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牙を剥く狂気
終わり
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(もう駄目!)
ぎゅっと目を瞑りその瞬間を待つ。しかし、いつまで経っても痛みが襲って来ない。
(あ…れ?)
そっと目を開くと、寸前で止まっているナイフ。視線を上げるとヴォーグさんは此方を見ていなかった。
「ようやく来たか」
その言葉にドアの方を見ると、其処には無表情のリュシルが剣を手に立っていた。
「リュシル…」
「レムリア、もう大丈夫だから。もう少し待ってて。…すぐ片付ける」
そう私に言うと剣を構える。
「ハハッ!!漸くお前をこの手で殺せる!お前を殺したら、次はレムリアだ」
「黙れ」
リュシルが一気に間合いを詰めヴォーグさんに斬りかかる。彼は、その剣を避けナイフを投げるがリュシルは剣でナイフを弾く。そんな事を数回行う。
「チッ!面倒だな」
ぼそりと呟き手に何かを隠し持つ。
(あれは!)
リュシルはそれに気付いてなく、再び飛び掛かる。それを見て、ヴォーグさんはその薬をリュシルに投げつけようとした。
「駄目!!」
痺れる身体を動かしヴォーグさんの足にしがみ付く。
「っ!?」
体勢を崩し、薬は地面に落ちる。薬が落ちた場所は溶け嫌な臭いが煙と共に現れる。
「よくも邪魔を!!」
その隙を見逃さずリュシルは彼を斬る。
「がぁっ!」
左腕を斬られそこから沢山の血が流れる。リュシルは血の付いた剣をヴォーグさんの喉元に当てる。
「これで終わりだ」
ぎゅっと目を瞑りその瞬間を待つ。しかし、いつまで経っても痛みが襲って来ない。
(あ…れ?)
そっと目を開くと、寸前で止まっているナイフ。視線を上げるとヴォーグさんは此方を見ていなかった。
「ようやく来たか」
その言葉にドアの方を見ると、其処には無表情のリュシルが剣を手に立っていた。
「リュシル…」
「レムリア、もう大丈夫だから。もう少し待ってて。…すぐ片付ける」
そう私に言うと剣を構える。
「ハハッ!!漸くお前をこの手で殺せる!お前を殺したら、次はレムリアだ」
「黙れ」
リュシルが一気に間合いを詰めヴォーグさんに斬りかかる。彼は、その剣を避けナイフを投げるがリュシルは剣でナイフを弾く。そんな事を数回行う。
「チッ!面倒だな」
ぼそりと呟き手に何かを隠し持つ。
(あれは!)
リュシルはそれに気付いてなく、再び飛び掛かる。それを見て、ヴォーグさんはその薬をリュシルに投げつけようとした。
「駄目!!」
痺れる身体を動かしヴォーグさんの足にしがみ付く。
「っ!?」
体勢を崩し、薬は地面に落ちる。薬が落ちた場所は溶け嫌な臭いが煙と共に現れる。
「よくも邪魔を!!」
その隙を見逃さずリュシルは彼を斬る。
「がぁっ!」
左腕を斬られそこから沢山の血が流れる。リュシルは血の付いた剣をヴォーグさんの喉元に当てる。
「これで終わりだ」
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