つが、胸に沈む。
「……私は、あの時」
ノアは、ほんの少しだけ言葉を探した。
「守られていたんですね」
その一言で、体の芯が、ぐらりと揺れた。
自分で選んだはずの立場。
逃げ場のない場所。
それを――彼女は、正確に見抜いていた。
「だから」
ノアは、ようやくこちらを見る。
「私は、あなたの判断を軽んじません」
一拍。
それから、ほんのわずかに視線を伏せる。
「……ありがとう、レックス」
それは、慰めでも、労いでもなかった。
選択を理解した上で、受け取られた言葉。
僕は、何も返せなかった。
返すべき言葉は、分かっていたのに。
ただ、小さく息を吐き、しばらく顔を上げることができなかった。
尊厳を失ったはずの夜で、それ以上に重いものを、確かに、受け取ってしまった。
感想 0
あなたにおすすめの小説
私が使うはずだった部屋に病弱令嬢を寝かせた婚約者とは、白紙に戻します
さんけい王家の意向で進められた婚約。
リーゼロッテ・エーレンフェルトは、婚約者ヒューバート・ラドクリフの屋敷を訪れた日、婚礼後に自分が使うはずだった部屋で、病弱な男爵令嬢アネットが眠っているのを見る。
「君なら分かってくれると思った」
ヒューバートはそう言った。
けれどリーゼロッテが問いたいのは、アネットが可哀想かどうかではない。
弱い方を助けるために、なぜ私の部屋を使ったのですか。
なぜ私の席を、あなたの優しさのために差し出したのですか。
部屋、席、茶会、呼び名。
少しずつずらされた扱いを、リーゼロッテは一つずつ確認していく。
善意を理由に他人の場所を使う婚約者とは、白紙に戻します。
※初日以外は6時・17時の更新といたします。
転生令嬢はお姉様が大好きです!
立木異世界転生をした元伯爵令嬢クロエは、母親の再婚で子爵令嬢になった。
そこで彼女は人形のように愛らしい子爵令嬢ルイーズと出会う。
義姉となったルイーズは、その見た目を裏切りかなりの天の邪鬼。しかしクロエは素直になれない彼女を好きなる。
さらにどうやら異世界召喚された人がいるらしく――――。
※姉であるルイーズの恋愛をクロエ視点で書いています。
※恋愛は後半からになります。
※他サイトにも重複投稿しています。
「指輪代は全額返金、二十四時間身につけろ!」とケチな条件を突きつけてきた公爵令息と婚約破棄したら、ライバル公爵家の令息にバカデカい指輪で求婚
木風「お前みたいな芋女!こちらから願い下げだ!」
それが婚約破棄の言葉だった。
侯爵令嬢ルシアは、公爵家の長男ヴィクトールとの婚約発表の場で、とんでもない条件を突きつけられる。
婚約指輪は二十四時間外すな、外したら指輪代を全額返金しろ、結婚式費用もドレス代も生活費も花嫁側が負担しろ。
あまりにケチで失礼な要求に、ルシアはその場で婚約を白紙にした。
ところがヴィクトールは自分の正しさを証明するつもりで社交界に言いふらし、逆に「指輪卿」と呼ばれる笑い者になっていく。
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
《完結》愛さない事を誓いなさい。
鈴木べにこ 伯爵家との政略結婚によって結ばれた夫イーサンから出会って直ぐに「俺は、お前を愛するつもりはない。」と言われ別々の部屋で寝る事になったアネット。
だけどアネットは夫の白い結婚発言に安心した。
何故ならアネットは実の母が無理に父を愛そうと努力して苦しんでいる姿を見てきたので、夫の白い結婚発言はアネットの心に安寧をもたらした。
3年間の白い結婚の後に離婚のお互い愛さないし執着しない契約をしたアネットとイーサンはビジネスパートナーとして仲の良い夫婦を外では演じる事となる。
代々伯爵家に仕える夫の乳兄弟で執事のロビンから伯爵夫人の仕事を学びながら共に伯爵領の運営をする事になる。
融通が効かないロビンと日々衝突しながらも、徐々に仕事仲間として認められ領はますます活気に満ちていた。
そして月日が経つと信頼関係が生まれてきてイーサンの心にも変化が…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
友人との合作になります。
というかほぼ友人が仕上げてくれました。
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。