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No.33 王国騎士がやって来るらしい
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「えっ?王国騎士の方達が来るんですか?」
いつもの様に食事や酒を運んでいた莉緒の耳に、そんな常連客の会話が聞こえて来た。いつもなら余り気にしないのだが、初めて聞く単語に思わず反応してしまったのだ。
「ん?やっぱりリオちゃんも王国騎士に興味があるのか?」
「何言ってんだよ。若い女なら、この国一番人気の王国騎士に興味が無いわけねーだろ!」
どうやら王国騎士というのは、若い女性に人気の職業らしい。
「王国騎士って、そんなに人気なんですか?」
「おっ、そうか。リオちゃん、記憶喪失だったもんな。王国騎士ってのは、貴族の坊々なんかの身分の高い奴が就く職業なんだ。平民も何人がいるが、どいつもかなりの実力を持つ国に認められた奴らばかりなんだぜ」
騎士というのは誰でも慣れる訳では無いらしい。基本的に、ある程度の身分を持つ者しか慣れないらしい。平民が騎士になるには、国に認められる程の実力が無いといけない。国に認められると、一代限りの騎士爵が与えられるらしい。認められなかった他の平民達は、兵士という扱いになるとの事だ。
「身分と金があって、何より顔が良い。そんな騎士がモテない筈が無いだろ?」
「確かに」
何処の世界でも、金・身分・顔はモテる要素トップスリーらしい。
「まぁ、運良く騎士に見染められても余程の事が無い限り、身分差なんかで愛人がいい所だがな」
「えっ…」
(愛人止まりだと分かってるのにモテるの…?)
驚きに目を見開く莉緒を見て、常連客は笑う。
「驚くよな。でも、貴族の愛人になれば今とは違う良い暮らしが出来る様になる。………まぁ、本妻からの嫌がらせが無かったらな」
最後の不穏な言葉に、莉緒は震える。
自分には、絶対に愛人なんて無理だ。例え、どれだけ相手を好きになっても愛人にだけはならないと断言出来る。
(そもそも、私のこの性格で愛人なんて絶対に無理だ)
愛人になったその日のうちに、相手の奥さんにボコボコにやられて逃げ帰るだろう。
「その王国騎士の人達は、何でこの町に来るんですか?」
「それが、近いうちに国境で軍事練習するらしい。国境に行く途中、この村に寄るって話だ」
「それじゃあ、かなりの人がこの町に来るんですね」
「らしいぜ。まぁ、町に寄るのは食料調達の為で、訓練の一環で街の外で野宿するらしいがな」
その言葉に、莉緒はホッとした。
(良かった。知らない人が大勢町に来たら、凄く緊張して家から出られない所だった)
その時、厨房から料理を運んで来たティナが話し込んでいた莉緒を叱咤する。
「ちょっと!無駄口叩いてないで仕事してよ!唯でさえ小さくて弱いんだから、こういう時に動いて少しでも筋肉付けなさいよ!身体を壊してアルス様に迷惑かけるなんて許さないんだからね!」
「はっ、はい!」
常連客達にペコっとお辞儀をして、莉緒は慌ただしく料理を運ぶのであった。
いつもの様に食事や酒を運んでいた莉緒の耳に、そんな常連客の会話が聞こえて来た。いつもなら余り気にしないのだが、初めて聞く単語に思わず反応してしまったのだ。
「ん?やっぱりリオちゃんも王国騎士に興味があるのか?」
「何言ってんだよ。若い女なら、この国一番人気の王国騎士に興味が無いわけねーだろ!」
どうやら王国騎士というのは、若い女性に人気の職業らしい。
「王国騎士って、そんなに人気なんですか?」
「おっ、そうか。リオちゃん、記憶喪失だったもんな。王国騎士ってのは、貴族の坊々なんかの身分の高い奴が就く職業なんだ。平民も何人がいるが、どいつもかなりの実力を持つ国に認められた奴らばかりなんだぜ」
騎士というのは誰でも慣れる訳では無いらしい。基本的に、ある程度の身分を持つ者しか慣れないらしい。平民が騎士になるには、国に認められる程の実力が無いといけない。国に認められると、一代限りの騎士爵が与えられるらしい。認められなかった他の平民達は、兵士という扱いになるとの事だ。
「身分と金があって、何より顔が良い。そんな騎士がモテない筈が無いだろ?」
「確かに」
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「まぁ、運良く騎士に見染められても余程の事が無い限り、身分差なんかで愛人がいい所だがな」
「えっ…」
(愛人止まりだと分かってるのにモテるの…?)
驚きに目を見開く莉緒を見て、常連客は笑う。
「驚くよな。でも、貴族の愛人になれば今とは違う良い暮らしが出来る様になる。………まぁ、本妻からの嫌がらせが無かったらな」
最後の不穏な言葉に、莉緒は震える。
自分には、絶対に愛人なんて無理だ。例え、どれだけ相手を好きになっても愛人にだけはならないと断言出来る。
(そもそも、私のこの性格で愛人なんて絶対に無理だ)
愛人になったその日のうちに、相手の奥さんにボコボコにやられて逃げ帰るだろう。
「その王国騎士の人達は、何でこの町に来るんですか?」
「それが、近いうちに国境で軍事練習するらしい。国境に行く途中、この村に寄るって話だ」
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「ちょっと!無駄口叩いてないで仕事してよ!唯でさえ小さくて弱いんだから、こういう時に動いて少しでも筋肉付けなさいよ!身体を壊してアルス様に迷惑かけるなんて許さないんだからね!」
「はっ、はい!」
常連客達にペコっとお辞儀をして、莉緒は慌ただしく料理を運ぶのであった。
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