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♂白上優吾(しらかみ ゆうご)side
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~翌朝~
目を覚ました瞬間、世界は変わっていないことに確信を持つ優吾。
奈々華が朝勃ちんこにフェラをするためベッドに潜り込んでいた。
(こいつ!ドアの鍵は締めたはず、窓も開いていないのにどっから入ってきたんだ……? あっヤバい、これ以上はヤバい!!)
射精感が込み上げてくる。
気合で抑え込み、奈々華の頭を押さえて抜き取った。
「危なかった、少し遅かったら出してたところだった」
「出しちゃえばよかったのに」
「精子提供に支障が出るだろ!」
「赤の他人に優の精子奪われるぐらいなら私が全部飲むの!」
「そんな……」
「葵は許せる、優のこと本当に愛しているから。でも精子提供を受けとる女は許せない。お金だせば優の精子買えると思ってるしそんなの私嫌っ!」
「無料提供で匿名でしょ?」
「建前上はね」
「違うの?」
「私の友達に看護師いるから知ってるよ。どの精液が誰のかちゃんとわかるように管理されてるって。それに優みたいに若くてイケメンの精子は無料提供には出てこないってことも」
「じゃあ俺の精子は?」
「カプセル保存されて高値で売られちゃうよ」
「無料提供されてる精子って偽物なの?」
「その精子も本物だよ。どっかのおっさんのくっさい精子だけどね」
精子が裏で売買されてるのには正直驚いたが、希少性があるなら必然的にそうなるのは仕方がないことかのかもしれない。
「……それでも俺は病院に行くよ」
「なんで! そもそもちゃんと精子提供に行ってる男なんて全体の1割もいないんだよ。国が勝手に決めたことだし、毎週イかなくてもいいんだよ!」
「売られたとしてもその先で男の子が生まれるかもしれない。その可能性があるなら、俺毎週病院行くよ」
「……やっぱり優は優しいね。私は優のこと独占したくなっちゃう。こんなお姉ちゃんでごめんね……」
「そんなことないから。奈々華は俺にとって最高のお姉ちゃんなんだぜ」
とりあえず抱きしめて、奈々華は落ち着きを取り戻した。
(ちょっと気が沈んでるみたいだし後で慰めてやるか。自覚はなかったが奈々華にとってはイケメンに分類されていることはちょっと嬉しい)
~病院出発前~
家のチャイムがなる。
母さんが対応しに向かった。
「えっとどちら様?」
「あの、白上優吾様の特別護衛のため参りました早見朱里と申します。本日はよろしくお願い致します」
「早見さん? ちょっと待っててね」
小走りで母さんが戻ってくる。
「ゆーくん、早見さんって人に頼んだの? 千堂さんはダメだったの?」
「名簿から適当に選んだだけだよ」
「あら、そう……」
「じゃ、病院行ってくるから」
「いってらっしゃい、気をつけてね」
早見さんに軽く自己紹介を済ますと、病院までの特別護衛をお願いした。
(斜め後ろからずっとついてくる感じなのか、話しかけても一言、二言で終わっちゃうしなぁ。一応仕事だから、あえてそうしてる感じなのかな。仕方ないな)
無人路面電車を使って15分程度。
(やたら目が合うな。全員知らない人ばっかりだけど。俺を見て横の特別護衛に気づいて視線を外す感じなのがわかる。何かされるわけじゃないけど早見さんが居てくれるのが心強い)
病院に入ると担当の看護師が飛んできた。
「精液採取担当の倉井です。また来てくれて嬉しいです。一度失敗しちゃうと二度とこない方多いから」
「そうなんですか」
「白上さんみたいに若い子だと尚更なんですけどね」
「前回は自分の管理不足ですから、今日は大丈夫です」
「しっかりしてらっしゃいますね。ありがとうございます」
「それで、今回試したい事がありまして」
「何でしょうか?」
「看護師さんの補助をお願いしたくて」
補助のお願いをした瞬間、倉井と後ろにいた早見まで生唾を飲み、数秒間固まってしまう。
(あれ、なんか空気変わった?)
「申し訳ありません。聞き間違えかもしれませんが補助と聞こえたので」
「はい、補助をお願いできますか?」
「も、も、もちろんできます。できますけど、ご指名がございますでしょうか?」
(補助する人を指名するなんて書いてなかったぞ。正直看護師さんたちのことは知らないので誰でもいいかな)
「指名はないです」
「えっ!? 指名はなしなのですね……あのそれでしたら私でもよろしいですか?」
「え、いいんですか? 倉井さんがよければ是非お願いします!」
倉井さんもたぶん感染者だから正直年齢はわからない。それでもストライクゾーンにしっかり入るスレンダーなお姉さんタイプだ。
「も、も、もちろんですよ!! すぐ準備しますのでちょっとお待ちください!!!」
早足でどこかにいってしまう倉井。
とりあえず待つしかなくなった2人。
「早見さんも座ったら? ここ病院だし大丈夫だよ」
「お気遣いいただきありがとうございます。これも仕事ですので大丈夫です」
「そっか。大変だね」
「そんなことはありません」
「ねえ、早見さんと俺同い年だし、敬語なんて使わなくていいよ」
「それは……失礼になりませんか?」
「えーー大丈夫だよ」
「本当に?」
「うんうん大丈夫。呼び方も優吾でいいよ」
「いきなり呼び捨てなんて……では優吾くんで」
「じゃ、俺は朱里ちゃんて呼ぶね」
朱里ちゃんと呼んだ瞬間、動かなくなってしまう。
「朱里ちゃん? おーい」
「はぅ! 呼吸が上手くできなくて」
「朱里ちゃんおもしろ~」
「別にそんなんじゃ……」
「ちょっと先の話しなんだけどさ、清修高校に通う予定なんだよね。そのときは朱里ちゃんに特別護衛頼んでもいい?」
「え、学校に通うの?」
「そだよ」
「ぇぇえええ!! 是非特別護衛させて!!」
「まだ予定だけど」
「えっとね。清修高校は共学だけど、今男子生徒1人もいないよ……」
「あー男俺1人なのかぁー。なら朱里ちゃん、最初のうちだけでも俺の話し相手してよ」
「そんな! 最初だけじゃなくてずーっとでもいいよ」
「助かるー! じゃ、その時はよろしくね。今のうちにメッセージアプリのID交換しとこうよ」
「え、え? いいのデスカ?」
「気まずい?」
「全然そんなことないよ!」
特別護衛者が護衛対象に連絡先を聞くのはNG行為になるが、護衛対象から連絡先を聞かれたら場合は構わない。
「ありがとう! 学校行くこと決まったら朱里ちゃんに連絡するから」
「うん!よろしくね優吾くん」
ID交換も無事済んだところに倉井が戻ってくる。
「遅くなってごめんなさい。専用の個室に案内しますね」
(あれ?制服が変わってる??スカートの丈が短くなってるよね?)
個室の前まで来ると、朱里はドアの前で待機。
優吾は倉井と2人きりで部屋に入った。
目を覚ました瞬間、世界は変わっていないことに確信を持つ優吾。
奈々華が朝勃ちんこにフェラをするためベッドに潜り込んでいた。
(こいつ!ドアの鍵は締めたはず、窓も開いていないのにどっから入ってきたんだ……? あっヤバい、これ以上はヤバい!!)
射精感が込み上げてくる。
気合で抑え込み、奈々華の頭を押さえて抜き取った。
「危なかった、少し遅かったら出してたところだった」
「出しちゃえばよかったのに」
「精子提供に支障が出るだろ!」
「赤の他人に優の精子奪われるぐらいなら私が全部飲むの!」
「そんな……」
「葵は許せる、優のこと本当に愛しているから。でも精子提供を受けとる女は許せない。お金だせば優の精子買えると思ってるしそんなの私嫌っ!」
「無料提供で匿名でしょ?」
「建前上はね」
「違うの?」
「私の友達に看護師いるから知ってるよ。どの精液が誰のかちゃんとわかるように管理されてるって。それに優みたいに若くてイケメンの精子は無料提供には出てこないってことも」
「じゃあ俺の精子は?」
「カプセル保存されて高値で売られちゃうよ」
「無料提供されてる精子って偽物なの?」
「その精子も本物だよ。どっかのおっさんのくっさい精子だけどね」
精子が裏で売買されてるのには正直驚いたが、希少性があるなら必然的にそうなるのは仕方がないことかのかもしれない。
「……それでも俺は病院に行くよ」
「なんで! そもそもちゃんと精子提供に行ってる男なんて全体の1割もいないんだよ。国が勝手に決めたことだし、毎週イかなくてもいいんだよ!」
「売られたとしてもその先で男の子が生まれるかもしれない。その可能性があるなら、俺毎週病院行くよ」
「……やっぱり優は優しいね。私は優のこと独占したくなっちゃう。こんなお姉ちゃんでごめんね……」
「そんなことないから。奈々華は俺にとって最高のお姉ちゃんなんだぜ」
とりあえず抱きしめて、奈々華は落ち着きを取り戻した。
(ちょっと気が沈んでるみたいだし後で慰めてやるか。自覚はなかったが奈々華にとってはイケメンに分類されていることはちょっと嬉しい)
~病院出発前~
家のチャイムがなる。
母さんが対応しに向かった。
「えっとどちら様?」
「あの、白上優吾様の特別護衛のため参りました早見朱里と申します。本日はよろしくお願い致します」
「早見さん? ちょっと待っててね」
小走りで母さんが戻ってくる。
「ゆーくん、早見さんって人に頼んだの? 千堂さんはダメだったの?」
「名簿から適当に選んだだけだよ」
「あら、そう……」
「じゃ、病院行ってくるから」
「いってらっしゃい、気をつけてね」
早見さんに軽く自己紹介を済ますと、病院までの特別護衛をお願いした。
(斜め後ろからずっとついてくる感じなのか、話しかけても一言、二言で終わっちゃうしなぁ。一応仕事だから、あえてそうしてる感じなのかな。仕方ないな)
無人路面電車を使って15分程度。
(やたら目が合うな。全員知らない人ばっかりだけど。俺を見て横の特別護衛に気づいて視線を外す感じなのがわかる。何かされるわけじゃないけど早見さんが居てくれるのが心強い)
病院に入ると担当の看護師が飛んできた。
「精液採取担当の倉井です。また来てくれて嬉しいです。一度失敗しちゃうと二度とこない方多いから」
「そうなんですか」
「白上さんみたいに若い子だと尚更なんですけどね」
「前回は自分の管理不足ですから、今日は大丈夫です」
「しっかりしてらっしゃいますね。ありがとうございます」
「それで、今回試したい事がありまして」
「何でしょうか?」
「看護師さんの補助をお願いしたくて」
補助のお願いをした瞬間、倉井と後ろにいた早見まで生唾を飲み、数秒間固まってしまう。
(あれ、なんか空気変わった?)
「申し訳ありません。聞き間違えかもしれませんが補助と聞こえたので」
「はい、補助をお願いできますか?」
「も、も、もちろんできます。できますけど、ご指名がございますでしょうか?」
(補助する人を指名するなんて書いてなかったぞ。正直看護師さんたちのことは知らないので誰でもいいかな)
「指名はないです」
「えっ!? 指名はなしなのですね……あのそれでしたら私でもよろしいですか?」
「え、いいんですか? 倉井さんがよければ是非お願いします!」
倉井さんもたぶん感染者だから正直年齢はわからない。それでもストライクゾーンにしっかり入るスレンダーなお姉さんタイプだ。
「も、も、もちろんですよ!! すぐ準備しますのでちょっとお待ちください!!!」
早足でどこかにいってしまう倉井。
とりあえず待つしかなくなった2人。
「早見さんも座ったら? ここ病院だし大丈夫だよ」
「お気遣いいただきありがとうございます。これも仕事ですので大丈夫です」
「そっか。大変だね」
「そんなことはありません」
「ねえ、早見さんと俺同い年だし、敬語なんて使わなくていいよ」
「それは……失礼になりませんか?」
「えーー大丈夫だよ」
「本当に?」
「うんうん大丈夫。呼び方も優吾でいいよ」
「いきなり呼び捨てなんて……では優吾くんで」
「じゃ、俺は朱里ちゃんて呼ぶね」
朱里ちゃんと呼んだ瞬間、動かなくなってしまう。
「朱里ちゃん? おーい」
「はぅ! 呼吸が上手くできなくて」
「朱里ちゃんおもしろ~」
「別にそんなんじゃ……」
「ちょっと先の話しなんだけどさ、清修高校に通う予定なんだよね。そのときは朱里ちゃんに特別護衛頼んでもいい?」
「え、学校に通うの?」
「そだよ」
「ぇぇえええ!! 是非特別護衛させて!!」
「まだ予定だけど」
「えっとね。清修高校は共学だけど、今男子生徒1人もいないよ……」
「あー男俺1人なのかぁー。なら朱里ちゃん、最初のうちだけでも俺の話し相手してよ」
「そんな! 最初だけじゃなくてずーっとでもいいよ」
「助かるー! じゃ、その時はよろしくね。今のうちにメッセージアプリのID交換しとこうよ」
「え、え? いいのデスカ?」
「気まずい?」
「全然そんなことないよ!」
特別護衛者が護衛対象に連絡先を聞くのはNG行為になるが、護衛対象から連絡先を聞かれたら場合は構わない。
「ありがとう! 学校行くこと決まったら朱里ちゃんに連絡するから」
「うん!よろしくね優吾くん」
ID交換も無事済んだところに倉井が戻ってくる。
「遅くなってごめんなさい。専用の個室に案内しますね」
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個室の前まで来ると、朱里はドアの前で待機。
優吾は倉井と2人きりで部屋に入った。
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