6 / 11
2人きりの夜2
しおりを挟む
部屋へ戻るとまたベッドへ降ろされた。
そして真理子のまだ少し濡れている髪をリアンは拭き始めた。
流石に王様にそこまでしてもらうわけにはいけないと思い制止したが呆気なく却下されてしまった。
「・・・髪くらい自分で拭けるよ?」
「いいんだ。俺が好きでやっていることだから」
真理子の髪を拭くリアンはどこか嬉しそうだった。
「いつもお前には世話になっていたからな。これ位させてくれ」
(ああ、水やりの事かな?)
今まで流されてきたけどこれだけは譲れないと真理子は先手を打った。
「私、今日ソファで寝るからリアンがベッドを使って?」
「嫌だ。俺は真理子と寝たい」
そう言い後ろから抱きしめられた。
「だ、だって・・・」
「大丈夫だ何もしない。あんまり」
全然信用できない言葉にソファに向かおうとした時、またベッドへ押し倒されてしまった。
そして優しくキスされる。
もう何回目のキスだろうか・・・。
「これ以上は何もしない。約束する」
そう言われると何だか信用したくもなる。
でもー・・・万が一何かあったらと思うと気安く返事が出来ない。
困っていると眩暈が襲ってきた。
いつもの発作のようなものだ。
時間が経てば治まる。
ぐったりしてしまいリアンが優しく布団をかけてくれた。
「そんなに俺と一緒が嫌なのか?」
「違うわ、恥ずかしいだけよ」
恥ずかしいのは当然だ。
今日初めて会ったばかりの男性と床を共にしようなんてー・・・。
「わかった、俺がソファで眠る」
「待って!!」
王様にそんな事させられない。
「本当に何もしない?」
「キス以上の事はしない」
(キスはするんだ・・・)
半ば呆れながらもそう思った。
「いいわ。一緒にベッドを使おう」
「いいのか?」
リアンは嬉しそうだった。
そんなリアンを見てまぁいいかと真理子は思った。
真理子は疲れていたせいかすぐに眠りについた。
リアンはそんな真理子を抱きしめ、少し冷たい体を温めようとした。
すると真理子は温もりを求め、リアンの体に擦り寄ってきた。
「・・・これは・・・生殺しだな・・・」
リアンも男だ好きな女が傍で甘えてくるような仕草を取れば抱きたくもなる。
その感情を必死に耐え、真理子の冷たい体を温め続けた。
「”魔女の涙”か」
リアンは明日来る魔女が苦手だった。
しかし真理子の為に我慢しようと思った。
真理子には病を治してこの世界に残ってほしいと思っている。
リアンは本気で真理子を愛している。
真理子は元の世界には帰りたがらないだろう。
真理子の両親は、真理子が入院してから一度も見舞いに来ていない。
”木”だた頃、死んでいく我が子の姿を見たくないのかどうかは分からないが真理子が両親から見放されているのは本人から聞いたことだった。
真理子は寂しがってよく自分の所へ泣きに来ていた。
そんな真理子が今は自分の腕の中ですやすやと寝息を立てながら寝ている。
真理子を抱きしめる腕に力を込めてしまった。
「んっ・・・」
苦しそうに真理子は声を上げた。
その事に気付きすぐにリアンは力を緩めた。
「・・・俺も寝るか・・・明日は疲れそうだからな・・・」
リアンは呟き、溜息をつき眠ることにした。
そして真理子のまだ少し濡れている髪をリアンは拭き始めた。
流石に王様にそこまでしてもらうわけにはいけないと思い制止したが呆気なく却下されてしまった。
「・・・髪くらい自分で拭けるよ?」
「いいんだ。俺が好きでやっていることだから」
真理子の髪を拭くリアンはどこか嬉しそうだった。
「いつもお前には世話になっていたからな。これ位させてくれ」
(ああ、水やりの事かな?)
今まで流されてきたけどこれだけは譲れないと真理子は先手を打った。
「私、今日ソファで寝るからリアンがベッドを使って?」
「嫌だ。俺は真理子と寝たい」
そう言い後ろから抱きしめられた。
「だ、だって・・・」
「大丈夫だ何もしない。あんまり」
全然信用できない言葉にソファに向かおうとした時、またベッドへ押し倒されてしまった。
そして優しくキスされる。
もう何回目のキスだろうか・・・。
「これ以上は何もしない。約束する」
そう言われると何だか信用したくもなる。
でもー・・・万が一何かあったらと思うと気安く返事が出来ない。
困っていると眩暈が襲ってきた。
いつもの発作のようなものだ。
時間が経てば治まる。
ぐったりしてしまいリアンが優しく布団をかけてくれた。
「そんなに俺と一緒が嫌なのか?」
「違うわ、恥ずかしいだけよ」
恥ずかしいのは当然だ。
今日初めて会ったばかりの男性と床を共にしようなんてー・・・。
「わかった、俺がソファで眠る」
「待って!!」
王様にそんな事させられない。
「本当に何もしない?」
「キス以上の事はしない」
(キスはするんだ・・・)
半ば呆れながらもそう思った。
「いいわ。一緒にベッドを使おう」
「いいのか?」
リアンは嬉しそうだった。
そんなリアンを見てまぁいいかと真理子は思った。
真理子は疲れていたせいかすぐに眠りについた。
リアンはそんな真理子を抱きしめ、少し冷たい体を温めようとした。
すると真理子は温もりを求め、リアンの体に擦り寄ってきた。
「・・・これは・・・生殺しだな・・・」
リアンも男だ好きな女が傍で甘えてくるような仕草を取れば抱きたくもなる。
その感情を必死に耐え、真理子の冷たい体を温め続けた。
「”魔女の涙”か」
リアンは明日来る魔女が苦手だった。
しかし真理子の為に我慢しようと思った。
真理子には病を治してこの世界に残ってほしいと思っている。
リアンは本気で真理子を愛している。
真理子は元の世界には帰りたがらないだろう。
真理子の両親は、真理子が入院してから一度も見舞いに来ていない。
”木”だた頃、死んでいく我が子の姿を見たくないのかどうかは分からないが真理子が両親から見放されているのは本人から聞いたことだった。
真理子は寂しがってよく自分の所へ泣きに来ていた。
そんな真理子が今は自分の腕の中ですやすやと寝息を立てながら寝ている。
真理子を抱きしめる腕に力を込めてしまった。
「んっ・・・」
苦しそうに真理子は声を上げた。
その事に気付きすぐにリアンは力を緩めた。
「・・・俺も寝るか・・・明日は疲れそうだからな・・・」
リアンは呟き、溜息をつき眠ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された皇后を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる