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6.ヴィリの教育 ※

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 期待に満ちたヴィリの頬を両手で挟んで、口先に口付けた。チュッチュと何度もずらしながらキスしても、大人しくジッとしてる。勝手なことするなって言ったから大人しくしてんの? ここまで素直だと可愛いすぎでしょうが。
 ニヤニヤしそうなところを我慢して頬ずりで誤魔化す。

 落ち着いてから、口が触れるか触れないかの距離で静かに囁いた。

「ヴィリ、口を少し開けて」

 私の言った通りに少しだけ開いた口から牙が覗いた。根元から尖った先端まで舐め、並んでるトゲトゲの歯に舌を這わせる。淡いため息をついたそのすき間に舌を伸ばし、歯の内側を撫でたらフニャフニャ笑った。

「くすぐったい?」
「そんなとこ舐めたらくすぐったいだろ」
「お返しする?」
「するっ」

 ヴィリはすぐに口を合わせて舌を伸ばしてきた。くにゃくにゃ舐められるとたしかにくすぐったい。ヴィリの首に腕をまわして、柔らかな舌を舐めたら驚いて逃げたので、咥えて吸い付いた。ヴィリの口の中で平たい舌に絡みついて、表面をペロペロ舐める。顎から首を指で掻くように撫で、舌をもう一度咥えて唇で揉んだ。

「ぁ……、ふぁ、……つ」

 喘ぎをこぼしたヴィリを、口を離して見つめる。私を見返す潤んだ緑の目を、綺麗だなと思った。

「気持ちいい?」
「うん」
「言うこと聞いたら気持ちいいでしょ?」
「うん。もっとして。もっと。なぁ、昨日したことしたい」

 甘えるような強請るような声で、座ってる私の太ももをカリカリ引っ掻く。可愛いので、ヴィリのズボンを押し上げてる勃ち上がったものの天辺を撫でた。

「言うこと聞く?」
「聞くから早く。なぁってば」
「静かにジッとして」

 ギュッとチンコを握ったら、おとなしくなった。

「クククッ、まさに急所を握られてんな、ヴィリ」
「うっせー。今日はオレがいっぱいするんだからなっ」

 ローガーがからかってヴィリがいきり立つ。ずいぶんと張り切ってらっしゃる。高速ピストンは封印するように言わないと。

「ヴィムもだぞっ、今日はオレだ」
「うん、わかった」
「……あ、おまえ、なんかあったろ。オレが仕事してたのにっ」

 ヴィムが平気そうに返事をしたら、何か気付いたみたい。勘は鋭いらしい。

「なんでヴィムだけっ」
「んー? 今はヴィリだけでしょ」
「……うん」

 うるさいので、握ったチンコを撫でながらキスしたら大人しくなった。

「ほら、2人だけで寝床いこう」

 目をクリクリさせたヴィリが私を抱き上げて立ち上がり、寝床まで飛び跳ねるように移動した。怖い。抱きながら跳ねるのは止めてほしい。

 寝床に私を降ろしたら服をぽいぽい脱ぎさって、私の服もぽいぽい脱がした。チンコを洗う用の水を用意して洗ってから、バック体勢にされそうなところを押しとどめて座らせる。

「言うこと聞くって言ったでしょ。座って動かないで。私が動くから」
「わかった」
「それに、あんまり濡れてないし」
「濡れるって? なにが?」

 根本的にわかってないヴィリに説明してたら、濡れてないものがますます乾く。

「じゃあ、シュロはオレとしたくないってこと?」

 あちこちしょんぼりしてしまったヴィリの頬を撫でて、目を覗き込む。

「誰が相手でも、触ったりする刺激が必要ってこと。こうやって」

 キスして歯茎を舐めたら、さっきので学習したらしくヴィリの口が開いた。舌を入れると恐る恐るといった感じで舌先が動く。なぜか舌はおっかなびっくりらしい。なだめるようにゆっくり舌のふちを舐め、背中に回した手で毛を柔らかく掻きまわした。ヴィリの手が真似して動き私の背中を撫でるから、少しくすぐったくて力が入る。

 元気を取り戻したらしいヴィリは、口の中をむちゃくちゃに舐めまわし始めた。ちょっと落ち着かせようと、会陰から毛の生えてる玉をくすぐり、根元をかすめて顎まで撫で上げる。両手でやったらはふはふ言って喉を反らせた。もう一回ゆっくり撫でると体をブルブル震わせて、力の抜けた声を出す。

「……ぁ、あ、なに、へんだ、あっあっあっ、っふあぁ」
「気持ちいい?」
「チカラ、ぬける……のに、チンポ触って、シュロ、やだ、足りない」

 ヴィリの可愛い訴えで体が疼いた。
 足を伸ばしてもらいヴィリにまたがる。動かないように言って、先っぽにあてがいゆっくり擦り付けた。

「あ、濡れてる。シュロ、オレとしたい? シュロもしたいんだよな、ああ、あっ、キモチイイ、入れてシュロ」
「うん、したい」

 少しずつ腰を落とすのと一緒に、足の付け根からあごまでを指先で撫で上げる。

「っぁー、…………ふあぁ、あ、あぁぁぁ、シュロぉ……うごけない、もっと、ああああ、おねがい」
「ヴィリはフニャフニャでかわいいね」
「なんか、だっておかしぃ、……ぁあ、ふ、ぁ」

 ヴィリは感度がいいらしい。可愛がりがいがあって大変よろしい。
 根元まで入れて腰を下ろし、私もため息をついた。

「動きたい、動かしていい? なぁ、出したい、ムズムズする。早く動かして」
「じっとして」
「やだぁ、シュロ、なぁ」

 甘えるヴィリの口をキスして塞ぎ、腰を動かした。
 私を抱きしめて喘ぎ声をこぼすヴィリの舌を舐める。気持ち良いことしか考えてないヴィリが可愛くて下腹がキュンとした。あごから胸までの毛を掻きまわしつつ動くと、体を揺らして可愛い声を出す。

「……っ、あ、あっあっ、でる、シュロ、でるっ、あっあああああぁぁ」

 ヴィリが私にしがみついて腰を震わせた。抱きしめて背中を撫でる。毛が気持ちいいから撫でるのも飽きない。
 しばらくして落ち着いたヴィリが顔を上げた。

「もう一回、もう一回してシュロ。もっとしたい。お願い。シュロシュロ、オレ変なんだ」
「うん、もう一回ね」
「やだ、もっと、なぁシュロ、……ぁああっ」

 ダダをこねてたのに、私が動くと切ない息を吐いた。
 私の動きが物足りないのか、腰を落とす時に力を入れて押し付けてくる。ヴィリの首に掴まって、動きを早めた。私も気持ち良いけど、ヴィリを可愛がるほうに意識がいく。反応が良いと楽しい。胸に手を置いて、手の平で乳首を擦るように可愛がると体を揺らした。

「ヴィリ、可愛いね」
「あっあっあっ、あああああ、ああ、あーーーーーーシュロっ、シュロっ、ああっ」

 ヴィリが喉をのけぞらせ、また抱き付いて腰を強く押し付けた。
 荒い息が落ち着いたら抱き付いたまま頬ずりしてくる。

「気持ち良かった? 可愛いヴィリ」
「キモチイイ」

 喉を鳴らして顔を擦り付けてくる毛の感触も、体を包む感触も気持ちいい。
 ヴィリが鼻息を漏らして、私の首を舐めた。

「舐めていい?」
「っふ、ふ、いいよ」

 舐めてから聞いてる。可愛い。

「なぁ、シュロは? シュロは、でも、イってない。…………キモチイイのに、オレはイイのに、シュロは気持ち良くないんだろ、なんで」

 気持ちいいと女もイクって教えた成果が早速出たか。賢者モードになって思い出したらしいヴィリを抱きしめて頭を撫でる。

「良くないわけじゃないよ。気持ちいいけど、もう少し時間が必要なの」
「もっと長く擦ればいいってこと?」
「まあそうだね」
「オレ、もっとできるっ」
「足が疲れたから今日はもういいよ。また明日」
「オレが動くから。シュロは寝てていい」
「足開くのも疲れるの。もうお終い」
「……わかった」

 しおしおになってしまった。でも昼間にしたし説明しながらだと、それなりに気を遣うから疲れるんだよ。

「ヴィリにお願いがあるんだけど」
「なんだっ? なんでもいいぞ、なんでも言えよ」
「体洗いたいから準備して」
「わかった。すぐ用意してやるっ」

 顔をパッと明るくして全裸で飛び出していった。男同士だと裸はあんまり気にしないのかもしれない。目の前でヤってるし今さらか。
 今日はヴィリをしっかり洗ってあげた。
 宣言した通り、ヴィリが私を抱きしめて寝っ転がる。頭に鼻を突っ込んで匂い嗅いだり舐めたり齧ったり、落ち着かないから注意した。

「だって」
「静かにしてくれたら、また一緒に寝たいなーって思えるでしょ」
「静かにする」

 よしよしと顎を撫でたら嬉しそうに笑った。
 猫みたい。でっかくてうるさくて甘えん坊の猫。かまえってニャーニャーうるさく鳴いて、足にまとわりついてくる。そう考えるとすごく可愛いと思えた。


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