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甘い生活
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まゆは広間を後にして自室へ連れて行かれた。
自室といってもジオンの部屋だが・・・。
ソファに二人で腰かけながらまゆは聖獣の卵について説明を受けた。
「聖獣の卵は俺と一緒に花嫁となった者で生み出す」
(それじゃあよくわからないよ)
「・・・ジオンがあの時キスした時に体が熱くなって・・・気が付いたら掌に卵が乗っていたの」
「この卵を生み出せるのは俺の魔力を体内に取り込める魔力の高い”器”となる王妃が必要になる」
「?」
「わからないのか?お前はそこら辺の魔族以上の魔力を持っている。使ったことがないだけだ」
そんな事を言われてもまゆには全然分からなかった。
「まゆはその卵を生めるほどの魔力を持っているということだ」
「この卵を見て皆の態度が変わったのはどうして?」
「面倒だな、まだその話を続ける気か?」
ふー・・・っと溜息をつき面倒くさそうにジオンがソファにもたれかかった。
「いいか?お前の魔力は他の魔族よりも強いということが証明できたんだ」
「私の魔力ってそんなに強いの?」
「ああ、自分たちより位が高いと皆判断したんだ」
まゆは驚いた。
自分は非力な何の力もないただの人間だと思っていたからだ。
「よくわからけど、そういうものなのね」
まゆは深く考えることをやめた多分理解できないと思ったからだ。
卵は今、籠の中に入っている。
「ねぇ、ジオン卵は暖めなくていいの?」
「それは放っておいても大丈夫だ。自然と孵る」
「ふーん」
まゆは卵が気になってしょうがない様子だった。
じっと卵を見つめて動こうとしない。
ジオンはそれがおもしろくなかった。
「まゆ、来い」
低い声音でまゆを呼んだ。
「な、何で不機嫌になっているの?」
「お前が卵の事ばかり気にかけているからだ」
情けないことにジオンは卵に嫉妬しているのだ。
こういう時のジオンは少し怖いと感じる。
まゆは差し出された手を取った。
すると引き寄せられそのままソファに押し倒されてしまった。
「何するの!?」
「キスより先の事がしたい」
「!?」
また、あんな痛い思いをするのかと思うと体が竦んだ。
「痛いのは初めての時だけで後はそんなに痛くないと教わったぞ」
「え・・・本当?」
「俺は男だから実際はよくわからん」
「そっか・・・」
まゆはやはりあの行為は怖いと思った。
しかし、ジオンはもうまゆのドレスを脱がし始めている。
「や、待って・・・怖い」
「俺もなるべく痛みを感じないように努力するからまゆも耐えて欲しい」
「でも・・・」
「悪い、もう我慢の限界なんだ。待ってやれない」
鋭い瞳で見つめられまゆは抵抗をやめた。
「わかった・・・する・・・」
ジオンはそんなまゆが愛おしくてキスをした。
「ありがとう」
「・・・」
いつもの優しいジオンの瞳に戻っていた。
(するとは言ったもののやはり怖い)
「優しくする。体の力を抜いていたほうがいいぞ」
そう言われても体が恐怖で強張ってしまう。
ジオンは自分の服を脱ぎ捨てた。
男の体を見るのはこれが2回目なのだがやはり女の子と違いすぎる。
でもジオンの体は綺麗だと思った。
見惚れているとジオンが見つめ返してきた。
「そんな目で見るな。煽られている気分になる」
「ご、ごめんなさい」
「じゃあ、始めるぞ」
「うん」
「痛かったら言ってくれて構わない」
まゆは息をのみ頷いた。
ジオンはキスが好きらしくいつもキスしてくる。
でもこういう時のキスはまるで獣のようなキスだ。
まゆはすぐに息が上がってしまう。
(苦しい)
まゆのトロンとした表情にジオンはぞくりとした。
このまま一気に突き入れたくなった。
そこをぐっと我慢して優しく胸を愛撫し始めた。
「や・・・」
「・・・嫌なのか?よく濡らしておかないと俺のモノを受け入れるとき痛むから我慢してくれ」
(恥ずかしい!)
まゆは思った。今なら羞恥心で死ねると・・・
胸の突起を触れられ、舐められ、軽く噛まれる。
「は・・・ぅん」
徐々にまゆの口から甘い声が漏れだした。
それを合図にまゆの蜜口へと指を滑り込ませた。
(はじめての時は濡れなくて大変だったが今日くらい濡れていればあまり愛撫は必要ないのかもしれない)
ジオンはまゆが自分の愛撫で濡れていることが嬉しかった。
(だが、まだだな・・・)
花芯を探り当て刺激してやるとそこはぷっくりと膨らみ感度を増した。
「あん、やぁ・・・」
まゆも甘い声を出して悦んでいる。
体を少しずらし両膝裏を抱え、まゆの大事なところに顔を埋め花芯に舌を這わせ、指を蜜壺へ入れていく。
「まゆ、痛むか?」
まゆは真っ赤になりながらも首を横に振った。
徐々に指を増やしていき蜜口を広げていく。
(あれ・・・痛くない・・・?どうして?)
(あんなに長くて太い指が入ってきているのに・・・。)
まゆは不思議に思った。
蜜壺をかき回されまゆはのけ反った。
くちゅくちゅっと音が出る。
それがまゆの羞恥をより増していく。
一カ所他と違う指触りのところがあった。
そこをぐっと押すとまゆの反応が変わった。
声を上げ、腰を少し振り出した。
「ひぁん、やぁん」
どうやらジオンはまゆのイイトコロを見つけたようだった。
ジオンは自身のモノを取り出し一気にその場所を突き上げた。
まゆは目の前が真っ白になるほどの衝撃と快楽を与えられた。
「・・・っ」
やはりまゆの中は狭くジオンのモノをきゅうきゅうと締め付ける。
その刺激でジオンはすぐ達しそうになる。
「大丈夫か?動くぞ?」
「だ・・・大丈夫」
部屋には肌と肌のぶつかる音とぐちゅぐちゅという卑猥な音が鳴り響いている。
「くっ・・・」
「はぅん・・・ひぁん!!」
まゆは達した。
その時まゆの中はまるで何かを搾り取るように動き始めた。
ジオンは白濁の液をまゆの中に放った。
衝撃とごぷっという音がしてまゆは驚き背を逸らした。
逃がさないようにジオンはまゆの腰をがっちり押さえている。
ジオンはその手を離し蜜壺から溢れ出る白濁の液を拭ってやった。
「も、もう終わったの・・・?」
「ああ、気持ち良かった・・・」
ジオンは満足げに妖艶な笑みを浮かべ、まゆを見つめた。
「まゆ、痛かったか?」
「ううん。えっと・・・その・・・気持ち良かった・・・の」
その答えにジオンは満足だった。
2人は抱き合いそのまま眠りについた。
自室といってもジオンの部屋だが・・・。
ソファに二人で腰かけながらまゆは聖獣の卵について説明を受けた。
「聖獣の卵は俺と一緒に花嫁となった者で生み出す」
(それじゃあよくわからないよ)
「・・・ジオンがあの時キスした時に体が熱くなって・・・気が付いたら掌に卵が乗っていたの」
「この卵を生み出せるのは俺の魔力を体内に取り込める魔力の高い”器”となる王妃が必要になる」
「?」
「わからないのか?お前はそこら辺の魔族以上の魔力を持っている。使ったことがないだけだ」
そんな事を言われてもまゆには全然分からなかった。
「まゆはその卵を生めるほどの魔力を持っているということだ」
「この卵を見て皆の態度が変わったのはどうして?」
「面倒だな、まだその話を続ける気か?」
ふー・・・っと溜息をつき面倒くさそうにジオンがソファにもたれかかった。
「いいか?お前の魔力は他の魔族よりも強いということが証明できたんだ」
「私の魔力ってそんなに強いの?」
「ああ、自分たちより位が高いと皆判断したんだ」
まゆは驚いた。
自分は非力な何の力もないただの人間だと思っていたからだ。
「よくわからけど、そういうものなのね」
まゆは深く考えることをやめた多分理解できないと思ったからだ。
卵は今、籠の中に入っている。
「ねぇ、ジオン卵は暖めなくていいの?」
「それは放っておいても大丈夫だ。自然と孵る」
「ふーん」
まゆは卵が気になってしょうがない様子だった。
じっと卵を見つめて動こうとしない。
ジオンはそれがおもしろくなかった。
「まゆ、来い」
低い声音でまゆを呼んだ。
「な、何で不機嫌になっているの?」
「お前が卵の事ばかり気にかけているからだ」
情けないことにジオンは卵に嫉妬しているのだ。
こういう時のジオンは少し怖いと感じる。
まゆは差し出された手を取った。
すると引き寄せられそのままソファに押し倒されてしまった。
「何するの!?」
「キスより先の事がしたい」
「!?」
また、あんな痛い思いをするのかと思うと体が竦んだ。
「痛いのは初めての時だけで後はそんなに痛くないと教わったぞ」
「え・・・本当?」
「俺は男だから実際はよくわからん」
「そっか・・・」
まゆはやはりあの行為は怖いと思った。
しかし、ジオンはもうまゆのドレスを脱がし始めている。
「や、待って・・・怖い」
「俺もなるべく痛みを感じないように努力するからまゆも耐えて欲しい」
「でも・・・」
「悪い、もう我慢の限界なんだ。待ってやれない」
鋭い瞳で見つめられまゆは抵抗をやめた。
「わかった・・・する・・・」
ジオンはそんなまゆが愛おしくてキスをした。
「ありがとう」
「・・・」
いつもの優しいジオンの瞳に戻っていた。
(するとは言ったもののやはり怖い)
「優しくする。体の力を抜いていたほうがいいぞ」
そう言われても体が恐怖で強張ってしまう。
ジオンは自分の服を脱ぎ捨てた。
男の体を見るのはこれが2回目なのだがやはり女の子と違いすぎる。
でもジオンの体は綺麗だと思った。
見惚れているとジオンが見つめ返してきた。
「そんな目で見るな。煽られている気分になる」
「ご、ごめんなさい」
「じゃあ、始めるぞ」
「うん」
「痛かったら言ってくれて構わない」
まゆは息をのみ頷いた。
ジオンはキスが好きらしくいつもキスしてくる。
でもこういう時のキスはまるで獣のようなキスだ。
まゆはすぐに息が上がってしまう。
(苦しい)
まゆのトロンとした表情にジオンはぞくりとした。
このまま一気に突き入れたくなった。
そこをぐっと我慢して優しく胸を愛撫し始めた。
「や・・・」
「・・・嫌なのか?よく濡らしておかないと俺のモノを受け入れるとき痛むから我慢してくれ」
(恥ずかしい!)
まゆは思った。今なら羞恥心で死ねると・・・
胸の突起を触れられ、舐められ、軽く噛まれる。
「は・・・ぅん」
徐々にまゆの口から甘い声が漏れだした。
それを合図にまゆの蜜口へと指を滑り込ませた。
(はじめての時は濡れなくて大変だったが今日くらい濡れていればあまり愛撫は必要ないのかもしれない)
ジオンはまゆが自分の愛撫で濡れていることが嬉しかった。
(だが、まだだな・・・)
花芯を探り当て刺激してやるとそこはぷっくりと膨らみ感度を増した。
「あん、やぁ・・・」
まゆも甘い声を出して悦んでいる。
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「まゆ、痛むか?」
まゆは真っ赤になりながらも首を横に振った。
徐々に指を増やしていき蜜口を広げていく。
(あれ・・・痛くない・・・?どうして?)
(あんなに長くて太い指が入ってきているのに・・・。)
まゆは不思議に思った。
蜜壺をかき回されまゆはのけ反った。
くちゅくちゅっと音が出る。
それがまゆの羞恥をより増していく。
一カ所他と違う指触りのところがあった。
そこをぐっと押すとまゆの反応が変わった。
声を上げ、腰を少し振り出した。
「ひぁん、やぁん」
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ジオンは自身のモノを取り出し一気にその場所を突き上げた。
まゆは目の前が真っ白になるほどの衝撃と快楽を与えられた。
「・・・っ」
やはりまゆの中は狭くジオンのモノをきゅうきゅうと締め付ける。
その刺激でジオンはすぐ達しそうになる。
「大丈夫か?動くぞ?」
「だ・・・大丈夫」
部屋には肌と肌のぶつかる音とぐちゅぐちゅという卑猥な音が鳴り響いている。
「くっ・・・」
「はぅん・・・ひぁん!!」
まゆは達した。
その時まゆの中はまるで何かを搾り取るように動き始めた。
ジオンは白濁の液をまゆの中に放った。
衝撃とごぷっという音がしてまゆは驚き背を逸らした。
逃がさないようにジオンはまゆの腰をがっちり押さえている。
ジオンはその手を離し蜜壺から溢れ出る白濁の液を拭ってやった。
「も、もう終わったの・・・?」
「ああ、気持ち良かった・・・」
ジオンは満足げに妖艶な笑みを浮かべ、まゆを見つめた。
「まゆ、痛かったか?」
「ううん。えっと・・・その・・・気持ち良かった・・・の」
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