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先見の預言者
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姫巫女だった頃は経験できなかった事ばかり紬はさせてくれる。
風呂の沸かし方。食事作り。掃除。洗濯。それからー・・・生気を分ける事。
生気を分ける為には口づけというものをしなくてはいけないらしい。
口づけとは恋人や夫婦がする行為だと教えられた。
それを知ってしまった今、恥ずかしさが胸を占める。
でも、約束なので今更駄目だとは言えない。
ふと気が付くと天井を見上げていた。
(頭がぼーとする・・・)
「ここは・・・」
「気が付いたか」
横を見ると心配そうにしている紬がいた。
「紬・・・?」
「お前丸1日寝ていたぞ」
その言葉で自分が見たものを思い出した。
「私、早く出て行かなきゃ」
カバっと起きて急に立ち上がり美濃は立ち眩みを起こした。
よろける体を紬が支えた。
紬は言った。
「何故、出ていく必要がある!?」
「私がここにいれば村人たちがやってきて森を穢してしまう!」
「穢す?」
はっとした顔で美濃は紬を見つめた。
「悪意のある人間がこの森に入ると土地が穢れるんです」
「俺が浄化すればいいだけの話だろう?」
「”人間”は恐ろしい生き物です。もし、紬に危害が及んだら・・・悲しいです」
そう言うと紬は複雑そうな顔をした。
「俺が人間に負けるというのか?神だぞ?村人が来ても追い払ってやる」
きょとんとした表情で美濃は訊ねてた。
「どうしてそこまでしてくれるんですか?」
「・・・下心があるからだ」
(下心?)
「お前はもう俺のものだ。誰にも渡したくない」
「え!?それってどういうことですか?」
少し言いにくそうにぽつりと紬は言った。
「俺はどうやらお前の事が好きらしい」
「す・・・き・・・?」
美濃は好きの意味位は分かっている。
「ああ、愛しいと思っている」
「昨日会ったばかりなのにー・・・」
「一目惚れなのかもな」
「一目惚れ?紬は私の事気味が悪いと思わないのですか?」
「ああ、思わない」
まだ信じられないといった様子の美濃を抱きしめ、口づけをした。
すると美濃は泣き始めた。
「何だ!?どうした?」
「私の事を好きだなんて・・・それなら尚更駄目です」
「何でだよ!?」
美濃は真っ赤になりながら言った。
「私も紬を特別に思っているからです!」
「特別・・・?それって好きって事か?」
更に顔を赤くし美濃は頷いた。
「それなら俺から離れるな!人間は神の前には無力だ」
「・・・」
それでも不安そうにしている美濃に言った。
「他に何を見た?」
ビクッと体を揺らす美濃は確実に何かを隠している。
「わ、私が生贄にされているところです」
「生贄?」
「理由は知りませんがそういうものが見えました」
より力を入れ、美濃を抱きしめた。
「美濃を守ると約束する。だからここにいて欲しい」
「・・・はい」
美濃は自ら紬に抱きついた。
(生贄なんかにはさせない!!)
「俺は長い間はこの森から離れることが出来ない。だから一緒に別の土地へ移ることはできない」
「この森の神様ですものね」
「もう、先見の事は忘れろ」
美濃は躊躇いがちに頷いた。
しかし、美濃の予言は外れたことは無い。
きっとあれは・・・近々起こることだ・・・。
美濃は温かな腕の中で不安に耐えた。
風呂の沸かし方。食事作り。掃除。洗濯。それからー・・・生気を分ける事。
生気を分ける為には口づけというものをしなくてはいけないらしい。
口づけとは恋人や夫婦がする行為だと教えられた。
それを知ってしまった今、恥ずかしさが胸を占める。
でも、約束なので今更駄目だとは言えない。
ふと気が付くと天井を見上げていた。
(頭がぼーとする・・・)
「ここは・・・」
「気が付いたか」
横を見ると心配そうにしている紬がいた。
「紬・・・?」
「お前丸1日寝ていたぞ」
その言葉で自分が見たものを思い出した。
「私、早く出て行かなきゃ」
カバっと起きて急に立ち上がり美濃は立ち眩みを起こした。
よろける体を紬が支えた。
紬は言った。
「何故、出ていく必要がある!?」
「私がここにいれば村人たちがやってきて森を穢してしまう!」
「穢す?」
はっとした顔で美濃は紬を見つめた。
「悪意のある人間がこの森に入ると土地が穢れるんです」
「俺が浄化すればいいだけの話だろう?」
「”人間”は恐ろしい生き物です。もし、紬に危害が及んだら・・・悲しいです」
そう言うと紬は複雑そうな顔をした。
「俺が人間に負けるというのか?神だぞ?村人が来ても追い払ってやる」
きょとんとした表情で美濃は訊ねてた。
「どうしてそこまでしてくれるんですか?」
「・・・下心があるからだ」
(下心?)
「お前はもう俺のものだ。誰にも渡したくない」
「え!?それってどういうことですか?」
少し言いにくそうにぽつりと紬は言った。
「俺はどうやらお前の事が好きらしい」
「す・・・き・・・?」
美濃は好きの意味位は分かっている。
「ああ、愛しいと思っている」
「昨日会ったばかりなのにー・・・」
「一目惚れなのかもな」
「一目惚れ?紬は私の事気味が悪いと思わないのですか?」
「ああ、思わない」
まだ信じられないといった様子の美濃を抱きしめ、口づけをした。
すると美濃は泣き始めた。
「何だ!?どうした?」
「私の事を好きだなんて・・・それなら尚更駄目です」
「何でだよ!?」
美濃は真っ赤になりながら言った。
「私も紬を特別に思っているからです!」
「特別・・・?それって好きって事か?」
更に顔を赤くし美濃は頷いた。
「それなら俺から離れるな!人間は神の前には無力だ」
「・・・」
それでも不安そうにしている美濃に言った。
「他に何を見た?」
ビクッと体を揺らす美濃は確実に何かを隠している。
「わ、私が生贄にされているところです」
「生贄?」
「理由は知りませんがそういうものが見えました」
より力を入れ、美濃を抱きしめた。
「美濃を守ると約束する。だからここにいて欲しい」
「・・・はい」
美濃は自ら紬に抱きついた。
(生贄なんかにはさせない!!)
「俺は長い間はこの森から離れることが出来ない。だから一緒に別の土地へ移ることはできない」
「この森の神様ですものね」
「もう、先見の事は忘れろ」
美濃は躊躇いがちに頷いた。
しかし、美濃の予言は外れたことは無い。
きっとあれは・・・近々起こることだ・・・。
美濃は温かな腕の中で不安に耐えた。
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