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番外編2 なんの試練だよ、これ ※
しおりを挟むリディに子供の話を出されてドキッとした。
好きな女が俺との子供を考えてくれるって、あまりのことに頭がカーっとした。嬉し過ぎるだろ、そんなん。リディが普通にしてるのがまた、ごく当たり前だって言われてるようで嬉しさに拍車がかかる。尻尾の動きを止められなかった。
そのあとで、俺がいるのが嬉しくて泣くって、そりゃあ押し倒すしかねぇよな。うん。
リディを裸にして抱きしめる、この瞬間がたまらなく好きだ。柔らかい肌の柔らかい体が俺にくっついて、大事なモンだって全身でわかる感じ。
リディの腕が頬ずりを繰り返す俺の首に回る。これぐらいの動作でも、最近やっと慣れてきた。普段はうるさくなったのに、ベッドの上じゃ大人しい。たまに不安そうなのは、たぶんヘタクソヤローのせいだな。自分がヘタクソなくせにリディを責めたんだろ、きっと。
さっきのことが嬉しくて調子に乗った俺は、俺のこと好きなんだからちょっとくらいいいよなと思いつく。それに、リディがなんも気にしないで楽しめるようになって欲しい。こういうことは俺から言ったほうがいいだろうし。
「なぁリディ、リディも動いてくれよ」
「どうやって?」
「俺をさわるとか」
「……どこ触ってもいいの?」
「リディに触られるんならどこでもいい」
「うん」
リディの小さな手が俺の体の上を動きまわる。なんかくすぐってぇ。
「中の毛がフワフワで気持ち良いね」
「そうか?」
背中の毛の中を指で掻きまわしてる。そのあとで尻尾をスルスル楽しそうに撫でた。
「触ってみたかったの」
「いくらでも触れよ」
俺もリディの耳を揉んで舐める。果物の甘酸っぱさと脂のくぐもったような匂いを嗅いで、腹の底がザワついた。
腹の毛をさわってたリディがチンポをそっと手に取った。小さな手でフニャフニャ触られると半勃ちのものがどんどん硬くなる。
「……こんなふうになるんだね」
「まあな」
不思議そうにつついたり、あちこち撫でまわされて変な気分だ。
「どうやったら気持ち良いの?」
首をちょっとかしげて俺を見上げた。
押し倒したいとこを耐えてリディの両手を持ち、チンポを握らせた。それを上から押さえて上下に扱く。
「……こうだ」
ヤバイこと教えてるような気がして首の後ろがゾクゾクする。喉のうなりを我慢して手を離した。
両手で抱えて真面目な顔してしごくとか、俺をおかしくする気かよ。リディの手に思いっ切り擦り付けたい。
先走りがどんどん出てきて、リディの手が動くたびにヌチヌチ音がして汚れてく。
「ジェイクも濡れるよね。……ぁ」
そう言って、何かに気づいたように顔を赤くして俯いた。
俺『も』濡れるって言ったからか。あぁ、もう、こんなんで照れるとか可愛すぎんだろ。くそっ。たまんねぇ。
頭を掻き毟りたい衝動をジッと耐えてたら、リディが頭を下げてぺろりと舐めた。
突然のことに驚いて動けない。動けないのに、舌の温かくて柔らかい感触で腰がおかしくなりそうに痺れ、チンポがビクついた。
「っぁ、あ、リディ、それ」
「……ん、……気持ち良い?」
俺の、を、舌で舐めながら、上目遣いで心配そうにするって、おい、これ、なんだ?
「……いい、すげぇ、いい」
理性を総動員してなんとか返事したら、嬉しそうに続きをしだした。動揺を我慢し過ぎて腰が震える。自分を抑えるために頭ん中で喚き散らした。
かけてぇ。リディのその口に。体に。汚して、……。このままじゃマズイ。くそっ、あー、止めろって言えねぇ。言えるわけねぇだろ、こんな興奮すること。
試されてんのかよ。酷過ぎる。我慢なんか、くそっ。ここで出したらビビらせちまうかも。このまま我慢しろってなんだよ、酷ぇだろ。
舌先が鈴口をチロチロ撫でまわす。少しだけ中を掠られるたび、ビリビリした快感が背中を貫いた。
口を開けても入らなくて、さきっぼだけ咥えて吸い付くとか。頭がおかしくなってどっか飛びそう。吸って、俺の先走りを口に入れて飲み込んでんのかと思うと、こみ上げてくる。
もうダメだ。耐えらんねぇ。
「リディ」
「ん?」
先っぽに吸い付いたまま俺を見上げるなっ。俺の限界を試すなっ。
急いでリディの脇に腕を入れて抱き寄せる。膝立ちになったリディの足のあいだで立ってるチンコを、入り口にすり付けた。
「入れてくれ」
「私が?」
「あぁ」
暴発しそうなのを我慢してるせいで、顔も声も強張る。俺がやったら無理矢理になる。ぜってーなる。抑えるから早く入れてほしい。
リディが恥ずかしそうに自分で腰を揺らして少しずつ飲み込む。入れやすいように角度を変えたりなんだりで、俺に掴まって腰をクネクネ動かしてる。
失敗した。こんなそそられるのに、動けねぇとかどういうことだよ。でも目をそらせない。叫ばないように歯をくいしばった口から涎が垂れた。
自分で動かさねぇで、ゆっくり挿入するの待ってるって地獄だな。なんの試練だよ、これ。むちゃくちゃ突っ込んで、めちゃくちゃに腰ふりたい。すぐイクな。
いつもより絡みついてくんだけど、なんなんだ。死ぬほど気持ち良い。入れるのもイクのもいつまで待てばいいんだ。
早くしろって言いたいけど、言ったらたぶん怖がるだろうし。ヘタクソヤローのせいで。殺してぇなソイツ。
あー死ぬ。興奮し過ぎて死ぬ。小さい声で『んんっ』とか言いながら自分で入れてんだぜ。可愛い。可愛すぎる。
「リディ、手伝う」
「ん、ぁ、……うん」
「初めてだからな」
待てねぇ。ムリだって。
リディのヌメリを俺に塗り付けてから、尻を掴んでゆっくり下ろしたら我慢できずに唸り声が出た。
「――――っ、はっ、いい、すげぇ、リディ」
「ぁ、ジェイク」
「動くぞ」
「ん、……っあぁアアっ」
リディの尻を上下に揺すって動かす。俺に吸い付く柔肉がキュウキュウ収縮する。リディの胸が揺れて、硬くなった乳首が俺にこすれた。
ムリ。
「リディ、出る」
「うん、ぁっ、ああっ」
「っ、くっ――――ぅ、…………っ」
喉が鳴る。真っ赤だ。腰が震えて熱い。
出し終わってすぐに動かした。
「リディ、かわいい。かわいすぎる。リディリディ、リディ」
「あっ、ジェイク、……っぅ、……アアっ」
目を閉じてるリディの眉毛が歪んで、目尻に涙がたまってる。
突き上げて舐めて、また突き上げた。止まらない。止まれない。
「リディ、我慢できねぇ、リディ」
「たまんねぇ、すげぇいい。リディリディ」
「かわいい、俺のリディ、頼む、欲しいんだ」
なんか頭がおかしくなって、わけわかんねぇこと言いまくった。
3回目を出し終わって、息が落ちついたらハッとした。リディがぐったりしてる。
「ごめんっ、リディ、大丈夫かっ?」
「お、みず……」
急いで水を飲ませたら、一気に飲んで息を吐いた。
「悪ぃ、ごめん、夢中んなって」
「……嬉しい、けど……」
目をつむったリディが寝息を立て始めた。よっぽど疲れたらしい。
俺のバカ。くそ。あーもう、クソったれ。
リディの体を綺麗に拭いて布団にくるんだ。自分も洗ってからリディの隣に潜り込む。
閉じたまぶたに静かな寝息。小さい鼻をくすぐったら、むず痒そうに俺の手に顔をすりつけた。愛しくて胸が潰れる。
「リディ、リディ、好きだ、リディ。好きなんだ」
俺の中から湧き出して口から溢れた。そっと口付けて、何度も呟く。
大事にしたい。ずっと、一生かけて。
とりあえず次回は手で触るだけにしたもらうか。それ以外は俺が慣れるまでオアズケ。
頑張れ、俺。
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これにて完結です。最後までご愛読ありがとうございました。
いつも応援ありがとうございます!
話にまとめられなかった設定を次話に追加しました。
よろしければそちらもどうぞ~。
応援ありがとうございます!
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