当て馬主人公の小さな祈り

黒狐

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淫らな一幕 ※R-18メイン

背徳の香り④※ カルム×バルト

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 互いの呼吸が漸く落ち着いた頃、カルムがバルトの中からゆっくりと引き抜いた。
 赤黒く怒張したペニスがバルトの内壁を擦りながら抜けていく。その動きだけでバルトの身体が小刻みに震えた。

「んぉ゛……っ!♡♡」

 虚ろな瞳が虚空を見つめる。理性の欠片も残っていないバルトの姿は無防備極まりなかった。カルムの口元が歪む、劣情はまだ収まる気配を感じない。

「バルト……まだ終わってないぞ」

 不穏な囁きにバルトの瞼が僅かに動く。次の瞬間、カルムの右手がバルトの顎を掴み顔を強制的に上げさせた。

「……んむっ!?」

 抵抗する間もない。バルトの眼前でカルムの剛直が脈打っていた。それはまだ萎えていない。それどころか先ほど以上に充血し凶暴な形を成していた。

「バルト、受け止めてくれ…ッ♡」

 どこか甘さを含んだ宣告とともにカルムが腰を落とす。バルトの鼻先に亀頭が迫った。

「んっ……な、ぁ!?♡」

 拒絶の言葉はまたも間に合わない。カルムは左手でペニスを握ると素早く扱き始めた。大量のカウパーが滴りバルトの顔面を濡らしていく。反射的に顔を逸らそうとすると、それすらもカルムの手によって押さえつけられてしまう。

「バルト、ちゃんと見ていろ…!」

 カルムの懇願にも似た命令に逆らえない。普段見る事のない親友の姿に、恐怖と屈辱と僅かな期待が入り混じる。バルトの視界いっぱいにカルムの凶悪な雄の象徴が広がっていた。

「射精すぞ……受け止めてくれッ!!♡」

 カルムの宣言とともに鈴口が拡がる。次の瞬間──

「ン゛ッ!??♡♡」

 白濁した液体がバルトの顔面目掛けて勢いよく放出された。最初の一射目で額に直撃。続いて頬を伝い、鼻梁を流れ落ち唇を汚す。第二弾、第三弾と次々に噴射され顔面全体がドロドロとした汚辱の色に染まっていった。

「ん゛っ!んぶぅっ!!…んぉ゙ぉ゙っ♡♡」

 呼吸すら困難になるほどの量だった。バルトの口元から垂れた精液が喉元を伝い胸に流れ落ちる。カルムは構わず腰を動かし続けた。まるで桶に水を注ぎ込むかのようにバルトの顔面が白濁で汚されていく。

「ふぅーっ……んッ♡…最高の眺めだな…」

 ようやく射精が落ち着いた頃にはバルトの顔は白く塗り込められていた。髪からボタボタと垂れ落ち、眉毛や睫毛にも白濁が絡みついている。鼻孔から溢れる精液が頬を伝い顎を濡らした。

「ふぁ……はぁ……んっ……ぉ゙ッ……♡」

 意識朦朧としたバルトの唇が微かに開き熱い吐息が漏れる。呼吸のために口腔に入った精液が口内で粘ついた音を立てている。その有様はあまりに無様で淫靡だった。

「バルト……まだだ……♡」

 カルムの指がバルトの首筋から胸元へ滑り降りる。肌に触れるとすでに精液と汗が混ざり合ってヌルヌルとした感触を生んでいた。指先で顔を汚す白濁を掬い取り、バルトの腹筋へ塗りたくる。服部が徐々に白く染まっていく光景にカルムは再び興奮を覚え始めた。

「んぉ゙……お゛ッ♡……らめぇ゙……もう……や、だぁ゙♡♡」

 バルトの口から放たれるのは汚らしい喘ぎ。しかしその声音には確かな喜悦が滲んでいる。拒絶の言葉とは裏腹に身体は快楽を求めている。
 それを証明するかのようにバルトの内腿がガクガクと痙攣し腰をゆるゆると振り始めている。

「ダメじゃないだろ?もっと……ほら。」

 カルムが指先で臍周りを優しく撫でると、バルトの身体がビクンと跳ねた。皮膚に絡んだ白濁が垂れ周辺に飛び散る。胸板や肩にも付着し、全身が淫らな化粧を施されたようにてらてらと輝いていた。

「バルト……綺麗だ……♡」

 カルムの口づけがバルトの首筋を這う。熱い舌がぬるぬると白濁を舐め取りながら鎖骨から胸元へ移動していく。ぷっくりと膨らんだ乳首に、歯を立てられるとバルトの全身が打ち震えた。

「お゙っ♡♡オ゙っ♡♡!ん゙お゛ぉ゙~~……ッ♡♡!!」

 喘ぎ声はどんどん粗野なものへ変貌していく。カルムは恍惚とした表情でバルトの胸を弄り回し、再度射精の準備に入った陰茎をバルトの胸部に狙いを定めた。脈動するペニスが新たな白濁を撒き散らす予兆を見せている。

「また……出るぞ……ッ♡」
「あ゙ッ♡あ゙ッ♡あ゙~~♡♡ほお゙ッ♡♡らめぇ゙ッ♡♡んおぉ゙ッ♡♡♡!!!」

 バルトの瞳が完全に霞み始めた。限界を超えた快楽によって感覚が麻痺して来ているようだ。それでも尚、カルムの責めは止まらない。むしろバルトが壊れていく姿がたまらなく官能的なものに感じていた。

ビュルッ♡ビュルル♡ドピュッ!!♡♡
ビューーーッ!!♡♡ ビューーーッ!!♡♡♡

 今回の射精は先程より長く続いた。カルムの腰使いに合わせてバルトの身体が小刻みに震え続ける。胸板にかかった白濁が流れ出し乳首や脇腹、太腿を汚していく光景はまさに官能の極致と言えるものだった。

「お゙ッ♡……お゙……♡……ぉ゙………」

 最後の精液がバルトのへそへ溜まった時、彼の瞼がゆっくり閉じられた。全身から力が抜け意識が途絶える。ピクン……ピクン……と僅かな痙攣のみが生命活動の痕跡を残す中でカルムは満足げに微笑んだ。

「す、すまない……やりすぎたか……!?」

 静寂が支配する部屋に、はっと我に帰ったカルムの焦った声が響き渡る。ベッドに転がったバルトは全身を白濁に染め上げ横たわっていた。汗と精液にまみれ上気した姿は惨めでありながらどこか妖艶でもあった。

「ふぅ、俺も……疲れたな……」

 カルムは自分の放った精でベトベトになったバルトの髪を撫でながら囁いた。過剰な快楽による疲労がどっと全身に押し寄せてくる。だが胸の奥底に芽生えた充足感は否定しようがない。

「明日……バルトに、全部話そう……」

 眠りに落ちたバルトの全身を清めるためにタオルを手に取るカルムの表情には、僅かな後悔と確かな安堵が入り混じっていた。かつての親友がこれほどの淫猥な姿を晒していることに驚愕しながらも、奇妙な達成感を感じずにはいられなかった。

 窓の外では月が西へ傾き朝焼けが近づいていた。二人の間に漂う空気だけが、未だ淫靡な熱を孕み続けていた。



背徳の香り   完
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