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第1章
No.29
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「いらっしゃーい!今日取れ立ての新鮮なリーゴンだよー」
「そこの旦那!新しく入ったモモンの酒!!試しに飲んでみないか!」
「ママ~。アレほしい!」
「その服、とても素敵ね」
「聞きました?あそこの旦那さん…」
馬車から出た途端、いろんな音が聞こえて来た。
商人がお客を呼び込む声。
子供の物を強請る声。
服を褒める声。
主婦の噂話。
「うわぁ~」
都会に負けない程、此処は音が溢れている。
「びっくりしたか?」
「はい。こんなに賑やかだとは思いませんでした」
「此処は、ドラゴニール国の王都だからな。他国の商品などは全て此処に集まる」
そう説明してくれるアルフォンスさんをチラリと見る。仕事に行く時は、黒い軍服に似た服を着ているアルフォンスさん。しかし、今は白いブラウスの様な服に黒いズボンを履いたラフな格好をしている。
一見、なんて事の無い格好だがアルフォンスさんが着ると何処ぞのモデルかと思う程に似合っている。
現に、先程からチラチラとアルフォンスさんを見つめて頬を赤くしている女性達。
(やっぱり、カッコいいよね)
「ん?どうした?」
「いえ…。アルフォンスさんはやっぱりカッコいいなぁ~って思って」
「ゴボッ!?」
いきなりアルフォンスさんが盛大に噎せた。
「大丈夫ですか!?」
「だ…大丈夫だ。ただ、いきなりだったから…」
よく分からないが、大丈夫な様だ。
「…よし。それじゃあ、行こう」
「!!」
そう言って、アルフォンスさんが私の手を握って歩き出す。しかも、指を絡めた繋ぎ方だ。
(これって、恋人繋ぎだよね!?)
慌てて手を離そうとするが、更に優しく力を入れられ離れない。
(どうしよう!!私、手汗かいてないよね!?)
どうして人は、カッコいい異性と手を繋ぐと手汗を気にしてしまうのだろう。
「………私と手を繋ぐのは嫌か?」
「とんでも御座いません!!むしろ光栄です!」
立ち止まり悲しそうな顔で聞かれ、慌てて意味不明な事を叫ぶ。混乱した頭では、これが精一杯の返答だった。
「ふっ。そうか」
私の返事に優しい顔で笑ったアルフォンスさんは、親指で手の甲を優しく撫でて再び歩き出す。
(静まれ!私の心臓!)
私は、ドキドキと煩い鼓動がアルフォンスさんに聞こえない様に落ち着かせるのに必死になった。
鼓動が静かになった頃、一軒のお店に着いた。
「そこの旦那!新しく入ったモモンの酒!!試しに飲んでみないか!」
「ママ~。アレほしい!」
「その服、とても素敵ね」
「聞きました?あそこの旦那さん…」
馬車から出た途端、いろんな音が聞こえて来た。
商人がお客を呼び込む声。
子供の物を強請る声。
服を褒める声。
主婦の噂話。
「うわぁ~」
都会に負けない程、此処は音が溢れている。
「びっくりしたか?」
「はい。こんなに賑やかだとは思いませんでした」
「此処は、ドラゴニール国の王都だからな。他国の商品などは全て此処に集まる」
そう説明してくれるアルフォンスさんをチラリと見る。仕事に行く時は、黒い軍服に似た服を着ているアルフォンスさん。しかし、今は白いブラウスの様な服に黒いズボンを履いたラフな格好をしている。
一見、なんて事の無い格好だがアルフォンスさんが着ると何処ぞのモデルかと思う程に似合っている。
現に、先程からチラチラとアルフォンスさんを見つめて頬を赤くしている女性達。
(やっぱり、カッコいいよね)
「ん?どうした?」
「いえ…。アルフォンスさんはやっぱりカッコいいなぁ~って思って」
「ゴボッ!?」
いきなりアルフォンスさんが盛大に噎せた。
「大丈夫ですか!?」
「だ…大丈夫だ。ただ、いきなりだったから…」
よく分からないが、大丈夫な様だ。
「…よし。それじゃあ、行こう」
「!!」
そう言って、アルフォンスさんが私の手を握って歩き出す。しかも、指を絡めた繋ぎ方だ。
(これって、恋人繋ぎだよね!?)
慌てて手を離そうとするが、更に優しく力を入れられ離れない。
(どうしよう!!私、手汗かいてないよね!?)
どうして人は、カッコいい異性と手を繋ぐと手汗を気にしてしまうのだろう。
「………私と手を繋ぐのは嫌か?」
「とんでも御座いません!!むしろ光栄です!」
立ち止まり悲しそうな顔で聞かれ、慌てて意味不明な事を叫ぶ。混乱した頭では、これが精一杯の返答だった。
「ふっ。そうか」
私の返事に優しい顔で笑ったアルフォンスさんは、親指で手の甲を優しく撫でて再び歩き出す。
(静まれ!私の心臓!)
私は、ドキドキと煩い鼓動がアルフォンスさんに聞こえない様に落ち着かせるのに必死になった。
鼓動が静かになった頃、一軒のお店に着いた。
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