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4.お茶会と噂
しおりを挟むアスターとレリックの決闘があった次の日…
カメリアは、他の上位貴族令嬢と共に男爵令嬢であるベルヴェをお茶会に招待していた。
「うふふっ!レリックに捨てられた貴方が私をお茶会に招待するだなんて、いい度胸をしているわね。」
ベルヴェは、ニマニマと嘲笑を浮かべながらお茶会の会場へとやって来た。愚かな彼女は、カメリアの事を男爵令嬢である自分より、価値の無い負け犬だと思っている。
そんな彼女が、自分を上位の令嬢も参加するお茶会に招いた…その事実に優越感を抱いていた。
「……えぇ、そうですね。私は確かにレリック様に捨てられてしまいました。ですが……だからこそ、私はアスター様と素敵な再開が出来ました。…ひとまずこのお話は後にして、今はお茶会をお楽しみくださいませ。」
カメリアは動揺することなく、ベルヴェの挑発的な発言を受け流すとゆったりとお茶の香りを楽しみ始めた。
「言われなくてもそうするつもりよ!……それにしても、あのアスター様が婚約者を迎えるだなんて意外ねぇ~、貴方にそんな魅力があるかしらぁ?」
クスクスとカメリアの方を見ながら笑うベルヴェは気付いていない。カメリアの側にいる令嬢達が皆、冷たい表情でベルヴェを睨みつけていることを。
令嬢達は皆、多かれ少なかれ話題になりそうな噂が好きだ。カメリアはそんな彼女達の行動をうまく利用した。
お茶会に参加していた令嬢達はこぞってベルヴェの醜態を囁き、それは瞬く間に貴族間に広まっていった。
男爵令嬢であるベルヴェが、伯爵令嬢のカメリアに対して無礼な物言いをしていた事。
立ち振る舞いや、お茶を頂く際のマナーが碌に身についていない事。
他にも様々な要因から、男爵令嬢ベルヴェは自らの価値を底辺へと落としていったのだ。
そんな彼女を選んで、カメリアと婚約破棄をしてしまったレリックの評価も当然、坂を転がり落ちるように下がっていった。
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