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#3:慣れてきた学院生活~新たな出会い
#3-2.運動不足は否めない
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久しぶりに踊って喉が渇いていたマリナは、レイアに用意してもらったアイスティーを遠慮なく戴くことにした。
テーブルの向かい側に座るオーリーは、グラスを前に背の高い身体を縮こめて俯いて黙りこくっている。
「あの……わたしの事人形だと思ってたって。その『自動人形』ってなんですか?」
実際にマリナの事を「自動人形」と言ったのはオーリーだが、こちらを見てくれないのでレイアにそう聞いてみた。
「彼、ご覧の通り随分背が高いでしょう?それに、ほらこの無愛想さ。だから幾らダンスが上手でも彼とダンスを踊って下さるパートナーがおりませんの。なので、普段は自動人形という魔力を付加されてダンスの動きをプログラミングされた人形を相手に練習しているのですわ」
「なるほど」
男性側の身長なんて単純に高ければいいと思っていたが、まさか高すぎるのも問題があるとは。
それに無愛想って……確かに踊っているときはしっかり笑顔を貼り付けていたのに、俯いた顔を覗き込めば、今は見る影もない。何なら眉間のシワが深い。
せっかくの綺麗な顔が台無しだ。
「オーリーさん、ダンスを踊っているときは笑顔でしたし、話もしていましたよね」
「…………」
「オーリー?」
相変わらず表情の消え失せたオーリーは、手元のグラスを見つめたまま口元をぎゅっと結んでいる。
レイアに睨まれてやっと顔を上げマリナの方を見た。
「オ、オ、オレは……そ、そ、その……」
やっと顔を上げたと思ったのに、目が合った途端オーリーはまたもや顔を赤くして俯いてしまった。
「仕方ありませんわね……マリナさん、ご覧の通りオーリーは極度の人見知りといいますか……人形相手ならいくらでも話せるのですけれど、どうも相手が人だと言葉が出ないようで、本当に困った人ですの。さっきも、貴女を人形だと思っておりましたので話せただけですわ」
「なるほど」
だが、レイア相手だとオーリーも普通に話したように見えた。
それだけ仲良いんだろうか。
「ああ、わたくし?オーリーは従兄弟ですのよ。小さい頃からの付き合いで慣れているだけですわ」
「なるほど」
そんな様子じゃ初対面の自分と話せるわけはないか。
(うーん……うーん……こんな時「下僕化」を使えばオーリーさんは楽に話せるんだろうけど、でも本人の意志を無視するのもなあ……)
そもそも下僕化で話してもらっても嬉しくないし、本人のためにもならない。
上手く解除できないとハロルドのような前例もあるし、万が一……ということもある。
「レイアさんとオーリーさんが踊れれば問題ないでしょうに、残念ですね」
これだけ気心知れた相手で仲が良いのだ、身長差さえクリア出来ればお互い申し分ないパートナーになれただろうに。
「マリナさん、それは出来ませんわ」
「レイアとは…………嫌だ」
「なるほど」
お互いそれは望んでないと。
「わたくしもオーリーもリーダーだから、反りが合わなのですわ」
「リードしたい側ってことですか」
「そういうことですわね」
「なるほど」
ダンスは男性がリードするものと思っていたけど、レイアは女性なのにリードする側なのだ。
この二人が合わない理由は身長差だけじゃなかったのか。
それでも、男性側のほうがパートナーを見つけやすいように思うのだが。
「ですから、先程ここを覗いている貴女を見かけて、貴女のような方がオーリーと踊ってくださったらどんなに素敵かと。まさかこのバカが貴女を人形と思うだなんて……」
レイアにひと睨みされて、ひゃっと声を上げてオーリーが尚更肩を竦めて縮こまる。
(ふふっ、レイアさんに叱られて可哀想なのに何だか可愛い)
「もう怒ってないですよ。オーリーさんも顔を上げて下さい」
「ひゃ、ひゃい!」
(もう、挙動不審すぎですってば。仕方ないなあ)
「わたしで良ければ、ダンスのお相手にしていただけますか?」
「…………本当?オレ…………と、踊っ……てくれる、の?」
向かい側からおずおずと手を伸ばされ、指先をそっと握られる。
漸くマリナの方を見て目を合わせてくれたオーリーは、赤い顔をして少し泣きそうな表情だ。
「わたし程度で務まるか自信はありませんけれど」
「…………君、がいい、…………君じゃ、なきゃ、嫌だ」
見開かれたエメラルド色のキラキラした瞳と目が合う。
さっきまでのしおれた人とは別人のような変貌ぶりに、いかに彼がダンスを大事にしているのかが伝わってきて、マリナは苦笑しながらも「わかりました」と応じるしかなかった。
オーリーの人見知りとは少し違うけれど、領地引きこもりで人付き合いの苦手だったマリナには他人事とは思えないのだった。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「腕の角度が5°曲がっているぞ」
「はい」
「ステップが左に半歩ズレている」
「はい」
「顔の向きをもう少し右に」
「はい」
「スウェイが甘い」
「はい」
(細かいっっっ!!!」
休憩を終え、マリナの事を『自動人形《オートドール》』から『人間』へと認識を改めたオーリーとダンスを再開した途端、告げられる指摘は容赦なかった。
オーリーとダンスを踊りたくないご令嬢方の気持ちが理解ったような気がする。
でも、こんな程度、マリナが習いたての頃にみっちり受けたシゴキのほうが、数倍キツかった事を考えれば笑顔で受け流せる。
オーリーの言う事も理不尽さはなく、至極真っ当な指摘だ。細かいけど。
それに、オーリーの凄い所は、これを笑顔を崩さぬまま言ってることだろう。
(ホント、板に付いてるっていうか仮面被ってるっていうか。綺麗な顔した完璧笑顔怖い)
「次行くぞ」
「……はい」
(…………取り敢えず体力をつけて、置いて行かれないようにしないと!)
アカデミーへ来て暫く休んでいたトレーニングを再開せねばと、マリナは頭に効率の良い体力向上メニューを浮かべた。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「いたっっ……も、もうちょっと優しく……」
「こうかな……っと」
「ああ……うぅんっ……はぅっ」
ちょっとだけのつもりが、間に休憩を挟んでいたとは言え、あれからたっぷり3時間も踊ることになろうとは……。
ここまでしっかりと踊ったのは、練習を始めた頃「一通り身体が覚えるまでやりきる」と指導していただいた先生に言われて踊って以来だ。
あれは随分前だしあの頃は若かった……いや、今も16歳でまだまだ若いとは思うけれども。
ああ、それとデビュタントの前に……。
「なにやってこんなに凝ってるの」
「ダンスをちょっと……」
「ダンス……ねえ」
社交界へのデビュタントを控え王都へ行かず領地でお披露目パーティーをした時、マリナの相手として踊ってくれたのはゲネルだった。
パーティーの前日、不安で失敗したくなくて散々練習に付き合ってもらったのもゲネルで、当然のごとく脚が痛くなってこんなふうにマッサージしてもらったのを思い出した。
「はうぅ……あ、そこ……きもちい……」
ゆるゆると足裏から脹脛へと大きくて温かい手が這う。
オイルをまとった掌は滑らかに一定のリズムで脚を撫で上げ、筋肉を揉みほぐし、緊張を解いていく。
久しぶりの運動で凝った筋肉は、ゲネルの的確なマッサージによって次第にほぐれ、痛みから気持ちいい感覚に変わっていった。
日課となったお茶を飲んで身体も温まってるし、痛かったマッサージも気持ち良くなってきたし、今日は運動もして、もう……眠……い…………。
テーブルの向かい側に座るオーリーは、グラスを前に背の高い身体を縮こめて俯いて黙りこくっている。
「あの……わたしの事人形だと思ってたって。その『自動人形』ってなんですか?」
実際にマリナの事を「自動人形」と言ったのはオーリーだが、こちらを見てくれないのでレイアにそう聞いてみた。
「彼、ご覧の通り随分背が高いでしょう?それに、ほらこの無愛想さ。だから幾らダンスが上手でも彼とダンスを踊って下さるパートナーがおりませんの。なので、普段は自動人形という魔力を付加されてダンスの動きをプログラミングされた人形を相手に練習しているのですわ」
「なるほど」
男性側の身長なんて単純に高ければいいと思っていたが、まさか高すぎるのも問題があるとは。
それに無愛想って……確かに踊っているときはしっかり笑顔を貼り付けていたのに、俯いた顔を覗き込めば、今は見る影もない。何なら眉間のシワが深い。
せっかくの綺麗な顔が台無しだ。
「オーリーさん、ダンスを踊っているときは笑顔でしたし、話もしていましたよね」
「…………」
「オーリー?」
相変わらず表情の消え失せたオーリーは、手元のグラスを見つめたまま口元をぎゅっと結んでいる。
レイアに睨まれてやっと顔を上げマリナの方を見た。
「オ、オ、オレは……そ、そ、その……」
やっと顔を上げたと思ったのに、目が合った途端オーリーはまたもや顔を赤くして俯いてしまった。
「仕方ありませんわね……マリナさん、ご覧の通りオーリーは極度の人見知りといいますか……人形相手ならいくらでも話せるのですけれど、どうも相手が人だと言葉が出ないようで、本当に困った人ですの。さっきも、貴女を人形だと思っておりましたので話せただけですわ」
「なるほど」
だが、レイア相手だとオーリーも普通に話したように見えた。
それだけ仲良いんだろうか。
「ああ、わたくし?オーリーは従兄弟ですのよ。小さい頃からの付き合いで慣れているだけですわ」
「なるほど」
そんな様子じゃ初対面の自分と話せるわけはないか。
(うーん……うーん……こんな時「下僕化」を使えばオーリーさんは楽に話せるんだろうけど、でも本人の意志を無視するのもなあ……)
そもそも下僕化で話してもらっても嬉しくないし、本人のためにもならない。
上手く解除できないとハロルドのような前例もあるし、万が一……ということもある。
「レイアさんとオーリーさんが踊れれば問題ないでしょうに、残念ですね」
これだけ気心知れた相手で仲が良いのだ、身長差さえクリア出来ればお互い申し分ないパートナーになれただろうに。
「マリナさん、それは出来ませんわ」
「レイアとは…………嫌だ」
「なるほど」
お互いそれは望んでないと。
「わたくしもオーリーもリーダーだから、反りが合わなのですわ」
「リードしたい側ってことですか」
「そういうことですわね」
「なるほど」
ダンスは男性がリードするものと思っていたけど、レイアは女性なのにリードする側なのだ。
この二人が合わない理由は身長差だけじゃなかったのか。
それでも、男性側のほうがパートナーを見つけやすいように思うのだが。
「ですから、先程ここを覗いている貴女を見かけて、貴女のような方がオーリーと踊ってくださったらどんなに素敵かと。まさかこのバカが貴女を人形と思うだなんて……」
レイアにひと睨みされて、ひゃっと声を上げてオーリーが尚更肩を竦めて縮こまる。
(ふふっ、レイアさんに叱られて可哀想なのに何だか可愛い)
「もう怒ってないですよ。オーリーさんも顔を上げて下さい」
「ひゃ、ひゃい!」
(もう、挙動不審すぎですってば。仕方ないなあ)
「わたしで良ければ、ダンスのお相手にしていただけますか?」
「…………本当?オレ…………と、踊っ……てくれる、の?」
向かい側からおずおずと手を伸ばされ、指先をそっと握られる。
漸くマリナの方を見て目を合わせてくれたオーリーは、赤い顔をして少し泣きそうな表情だ。
「わたし程度で務まるか自信はありませんけれど」
「…………君、がいい、…………君じゃ、なきゃ、嫌だ」
見開かれたエメラルド色のキラキラした瞳と目が合う。
さっきまでのしおれた人とは別人のような変貌ぶりに、いかに彼がダンスを大事にしているのかが伝わってきて、マリナは苦笑しながらも「わかりました」と応じるしかなかった。
オーリーの人見知りとは少し違うけれど、領地引きこもりで人付き合いの苦手だったマリナには他人事とは思えないのだった。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「腕の角度が5°曲がっているぞ」
「はい」
「ステップが左に半歩ズレている」
「はい」
「顔の向きをもう少し右に」
「はい」
「スウェイが甘い」
「はい」
(細かいっっっ!!!」
休憩を終え、マリナの事を『自動人形《オートドール》』から『人間』へと認識を改めたオーリーとダンスを再開した途端、告げられる指摘は容赦なかった。
オーリーとダンスを踊りたくないご令嬢方の気持ちが理解ったような気がする。
でも、こんな程度、マリナが習いたての頃にみっちり受けたシゴキのほうが、数倍キツかった事を考えれば笑顔で受け流せる。
オーリーの言う事も理不尽さはなく、至極真っ当な指摘だ。細かいけど。
それに、オーリーの凄い所は、これを笑顔を崩さぬまま言ってることだろう。
(ホント、板に付いてるっていうか仮面被ってるっていうか。綺麗な顔した完璧笑顔怖い)
「次行くぞ」
「……はい」
(…………取り敢えず体力をつけて、置いて行かれないようにしないと!)
アカデミーへ来て暫く休んでいたトレーニングを再開せねばと、マリナは頭に効率の良い体力向上メニューを浮かべた。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「いたっっ……も、もうちょっと優しく……」
「こうかな……っと」
「ああ……うぅんっ……はぅっ」
ちょっとだけのつもりが、間に休憩を挟んでいたとは言え、あれからたっぷり3時間も踊ることになろうとは……。
ここまでしっかりと踊ったのは、練習を始めた頃「一通り身体が覚えるまでやりきる」と指導していただいた先生に言われて踊って以来だ。
あれは随分前だしあの頃は若かった……いや、今も16歳でまだまだ若いとは思うけれども。
ああ、それとデビュタントの前に……。
「なにやってこんなに凝ってるの」
「ダンスをちょっと……」
「ダンス……ねえ」
社交界へのデビュタントを控え王都へ行かず領地でお披露目パーティーをした時、マリナの相手として踊ってくれたのはゲネルだった。
パーティーの前日、不安で失敗したくなくて散々練習に付き合ってもらったのもゲネルで、当然のごとく脚が痛くなってこんなふうにマッサージしてもらったのを思い出した。
「はうぅ……あ、そこ……きもちい……」
ゆるゆると足裏から脹脛へと大きくて温かい手が這う。
オイルをまとった掌は滑らかに一定のリズムで脚を撫で上げ、筋肉を揉みほぐし、緊張を解いていく。
久しぶりの運動で凝った筋肉は、ゲネルの的確なマッサージによって次第にほぐれ、痛みから気持ちいい感覚に変わっていった。
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