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顔のいい男、その名はケイン①
しおりを挟む「異世界救済管理局のケインってどんな天使?」
そう聞かれた者達は、皆が揃ってこう答えるだろう。
「物凄く顔の整った天使」だと。
太陽の光をキラキラと反射する黒い髪に、ブルーダイヤモンドの様な美しい瞳。百九十センチ近い長身は鍛え抜かれ、黒豹の様なしなやかさを持った天界でも上位に入る美貌を持った美しい天使。それがケインという天使である。
天界には神々が住む居住区と、様々な部署が集まる管理区がある。その管理区の中を物凄い形相で飛ぶエミリーに、周りの天使は何事かと振り返る。しかし、エミリーはそんな周囲に目もくれずある場所に向かって飛ぶ。
そうして暫く飛んでいると、ようやく目的の場所が見えて来た。そこは、管理区の端にある美しい湖のある殆ど誰も来ない場所であった。
そして、その場所に目的の人物が居た。
気持ち良さそうに湖の側で寝転び寝ている黒髪の天使。その天使を見た瞬間、エミリーは叫んだ。
「このっ、バカケイン!」
「んあっ?なんだ、エミぐあっ…!?」
呑気に起き上がりこちらを見たケインに向かって、エミリーは頭から突撃した。腹部にエミリー渾身の突撃を受けたケインは、呻き声を上げて背後に倒れる。そんなケインに馬乗りになり胸倉を掴むと大きく揺さぶった。
「な、なんだよいきなりっ!」
「ケインッ!アンタ、今回の私が失敗した事天界中にバラしたでしょ!」
「げっ!?もうバレたのか?」
「バレたのか?じゃ無いわよ!酷すぎるわ!」
怒るエミリーに対して、ケインはブハッと笑い出す。
「だ、だってよ!面白すぎんだろ!流石、エミリー!イセカンに配属されてから、俺は笑いっぱなしだよ!ってか、これで何回目だよ!」
「う、煩いっ!」
(私だって好きで失敗してる訳じゃないわ!)
キッとケインを睨む。
しかし、ケインはエミリーの睨みを物ともせず笑い続けるのだった。
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