［完結］前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

三年生 卒業の年編

43 旅行

私たちは生徒会室で話していた。

「旅行楽しみだね～」

エマが書類を処理しながら言った。私はエマと距離を取って座って言う。

「そうだね～」

私は感情がこもっていない言い方をした。すると、エマが頰膨らませて言う。私は、感情を込めないといけなかったか…と思いながらエマが口をを開いて言う。

「何その感情のない言い方は…もしかして行きたくないの？」

エマが顔の表情を変えて言う。私は、視線をエマから外して言う。

「私も楽しみだよ～！楽しい思い出作りたいもん！」

私はエマに対して愛想笑いをした。すると、エマは笑顔になり書類の整理を再び再開した。
私は、椅子から立って部屋を出ようとする。すると、マリアが言う。

「ソフィさんもう帰るんすか？」

私は、マリアに止められて足を止める。私は、握っていたドアノブから手を離してマリアの方を見て言う。

「帰って言うか外の空気を吸いに行こうかな～って思って」

私は頭を掻きがながら言った。すると、マリアは納得したのか微笑んで言う。

「そうっすか。行ってらっしゃい」

私は、マリアに手を振って生徒会室を出た。私は、学校の屋上へ向かった。この学校は昔から屋上はなぜか解放されていた。私は屋上へと階段に足を踏み込もうとした時…

「ソフィ！」

横から声が聞こえた。反響して私の耳にまで聞こえてきた。その声の主は…

「ニア…」

私は息を吐きながら言った。すると、ニアは私の顔を見て言う。

「旅行の件で…」

そう言うと、ニアは階段に足を踏み込んだ。私も階段に足を踏み込んだ。階段を歩きながらニアと話す。

「旅行の件って何よ？」

そう聞くと、ニアはうつむいていた。私は、言いずらいことなのかなと思い彼女が口を開けてくれるのを待った。

屋上について私はフェンスに寄りかかる。すると、ニアが突然言う。

「旅行…怖いです」

私は聞いた瞬間笑いそうになったが、場の空気感は笑ってはいけない空気をしていた。私は笑いを抑えながら言う。

「旅行が怖い？どうゆうことよ？」

そう言うと、再びニアはうつむいて黙り込む。ニアが喋ってくれたのは二分後だった。

「私、小さい頃からこの街の外へ出たことがないの…だから外の街がどんな感じか…ソフィの家みたいのがいっぱいあると私は思ってるけど違かったら怖いじゃん？」

ニアは疑問系でいい終わり、フェンスに寄りかかった。私は、遠くの景色を見ながら言う。

「確かに、ニアの想像はいいかもしれない…けれども、私の家みたいのがたくさんあることはないかな」

そう言うと、ニアは驚いた表情をしてこちらを見る。私はフェンスから離れて遠くの景色をさして言う。

「遠くの場所はね…もっとこの街より綺麗で楽しい場所なんだよ」

そう言うと、ニアは表情を変えて言う。

「そうなの！？」

ニアの顔は未知への好奇心と楽しみという感情が入り混じっている。私はニアに言う。

「明日は早いからさっさと帰って明日を楽しみにするんだな」

そう言うと、ニアは一礼をして颯爽にどこかへ行ってしまった。私は、遠くの景色を見ながらポツリと呟く。

「旅行か…」



生徒会室に私は戻るとマリアとエマがまだ仕事をしていた。私は二人を見て言う。

「明日の旅行楽しみだな！」

そう言うとエマが反応して椅子に座りながら体の向きを私の方に向けて言う。

「ソフィさんにもこの旅行の楽しみが分かりましたんですね！」

そう言われて、私は頷く。すると、マリアが椅子から立ち上がって言う。

「さっさとこんな仕事終わらせて明日に備えようぜ」

そう言い私たちは仕事を終わらせた。明日は、旅行の詳細が言われる日だ。人生でこんなに楽しみなイベントはないだろう。



朝陽が登り私は目が覚める。私は髪をセットして鏡を見て顔のチェックをして私は言う。

「よし！」

指差し確認を鏡にして私は教室に向かった。教室に入るとみんなソワソワしていた。私もそのソワソワの一部だ。

先生が来て教卓に紙を置く。

「では、配ってくぞ～」

そう言い先生は紙を配り始めた。私たちは何枚も配られて困惑する。すると先生は配った紙を持って言う。

「紙を重ねて一冊のノブックにしてください」

そう言われて私たちは一冊のブックにする。先生は紙を開きながら言う。

「今回行くところは、[ルクガセントル]と言う街だ。ここは世界でも珍しいオンセンと言う体を休める希少なお湯があってだな。そこのお湯で体の疲れをとって欲しいと思いこれを実行した。」

先生は、旅行の開催にあたっての経緯を話していた。私は資料を見ながら言う。

「ルクガセントルかぁ…」

聞いたこともない地名で私は胸に期待を寄せるのだった。