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封印課②
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「そうだよ。これはね、問題になった世界の恨み辛みと言った負の感情を一ヶ所に集めて作り上げる呪いさ。こんな呪いが近くにあれば、そりゃあ封印も綻ぶよ」
「ーーと言う事は、今回の件は突発的な出来事ではなくて、誰かによって引き起こされたと言う事ですか?」
「まず間違い無いね。この呪いを作るには、きちんとした知識と技術が必要だからね。偶然はあり得ないよ」
(直ぐにメシディアル様に報告しないと)
一体、誰がこんな事をしたのだろう。
下手をしたら、世界の一つが滅んでしまったかもしれないのだ。
「マイクさん、これ調査の申請書です。他にも何か分かったら教えて下さい」
「了解。今回の件は、僕以外にも調査するから早いうちに新しい報告が出来ると思うよ。期待しててね」
「はい!」
マイクの頼もしい言葉に、エミリーは尊敬の念を込めて返事をする。呪いを特殊な檻に入れながら、マイクはニヤッと楽しげに笑う。
「そういえば、エミリーちゃん。少し前に聞いたんだけど、またやらかしたんだって?」
「はうっ!?」
(ど、ど、ど、どうしてそれを…!?)
挙動不審になるエミリー。
背中の羽が落ち着きなく動く。
「いや~、本当に君は面白いね。女性の聖女じゃなくて男の聖女を召喚するなんて!しかもオネエ!」
「そんなに笑わないでくださいっ!わざとじゃ無いんです!」
「知ってるよ、だから最高に面白いんだよ!今、天界はこの話題で持ちきりさ」
「えっーーーー!?」
まさか、今回の失敗が天界中に知られているなんて思わなかったエミリーは驚愕した。
「ど、何処から漏れたの!?」
メシディアル様か?
いや、自身の尊敬する上司は誰かの失敗を言い触らす様な真似はしない。
必死に考えるエミリーに、マイクは言った。
「君の同僚のケイン君が大爆笑しながら、色んな所で皆んなに話してたよ」
「勿論僕もね」と、マイクは爽やかな笑顔で笑う。エミリーの頭の中に、無駄にイケメンな黒髪男の顔が浮かぶ。
「あ、あのバカケイーーンッ!!」
エミリーの怒りの叫びが、マイクの研究室に響き渡った。
「ーーと言う事は、今回の件は突発的な出来事ではなくて、誰かによって引き起こされたと言う事ですか?」
「まず間違い無いね。この呪いを作るには、きちんとした知識と技術が必要だからね。偶然はあり得ないよ」
(直ぐにメシディアル様に報告しないと)
一体、誰がこんな事をしたのだろう。
下手をしたら、世界の一つが滅んでしまったかもしれないのだ。
「マイクさん、これ調査の申請書です。他にも何か分かったら教えて下さい」
「了解。今回の件は、僕以外にも調査するから早いうちに新しい報告が出来ると思うよ。期待しててね」
「はい!」
マイクの頼もしい言葉に、エミリーは尊敬の念を込めて返事をする。呪いを特殊な檻に入れながら、マイクはニヤッと楽しげに笑う。
「そういえば、エミリーちゃん。少し前に聞いたんだけど、またやらかしたんだって?」
「はうっ!?」
(ど、ど、ど、どうしてそれを…!?)
挙動不審になるエミリー。
背中の羽が落ち着きなく動く。
「いや~、本当に君は面白いね。女性の聖女じゃなくて男の聖女を召喚するなんて!しかもオネエ!」
「そんなに笑わないでくださいっ!わざとじゃ無いんです!」
「知ってるよ、だから最高に面白いんだよ!今、天界はこの話題で持ちきりさ」
「えっーーーー!?」
まさか、今回の失敗が天界中に知られているなんて思わなかったエミリーは驚愕した。
「ど、何処から漏れたの!?」
メシディアル様か?
いや、自身の尊敬する上司は誰かの失敗を言い触らす様な真似はしない。
必死に考えるエミリーに、マイクは言った。
「君の同僚のケイン君が大爆笑しながら、色んな所で皆んなに話してたよ」
「勿論僕もね」と、マイクは爽やかな笑顔で笑う。エミリーの頭の中に、無駄にイケメンな黒髪男の顔が浮かぶ。
「あ、あのバカケイーーンッ!!」
エミリーの怒りの叫びが、マイクの研究室に響き渡った。
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