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#4:宿泊研修~準備編
#4-5③.所変われば品変わる
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奥の扉を入ると、中は人工的な灯りで白く照らされた部屋だった。
そこかしこにガラス瓶や器具があり、奥の壁は一面何やらわからない数式が書かれた白いボードになっている。
両側の棚には色とりどりの小瓶や、サンプル品だろう小物がいっぱい陳列されている。
「ここって……」
「私が手掛けている、ハーブを使ったオーダーメイド化粧品の研究室です」
(すごい、化粧品の開発だなんて)
ふと横のショーケースのようなガラス棚を見ると、昨日見たボトルも並べられている。
「元々は、家業もあって魔力とハーブを元に薬の開発を手掛けていたんですが、アカデミーに通うことになってそちらから暫く離れますしね、この機会になにか新しいものをと思ったものですから」
そう言えば、オージェ家にもお抱えの研究室がいくつかある。
表向きは薬の開発を手掛けている部門だが、実際は主に家業で使う薬品や火薬を開発している。
毒と薬は紙一重とも聞くし、もしかして応用すれば化粧品も作れたりするのだろうか。
今度戻ったら聞いてみよう。
「折角来ていただいたのですから、マリナもオーダーメイドで作ってみませんか?」
「オーダーメイド?」
(私専用ってこと?)
「いいんですか?」
「と言っても、私は効能には詳しくないので、そこは店長と相談して調合してもらって下さい」
「お任せ下さい。お待ちの間にお手入れもしましょうね」
そこかしこにガラス瓶や器具があり、奥の壁は一面何やらわからない数式が書かれた白いボードになっている。
両側の棚には色とりどりの小瓶や、サンプル品だろう小物がいっぱい陳列されている。
「ここって……」
「私が手掛けている、ハーブを使ったオーダーメイド化粧品の研究室です」
(すごい、化粧品の開発だなんて)
ふと横のショーケースのようなガラス棚を見ると、昨日見たボトルも並べられている。
「元々は、家業もあって魔力とハーブを元に薬の開発を手掛けていたんですが、アカデミーに通うことになってそちらから暫く離れますしね、この機会になにか新しいものをと思ったものですから」
そう言えば、オージェ家にもお抱えの研究室がいくつかある。
表向きは薬の開発を手掛けている部門だが、実際は主に家業で使う薬品や火薬を開発している。
毒と薬は紙一重とも聞くし、もしかして応用すれば化粧品も作れたりするのだろうか。
今度戻ったら聞いてみよう。
「折角来ていただいたのですから、マリナもオーダーメイドで作ってみませんか?」
「オーダーメイド?」
(私専用ってこと?)
「いいんですか?」
「と言っても、私は効能には詳しくないので、そこは店長と相談して調合してもらって下さい」
「お任せ下さい。お待ちの間にお手入れもしましょうね」
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