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No.15 つまり、同棲です
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アルスが働き始めてから2ヶ月。
莉緒がこの世界に来てから、およそ4ヶ月程が経った。あいも変わらず、アルスは莉緒にだけは特別甘い態度で接していた。そんなアルスの態度に、周囲の人々は慣れたらしい。いつの間にか、嫉妬の籠もった視線を殆ど感じなくなって来ていた。
「あっ、おはよう。リオちゃん、今日も可愛いね」
「アルスさん、おはようございます」
隣の部屋から出て来たアルスに、莉緒は挨拶を返す。
(まさか、アルスさんと一緒に住む事になるなんて思わなかったな…)
現在、莉緒はアルスと共に小さな一軒家に住んでいた。同棲し始めてから、既に2週間が経っている。
勿論、これには訳がある。
莉緒は、保護された時からずっとミラの家でお世話になっていた。しかし、3週間前にミラの妊娠が発覚したのだ。
『まさか、この歳で妊娠するなんてね~』
そう言ってミラは笑ったが、ミラはまだ30代後半の女性だ。まだまだ妊娠の可能性はあるのだ。双子達は、妹が弟が出来る事に喜びの声を上げ、近所の人達に自慢している。夫であるジェフは、普段の寡黙な態度が嘘の様に、ミラの体調の心配をしていた。勿論、莉緒は自分の事の様に喜んだ。
ーーしかし、此処で問題が発生したのだ。
ミラ達の家は、お世辞にも広いとは言えない。今でさえギリギリなのに、これから手の掛かる赤ん坊が増えるのだ。そんな中、いつまでもミラ達の家に居候する訳にいかない。保護された当初ならまだしも、今は働いて給金を貰っているのだ。この機会に、そろそろ独り立ちしようと考えた莉緒。
だが、そんな莉緒にミラが待ったをかけたのだ。
『暫く一緒に過ごして、リオがしっかり者だっていうのは分かってるよ。けどね、まだ15歳そこらのリオが一人暮らしするのは、流石に危なく無いかい?』
独り立ちしようとする莉緒と、それを不安がるミラ。話し合いが平行線を辿っている時だった。
『リオちゃん、俺の住んでる家に一緒に住まない?』
アルスがそう声をかけて来たのだ。
この町に住む様になってから、アルスは小さな一軒家を購入して、そこに住んでいた。最初は、アルスと共に住むなどあり得ないと断っていた莉緒。しかし、その話を聞いたミラがアルスの味方をしたのだ。
******
『アルスなら、リオの嫌がる事はしないだろうし良いんじゃないかい?女の一人暮らしより、男手のあった方が何かと便利だしね』
『で、でも…!』
『リオちゃん、大丈夫だよ。俺、リオちゃんの嫌がる事なんて絶対にしないよ。………それに、俺と一緒に住むなら毎日俺がご飯を作るよ』
『……!』
『アルスになら、リオを任せられるよ。何かあったら、直ぐにアタシかジェフに言いな。そん時は、アルスの事をアタシ達がとっちめてやるからさ!』
******
ミラの説得に渋々折れた莉緒は、そうしてアルスと同棲する事になったのだ。そう、間違っても料理に釣られた訳では断じて無い。
最初は恐る恐る生活していた莉緒だが、アルスとの生活は驚く程に快適だった。危惧していた何かが起こる事もなく、まるで元から自分の家だったかの様な生活だ。
「今日の朝食は、卵とベーコンサンドと木苺のパイだよ。直ぐに作るから待っててね」
「いつもありがとうございます」
「俺が好きでやってる事だから気にしないで」
(これが、噂のスパダリか…)
まるで、嫁が出来た様だ。
世の中の男性や女性が、嫁が欲しいと言っていた気持ちが最近理解出来る様になった莉緒であった。
莉緒がこの世界に来てから、およそ4ヶ月程が経った。あいも変わらず、アルスは莉緒にだけは特別甘い態度で接していた。そんなアルスの態度に、周囲の人々は慣れたらしい。いつの間にか、嫉妬の籠もった視線を殆ど感じなくなって来ていた。
「あっ、おはよう。リオちゃん、今日も可愛いね」
「アルスさん、おはようございます」
隣の部屋から出て来たアルスに、莉緒は挨拶を返す。
(まさか、アルスさんと一緒に住む事になるなんて思わなかったな…)
現在、莉緒はアルスと共に小さな一軒家に住んでいた。同棲し始めてから、既に2週間が経っている。
勿論、これには訳がある。
莉緒は、保護された時からずっとミラの家でお世話になっていた。しかし、3週間前にミラの妊娠が発覚したのだ。
『まさか、この歳で妊娠するなんてね~』
そう言ってミラは笑ったが、ミラはまだ30代後半の女性だ。まだまだ妊娠の可能性はあるのだ。双子達は、妹が弟が出来る事に喜びの声を上げ、近所の人達に自慢している。夫であるジェフは、普段の寡黙な態度が嘘の様に、ミラの体調の心配をしていた。勿論、莉緒は自分の事の様に喜んだ。
ーーしかし、此処で問題が発生したのだ。
ミラ達の家は、お世辞にも広いとは言えない。今でさえギリギリなのに、これから手の掛かる赤ん坊が増えるのだ。そんな中、いつまでもミラ達の家に居候する訳にいかない。保護された当初ならまだしも、今は働いて給金を貰っているのだ。この機会に、そろそろ独り立ちしようと考えた莉緒。
だが、そんな莉緒にミラが待ったをかけたのだ。
『暫く一緒に過ごして、リオがしっかり者だっていうのは分かってるよ。けどね、まだ15歳そこらのリオが一人暮らしするのは、流石に危なく無いかい?』
独り立ちしようとする莉緒と、それを不安がるミラ。話し合いが平行線を辿っている時だった。
『リオちゃん、俺の住んでる家に一緒に住まない?』
アルスがそう声をかけて来たのだ。
この町に住む様になってから、アルスは小さな一軒家を購入して、そこに住んでいた。最初は、アルスと共に住むなどあり得ないと断っていた莉緒。しかし、その話を聞いたミラがアルスの味方をしたのだ。
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『アルスなら、リオの嫌がる事はしないだろうし良いんじゃないかい?女の一人暮らしより、男手のあった方が何かと便利だしね』
『で、でも…!』
『リオちゃん、大丈夫だよ。俺、リオちゃんの嫌がる事なんて絶対にしないよ。………それに、俺と一緒に住むなら毎日俺がご飯を作るよ』
『……!』
『アルスになら、リオを任せられるよ。何かあったら、直ぐにアタシかジェフに言いな。そん時は、アルスの事をアタシ達がとっちめてやるからさ!』
******
ミラの説得に渋々折れた莉緒は、そうしてアルスと同棲する事になったのだ。そう、間違っても料理に釣られた訳では断じて無い。
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「今日の朝食は、卵とベーコンサンドと木苺のパイだよ。直ぐに作るから待っててね」
「いつもありがとうございます」
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