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No.11 重いです
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アルスの提案を断った途端、一気に周囲の空気の温度が下がった。その原因は、一瞬で無表情になったアルスが原因だ。
「………何で?」
何の感情も籠もっていない無機質な声で、アルスが疑問の声を上げる。
「何で一緒に住むの断るの?えっ?聞き間違いだよね?うん、そうに違いない。だって、漸く会えたご主人様だよ?二度と離れるなんてあり得ないし」
ブツブツと話していたアルスが、顔を上げて莉緒を見る。まるで人形の様な無機質な顔に小さな悲鳴が溢れる。
「ひっ…!」
「あっ、そうか。ご主人様、誰かに脅されてるんだよね?そうだ、そうに違いない。ご主人様は、とても希少な存在だから強欲なクソ共に捕まって監禁されて脅されてるんだ。だから俺の事を拒むんだ、そうに違いない」
(な、何言ってるんだろう…)
莉緒の事を希少な存在だとか、監禁とか脅されているとか言っているが、そんな事はない。………いや、確かに異世界転生したらしい莉緒は希少な存在だろう。だが、それを誰かに話した事など一度もない為、アルスがそれを知っている可能性はゼロだ。
(きっと、黒髪黒目の事を言ってるんだ)
この世界の人達の髪や目は、とてもカラフルだ。偶に外からやって来る人の髪が黒っぽい事があるが、完全な黒では無い。髪に加えて、目まで黒いなんて人は未だ一度も見た事はない。
(それに、誰も監禁なんてしてないです…!)
そもそも、監禁されていたら今この場に莉緒は居ない。一体、何処の世界に監禁しているのに仕事に行かせてくれる人間がいるのだ。そんな人が居たら、それはもはや監禁では無い。
(そもそも、何でこの人は断られないと思ったんだろう…?)
莉緒が断るなんてあり得ないと信じ切っているアルスこそが、莉緒にとっては信じられない。莉緒は、勇気を振り絞って未だブツブツと何かを喋っているアルスに話しかける。
「あああ、あのぅ…!」
「ん?何、ご主人様。大丈夫だよ。ご主人様を監禁して脅してる奴等は、きっちりと息の根を止めて来るから」
全然大丈夫では無い。
このままでは、誤解でミラ達に危険が及んでしまう。
「わ、私っ!か、監禁とか、おお、脅されてなんか、ししし、してませんっ!!」
(言え、言うのよ莉緒っ!)
「そ、そもそも!わわわ、私は、貴方のご、ご主人様なんかじゃ、あ、ありません!」
「そんな訳ないでしょ?」
精一杯勇気を振り絞って言った莉緒の言葉は、瞬きの間も無く否定された。
「な、何でですか…!?」
「何でって、ご主人様が俺のご主人様って事実は誰にも否定出来ないから。例え、王様だろうが神様だろうが、俺とご主人様の絆は断ち切れないよ」
(いえ、私達に絆なんてありません…!)
うっとりと頬を僅かに染めながら話すアルスは、とても色っぽかった。何も知らなかったら、莉緒はきっと見惚れていただろう。だが、目の前の男は莉緒をご主人様と呼び、とても重い感情を向けて来る相手だ。
(何を言っても、この人に通じない。………ならっ!)
「わ、私の事、ごごご、ご主人様…って言うんなら!」
キッと強くアルスを睨みつけて、莉緒は言ったのだった。
「も、もう、私を困らせないで下さいっ…!」
「………何で?」
何の感情も籠もっていない無機質な声で、アルスが疑問の声を上げる。
「何で一緒に住むの断るの?えっ?聞き間違いだよね?うん、そうに違いない。だって、漸く会えたご主人様だよ?二度と離れるなんてあり得ないし」
ブツブツと話していたアルスが、顔を上げて莉緒を見る。まるで人形の様な無機質な顔に小さな悲鳴が溢れる。
「ひっ…!」
「あっ、そうか。ご主人様、誰かに脅されてるんだよね?そうだ、そうに違いない。ご主人様は、とても希少な存在だから強欲なクソ共に捕まって監禁されて脅されてるんだ。だから俺の事を拒むんだ、そうに違いない」
(な、何言ってるんだろう…)
莉緒の事を希少な存在だとか、監禁とか脅されているとか言っているが、そんな事はない。………いや、確かに異世界転生したらしい莉緒は希少な存在だろう。だが、それを誰かに話した事など一度もない為、アルスがそれを知っている可能性はゼロだ。
(きっと、黒髪黒目の事を言ってるんだ)
この世界の人達の髪や目は、とてもカラフルだ。偶に外からやって来る人の髪が黒っぽい事があるが、完全な黒では無い。髪に加えて、目まで黒いなんて人は未だ一度も見た事はない。
(それに、誰も監禁なんてしてないです…!)
そもそも、監禁されていたら今この場に莉緒は居ない。一体、何処の世界に監禁しているのに仕事に行かせてくれる人間がいるのだ。そんな人が居たら、それはもはや監禁では無い。
(そもそも、何でこの人は断られないと思ったんだろう…?)
莉緒が断るなんてあり得ないと信じ切っているアルスこそが、莉緒にとっては信じられない。莉緒は、勇気を振り絞って未だブツブツと何かを喋っているアルスに話しかける。
「あああ、あのぅ…!」
「ん?何、ご主人様。大丈夫だよ。ご主人様を監禁して脅してる奴等は、きっちりと息の根を止めて来るから」
全然大丈夫では無い。
このままでは、誤解でミラ達に危険が及んでしまう。
「わ、私っ!か、監禁とか、おお、脅されてなんか、ししし、してませんっ!!」
(言え、言うのよ莉緒っ!)
「そ、そもそも!わわわ、私は、貴方のご、ご主人様なんかじゃ、あ、ありません!」
「そんな訳ないでしょ?」
精一杯勇気を振り絞って言った莉緒の言葉は、瞬きの間も無く否定された。
「な、何でですか…!?」
「何でって、ご主人様が俺のご主人様って事実は誰にも否定出来ないから。例え、王様だろうが神様だろうが、俺とご主人様の絆は断ち切れないよ」
(いえ、私達に絆なんてありません…!)
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(何を言っても、この人に通じない。………ならっ!)
「わ、私の事、ごごご、ご主人様…って言うんなら!」
キッと強くアルスを睨みつけて、莉緒は言ったのだった。
「も、もう、私を困らせないで下さいっ…!」
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