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#4:宿泊研修~準備編
#4-余談2①.イヤーカフはもちろんオージェ製
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「実況①、MはHと放課後買い物に行くようです」
「了解、HT」
「RY」
そう連絡が入ったのは昼前。
だとしたら集合はランチ後か。
片耳に嵌めたイヤーカフから手を離し一旦通信を切る。
「M、門前に到着」
もう?もしかしてランチも食べずに?
片手間に食べられるよう用意させたサンドイッチを手に取る。
「M、門前にて30分経過」
だろうね。
女性の待ち合わせにしては、君、用意が早すぎるんだよ。
氷が浮かんだアイスティーを飲む。
「M、門前にて1時間経過」
「H、取り巻きと店を出ました」
あのオンナ……彼女が昼も取らず待っているというのに。
「M、門前にて1時間30分経過」
……滅す。
「M、門前にて2時間経過。H到着」
やっとか。
彼女の腹具合を心配して、手に持ったサンドイッチを分けてあげたくなる。
いつの間にかパンは乾いているし、アイスティーは温いのだが。
「HT」
「実況①から②、Mらは地点Kに現着」
ああ、あの王都で流行りとか言う化粧品を取り扱っている店か。
あの店は客を選ぶというから、アイツだけでは門前払いだったろうな。
彼女らが身に着けているアカデミーの制服は、誰もが同じようで同じではない。
平民は既製品の中から自分のサイズに大凡合ったものを選び、貴族ならデザインを元に生地から選びテーラーで仕立てる。
更に、どこのテーラーで仕立てたかによって、縫製は勿論、生地やレースや細工の違いは明確で、奴ら店員はそれらを簡単に見抜く目を持っている。
それ以前に、漂う品格が姓など表に出さなくてもあからさまなのだが。
「H、Mが購入した品を手に地点Lへ移動」
ほう、彼女が購入した……ねえ。
田舎者には過ぎた品なんじゃないかな。憧れる気持ちはわからなくはないけど。
『兎に祭文』って言葉知ってる?
「②から③、Lに到着。小部屋に案内された模様ッス」
そこは女性用の下着を扱う所だ。
俺が直接店に赴いたことはないが、利用したことはある。
モノによってはなかなかソソる……んっんん、それはまあいい。
「Hは70B、Mは65Eとのk……」
「報告は有り難いが記憶は抹消しろ」
「……RYッス」
まあ……有益な情報だった。
「あ」
「なんだ」
まだなにか?
「MがHに薦められるまま生地の薄い夜着を……」
「消去、二度はない」
「……RYッス」
③が消えた。
有能だが軽いのが難点なヤツだ。
まあ他に使えるだろう。
それより、イヤーカフだけでなく画像も送れる魔道具を開発すべきか?
「了解、HT」
「RY」
そう連絡が入ったのは昼前。
だとしたら集合はランチ後か。
片耳に嵌めたイヤーカフから手を離し一旦通信を切る。
「M、門前に到着」
もう?もしかしてランチも食べずに?
片手間に食べられるよう用意させたサンドイッチを手に取る。
「M、門前にて30分経過」
だろうね。
女性の待ち合わせにしては、君、用意が早すぎるんだよ。
氷が浮かんだアイスティーを飲む。
「M、門前にて1時間経過」
「H、取り巻きと店を出ました」
あのオンナ……彼女が昼も取らず待っているというのに。
「M、門前にて1時間30分経過」
……滅す。
「M、門前にて2時間経過。H到着」
やっとか。
彼女の腹具合を心配して、手に持ったサンドイッチを分けてあげたくなる。
いつの間にかパンは乾いているし、アイスティーは温いのだが。
「HT」
「実況①から②、Mらは地点Kに現着」
ああ、あの王都で流行りとか言う化粧品を取り扱っている店か。
あの店は客を選ぶというから、アイツだけでは門前払いだったろうな。
彼女らが身に着けているアカデミーの制服は、誰もが同じようで同じではない。
平民は既製品の中から自分のサイズに大凡合ったものを選び、貴族ならデザインを元に生地から選びテーラーで仕立てる。
更に、どこのテーラーで仕立てたかによって、縫製は勿論、生地やレースや細工の違いは明確で、奴ら店員はそれらを簡単に見抜く目を持っている。
それ以前に、漂う品格が姓など表に出さなくてもあからさまなのだが。
「H、Mが購入した品を手に地点Lへ移動」
ほう、彼女が購入した……ねえ。
田舎者には過ぎた品なんじゃないかな。憧れる気持ちはわからなくはないけど。
『兎に祭文』って言葉知ってる?
「②から③、Lに到着。小部屋に案内された模様ッス」
そこは女性用の下着を扱う所だ。
俺が直接店に赴いたことはないが、利用したことはある。
モノによってはなかなかソソる……んっんん、それはまあいい。
「Hは70B、Mは65Eとのk……」
「報告は有り難いが記憶は抹消しろ」
「……RYッス」
まあ……有益な情報だった。
「あ」
「なんだ」
まだなにか?
「MがHに薦められるまま生地の薄い夜着を……」
「消去、二度はない」
「……RYッス」
③が消えた。
有能だが軽いのが難点なヤツだ。
まあ他に使えるだろう。
それより、イヤーカフだけでなく画像も送れる魔道具を開発すべきか?
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